日々のライブな情報ページ

2017
05/12
Fri

先輩相手に.....軽く84手

day by day

 (18:00)注目の藤井聡太四段(14)が勝ったのはテレビ出演の最後に「速報」として入ってきたので知っていた。関心は「何手で」でした。

 夕方それが「84手だった」と知ってビックリ。でネットで調べました。「プロ 将棋 最小手数」で。そしたら「2015年4月8・9日に行われた第73期名人戦七番勝負(羽生善治名人VS行方尚史八段)第1局は、60手という、名人戦史上最短の手数で羽生善治名人が勝利」とあった。

 「名人戦史上最短の手数」とあるので、他のプロの試合ではもっと手数の少ない将棋の勝負もあるのかも知れない。しかしそれにしても、「第67期王将戦1次予選で西川和宏六段(31)に84手で勝ちデビュー戦以来の公式戦連勝記録を17に更新」とは何と凄いことか。ほとんど「軽く手を捻った」という感じ。西川六段には悪いが。

 最近聞いていたプロの試合の勝負手数は100手を超えていることがむろん多い。それが84手とな。とっても短い、効率の良い将棋ソフト・脳が入っている頭脳をお持ちの人物、14歳らしい。

 すばらしい。才能を伸ばして欲しい。84手くらいだったら、あとで棋譜を見て自分で確かめても良いな。だって希有な試合じゃないですか。14歳の頭の中を少しでも見て見たい。詳しいことは分からないでしょうが。

 「先の先の先が読める子」というのが当たっているのだろうな。場所は大阪市福島区の関西将棋会館。行ったことないな。千駄ヶ谷はよく通りかかるのですが。次戦は18日の第7期加古川青流戦開幕戦で竹内雄悟四段(29)との対局らしい。

 先輩プロも戦々恐々でしょうね。さて彼を破るのはプロ棋士、それともAI棋士 ? 人間であって欲しい。

18:14
2017
05/12
Fri

ヤンキース、全く変わって...強い

day by day

 (10:30)4年間住んでいたので今でもヤンキースの成績は気になるのですが、今朝ヤンキース対アストロズの試合をちらっと見ていて、「本当にヤンキースというチームは入れ替わったな....」と思いました。

 だってマッキャンが髭を伸ばしてアストロズにいるし、ヤンキースのラインアップを見ても、「いたっけ」というメンバーが多い。今日はガードナーが出ていなかった。A-Rod やタシエラが引退したのはちょっと前ですが、2~3年前までに活躍していた選手は、結局ほとんど出た。マリナーズのカノーなど。

 ところが、入れ替わりが進んだヤンキースが結構今年は春から強い。開幕試合が惨めだったマー君も、その後は5連勝。なので5勝1敗。今年の田中はそれほど良いとは思わないが、去年のヤンキースだったらおそらく4勝に届いていないと思う。今年はチームが強い。

 今は地区2位かな。マー君が明日かな、登板するので、それは時間があったら見ようと思う。日本のピッチャーも出足は総じて悪かったが、前田も勝ち星が3まで伸びてきて、ちょっと心配なのはダルが3勝のあと足踏みしていることかな。あと故障の岩隈。

 アメリカの野球関連では、昨日の日経夕刊の「Sports & Business」が面白かった。「マーリンズ買収騒動 テレビ離れで厳しい経営」が見出し。懐かしい名前が登場する。ジーター。彼のグループがイチローの所属するマーリンズを買収するのではないか.......というのはちょっと前から出ている情報。しかしそれがちっとも動かない。

 何故か、というのがこの記事。13億ドルという提示価格が高すぎるのでは....と。ビックリしたのは米スポーツ専門局ESPNの契約者数が大きく落ちているらしい。2011年には1億人を超えていたが、昨年12月は8800万人に過ぎないと。

 つまりアメリカでも進むテレビ離れで野球をマネーにかえるプロセスが変わってきている、という。日本のテレビは既にかなり野球離れ。先日も野球を見ていて、「いつ終わるか分からない野球は、テレビのコンテンツをしては難しいな」と思いました。

