日々のライブな情報ページ

2007
05/10
Thu

2007年5月10日(木曜日)

日記

火曜日の夕方に大阪から福岡に行き、一晩泊まって昼に仕事を終え、その後新幹線で移動して名古屋にちょこっと寄り、そして帰ってきました。ははは、移動の多い二日間。

帰ってきたらちょうど月曜日だかの最初の放送を見逃していたNHK特集(新日鐵とミタル)を夜零時過ぎから見ました。三村さんが英雄のように出ていましたね。でも見ていて思ったのは、「真にグローバル化した経済が始まった」ということでしょうか。

カナダのトムソンがロイターに買収提案をし、もともとはオーストラリアのニューズ・コーポレーションがイギリスのマスコミを席巻した後ニューヨークのダウ・ジョーンズに触手を伸ばす。 今のところ特徴的なのは、ワークしている買収案件や、盛んに検討されている買収案はアングロ・サクソン圏内、または英語圏の動きだと言うことです。言語の壁を越えようとした合併、例えばダイムラー・クライスラーは明らかに失敗している。だから、ミタルが新日鐵を買ったとしてうまくワークするのかな、という気はする。

ミタルからすれば新日鐵が持つ高い技術は欲しい。それは番組の中にも出ていました。しかし買収したら全て手に入れられるかというと、新日鐵の技術者が「ミタルは嫌いだ」と、例えば住金に逃げれば、長い目では手に入れられないことになる。その辺は微妙だと思うのです。

むろん、三村さんの懸念には充分な正統性がある。この番組では新日鐵の個人株主比率は24%になっていた。アルセロールは40%だった。ミタルはこの個人株主の株を素早く、いろいろな人を通じて買ったから、アルセロールの買収に成功した。株価が上がったことでも、それは成功と言えるのでしょう。

しかし、この先ミタル・アルセロールは需要家が本当に欲しい鉄を供給し続けられるのだろうか。それはこれからの問題だが、きっちりとモノを作ることに美意識を持たないメーカーが末永く栄えられるのかどうかはよく分からない。

まあどの業界を問わず、市場規模がグローバルになった以上、そのグローバルな市場での製造、営業、そして研究開発を行うには、それに相応しい規模が欲しいというのは、当然出てくるでしょう。だから製薬会社でも、化学会社でも大きくなろうとする。自動車もそうです。

そう言うときに、「日本語」という特殊な言語を持つ日本の会社が、どういう位置づけて行くのかは、まだ試行錯誤のところがある。結構壮大な実験だと思うのです。
――――――――――
ところで、米FOMCは09日の会合後に以下の声明を発表した。予想通り、5.25%の短期金利誘導目標は据え置き。注目された声明は、

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate at 5-1/4%.

Economic growth slowed in the first part of this year and the adjustment in the housing sector is ongoing. Nevertheless, the economy seems likely to expand at a moderate pace over coming quarters.

Core inflation remains somewhat elevated. Although inflation pressures seem likely to moderate over time, the high level of resource utilization has the potential to sustain those pressures.

In these circumstances, the Committee's predominant policy concern remains the risk that inflation will fail to moderate as expected. Future policy adjustments will depend on the evolution of the outlook for both inflation and economic growth, as implied by incoming information.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Ben S. Bernanke, Chairman; Timothy F. Geithner, Vice Chairman; Thomas M. Hoenig; Donald L. Kohn; Randall S. Kroszner; Cathy E. Minehan; Frederic S. Mishkin; Michael H. Moskow; William Poole; and Kevin M. Warsh.

というものでした。前回(3月21日)から変わったのは第二、三パラグラフ。前回は
Recent indicators have been mixed and the adjustment in the housing sector is ongoing. Nevertheless, the economy seems likely to continue to expand at a moderate pace over coming quarters.

Recent readings on core inflation have been somewhat elevated. Although inflation pressures seem likely to moderate over time, the high level of resource utilization has the potential to sustain those pressures.

となっていた。全体に言えることは、前回は議事録から「追加利上げ」の可能性が論じられていたことが分かったのですが、今回の声明からはそれは感じられないものになった、ということ。この結果「現行金利は相当の時期続くのではないか」というのが、今朝のアメリカの新聞の共通の見方になっている。これを受けてか、ニューヨークの株価も上げに転じている。
01:28
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