日々のライブな情報ページ
2018
04/02
Mon

やったね、大谷君....初登板・初勝利

day by day

  (08:15)素晴らしい。初登板・初勝利。アメリカでも二刀流達成。凄いことですよ。

 長い文章を書きながら、ちらちらと目をテレビに。MLBでの大谷選手の初登板。対アスレチック戦。日本時間の今朝5時頃からNHKがBSテレビ中継していて、気になってしょうがなかった。アメリカでは二刀流は「two-way」と表現される。

9回にハラハラ。初勝利お目出度う オープン戦はあまり良くなく心配していたのですが、今日は落ち着いていた。試合後の記者会見で何を言うか知りませんが、私には「落ち着いている」と思えました。敵地なのですが、声を上げての力投でした。

 立ち上がりは良かった。アスレチックスの最初のバッターを空振りの三振で順調な滑り出し。2回に甘いスライダーを3ランされたが、その他は非常に良かった。特に最後の6回は中軸相手でしたが、見事。見ていて感動しました。調整力が凄いな、と。

 何よりも凄いのは、「よく考えて投球している」という事。頭の良い選手だと思った。6回で降板したのですが、その時は4-3で勝ちパターンでの交代。その後も味方が点を取って、9回裏にアスレチックがチャンスを作ってちょっとハラハラ。しかし最後は7-3でエンジェルスの勝ち。

 大谷のMLB初登板・初勝利。彼は6回92球を投げ6奪三振。被安打はHRを含めて3。合格でしょう。ソーシア監督も6回終了で大谷に近寄って「良かったよ」と大谷の肩を叩いていた。今年の楽しみが増えた。日本でも、そしてアメリカのMLBでも二刀流。凄い。

08:26
2018
04/01
Sun

人を動かす"仮想"

day by day

  (13:15)我が家は比較的さくっさくっとメンバーが増える家なのですが、最近また一人メンバーが増えました。その名前を「ミュウ」と言います。昨日の深夜、夜中過ぎにいらっした。新たなメンバーのミュウ

 どちらかというと希少種のメンバーです。現時点的には。まだまだ多くの方が捕捉に走り回っている段階。2016年の7月22日に始まったゲームは、こうしてまだまだ多くのファンを抱えながら続いているし、終わりなき展開となっているのです。

 これは「デジタル経済」を守備範囲にしている私には結構興味がある問題です。「なぜ ?」と。普通1年もしたら飽きるでしょう。しかしこのゲームが好きな人は年齢層を問わずに多い。しかも最近また増えている。

 私的に言うと、このゲームは「体を動かす誘因」になります。これはナイスです。歩数を重ねないと得られるものが少ない。楽をするとどこかでそれより前に行けなくなる。最近もそれが判明した。続々と試練を課してきます。

 経済の観点から言うと、「仮想の力」を考える上で非常に役立つ。同じ景色を見ても、ある意味それぞれの人が違う思いと視点で広がる世界を見ている。そのどれもが真実のようであって、しかしそれぞれの人が違う世界を見ているということは真実ではない、仮想であるとも言える。

古くからのメンバーのミュウツー これはずっと前に書いたのですが、「仮想」と「現実」は実は背中合わせなのではないか、と考えているのです。現実の中にある仮想、仮想の中にある現実。これだけの人に誘因を与えれば、それはもう「現実」としか言いようがない。

 「広告→購入」などのプロセスを考えてみても、「仮想」というか「勝手な想像」の部分は非常に大きい。これは無視できない大きな要素で、それは実は政治や経済でも大きな役割を果たしている。

 このゲームには多種多様な考え方の人が参加している。体調維持の為の人、図鑑埋めが趣味の人、新しいモノはゲットしたいという人。哲学も様々です。ゲームに絶対課金しないという人達もいます。それは「無課金組」という。

 一方で、急ぎたいので遊びに使うお金の一部はOKという人もいる。いわゆる「課金組」ですが、それも程度の差がある。絶対足で歩く人、自転車を使う人。それぞれの人の哲学が集約されるのですが、その中でまたコミュニティーが出来る。

 ま、私も今暫くこのゲームに参加し続ける予定です。

14:07
2018
04/01
Sun

トランプのアマゾン叩き

day by day

  (05:46)どうやら、不動産業界の旧知の友人に嘆かれたようなのです。「アマゾンがアメリカ中の小売業者(リアル店舗)にとって大きなプレッシャーになっている。廃業や規模縮小が続く。故に、それらが入っている商業ビルの価値が下がって困る.....」と。