 高校野球は1試合大体が2時間以内。サッカーに等しい。しかしプロ野球は平気で3時間を越える。2時間枠ドラマでは全く収まらない。9-7のような面白い試合だから見ていられたが、球場にいたって「野球は長すぎる」と思う

 私が良くやるのは、「野球を見ながら走る(まね)」ですが、それも3時間は無理。なので、「時短」が野球というスポーツのこれからの大きなテーマになると思う。うーん、ちょっと話がずれましたが、青木は今日三塁線に一本ヒットを打って「あと13」になった。日米2000本に。

 今の彼なら6月中には出来る。期待しましょう。今日2塁打で全力で走ったら塁上でぜいぜい。印象では相当きている(歳が)。来年はどうだろうか。だから今年の早い時期に彼には是非。

11:09
2017
05/11
Thu

トランプゲートの始まり ?

day by day

 (15:30)普通に考えれば、「これってトランプゲートの始まり ?」と一瞬思うでしょう。私もそういう気がしたし、ワシントン、全米の多くの人もそうだと思う。

 だって捜査当局がある問題を熱心に、周りからも注目される形で捜査している最中にそのトップ(FBI長官)を解任したら、「あ、解任権限を持つ大統領はその調査に不満、または不安なんだな」と思うでしょう。

 重要なのはその捜査の一方の対象に、トランプ大統領自身かその側近・陣営グループが当事者になっているということです。もう一方の当事者はロシア。つまり2016年の大統領選挙でトランプ陣営がロシアと何らかの形で意思疎通、目的の共通化などをしていなかったかどうか。その調査。

 しかもニューヨーク・タイムズの報道によれば、FBIのコミー長官は解任される前日に「トランプ陣営とロシアとの関わりに関する調査」に関して、予算の増額と人員の拡充を司法省のトップに求めたばかりというのだ。

 だからトランプ大統領のコミー長官に対する突然の解任劇は、「いよいよコミーは自分に狙いを定めた」と判断したが故に、別の理由(ヒラリー・クリントンの私的サーバー使用問題)にかこつけてコミー長官を急ぎ解任したと理解することが可能だし、実際に多くの人はそう思った、ということでしょう。

 確実なのは、「これで暫くはワシントンは機能不全になる」「トランプ政権は政策を前に進められなくなる」ということです。共和党の中にもマケイン上院議員のようにトランプ大統領の措置を嘆かわしいとしている人物も出てきているし、民主党はトランプに暫くは協力しない。

 トランプ大統領がコミー長官に突き付けた解任状は、実は大統領が司法省の長官、副長官に書面として書かせたものらしい。つまり「司法省トップ二人の勧告を受け入れた」という形をとっているが、実はトランプ大統領が仕組んだ、ともされる。

 ニクソンは「特別検察官の解任から1年」で大統領辞任に追い込まれた。むろんトランプ大統領がそうなる確率はまだ低いと思うが、「兎に角雑音が大きくて、何を目指している大統領なのか不明」というのが実体だ。アメリカの大揺れは続く。

 ところで、昨日は仙台から帰った後時間をおかずに東京ドームの巨人ー阪神の試合を見に行ったのですが、最近になく面白い試合だった。「面白い」の意味はいろいろあって、

  1. 両チームがそれぞれ各10本(珍しい)、合計20本のヒット(HRを含む 巨人の方が多かった)を打つという乱打戦
  2. 監督の選手起用に「なぜ」という部分が多く、突っ込みどころ満載だったこと
  3. 今年のセリーグの予測不能な展開をこの試合で垣間見れたこと

 かな。阪神ファン2人、巨人ファン2人の合計4人の男だけで見たので、まあうるさい。それぞれが野球に一言有る連中(私を含めて)で、次の動きを予想し、それを当てたり、当たりすぎて嘆いたり。

