Essay

<花粉症対策-Cyberchat>

 花粉症は、日本人の多くにとって春の頭痛の種です。「目がむず痒い」「鼻が止まらない」「くしゃみがとまらない」「微熱がある」などなど。しかし、いろいろな知恵はあるものです。山口さんから「即効性のあるジュースがある」とメールを頂戴。私も試してみましたが、これが結構効く。紹介しておきましょう。

 伊藤様

 ご無沙汰してます。伊藤さんは花粉症なんですか? 即効性のあるジュースがあります。お試しあれ。

 用意する物
  水    :   1リットル
  シソの葉 :   100枚
  砂糖   :   1カップ(180cc)
  酢    :   1カップ(180cc)

 作り方  

  1. 水1リットルにシソの葉100枚を入れ、沸騰するまで煮る。沸騰したらさらに15分間煮る
  2. 火を止めて、砂糖を1カップ入れる
  3. シソの葉を絞って取り出す
  4. 冷めたらお酢を1カップ入れて出来上がり
  冷やしてそのまま朝夕に30ccくらいづつ飲みます。極めてシンプルな物ですが凄く効きます。私自身は花粉症ではありませんが、親戚や友人数十人に(こうしてみると花粉症の人って多いですね)目に見える効果が出ています。

 シソ栽培は農薬を多く使うので、無農薬の物が入手できればよりGOOD。無ければ良く洗いましょう。それではまた。

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  この「花粉症の即効性のあるジュース」は、その後もあちこちで話題になっているようです。メールで来た質問の一つは、「このシソの葉は何色?確か緑と紫の2色あると思うが?」というもの。つまり、「緑と紫」の2色。これは小生には分からない。そこで山口さんにメールを打って聞いたらあまり時間を置かずに以下のようなメールが帰ってきました。
伊藤様

 おはようございます。

 ご質問のシソは「青紫蘇」です。私のイトコ一家が巳を挺して人体実験をしましたが圧倒的に青紫蘇の方が効くとの報告が来ています。

 それから伊藤さんにお知らせしたときは朝夕にお猪口一杯程度と書きましたが、症状が改善するまでは飲めるだけ飲んで良いそうです。症状が収まってから予防措置としてお猪口一杯を継続して飲む、と言った感じです。

 馴染みにしている銀座の店で数週間前に一人の子に教えたら、なんと昨日は女の子全員が飲んでいました。(なぜかホステスさんは花粉症が多い)効き目のすごさもさることながら彼女たちの情報伝達力のすごさといったら...

  私の回りでも、花粉で悩んでいる人は多い。何故か夜になると鼻の調子が悪くなる。しゃくにさわる。しかし、誰と喧嘩すれば良いと言うものでもない。強い薬を飲むと副作用がある。だから、「シソの葉」などは効けば理想的なのです。
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  「シソ」に関してはその後も引き続きいろいろな方からメールをもらっている。別に宣伝するわけではないけれども、藁をも掴みたい方々には結構好評の用です。
 先日メイルをさし上げました松本です。

 小生も伊藤さんの”DIARY”にて紹介された「山口さん本舗特製シソの葉ジュース」をさっそくためしてみました。

 これが驚くほど良く効きます。長年悩まされつづけ、ついには薬で作用まで引き起こしてしまったほどひどい状態ですので完治とまではいきませんが、目に見えて効果があります。続けざまにクシャミがでて止まらなくなるということがなくなりました。


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  「しそ」が花粉症に効果があるというのは、かなり知られているようです。高円寺の伊勢丹クイーンズに行ったら、しその売り場に「花粉症に効くといわれている」と宣伝してある(1998/3/15)

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 以上は1998年3月の文章ですが、それから約2年たった2000年の3月22日の朝日新聞のネットサイト(本紙でもあったと思いますが)に以下の記事が載った。

