Essay

CyberJoke2000

このページは、主に cyber 用語を使って軽い joke を作ってみようという「読者参加型」のページでスタートしました。しかし、その後、知的でユーモアあふれるものならよい、というスタンスに変更しております。面白いジョークを思いついたが発表する場がないという人、メールを下されば、厳重審査(笑)のうえ、登録させて頂きます。メールには、そのどこかに「CyberJoke用」とか一言書き添えてください。

 1997年末までに集まったものは、ここにあり、それ以降1998年末までに集まったものはここにあり、1999年末までにあつまったものはここにあります。ともにお楽しみあれ。


☆2000年12月の初めに私がメンバーに加わったJoke a dayにあって、katayama さんからその存在を教わったおもしろいジョーク。米大統領選挙、ゴルフがらみ。私が翻訳しました。このサイトのジョークは、「著作権フリー」ということなので。
A proposed revision to the rules of golf is being sought in South Florida which will replace the traditional call of "FORE".

Once a player has hit an errant shot he will be allowed to call "GORE" while the ball is still in flight. He can then replace the ball in the same spot and hit it again.

The player can do this until he is satisfied the ball is going where he intended to hit it in the first place. This will cause the time of play to be extended until such time the player can claim the hole.

This revision is causing some consternation to the PGA but proponents say it is only fair.

A recent test of this new rule was recently played out in an exclusive club in Palm Beach County Florida and the first hole only took 19 days to complete.
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(私の訳)

 ゴルフでは、ゴルファーがコースを外れるなど危ない球を打った場合には、「フォアー」と叫ぶのが伝統だった。しかし、アメリカはサウス・フロリダではこの伝統的なゴルフのルールを変えようと言う提案が出ている。

 新ルールはこうだ。プレーヤーが行方定まらぬボールを打ったときは、「フォアー(FORE)」ではなく、そのボールが着地する前だったら「ゴアー(GORE)」と叫ぶことが許される。そうすれば、そのプレーヤーは同じ場所にボールを置き直し、もう一度打つことが出来る。

 しかもそのプレーヤーは自分が最初に意図したところにボールが飛んで満足するまでこれを繰り返すことが出来る、というのだ。その結果は、ゲーム時間が著しく長くなる。プレーヤーがそのホールをものにできるまで続くからだ。

このルール改正提案でPGAは大パニックになりつつあるが、ルールの改正提案者達は「フェアであろうとしているだけだ」と譲らない。

 この新ルールが最近パームビーチ郡の高級会員クラブで試験運用されたが、第一ホールを終了するだけでなんと19日間もかかった。

  ゴアもこんなジョークを作られるようだと、もの悲しい。で結局負けました。実際はどうだったか後の絵のように分からないのですが。エリザベス女王がアメリカのあまりの混乱に独立を取り消したというジョークもイギリスでははやっていたようです。


☆2000年12月にワシントン木村さんから送っていただきました。この年の米大統領選挙に関しては、山のようにジョークが出ましたが、これは■、おっと□、いやいや視覚に訴えるジョーク。


☆2000年12月にワシントンの二人の木村さんから送っていただきました。(1)は、このジョークのオリジナルで、hkimura1 さんから、(2)は改訂版でskimuraさんから。前者はアメリカに対する警告、後者はアメリカと日本の両方のシステムに対する警告になっている。
BIG BUSINESS(1)

American and Japanese big business decided to engage in a competitive crew race.Both teams practiced hard and long to reach their peak performance.

On the big day, both teams felt ready. The Japanese team won by a mile. The American team was discouraged by the loss. Morale sagged. Corporate management decided that the reason for the crushing defeat had to be found, so a consulting firm was hired to investigate the problem and recommend corrective action.

The consultant's finding: The Japanese team had 8 people rowing and one person steering. The American team had one person rowing and 8 people steering.

After a year of study, and millions spent on analyzing the problem, the consulting firm concluded that too many people were steering and not enough were rowing on the American team.

As race day neared again the following year, the American team's management structure was completely reorganized. The new structure: Four steering managers, three area steering managers, and a new performance review system for the person rowing the boat to provide work incentive.

At this race, the Japanese won by two miles. Humiliated again, the American corporation laid off the rower for poor performance, and gave the managers a bonus for discovering the problem.

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BIG BUSINESS(2)

American and Japanese big business decided to engage in a competitive crew race. Both teams practiced hard and long to reach their peak performance.