一人はカメラを構えてました 山口は予想通り打たれるし、カミネロが8回から出てきたのには驚いた(監督の焦りだろうな)し、糸原が出続けたのも不思議(育てたいんだろうけど)。不思議と驚きが一杯の、久しぶりの面白い試合。なので、途中まで帰る人がほとんどいなかっった。いや私たちの周りで。

 両チーム20本のヒットで合計16点。昨日はヒットが両チームで20本出た試合がもう一つあったが、そっちの試合の方が点数はずっと少なかった。つまり昨日の巨人ー阪神はある意味四球の多いだらしない試合。その一方でHRも多かった。

 ま希有な試合で、巨人ファンも阪神ファンもある程度満足。しかし残ったのは、「ひいきチーム大丈夫か ?」という疑念でした。

15:40
2017
05/10
Wed

あらら......遂に仙台にSが

day by day

 (15:30)雨がちの東京を離れて仙台に来ています。今回も講演の為。感じるのは涼しさです。空気が爽やか。北に位置する杜の都だけある。

一ヶ月前に出来たそうな 東北の大都市は今年は2回目。3月中旬に盛岡を探索して以来。今回も一晩泊まって気仙沼などここ数年で何回も行った震災・津波関連の場所に行きたかったのですが、9日と10日の両方の夜に外せないイベントがあって日帰り。

残っていれば良かったのに でもニュースがありました。なんと仙台に水素ステーションが出来ていた。「つい一ヶ月前に出来ました」と店の人。場所は仙台市宮城野区幸町4-8-10。甲府と一緒で街の中心部からそれほど離れていない。

 店の人と暫く話しました。「まだ一日に数台」らしい。「東京から何台かここまで来ました」と。マップで調べると芝公園のステーションから仙台のこのステーションまでは359キロ。うーん、ぎりぎり行ける。

本丸の基石だけは残る しかし本当にぎりぎりです。私が自分のMIRAIに水素をフル充填して「何キロ走れるか」のメーターは385キロを指す事が多い。だから「芝公園で充填して、そのまま走ってこられたMIRAIもありました。しかしトラックの後を走ったり、なるべくアクセルを一定にしたりで、皆さん努力されたようで....」と店の人。笑った。

 さらに店の人は、「エンジン系以外はすべき切ってきた人もいました」と。エアコンなどなどです。私も大阪をトライしたときにそうした。だって風が逆でも水素を喰いますから。

ちょっと食べ過ぎ 今私が考えているのは、今までの最北の埼玉県のステーションで給水(水素)して、それから仙台に向かうというルート。それだと、結構思う通りのアクセル操作が出来そう。宮城県内には「県が5台、民間企業で数台」と10台未満との話。うーん、いつか私も仙台トライをしたい。

 久しぶりに、新録の青葉城には行ってみようと思ってステーションを見る前に行きました。確かに新緑が綺麗だった。「城を残しておいてくれれば壮大だったろうに」と思いました。松山の城のように高台にあって、綺麗なんです。

 せっかくだからと思って、最後に駅近くの伊達の牛タンの本店で軽く食事もしました。ミソ仕立てと塩仕立ての両方を。うーん、ねぎしで食べ慣れていると「とろろ」が欲しくなるが、伊達では出てこない。しかし独特の堅め・厚めは味が変わって面白かった。

16:12
2017
05/10
Wed

綾ファームはいい......GSIX

day by day

 (01:30)文在寅勝利で終わった韓国の大統領選挙。結果は既に見えていたので驚きもしませんでしたが、私が待っている数字が一つある。それは彼の最終的得票率が40%を越えるかどうか。

観世流の能楽堂が地下3階に 出口調査では41%の得票率だったという報道があるが、どうやら実際の得票率はそれほど高い水準には達しない模様。「国民の4割以上から支持された大統領」と、「4割に満たない支持しか得られなかった大統領」では、やはり今後の彼の政策運営に影響が出ると思う。

