(04:25)日本にとって、何とも凄まじい12時間の経過です。テレビで刻一刻と報道される被災地の状況は、本当に心が痛みますが、それとは別に私がこの半日に経験したことを書き残すことは、やはり意味のあることなのでしょう。都会でこの大きな地震に遭遇した人は多かったし、今後の参考になると思う。
書き残しておくべきだと思うことはいっぱいあります。
昨日の午後3時前からの揺れは、ビルの28階に居た身にとって実に恐ろしかったが、問題はその時点でエレベーターが長い間止まったこと。28階から徒歩で降りたが、もっと上の階の方々はたぶん大仕事だったと思う。
東京の大きなビルのほとんどのエレベーターが止まったので、やはり懸念されたように「高層階難民」が生じたこと。聞くところによれば、子供を園に迎えに行ったはいいが、高層階に戻れなかった人、上の階でビルやマンションの中に閉じ込められた人が実に多かったと聞いた。
「高層階難民」だけでなく、大地震はいろいろんな難民が生ずることを示した。帰宅困難者も言ってみれば「交通難民」であり、家族と連絡が取れない人たちもそうだ。家に帰れないと分かった段階で、食糧を買いに走った物の、確保できなかった人は地震による買い物難民と言える。
今でも入ってくる地震速報は今回の地震が実に大きなものであることを示している。マグニチュード8.8なんて今まで聞いたことがないし、日本の観測史上でも例がないそうだが、「想定外の事は起きる」んだと思っておいた方が良さそうだ。
力強いと思ったことは、いち早く復旧したツイッターを通じて、実に多くの方が情報を転送したりして流していてくれたこと。地震直後からの12時間において、むろんテレビ、ラジオは大量の情報を流したが、そのかなりの部分が「繰り返し情報」だったのに対して、ツイッターの情報は安否情報、交通機関の運行情報、どこそこの学校や公共施設が臨時宿泊所になったなどまで、実にすばらしい役割を果たした。
むろん、電話会社の緊急伝言版で安否を確認できた人もいただろうが、ツイッターで安否を確認した人も多かったことは、今後の参考になる。情報をとれた人が、周りの人に伝える姿も良かったし、「お互いできることでお互いを助けよう」というシーンがあちこちで見られたことも良かった。
被害は甚大だ。しかしお互いの協力によってこの困難を乗り越えられればいいなと思っています。