日々のライブな情報ページ

2017
10/26
Thu

これじゃあかんだろう

day by day

 (23:55)日本のまともな野党勢力の中で、やっと形を保っているのは立憲民主党だけですか。あとは溶解状態、というよりぐじゃぐじゃ。昨日の希望の党の議員懇談会もそうだし、27日に民進党が行う両院議員総会(?)も混乱・溶解の様相を深めるんでしょう。

 政権を取っている与党に対してピリッと辛い、政権交代を任せうる野党の存在。「緊張感のある政治」が理想の私にとって、「これじゃあかんだろう」という状況が広がっている。しかもどう収まりがつくのかとんと予想も出来ない。

 小池さんが言うことは益々「意味不明」になっている。「都政に邁進」といいながら、「希望の党の代表は続ける」と。アナウンサーだったから「言葉の矛盾」は良く分かっている筈だが、それが出来ないのは「リセット→自分が設立」の経緯があるからでしょう。

 誰も言わないが、あの「リセットしまして.....」も「排除いたします.....」と同じくらいきつい言葉です。された二人の一人は選挙で落ちちゃった。そして引退へ。自分の選挙区を譲ったにしても、自分がリセットした人を候補に据えたのですから、地元の人も「?」だったに違いない。

 もう一人の騒動元凶人物=前原さんの言うことも全くの意味不明となっている。今日の午前中に読んだ朝日のネットには『前原・民進代表、辞任表明へ「結局うまくいかなかった」』と見出しにあって、ちょっと唖然。

 記事は「民進党の前原誠司代表は27日の両院議員総会で、党全体が希望の党へ合流するとの方針を撤回し、代表辞任を表明する意向を固めた。参院民進や地方組織は党として存続する。民進は来週にも新代表を選出し、来月1日に召集予定の特別国会までに、執行部を発足させる方向で調整している」と。全くビックリ。衆議院議員はいないんだけど....。

 さらに、「参加者の意見を聞いたうえで、提案時とは状況が変わったとして民進の存続を提案」と。加えて民進党に残っている政党資金は、そのまま民進党に残す....とも。これだと彼の最初の言葉を信じて希望に行った人達は紐帯も切られ、金蔓も切られ.....。もう彼は日本の政界には残れないような気もする。京都の選挙区では人気があるらしいが。

 日本維新の会もがたがた。松井さんにも辞任の話が出ていて、「誰もやらないのなら俺が.......」という人もいるらしい。何事もカオスから生まれる......という考え方に立てば「今がカオスそのもの」とも言え、前向きにも考え得る。が、この混乱は暫く続きそうなのが心配。いや野党勢力を心配しているのではなく、日本の政治そのものに緊張感が生まれないのに関して。

 結局は国民が監視役にならないといけない、ということか。

23:28
2017
10/26
Thu

中国の今後が心配だ

day by day

 (11:55)ちょっと心配だな。中国が中国らしくない国になるかもしれないと。体制的には中国がちょっと北朝鮮の独裁国家に接近したような。

 中国は当然民主的な国ではない。選挙もない。習近平がなぜ国のトップに座っているのか、誰も合理的な説明が出来ない。中国人に聞いても誰も答えられない。世界でも異質な国だ。

 しかしそれはそれとして、ある意味中国は「民主的に運営されている面もある国だ」とも思っていた。国内で地域閥、経路閥などいろいろな閥があって、それが相互に影響力を競う中で「相互監視」の中で政治を「内向きに執行」してきた。それはある意味民主的だった。

 この「内向き」というのが重要で、それは中国は国が大きく(50近い民族がある)、国民の数(13億とされる)が多いので、とにかく「国内で反乱が起きないようにうまく統治する」が最大の課題だった。だから中国は戦後ずっと「内向き」だった。それは世界にとって良かった。当然日本にも。

 しかし習近平指導部は、明らかに今までの中国のやり方を離れようとしている。指導者が二期目(次の5年)に入るときには「次の指導者候補」を入れて学ばせる、という伝統を破った。

 国内でも海外でも「次の中国の指導者」と見なされた50才代の二人(陳敏爾重慶市党委書記、胡春華広東省委書記)はトップ7に入らなかった。5年たったら二人は60に接近するか、超える。

 68が定年だとすると、実は「もうこの二人は次の中国のトップにはならないのでは」と見れる。今回決まった7人は全員が60代だ。習主席(64)、李克強首相(62)ほか、昇格した汪洋副首相(62)、韓正・上海市党委員会書記(63)、趙楽際・中央組織部長(60)、栗戦書・中央弁公庁主任(67)、王滬寧・中央政策研究室主任(62)の5人。

 「二期目も次の指導者を明らかにしない」というのは、権力を維持したい習近平氏にとってみれば、戦略的には正しい。しかしそれは中国の伝統を破る。内に敵をなくし、中国の関心を不要に「外」に向ける。

 私は王岐山・中央規律検査委員会(中規委)書記(69)が習近平の要望にも関わらず辞めたのは、「周囲からの反感」というよりは、自ら辞めたし、それは「習近平に対する警告」の面があると思っている。「定年くらい守れ」という。

 習近平にとってはは王岐山が定年破りで残ってくれれば、慣例破りが出来て良いと思っていたのではないか。しかしそれが出来なかったので、「50代は入れない」ということになった気がする。

 彼は「中国の不文律」をおそらく破ろうとしているのだろう。ということは今後中国は我々が知っていた中国とは違う国になるということだ。それが心配だ。

11:08
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