 それをよく知っているので、次期韓国大統領は「ほぼ勝てる」と分かった段階から「圧倒的な支持が私を強くする」と何回も言ってきた。その数字を待っているのだが、まだ出てこない。

 ところで、昨日は初めて「GSIX」に。午後7時から近くで集まりがあったので、「(施設の)エンディングに接近すれば見物客も少なくなって空くだろう」と思って、会合に顔を出して仁義を切った後にこの新しい建物に。

 地下4階(駐車場)から6階までと13階が商業施設。バスの発着場は一階。うち地下三階が観世流の能楽堂。「千駄ヶ谷の能楽堂とどう違うんだ.....」と思ったり。

 1時間ほどかけて商業施設全体を見て回りましたが、どこにも行列はなし。「この時間に来たのは成功成功」と思って見回りましたが、「これは良い」というのと、「この施設は直ぐに行き詰まるな」という印象のお店と。

 これは良い......と思ったのは、「綾ファーム」のしっとり乾燥フルーツ。見た瞬間に「これはうまそう」と残っていた全種類を買い、会合に持って帰って皆で食べましたが、それはそれは美味しかった。

うまそうなので勝って、本当に美味かった この店の説明はこうです。『たっぷりと日差しを浴びて実った旬の果物のみずみずしさを、そのままドライフルーツで表現したい・・・国産ドライフルーツ専門店ならではの想いが形になり、私たちはそれを「生ドライフルーツ」と呼びます。』と。

 私の目にとまったのは、「これは今までどこでも目にしたことが無いな」という感覚ですが、お店も『「生」なのに「ドライフルーツ」? 何とも矛盾した表現ですが、一口食べればその言葉の意味は誰もが分かるはず。言葉では伝えきれない「生ドライフルーツ」を、お手に取り皆様の五感でお楽しみください。』とある。お店の方と話していたらFUKUSHIMAの店らしい。

 あとは「これは面白い」と目にとまるものは直ぐには発見出来なかった。むろんさっと見ただけですが。「ここは大丈夫か?」というフロアも。13階かな。「The GRAND」という施設があったが、客がほとんどいない。右手奥のフレンチに少しだけ。大部分が空席。コンセプトは「ここでゆっくりして」ということらしいが、ちょっと入りにくい。

 が私は入っていき、いろいろ見せてもらった。奥のバーで、「デザートワインはありますか」と聞いたら、「デザートはレストランの方で」とのお答え。こりゃ駄目だと思って、とっとと出てきました。

セミナールームのような、式場のような 13階には他に「山の上」とか、普通のレストランもあります。7階から12階まではオフィスらしい。ちょっと変な施設で、6階から13階に行くには南側のエレベーターでしか行けない。だからそこに大きな行列が昼間は出来るらしい。しかし午後7時過ぎはすきずき。

 次回行ったら屋上を見て一巡かな。6階にはもしかしたら面白い、変わった食べ物があるかも知れない。一応は見ました。「創作中華」というジャンルがあったが、それでは食欲はわかなかった。ショップなど店舗は有名どころが多くてあまり見る気がしなかった。今度またゆっくり。

 面白かったのは、「ひんまがったエレベーター」。ははは、行けば分かります。そのひん曲がり具合をカメラに収めようとしても、あまり面白く写らない。なのでここでは掲載しません。行かれて見るのが一番か、と。

03:55
2017
05/08
Mon

のっけから立ち往生のリスク...韓国新大統領

day by day

 (23:30)明日は韓国の大統領選挙ですか。でもあまり予想外の事が起きる気がしないな。なぜなら、韓国では今回の大統領選で初めて事前投票(4、5日に実施)が行われ、中央選挙管理委員会によると事前投票の暫定投票率は26・06%に達したという。

 つまり有権者の四人に一人が既に投票を済ませていることになる。としたら「最終盤に大逆転」ということはあまりない。暫定投票が行われたあとで「候補者辞退」「一本化」ということはないだろうし、実際になかった。