赤シソのエキス花粉症に効果 裏付けデータで学会報告へ

 赤シソのエキスに花粉症の症状を和らげる効果がある― ―日本新薬食品開発研究所(京都市)と鐘紡化粧品研究 所(神奈川県小田原市)の共同研究グループがエキスを飲 んだ患者のデータからそう結論した。シソに含まれる成分 は花粉症を軽減する効果が期待され、民間療法などに取 り入れられているが、科学的な裏付けは乏しかった。31日 から東京都内で開かれる日本農芸化学会で報告される。

 対象となったのは花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまり などの症状に悩む延べ61人の男女。赤シソの葉から抽出 したエキスを錠剤にし、1998年と99年の春の花粉症シー ズンの3カ月間、毎日0.6グラムを飲んでもらった。

  つまり、「紫蘇」が花粉症に効果があることが徐々に学問の世界の人からも賛同を得つつあると言うことだ。ただし、「紫蘇」の何が花粉症的症状の抑制に効果を発揮するかについての解説はない。

 実はこの朝日の記事がネットで紹介された日の翌日、この話を私がこの番組で取り上げ、かつこのページに載っている「紫蘇ジュース」の作り方を紹介したのです。番組はその時「番組10周年記念」でほぼ全スタッフが沖縄にいたために詳しくは知らなかったのですが、放送直後からすごい数の電話がTBSにかかってきたらしい。朝日の記事だけでは、「では紫蘇をどう飲むのか」ということが不明で、「私はこうしてます」という具体例が必要だと思ったから番組で料理番組よろしく紹介したのである。

 しかし、番組の中では私が口で「作り方」を説明しただけなので、書き取れなかった方々が一杯いらっした。まあそりゃそうでしょう。それで、「作り方を教えてくれ」「伊藤 洋一のサイトはどこだ」ということになったらしい。で、24日の朝再び私のサイトをお知らせした。しかし私は考えたのです。自分自身がラジオなどでURLが流れてくるのは好きではない。慣れている私のような人間にとっても、とても聞き取れるものではないからです。URLという代物は。で、こういう説明の仕方をした。

 『ヤフー・ジャパンに「伊藤 洋一」と入れて検索すれば必ず私のサイトが出ますから、それで渡ってきて下さい.....』と。この説明に至るまでにいろいろ考えたのです。URLはcomの場合はycaster.com」でも用が足りるので、それで説明しようかとか.....あの「http://www....」はかなり省略できるのに、今は言っていることが多い。しかし私が達した結論は、ヤフーで「伊藤 洋一」と入れて下さい。ということです。なぜなら、そう入れて出てくるサイトは私のサイトだけですから。「伊藤 洋一」ならラジオを聴いている人も覚えられるでしょう。他の番組などもこうしてURLを説明すれば随分と聞き易いものにURLがなるのに。

 で、TBSのラジオを聴いて私のサイトに渡り、そして私のところに来た質問の中で一番多かったのは「一体赤シソがいいのか、青シソがいいのか」という問題です。この質問は結構来ました。朝日に載った記事では「赤シソ」、私が紹介したのは「青シソ」だったからです。私は「青シソ」で試して効果があったり、2年間もここで紹介し続けて多くの方から「効果があった」と聞いているので、「青シソ」でも効果があることは実証実験で証明されていると考えます。

 では、「赤シソ」はどうか。実は報告書を出した日本新薬食品開発研究所(京都市)と鐘紡化粧品研究所(神奈川県小田原市)」という二つの機関のURLを探したのですが、前者は該当なし、後者はURLはありましたがこの問題を扱っているファイルはない。また問い合わせますが、私の結論はこうです。「おそらく、赤シソでも青シソでも花粉症に効く液体は上記の作り方で出来るのではないか」ということです。完全な自然食品ですから、無農薬のシソだったら赤でも青でも試されたら良いのではないかと思います。

 いろいろな方から頂いたメールでは、「青シソ」の方が入手がし易いということです。お試しあれ。(2000/3/25)
ycaster