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2017
05/25
Thu

大苅込の素晴らしいこと......皇居宮殿南庭

day by day

 (23:33)午後からプレスセンターで「朝鮮問題研究会」。面白い勉強会で、毎回その分野に詳しい講師がいらっして、韓国や北朝鮮の問題を深掘りする。今回は静岡大学現代韓国朝鮮研究センターの奥薗秀樹さん。

綺麗でした。20数本の木を組み立てて出来ている。中で勤労奉仕の方々が働いているのが分かる 一時間20分程の講演のあとQ&A。講演部分では今回の選挙に何が起きたのか、文在寅誕生と「ろうそく民心」、文政権船出に伴う数々の困難など。これはよく指摘される問題です。

 財閥中心の韓国経済を「民主化」(文在寅はこの言葉は使わない)するのだが、ではどうするかの道が見えない。経済は今の韓国の人々にとって最大の問題。しかしその再建の道は険しい。何せ韓国では「与野党の意見が対立する問題では国会(300議席)の三分の二の賛成が無ければ法律が成立しない」となっているそうな。

 この条件は「4割大統領」(選挙での獲得票の割合と議会での与党議席の割合がともに4割)には難しいでしょう。今は人気があるが、任命閣僚の聴聞会当たりから空気が変わって、「内政で大きな壁にぶち当たる大統領になる」との見通し。

宮殿正面門の右側。綺麗でした 外交問題の苦しさはよく指摘される通りです。対中国、対日、そして対米。しかし、私が質問したの

  • ロシアが朝鮮半島情勢にとって変数になりかけているのではないか(万景峰号の就航など)
  • 外相に指名された康京和・国連事務総長特別顧問が聴聞会で直面する困難

 でした。もうすぐに始まる聴聞会では、今後文在寅大統領が直面する問題の数々を浮き彫りにするはずだ。

 それにしても、「国民情緒法」が外交にまで流用される傾向のある韓国。ゴールポストは動きっぱなしですから、そもそも対応そのものが難しい。元慰安婦の多くの方(7割近いと聞いた)が同意しているのに、日韓の合意が「韓国の大部分の国民が心情的に反対だから、国内対応は出来ない」では話が前に進まないでしょう。

 それはそうと、今日の午前は「雨がちで参加者は少ないだろう」し、「良い写真が撮れるかも知れない。視点を反転できる」と思って皇居一般参観に参加。予想通り今日は少なかった。参加者は。

 富士見櫓、宮殿、伏見櫓、二重橋上などを見るのですが、私は建物には関心が無くて、もっぱら新緑と景色を見てシャッターチャンスを探しました。一杯カメラに収めたいシーンがあって良かった。

兎に角石垣が綺麗です。様々な積み方があって、積んだ大名が印を残している 何と言っても宮殿(宮内庁では「きゅうでん」は最初にアクセントを付けるそうな)の南側に位置する純和風庭園(南庭)にある大苅込(おおかりこみ)が凄かったな。20種類以上の椿などで造形されているこの「大苅込」。実に素晴らしい。

視点が入れ替わると面白い 「二つの大きな刈込は、植木職人の手作業で高さ6m。22種の樹木を合わせて小山のように仕上げた」との説明。今日はその周りには「勤労奉仕」の方々が。毎日100人ほどが皇居には来ているそうで、桔梗門の前にほぼ毎日朝いらっしゃるので、「どこでお仕事されているのかな」と思っていましたが、これで分かりました。

 それにしても、桔梗門を入ったら「内桜田門」の石塔が。「あれ」と思いますよね。で聞いたら、桔梗門というのはもともとは「内桜田門」だったが、太田道灌の家紋の桔梗から「内桜田門」の呼び名ではなく「桔梗門」が一般化したのだそうだ。

 桜田外門は二つ門があって、その警視庁サイドが「外」で内側が「内」だと思っていたら、それは違った。いろいろ思い込みもあったな。あと富士見櫓は何回も東御苑から見たことがあるのですが、「どこから見ても同じ」というのが今回分かった。

 いつも見ている二重橋の上から丸の内サイドが見れたのは、普段と違う視点で面白かった。

23:43
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