 事前に投票を済ませた人の数は約1107万人。韓国の有権者(約4247万人)のおよそ4分の1であることは投票率が示す通りです。ということは、今月初めの段階で世論調査のトップを走っていた文在寅候補が次期韓国大統領になる可能性が極めて高い、と言える。韓国では「隠れ~」はいないと思われる。

 4月上旬の世論調査では、野党第2党「国民の党」の安哲秀(アン・チョルス)前共同代表が一時文在寅候補を支持率で上回った。「この勢いなら....」「もしかして安候補が勝つのでは」とも思えたが、ここに来て同候補は急速に支持率を落としている。それが今回の韓国の選挙戦の大きな特徴。

 テレビ討論会での論争ぶりが極めてまずかったからとも、政治家としての資質を問われているとも言われている。筆者の見るところ全体的に喧嘩下手が響いているのではないか。どこか練られていない、人の良さそうな印象だ。といってもう爽やかさはない。

 彼に代わって支持率で台頭してきたのが洪準杓(ホンジュンピョ)候補(62)だ。北朝鮮に強硬な朴槿恵政権で与党だった保守系「自由韓国党」から出馬。北朝鮮に融和的な文在寅候補を厳しく批判し、支持率を伸ばしている。しかし支持率で文在寅候補には全く届いていない。

 結局、文在寅候補が勝つ可能性が高いように思う。むろんまだ投票は始まっていないので、あと数時間のうちの大きな変化があれば変わりうる。しかし文在寅は北朝鮮お気に入りの候補だから、それに不利なことはしないだろう。

 彼の詳しい来歴は省略するが、自殺した盧武鉉前大統領の秘書室長だった人物。もともとは民主派弁護士。同じく弁護士であった盧武鉉と共に合同法律事務所を開設した経緯もある。そもそも韓国では彼は「親北派」と呼ばれる。つまり北朝鮮に融和的だ。

 有名な「おうかがい事件」も大統領選挙の最中にしばしば取り上げられ、そして批判された。もっとも彼が大統領になった時、どのような大統領になるかは分からない面がある。現実の壁に直面するからだ。「現実対応」がどのくらいあるのか。

 しかし対米、対日で大きな摩擦が起きる可能性が高い。THAAD配備を巡ってアメリカと、慰安婦合意を巡って日本との関係悪化が予想される。日本の雑誌などでは既に大統領選挙後を見据えて「韓国漂流」といった記事タイトルが踊っている。

 実際に韓国は「漂流」しうる。また新大統領が立ち往生する危険性は大きい。議会では大統領が所属する与党は過半数に全く届かない。外交関係もギクシャクするとなれば、就任早々から新大統領はいくつかの行く手を塞がれる。

 韓国の新聞を読んでいると、「最初の50日が重要」と書いてある。これはアメリカの100日より半分の短さだ。韓国はそのくらいのスピード感で事に当たらないと評価されないと言うことかも知れない。しかしその50日こそ、新大統領にとって一番難しい期間だとも思える。

23:42
2017
05/08
Mon

マクロンが試されるのはこれから....だな

day by day

 (05:30)私が少し早めに起きたときには、ネットには既に「マクロン勝利・ルペン敗北」の記事が山ほど載っていました。開票開始と同時にあふれ出たのでしょう。昨日の「いま世界は」でも言ったのですが、「今回のフランスの選挙ではどんでん返しはない」との見方が私のそれだったし、その通りになった。

 非常に印象的なのは、「今回のフランスの大統領選挙では、世論調査が常に非常に正確だった」ということです。最終的な得票率はマクロン66%、ルペン34%前後になりそうですが、これは事前の世論調査と非常に似ている。第一回投票での各候補の予想得票率も非常に最終数字に近かった。

 これは、アメリカやイギリスの世論調査結果の誤謬が大きかったのと対照的です。多分フランスでは「隠れルペン」はいなかった。皆正々堂々と最初から「私はこの人を支持する」と意見表明できていた、と思われる。それを世論調査機関は正確に拾った、ということ。