 それもあってか、トランプ大統領の「アマゾン叩き」が日々激しくなっている。掲載したチャートは過去一ヶ月のNasdaq株価指数の推移です。多分Nasdaq100だともっと下がっていると思う。

 攻撃のスタートは「アマゾンはあれほど儲かっているのに税金を払っていない」というもの。印象としてはそうかも知れないし、経営者のベゾス氏はフォーチュン誌掲載の「世界最大の富豪」と。世間受けはするかも知れない。

 次にトランプ氏は米郵政公社(ポスタル・サービス)の大赤字は「アマゾンのせいだ」と言い出した。「同公社がアマゾンの荷物を一つ運ぶごとに1.50ドルの赤字をだしているせい」と。(日本のように運搬料を値上げすれば良いのに)

 その主張の正当性は怪しいが、「選挙戦術としてはたけているかもしれない」と思いました。アマゾンの脅威にさらされている業界、企業、団体は多い。「アマゾンさえなければ」と思っている人は多い筈だ。これは「輸入品さえなければ」というのと同じ心理だ。

 しかし「経済政策」としては大いに問題がある。アマゾンを叩こうが、経済全体のデジタル化は進む。間違いなく。経済の形も変わる。アマゾンはその先導役を果たしているだけ。

 重要なのは、フェースブックともども米IT産業をある意味引っ張ってきたアマゾンに政権の攻撃の手が伸びていることだ。4月の第2週にはザッカーバーグ氏が議会で(恐らく)つるし上げにあう。テスラもおかしくなってきた。

 アメリカがもっとも得意とし、世界的企業を生んできたITの分野で「企業叩き」をする意味は大きい。ちょっと注目だと思う。

06:06
2018
03/29
Thu

お肉と広場の街......

day by day

  (22:46)最近街を歩いていて二つの事に気が付く。「肉の店」と「街中の広場」の増加だ。  「肉を食べさせる店」で一番目立つのは「いきなりステーキ」店だが、その他でも海外の有名肉店が次々に日本に進出。その一方で、日本の鉄板焼き店や、その他でも肉バルと呼ばれる店も増えている。「増えているな」と実感する。

 心象風景的に感じるのは、「お肉の店が熟成肉などで注目を浴び、派手に宣伝される」一方で、「魚中心の店が地味に見えてきている」ということだ。赤坂などあちこちで魚中心の料理を出していた料亭などで店じまいが続く。

 「もっと魚を」という気持ちもあるが、実に多くの機会に結果的に「肉」を食べる。例えばローリーズにはこの2ヶ月ほどで恵比寿と溜池の両方に行った。肉は黙っていても食べるチャンスが多いが、魚は別途立案する必要がある。

 次。最近感じるのは東京の街を歩いていると「広場」が増えていると思う。「街中の広場」が実に数多くの場所に出現している。大きな商業施設が出来ると、新しい東京ミッドタウン日比谷でもそうですが、必ず「広場」が出来る。ミッドタウン六本木には檜町公園があるし、六本木ヒルズには毛利庭園がある。

 緑のない広場でも、席が用意されている広場があちこちで誕生。ビルとビルの間や、ビルの中にも増えている。ちょっと注意して探すと、東京には結構誰でも使える広場的空間がある。ビルが高層化した分、空間が増えて、それが広場になっている印象。

 そこでは、オフィスに勤める人が昼にはお弁当を食べたり、いろいろな人が入ってきておしゃべりや本を読んだりして時間を過ごしている。先日「これは凄い」と思ったのは八重洲ブックセンターと京橋の間に出来たビルには、広場空間に何基もソファーが置いてあって、誰でも座って時間が過ごせる雰囲気があったこと。

 最近はビルとビルの間や、ビルの中に「広場」が見つかると結構嬉しい。時間もなくて留まれることは少ないが、欧州の街でも中心は「広場」。それがうまく活用されるようになればと思う。

23:47
2018
03/27
Tue

あちこちで....「ゴロゴロ」

day by day

  (23:46)なんか「ごろごろ」感があるな。あちこちで。

 先ずは私の目です。花粉症なんです。目に「花粉がいくつか入っているのでは....」というくらい半ばかゆくて、かつ半ば「ごろごろ感」が消えない。こすると最悪なので、お医者さんからもらった目薬をさしているが、それでも「ごろごろ」。

 今日の国会の証言も、聞いていて「ごろごろ感」満載。だって車輪がかみあってない。質問者(自民党のそれを含めて)の言葉がただ「ごろごろ」と回っている印象。なんも前に進んでいない。