On the big day, both teams felt ready. The Japanese team won by a mile. The American team was discouraged by the loss. Morale sagged. Corporate management decided that the reason for the crushing defeat had to be found, so a consulting firm was hired to investigate the problem and recommend corrective action.

The consultant's finding: The Japanese team had 8 people rowing and one person steering. The American team had one person rowing and 8 people steering.

After a year of study, and millions spent on analyzing the problem, the consulting firm concluded that too many people were steering and not enough were rowing on the American team.

As race day neared again the following year, the American team's management structure was completely reorganized. The new structure: Four steering managers, three area steering managers, and a new performance review system for the person rowing the boat to provide work incentive.

At this race, the Japanese won by two miles. Humiliated again, the American corporation laid off the rower for poor performance, and gave the managers a bonus for discovering the problem.

The Japanese were not too much content with the glorious results of the races. The CEO of the company, 75 years old , who is a graduate of Tokyo Imperial University and used to be a member of the university's rowing team more than half a century ago, one day hit upon a beautiful idea to make his rowing team invincible. "If we can have another guy rowing instead of just steering, our boat will become much faster." he thought. When he advocated this idea at the board meeting of the company, it was approved unanimously without being questioned by any members. Typical decision-making of a Japanese company.

In the next year's race, the American team with 9 people steering and nobody rowing stayed still at the starting line. The Japanese with 9 people rowing and nobody steering was unbelievably fast. They went into a wrong direction and disappeared from the audience's sight.


☆2000年11月に大阪の○○さんから送っていただきました。アメリカの2000年11月の米大統領選挙がフロリダ州の選挙結果を巡って数発表の接戦を展開しているという状況のなかでのタイムリーなものです。ちょっと長すぎる印象もするが、まあ面白い。誰が考えたんでしょうね? ここに載っている金融機関に極めて詳しい人、もっと言えば内部の人でしょう.......

 タイトルは「世界最大の銀行が米国を救う」ですが、英語の原題があるとこの作者は指摘し、それは「MIZUHO SAVE MISERABLE FLORIDA」だとおっしゃる。出典は「11月26日付 ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル他」と。

 あたしゃ、ニューヨーク・タイムズもウォール・ストリート・ジャーナルもよく読みますが、こんな記事は見かけなかったな。大体が、英語の新聞が「MIZUHO SAVE.......」などと書く筈がない。「MIZUHO SAVES........」です。もし、M銀行の誰かがこれを書いたとしたら、英語力も大したことはない。フロリダの選挙管理委員会でも周囲を気にせずに仕事が出来るはずです。(^o^)ハハハ ある意味で、日本の銀行員の悲哀も漂うジョークです。

 おかしさのポイントは、おされっぱなしだった日本の古い技、日本の欠点のファイト・バック。アメリカの弱さの露呈。その意味では、風刺にもなっている。ところで、MIZUHOってまだCEOが3人なんですか.........

  世界最大の銀行「みずほファイナンシャルグループ」が、今世紀 最悪の混沌と言われた米国大統領選挙に終止符を打った。11月 23日、フロリダ州のパームビーチ、ブロワーズ、マイアミ・デイ ドの3郡で手作業による大統領選挙の投票結果を再集計していた 開票作業員たちが、突然、作業の続行をボイコット。州最高裁が 定めた期限(日曜日の夕方)までに全ての作業を終えることは不 可能、とお手上げ状態になった。3郡計の618,000票はもちろん 、投票集計機による読み取りで白紙とされた10,750票分の再集計 も出来ないという事態に、州選挙管理委員会は天を仰いだ。

  直後、日本の銀行から大胆な提案が舞い込んだ。提案の差出人が 3人の共同CEOの連名であることに、ハリス州務長官は大きな 違和感を覚えたというが、「手作業要員333人が既に成田空港 からフロリダに向けて飛び立った。」という日本の金融機関とし ては異例のスピード決断に驚き、藁にもすがる思いで提案を受け 入れた。

  333人の手作業要員の内訳は、DKBの預金部、富士銀行の預 金部およびIBJの証券事務部の精鋭部隊各111人。アメリカ 東部時間24日午後にオーランド国際空港に到着した彼らは 、長旅の疲れも見せず各集計所に直行。直ちに集計作業を開始し た。