 つまりアングロサクソン諸国に比べてフランスは「建前」が弱かったとも言える。好き嫌いが素直に出せる社会だったと言っても良い。これは興味深い。アングロサクソンの社会に比較して、フランスでは極右から極左まで最初から幅広い政治勢力があり、それぞれ社会的居場所を見付けている。隠す必要がなかった、とも言える。

 しかしマクロン新大統領の行く手はなかなか難しい。ルペン34%は彼女と彼女の政党にとって非常にコアな支持層の割合に近いと思われる。ということはこの部分は熱烈な「反マクロン」となる。

 また経済のグローバル化に苦しめられていると感じる国民には、どう見てもエリートのマクロンは「弱者の気持ちが理解できない」「新自由主義的だ」と受け止められた面が残る。つまり国民の一定程度には「我々の大統領ではない」と拒否感も持たれているとも思われる。

 それでもフランス国民がマクロンを選んだのは、筆者には「結局ユーロという通貨を捨てる勇気がなかったからだ」と思える。移民問題などに関連してEU離脱の論争は盛り上がるが、ユーロを捨てられるかの議論になるとフランス国民の大部分は「それはノン」となる。

 イギリスがEUを離脱できたのは、そもそもユーロを使っていなかったからだ、というのが私の意見。イギリスはずっとスターリング(ポンド)を使っていた。今もそうだ。フランスがフランを再び自国通貨としたら、フランス国民の資産は劇的に目減りする。だからフランスのユーロ支持率は非常に高い。

 ルペンはこの点で矛盾に陥った。支持率をコアから広げようとしたらEUやユーロに融和的なことを言わざるを得ない。しかしそれをあまり言うとコアから「なんだ」と言われる。引き裂かれた故に、「国内ではフランを、国際貿易ではユーロを....」という奇妙な彼女の発想が生まれた。具体性は全くなし。結局その板挟みでルペンは沈んだ。

 しかしマクロンもルペンが指摘した「グローバリズムがフランスの庶民を貧しくした」という意見を完全否定できないでいる。そのために決選投票を前にして、「ルペンにもマクロンにもノン」という運動が起きた。その問題は残る。

 テレビでも言いましたが、私には「グローバリズムの修正」という問題が、別にフランスだけでなく世界の大きな問題として登場すると思う。フランスの政治という観点からは6月の議会選挙でマクロン率いる勢力がどの程度の議席を取れるかがポイントでしょう。

05:05
2017
05/04
Thu

「抜け出せない感」が残る街

day by day

 (08:30)久しぶりのゆっくりのバンコクは、なかなかの大都市でした。ホテル37階のラウンジから見渡すと、高層ビルが形作る都市としての景観(スカイライン)はあまり隙間なく、予想より混み合っていた。都市の外形としてはナイス。

かなり混みあっているバンコクの高層ビル群 国際色も豊かです。実に様々な人がそこを訪れ、そして生活している。飛び交う言語も多彩で、地理的な理由からでしょうがインド、パキスタン系の人も東京よりよほど多く見掛ける。聞いても「この言葉はどこ ?」と思える言語が多い。それほど多様。

 見所も満載です。私はあまり興味はないが、お寺も多いし、その代表格としての王宮は起伏がないのを除けば綺麗で立派です。あの白い壁からして。仏像も多いし、お坊さんが黄色い袈裟をかけて托鉢に朝裸足で歩いているのを見るのは、「この地方特有だな」と思う。ミャンマーでもそうでした。

エラワン廟で しかし歩いていてどこか「抜け出せない感」がある。「そこからいつ出られるの感」と言っても良い。バンコクにはエリアごとにとっても綺麗な地区もある。朝から大勢の人が掃除をしていた。その成果だ。また暑いのは仕方がない。

 しかしそこから少し裏の道とかを歩くと、ゴミがいっぱい落ちている。そこはまた手つかずの途上国そのものです。その辺が「違うなぁ」と思う。スカイラインは素敵になったが、一歩下は猥雑さが消せない街。都心にも老朽化したビルが目立つ。道もどこかメンテ不足。歩道は工事中でほったらかしのケースも。