 「嘘をついたら偽証罪」ということは、言わなければいいわけで、「訴追の恐れ」とか「捜査中で...」と言ったら、そこから前に進めなくなる。聞いていて「こりゃ無駄」と思いました。

 結局「動かす力」は世論かな。曖昧な単語ですが、やはり同調査はどの政治家も気にするでしょう。あれだけ強固な権力基盤を持つと思われるロシアのプーチンさんも、「自分への投票率」を凄く気にしたという。

 各社の世論調査が週末に出そろって、日経の42%以外は30%台。支持率です。その日経の調査でも不支持が49%(おぼろな記憶)だったと思った。つまり支持・不支持が逆転している。これは各社調査で共通です。一般的には「30%の支持率がレッドライン」と言われる。

 「ごろごろ」と言えば、北朝鮮のトップは飛行機も使わずに、車輪の「がったんごっとん」が聞こえそうな古くさい列車で北京入り。「ごろごろ」の親分です。「がったんごっとん」は。

 それにしても凄い。誰が見ても「北朝鮮から来た凄い要人が北京を訪れている」ことは分かっているのに、どちら政府も発表はなし。「知らぬ存ぜぬ」で、報道もされていないし、何よりも許されていない。ので国民は圏外に置かれている。

 多分金正恩です。なかなかタイミングの読みが良い。中国も「(米中だけで事が進み)外されたらたまらない」と思っている瞬間を狙って。中国としては「これでかめる」と思っているのでは。

 中国の対朝鮮半島政策の柱の一つは「非核化」なので、「韓国が説明した北朝鮮の立場(米朝首脳会談に向けた)」の中にある「非核化の可能性」と合わせて考えると、中国にも行ったということは「何かと引き替えに非核化を話し合ったのか ?」と思う。

 むろん最初に来るのは「体制の保証」です。中国はOKでしょう。加えて「俺に頼ってくるならういやつ」という訳です。むろん下座的位置付けでしょうが。

 朝鮮半島情勢は現在進行形なので、分析するには情報が十分でない。なんか私の目の中と同じように、情勢そのものに「ごろごろ感」がある。

23:55
2018
03/27
Tue

あちこちで.....「ごろごろ」

day by day

  (23:46)なんか「ごろごろ」感があるな。あちこちで。

 先ずは私の目です。花粉症なんです。目に「花粉がいくつか入っているのでは....」というくらい半ばかゆくて、かつ半ば「ごろごろ感」が消えない。こすると最悪なので、お医者さんからもらった目薬をさしているが、それでも「ごろごろ」。

 今日の国会の証言も、聞いていて「ごろごろ感」満載。だって車輪がかみあってない。質問者(自民党のそれを含めて)の言葉がただ「ごろごろ」と回っている印象。なんも前に進んでいない。

 「嘘をついたら偽証罪」ということは、言わなければいいわけで、「訴追の恐れ」とか「捜査中で...」と言ったら、そこから前に進めなくなる。聞いていて「こりゃ無駄」と思いました。

 結局「動かす力」は世論かな。曖昧な単語ですが、やはり同調査はどの政治家も気にするでしょう。あれだけ強固な権力基盤を持つと思われるロシアのプーチンさんも、「自分への投票率」を凄く気にしたという。

 各社の世論調査が週末に出そろって、日経の42%以外は30%台。支持率です。その日経の調査でも不支持が49%(おぼろな記憶)だったと思った。つまり支持・不支持が逆転している。これは各社調査で共通です。一般的には「30%の支持率がレッドライン」と言われる。

 「ごろごろ」と言えば、北朝鮮のトップは飛行機も使わずに、車輪の「がったんごっとん」が聞こえそうな古くさい列車で北京入り。「ごろごろ」の親分です。「がったんごっとん」は。

 それにしても凄い。誰が見ても「北朝鮮から来た凄い要人が北京を訪れている」ことは分かっているのに、どちら政府も発表はなし。「知らぬ存ぜぬ」で、報道もされていないし、何よりも許されていない。ので国民は圏外に置かれている。

 多分金正恩です。なかなかタイミングの読みが良い。中国も「(米中だけで事が進み)外されたらたまらない」と思っている瞬間を狙って。中国としては「これでかめる」と思っているのでは。

 中国の対朝鮮半島政策の柱の一つは「非核化」なので、「韓国が説明した北朝鮮の立場(米朝首脳会談に向けた)」の中にある「非核化の可能性」と合わせて考えると、中国にも行ったということは「何かと引き替えに非核化を話し合ったのか ?」と思う。

