(13:40)日本時間の午前11時11分に始まったオバマ大統領の一般教書演説は、1時間9分かかって終わり、彼が壇上を降りたのは午後零時20分でした。そして、そのうち実に50分以上をアメリカが直面する経済問題、特に「職」「いかに職を創造するか」に費やされた。
外交問題、アフガニスタンやイラクの問題に費やされたのは、20分弱。特徴的だったのは、大統領から見て右側(民主党議員達)のstanding ovation の数が圧倒的に多いのに対して、大統領から見て左側(共和党議員達)はしばしば呆然と座ったままで、また民主党議員達のstanding ovation を見送っていただけの場面が多かったこと。
要するに、議論の分かれる問題を取り上げていたのです、オバマは。金融制度改革、医療保険の問題。そして最後には、「政治家たるもの」と言った訓話じみた話を議員達の前で展開した。賛否両論が出てくる演説でした。ただし相変わらず文章や、そのレトリックは非常にうまい。
演説の全文はまだホワイトハウスのサイトには載っていないので、まだ無料のニューヨーク・タイムズのサイトにリンクを張っておきますが、これは「prepared text」です。つまり、実際に大統領が冗談を言いながら展開した議場での演説ではなく、ホワイトハウスがプレスにリリースした予定稿。
その予定稿を読み返す出もなく、私が耳で聞いていてこれはポイントだったと思った部分は、いかにアメリカを立ち直らせるか、というところです。彼は以下のようなポイントを挙げていた。
- 金融改革=マサチューセッツの上院補選で負けた直後に出した金融改革を、アメリカの再生計画(やるべき事)の真っ先に挙げていた。彼が使っていた言葉は、「serious financial reform」だったと思う。ということは、ウォール街とぶつかってもこれをやると言うことで、確か「何度でもやる、徹底してやる」と言っていたと思う
- 次は、アメリカン・イノベーションです。キーワードはクリーン。つまり、太陽光発電などを含めて、またクリーン・コールなどを含めて、アメリカの技術革新力を集中してこの分野で職を作り出す、と約束。ここの所だったか、新幹線を持つ日本に言及することなく、世界の他の国の例を挙げながら高速鉄道網に関して「進める」と述べていた
- 次が、「輸出の振興」。どえらいことを言っていたような。「アメリカの輸出を今後5年で2倍にして、それによって200万の職を生み出す」と。そして、これは主に中国などを念頭に置いているのでしょうが、「貿易ルールは守らせる」と
- 最後が、「技術、教育、医療などに対する投資」。これとの関連で、上院での勢力図の変化によって危ぶまれている医療保険制度改革について、「今までで一番成功に近づいている」「ひるむことなくやる」と約束
これから出なければいけないんで、詳しくはまたあとで読もうと思いますが、あと中小企業融資制度、インフラの再構築などなど。共和党議員の意見も聞きたい印象。まあ「Now, the true engine of job creation in this country will always be America's businesses. 」ということでは、アメリカの議員達、大統領の意見は一致していた。その合意さえない日本よりは、アメリカは動きが速いかもしれない。