 別にそこが「バンコクの良さ」「タイの良さ」でもあると思う。しかし当地のビジネスマンの言葉にもあった「中進国の罠」という視点で考えると、タイは依然として「罠」から脱出できないでいる、と思う。

 国民の平均年収も日本のまだ三分の一以下かな。とにかく貧富の差が大きい。金持ちは平気で5000万円ほどするスーパーカーを買うという。相続税がないので、生まれるときに咥えてくるスプーンの色で将来が決まったりするらしい。

バンコクで好きになった食べ物 スーパーにも売っていた とってもワイドな、日本と同じ左側通行の高速道路を朝、夜と走りながら考えた。それは、もしかしたらタイは「もう一手間」と「細部」に弱いのかもしれない、と。むろん私の印象なので、また他に人は別のことを考えるかも知れない。

 しかしどの先進国もそうですが、「罠」からの脱出には何か一つ「手間」をかけなければならないし、最後は「細部を詰める作業」が必要だと思う。それが「他との差別化」を生んで「罠脱出」が可能になる。無論それは国レベルの話です。

 タイに関しては時々寄るくらいなので詳しいことは知らない。しかし「一手間」と「細部の詰め」はあまい印象がする。ホテルの従業員と話をしていても。約束や契約の履行に関しても、一般市民のレベルになると問題があると聞いた。

プーケットの西海岸の夕暮れ とっても綺麗でした タイの人達の「あたり」は凄く柔らかい。しかしいったんハンドルを握らせると、そのイメージは消える。当然ですが、「我先に」です。実に激しい。一瞬でも隙間があれば車をねじ込ませる。すざましい競争社会。バンコクの道はあふれかえる車で爆発しそうです。

 そうは言っても数日しかいない旅の印象。今回はそんなことを考えました。ただし断っておくと、タイとかミャンマーとかベトナムとかこの辺の人々は好きです。当たり前ですが、日本ととっても違うのが良い。また来たい。

 街の喧騒と賑やかさを見ながら、「まだまだ発展はするだろうな」「このパワーは凄い」と思いました。国民の平均年齢ははるかに日本より若い。今回は大きな津波に見舞われたプーケット島にも行きました。その印象などはまた。

10:46
2017
05/04
Thu

113円に接近....FOMC声明で

day by day

 (04:30)日本時間の4日早朝に発表になったFOMC声明関連での驚きは、「声明がほぼ予想通りだったにもかかわらず、ドル・円相場が112円台に上昇したこと」でしょう。

 私がこの文章を書いている時点のドル・円相場は112円70銭近辺でむしろ113円に近い。ユーロ・円は122円台の半ば。いずれも最近あまり見なかった円安相場となっている。

 声明のミソは第二パラの「The Committee views the slowing in growth during the first quarter as likely to be transitory and continues to expect that, with gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace, labor market conditions will strengthen somewhat further, and inflation will stabilize around 2 percent over the medium term. 」です。

 「第一・四半期に見られた成長鈍化は一時的・短期的なもの(transitory)であり、金融政策調整を徐々に行う中で、アメリカの経済活動はまずまずのペースで拡大し、労働市場環境は若干にしても更に改善し、インフレは中期的には2%近傍で安定するだろう」というのが訳だ。

 労働市場環境もインフレ状況も「良くなる」と言っているのだから、FOMCは「今年で3回予定の利上げペースをダウンする理由はない。今回は予定通り見送ったが、イエレン議長の記者会見がある6月には再利上げする」と見るのが自然です。FRBの政策目標は最大限の雇用環境と最適なインフレ率の維持にある。double mandate。