 むろん最初に来るのは「体制の保証」です。中国はOKでしょう。加えて「俺に頼ってくるならういやつ」という訳です。むろん下座的位置付けでしょうが。

 朝鮮半島情勢は現在進行形なので、分析するには情報が十分でない。なんか私の目の中と同じように、情勢そのものに「ごろごろ感」がある。

23:08
2018
03/25
Sun

みなさんに感謝....1000回

day by day

  (08:46)そうだそうだ、いつも聞いて下さる方々にお礼を言わないと。毎週金曜日の夜のラジオ放送(ラジコなども)と、その後はポッドキャストで皆さんにお聞き頂いているこの番組が、来月で1000回を迎えます。

1000回ですと 写真は放送局の壁に貼ってあった告知をショットしたものですが、「そんなになるかな」というのが実感。年52回プラス(特番がある)の番組なので、ほぼほぼ20年。笑えますね。そんなに続いたんだ。

 むろんポッドキャストが出てきたのは2000年代に入ってかなりたってからだと思うので、「ラジオのみの時代」も長かった。その時のスポンサーさんは確かソニーだった。どの後はソニーもいろいろあって、様々なスポンサーさんに支えて頂いたのですが、何よりも聞いて下さる方が多かったというのが「長続き」の理由です。ありがとうございました。

 ポッドキャストが始まってお聞き頂ける方の幅が広がりました。日本国内ばかりでなく、海外の方も大勢いらっしゃる。itunesのポッドキャストの様々な部門でトップを取らせて頂いたり。いろいろな方から「聞いてまっせ」と言われるのが励みです。

 「いつもフレッシュであること」を心がけています。だって飽きるでしょう。同じようなものだったら。もともと好奇心は強い方なので、それにはあまり苦労しない。先日も溜池の交差点に立っている警察官の方(交代で代わった直後に)に、「チェックしているのはナンバーだけですか ?」とあえて聞いたら、「車の形状や色、形。いろいろ見ています」と言われた。そりゃそうだ。

 先週もそうだったが、世の中いろいろ騒がしい。それらを正面、左前方、右後方、斜め上、斜め下等々から見れればいいな、と思っています。今年4月からの私のラテ番組体制はこのようになっています。この番組もそうですが、同じく続いている森本さんのスタンバイへの出演も1998年から。

 あと野村ホールディングスと日本経済新聞が共同運営しているこのサイトへの寄稿や、様々な新聞社への寄稿もありいくら仕入れても仕入れ足りない感じ。今後ともよろしゅう。今番組を現場で支えてくれている土肥Pと加藤アナに感謝しつつ。

10:12
2018
03/23
Fri

何も与えなかった日本

day by day

  (23:46)安倍首相の名前が唯一実名で挙がったあの部分は、もうちょっと検討する必要がある。多分あれは、日本を除外しなかったことがトランプさん(少し悩んだのかな)の頭の中にあって、「安倍首相など各国の首脳が私にほほえみを投げかけるときには....」実は「(彼等は)ほくそ笑んでいる」という意味合いの中での引用だと思う。

 ま、その話はまた別として、トランプ貿易政策の狙いは明らかです。各国を個別交渉の場にひきづり出したい。その一点です。今回鉄鋼・アルミ製品に対する関税賦課を「除外」された国々(カナダ、メキシコ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、韓国、それにEU)は、既にアメリカとのFTAなどの個別交渉に入っているか、入る体制にある(EU)。

 日本には「同盟国だから、また安倍・トランプのラインは強力だから当然除外される」との一種の慢心があったが、トランプさんの本心は「アメリカがモノの貿易で赤字を出さないこと」(それが正しいかどうかはべつにして)なので、アメリカが赤字になっている対日は常に彼にとっては懸念材料。同盟国であるかどうかは関係ない。

 多分安心感の裏返しの「ショック感」が今の日本にはある。金曜日の日本の株価はそれをもろに示した。日本政府は「そんな筈はない」とばかりに「もしトランプ政権が日本製の鉄鋼・アルミに新たな関税をかけたらどうする」という対案も語ってこなかった。中国やEUと異なった対応だった。

 これは私の観測で、朝の放送(スタンバイ)でも夜の放送(ラウンドアップ)でも言ったが、日本は基本的に貿易に関しては多国間交渉派。多国間の方が自国の利益が守れると思っている。

