(2345)寝る前にチラッとチェックしようと思って見たら、米長期金利が片足3%に接地していた。「乗った」とは言えないが、実に久しぶりではある。
問題は本当に「乗った」と言える大台のレベルになるのか、その上で3%なにがしかの水準が持続性を持つのか、です。ドル・円が今の段階で108円台の半ばになっているのは、この米長期金利との関係が大きい。
なぜ寝る前にチェックしたかというと、今週のマーケットの一つの焦点はタイトな労働市場環境に加えて、トランプ大統領の鉄鋼・アルミに対する関税引き上げの動きで鉄鋼製品などが値上がりして、アメリカで「インフレ懸念」が強まっている背景がある。
焦ったトランプ大統領は「石油価格を上げているのはOPEC....」と。無論石油もWTIなどが70ドルに接近するなど騰勢を強めている。依然として「オイルシェールの天井」はあると思うが、不安定な中東情勢を懸念している状態。
「持続性チェック」なので、週、月単位で見る必要がある。その意味では「寝ている間に....」という話ではない。事実だけを書き残しておくと、米指標10年債の3%台は2014年以来だそうな。もし週明けのニューヨークで記録したら。
「株は....」と見たら、小動き。長期金利の上昇は、むろん株価には朗報ではない。