  同州の手作業による再集計は、16日以降、4人一組で行われて きたが、集計作業は殆ど進んでいなかった。ところが、日本から やってきた銀行員たちは驚くべきスピードで集計を進めた。彼ら は「札鑑(さつかん)」という特殊技能を備えており、投票用紙 を機械のようなスピードで数えていく。特に、悪名高いパームビーチ 郡の「バタフライ投票用紙」については、IBJ行員が目覚しい活躍 をおさめた。同行は「ワリコー」という一風変わった愛称の金融債を 発行しており、「現物(げんぶつ)」を扱う証券事務部のメンバーは、 厚紙を数えるツボを心得ている。

  大統領選挙の再集計を巡っては、開票作業員の恣意性により、不 公正な結果がもたらされるのではないか、との懸念から、双方の 弁護士立会いのもと行われてきたが、米国の選挙権をもたない日 本人による集計は、中立性という点からも大いに評価できる。ブ ッシュ、ゴア両陣営は、元国務長官級の大物を次々とフロリダ入 りさせて、様々な発言を通して関係者にプレッシャーをかけたが 、英語が良くわからない日本の銀行員たちは、こうした雑音に邪 魔されることなく、黙々と作業を続けた。

 日本の銀行員たちは疲れ知らず。深夜労働を何とも思っていない ようだ。時差のせいか、それとも生活習慣の違いからか、報道陣 が寝静まった深夜になると、がぜん集計のスピードが上がり、ア メリカ東部時間25日朝には第一回目の集計を完了。同日午後 5時には、海外からの不在者投票も含めて第二回目の集計も完了 した。

 頼みもしない二回目の再集計が行われたことについて、ハリス州 務長官は戸惑いを隠しきれない様子であったが、日本の銀行で は、上司からの指示がなくても、現金等は必ず2回以上数える 「再鑑(さいかん)」が行われるのが常である。驚くべきことに 、一回目と二回目の誤差はゼロであり、日本の銀行員たちの集計 精度は、フロリダ州が採用した投票集計機の精度をはるかに上回 るものであった。

 集計結果は、大方の予想通り、パームビーチ郡で票を伸ばしたゴ ア候補が大逆転。納得がいかないブッシュ候補は、再集計結果を 無効として、連邦裁判所に持ち込む構えを見せている。しかし 、同氏は、記者会見の席上で、IBJを「International Bank of Japan」、富士銀行を「Geisha Bank」、またDKBをドレスナ ー銀行(DrKB)と混同するなど、日本の某首相と同レベルの「問題 発言」を行い、共和党内部からも大統領候補としての「資質に問 題あり」と糾弾されている。結局、これ以上の政局の混乱は避け たいとの慎重論に押され、最終的に提訴は見送られる模様。クリ ントン大統領は「アメリカにとって最も重要なパートナーである 日本の協力によって大統領選挙が完了したことをうれしく思う 。」とのコメントを発表。ホワイトハウスからニューヨーク州チャパカへ の引越し準備を開始した。

 お手柄の333人の手作業要員は、本日以降、オーランドのディ ズニー・ワールドやユニバーサル・スタジオ、パームビーチのゴ ルフ場やショッピングモールなどで、1週間の特別休暇が与えら れる。これだけの大偉業を成し遂げたにもかかわらず、彼らは 「1週間の長期休暇は極めて珍しい」と素直に喜んでいる。全米 のケーブルTVで報道された彼らの特殊技能「satukann」とポケ モンキャラクターをプリントした「みずほTシャツ」(13ドル )が、 フロリダの新名物として爆発的な人気を呼びそうである。

 みずほファイナンシャルグループは、今回の集計事務代行により 手数料4百万ドルを受け取った。3で割り切れない特別収入に 、3人の共同CEOは頭を抱えている。ムーディーズは同グル ープの格付け引き上げ見通しを発表。「みずほファイナンシャル グループは、今回の代行事務成功により、選挙集計という新ビジ lスを確立した。正確な手作業を要するこの業務は米銀には到底 参入不可能。より重要なポイントは、労働集約的な新ビジネスの 今後の展開次第では、邦銀の最大の問題点であった過剰人員の解 消に役立つことだ。」と述べた。チェースマンハッタンのエマ上 級副社長も「我々にはないエクスパティーズであり、大いに脅威 を感じる。」と語った。

 みずほファイナンシャルグループの3人の共同CEOは「次は東 ティモールでの集計作業を」と目論んでいるが、これに対しては 、労働環境の悪化を理由に、従業員の間から早くも反対の声が出 ているようだ。