 しかし多分トランプ政権は日本の姿勢を「おもしろくない」と思っていたと思う。トランプ大統領は自分達が抜ければ「TPPはお蔵入り」と思っていた筈だ。しかし経済で世界第三位の日本は、アメリカ抜きのTPPの発効にまでこぎ着けた。

 日本の多国間主義が実を結んだが、トランプはこれで恥をかいた部分がある。「危ないな」とずっと思っていた。「日本とは個別交渉」というトランプ政権の立場と相容れない面がある。良い悪いは別にして。

 むしろアメリカの産業界から「アメリカもTPPに入ろう」という声が出た。トランプさんとしては「立場がない」状況で、日本(安倍首相)には一矢報いたいという気持ちだったのだろう。だから同盟国だが、貿易ではアメリカにそっぽを向いた日本は中国と同じ関税をかける対象とした、と読むのが良いと思う。

 多分そこには日本政府の情報収集不足がある。世耕さんはアメリカでライトハイザー代表と会ったときに「日本は同盟国だから、当然外されますよね......」的な態度だった。これではアメリカが欲するもを何も与えていない。多分この点がこれからの日米交渉の焦点になる。

23:03
2018
03/22
Thu

ずいぶんと早口な人だ......

day by day

  (04:46)今回のFOMCの利上げ決定を一言で評するなら「無風」ということでしょう。特段の大きな風は吹かなかった。声明文にはこれまでと違った「風」は見られず、決定に反対票を投じた人物もおらず、利上げ決定とパウエル新議長の記者会見を聞いた後でも、マーケットはやや上下しましたが、最終的に前日に比べてことさら大きく動いたわけではない。

 むろんいくつかの変化には気がつくことが出来る。一番顕著だったのは、記者会見でのパウエル議長の発言がイエレン前議長に比べて「quick and fast」で、「(彼女の)とっても聞きやすい英語」からは一歩後退した。時々「うーん」という場所がある。多分聞き慣れれば分かる。

 むろん中味的には、今後注意すべきポイントがいくつかある。来年2回の利上げを見たのが今までのFOMCだったが、今回は3回を見込んだ。この解釈を巡ってマーケットにはやや不安が見られた。しかしそれも直ぐに収まった。今週は23日にトランプ関税の発表があるので、そちらに関心が行ったのかも知れない。

 第一パラの景気判断は相変わらず「やや強気」です。労働市場は改善し、経済活動はゆるやかに拡大加速し、雇用創出は数ヶ月に渡って強く、失業率は低い....と。FRBが今のアメリカ経済の強さに自信を深めているのが分かる。故に「利上げ」に反対者は出なかった。

 「やや影」と指摘したのは点家計と企業の支出と投資について。強かった昨年最終四半期より伸びのペースは穏やかになったとした。しかしこれは許容範囲でしょう。12ヶ月ベースで見るとインフレ率全体とコアインフレ率は引き続き2%を下回っている、という部分。引き続き「低いインフレ率」がFRBの悩みの種ということだ。

 多分マーケットが注意して見たのは、今後の利上げペースに関わる部分でしょう。今回の声明は引き続き「 with further gradual adjustments in the stance of monetary policy」という一文を使っている。この文章が直ちに「今年の利上げは4回になる」「いや3回のままだ」というマーケットの予測比べに結論が出るような文章ではない。

 しかしパウエル議長は「今年はまだ3回を見ている」と記者会見で言っていた。ポイントは前回までは「2回程度」としていた2019年の利上げについて「3回」に引き上げた点。景気に対する認識を強めたためでしょう。しかし議長の言葉を借りれば「先のこと」なので、まだ不明。

 初回の記者会見をパウエル議長は「さっさと切り上げた」という印象だった。丁寧に説明を繰り返したイエレンさんとはちょっと違う。メンバーも入れ替わったし、FRBの変化が本当に起きるのはこれからな印象がする。
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March 21, 2018

Federal Reserve issues FOMC statement

For release at 2:00 p.m. EDT

Information received since the Federal Open Market Committee met in January indicates that the labor market has continued to strengthen and that economic activity has been rising at a moderate rate. Job gains have been strong in recent months, and the unemployment rate has stayed low. Recent data suggest that growth rates of household spending and business fixed investment have moderated from their strong fourth-quarter readings. On a 12-month basis, both overall inflation and inflation for items other than food and energy have continued to run below 2 percent. Market-based measures of inflation compensation have increased in recent months but remain low; survey-based measures of longer-term inflation expectations are little changed, on balance.