 為替市場でのややドル高移行は、このところの弱い経済指標を見て予想以上に「FOMCはどうするんだろう。景気見通しを弱くするのではないか」と実は考えていたのかも知れない。しかし出たFOMC声明はそうは言わなかった。「そうか、じゃイエレンは予定通り今年は少なくとも3回、もしかしたら4回利上げするかも知れない」と読んだと思われる。それがドル高に繋がった。

 トランプはこのドル高に関して何も言っていない。いつ何時何を言うか不明な大統領だから、マーケットは気にするだろうが、日本が連休中で商いも薄い中でもしかしたら113円台を突っかける可能性がある。

 ドルを買って海外で過ごしている人にとっては朗報だ。輸出企業にも。しかしトランプという不確定要素があるだけに、大幅なドル高はどうだろう。

07:15
2017
04/30
Sun

悲しみに暮れるタイ

day by day

 (23:30)タイは今悲しみの最中です。プミポン前国王が亡くなられて時間はたっているが、悲しみは癒えない印象。街のあちこちに喪章を見いだすことが出来る。

ワットポーのリクライニング大仏はさすがにでかい 昨年10月13日に入院先のバンコクの病院で死去したプミポン国王は、在位が実に70年に及んだ。88歳だった。街を歩くと公的機関は新国王の写真を掲げているが、街の隅々の写真は絶対的にプミポンさんです。依然として人気が非常に高いことを示す。

 タイ軍事政権は先週の25日に前国王の葬儀日程を発表した。葬儀は10月25ー29日に行うそうな。荼毘に付すのは10月26日で、その日はタイは公休日となるそうです。

王宮には続々と弔問客が 王宮の回りを回ると、喪服を着た人々が続々と弔問に訪れている。日曜日の朝早くからなので驚く。私がホテルを出て中華街を経由してチャオプラヤ川を見て王宮に達した今日の朝もそうでした。

 家族・近所連れなんでしょう。大人も子供も、そしてお年寄りの方も。皆静かに弔問に訪れていた。一日中そうなので王宮の回りはいつも人と車で大混乱です。それが今年の秋までは少なくとも続く。

 それにしてもタイの市民は皆懸命に生きている、と思いました。バンコクは言ってみれば「街中がマーケット」のような街。少し歩けばマーケットがあり、そこは朝から大勢の人が生活をかけて働いている。

 今朝の中華街も、その先にあるチャオプラヤ川のほとりのマーケットもそうでした。朝8時前から殆どの店が開いて、時にこちらに声を掛けてくる。「買いそうもない客だな」と見抜いていても。

海岸のシーフード・タイ料理の Rimpa Lapin からの夕陽は綺麗でした 王宮まで歩いて、あと予定があったので帰りはトゥクトゥクに乗ったのです。王宮沿いで。向こうが先に値段を言う。「高いだろう」と思って値切ったら、私のアップル・ウォッチを指して、「この時計をしている人は.....」的なことを言った(と思う)。全く理解できなかったが。仕草で。

 そこで駆け引きを楽しむのも一つの手なのですが、急いでいたし、日本円にしてみたら些少。なので「いいよ」と。甘いな....あとの人に迷惑にならなければ良いが...と思いながら。彼等は味をしめる。

 ちゃんとホテルの名前を言ったのに、「それはどこだ」「スマホを見せろ」と。「そんんなの知っているだろ」と思ったが、面白いのでグーグルマップを開いて「ここをこう行って、そして曲がって.....」と私が教える。

 ま、デバイスが共通言語というわけです。あと「グーグル翻訳」。相方をタイ語にして使ってみたら、ちゃんと伝わった部分もあった。これも 「デバイスの共通言語化」です。面白い。

 そのトゥクトゥクの運転手。たくましい奴と思ったのは、通りかかった人に道を聞く振りして私に「もうちょっと上げてくれる」と交渉を依頼。彼は英語が出来たので。それは拒否。

運転席を占拠してみました 朝早くからマーケットに出る人、そしてあの空気の悪いバンコクの街でトゥクトゥクを乗り回るおじさん達。「しっかり生きているな、この人達は.....」と思いました。

23:47

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