Consistent with its statutory mandate, the Committee seeks to foster maximum employment and price stability. The economic outlook has strengthened in recent months. The Committee expects that, with further gradual adjustments in the stance of monetary policy, economic activity will expand at a moderate pace in the medium term and labor market conditions will remain strong. Inflation on a 12-month basis is expected to move up in coming months and to stabilize around the Committee's 2 percent objective over the medium term. Near-term risks to the economic outlook appear roughly balanced, but the Committee is monitoring inflation developments closely.

In view of realized and expected labor market conditions and inflation, the Committee decided to raise the target range for the federal funds rate to 1-1/2 to 1-3/4 percent. The stance of monetary policy remains accommodative, thereby supporting strong labor market conditions and a sustained return to 2 percent inflation.

In determining the timing and size of future adjustments to the target range for the federal funds rate, the Committee will assess realized and expected economic conditions relative to its objectives of maximum employment and 2 percent inflation. This assessment will take into account a wide range of information, including measures of labor market conditions, indicators of inflation pressures and inflation expectations, and readings on financial and international developments. The Committee will carefully monitor actual and expected inflation developments relative to its symmetric inflation goal. The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant further gradual increases in the federal funds rate; the federal funds rate is likely to remain, for some time, below levels that are expected to prevail in the longer run. However, the actual path of the federal funds rate will depend on the economic outlook as informed by incoming data.

Voting for the FOMC monetary policy action were Jerome H. Powell, Chairman; William C. Dudley, Vice Chairman; Thomas I. Barkin; Raphael W. Bostic; Lael Brainard; Loretta J. Mester; Randal K. Quarles; and John C. Williams.

06:34
2018
03/21
Wed

なんとオールド・ファッションな....

day by day

  (06:46)今朝起きて記事をいくつか読む中で一番「そうだそうだ」「面白い」と思ったのはこの記事でした。

 ずっと日米関係を見てきた私にすると、トランプの経済政策はどこかオールド・ファッションな、そして田舎くさい臭いがしていた。「それって20年前の問題意識じゃない」みたいな。「日米自動車摩擦」「特殊デトロイト」的な。

 この記事は今はIMFのチーフ・エコノミストをしているラジャンさんが語ったもので、とっても納得出来る。トランプ大統領で一番明確なのは、「選挙第一」「だから票を取れる政策」で、23日の鉄鋼・アルミに関しても彼が考えていることは「その方向」。

 政権内部や経済界にも反対があるが、彼が最終的にどう決断するのかは、なかなか予測できない。もしかしたら日本やEUにも賦課してくる可能性がある。マーケットはそれを心配している。

 アメリカ経済が置かれている全体像が見えていれば日本やEUに関税賦課などやるはずがないと思うが、彼はやるかもしれない。ラジャンさんが言っていることで一番面白かったのは「It didn't enter the equation because services go to the guys in the cities, not the constituencies that are manufacturing goods」という点だ。

 「services go to the guys in the cities」というのは、「総じて」という意味では当たっている。対して生産は合理化が進展する中でアメリカでも大都市ではないところ、工場が建てられて、他に職がない地域に位置している。

 彼が例に出しているのはアメリカとカナダ。アメリカはカナダとの間で「貿易赤字がある」と主張する。ものを対象にするとそうらしい。しかしサービス収支でアメリカは対カナダで黒を出している。しかし彼は「いや、カナダとは赤字だ」という。つまりトランプという人は全体像が見えない。

 よく言われることだが、鉄鋼・アルミへの新たな関税賦課によって、ではアメリカで職が増えるのか。いくつかの研究があるが「増えるどころか減る」という結論が多い。既にアメリカで作っていないタイプの鉄もアルミもある。

 アメリカの当該産業は輸入に頼っているわけだが、それらも関税が上がると、アメリカの企業にとって仕入れ値が高くなる。となると製品の価格が上がって、それら製品は輸入品と競争できなくなる。一番声高に「倒産する」と言っていたのはアメリカの製缶業界だったと思う。

 でもアメリカはドナルド・トランプを大統領に選んだ。彼の回りの、彼を諫める人達は次々に政権を去っている。周囲は彼に考え方、時代認識・状況判断が同じような人ばかり......となると懸念は強まる。

 あと3年か。昨日の日経一面トップの「共振する国家主義」ではないが、大きな国は戦後の「小さい国も投票権は一緒」的な国連的考え方を「面倒」とばかりに「自国中心」「強権的支配」に傾いている。

08:36


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