2002
04月

2002年04月の日記

日記

2002年04月30日

 (09:59AM)ついに30日が来ましたが、みずほさんは大丈夫ですかね。まあ念の為ですが、ネットで過去一ヶ月の入出金の記録をプリントしておきました。証拠能力があるかどうか知りませんが。

 ところで、本を一冊紹介します。知り合いの知り合いが書いた本で、以前から本になることは知っていて、なかなか面白い本なので。その本はこれです。一見絵本のように見えるが、鋭い警句、警告、忠告、笑いを放っている。

 不思議な本で、あっという間に読めるが、手元に置いておきたいなと思う。子供に見せてもいいかもしれない。絵も可愛い。(10:03AM)

2002年04月30日

 (08:59AM)JRの予約システムの話しに関しては、読者の方からいくつかのメールを頂きました。「車掌持ちの座席」に関してや、「JRの予約システム」に関して。

 JRの車掌持ちの座席に関しては、メールを下さった方は「国鉄時代は大抵先 頭車両で運転席のすぐ後の4席」と指摘されましたが、今回は違いました。途中の席でした。結局私は自分の席がどこだったか知らないままに目的地まで移動しましたが。むろん、車掌持ちの座席ですから途中の駅で誰か他の人が乗ってくるということもない。

 それは置くとして、「不測の事態に備えて昔から指定券 予約システムにはある種のリダンダンシー」(メールをくれた方)が必要で、JRになってもそうした座席を用意しているということでしょうね。

 JRの予約システムに関しては、ある方から以下のようなメールを貰いました。つまり、JRの予約システムは日単位になっているというのです。

 JRのシステムは列車が終点に到着したかどうか は関係無いシステムになっています。

 システム上はその日であれば終電近くでも始発の新幹線のきっぷ を(発行)することが出来ます。このため例えば夜10時過ぎにその晩の1 時発の列車を取ろうとする時には必ず翌日の日付を入れないと空席 があれば前の晩の列車を取ってしまうことになります。

 そのようなわけで茅野駅で発券できたのは松本駅に着いていないか らではなく日付が変わっていないため発券が出来たと言うわけです

 これは知って置いて良い話ですよね。つまり、eki-net で予約して置いたチケットをきちんと出力できなくても、載った後で「私は取っているし、料金も差し引かれる」と主張すれば、車掌・窓口の判断もあるのでしょうが、料金を二重引きされなくてJRの列車が利用できるというわけです。メールをくれた方、tks。(09:13AM)

2002年04月30日

 (08:42AM)週明けのマーケットで一番注目していたのはニューヨークの株式市場ですが、主要株価指標は軒並み大きく下げて、SPとNasdaqは年初来の安値に。市況の中に出ていた言葉は、profitless recoveryでした。

 つまり、アメリカ経済は全体的に見るとGDPの数字などは「回復」を示している。しかしそれは、企業に利益を落とさない回復である、と。このところ続いている企業業績に対する失望感がある。

 実はこの週明けのニューヨークの市場を見るに当たっての一番の関心事は、先週の欧州市場での携帯電話会社株の大きな下げです。ノキアやエリクソンなど。先週は実に大幅な、嫌な下げを見せていた。日本の新聞には大きくは載りませんでしたが。エリクソンには格下げの噂が出ていて、下がれば同社社債は投資適格を失う、という話だった。

 欧州やアメリカでは特に携帯関係の停滞が目立つ。第三世代も見送り、従来型の売り上げも鈍っている。多分、ドコモの強烈な宣伝にもかかわらず、日本でもFOMAを中心とする第三世代携帯の伸びは鈍いだろうと予想される。使っている私には分かる。今の第二世代を代えて第三に切り替えるインセンティブは少ない。

 加えて中東の情勢に不安が絶えないし、私はそうは思わないが石油価格に対する懸念もある。テロ後のアメリカの株式市場はハイ状態で高値を維持してきた。半年余が過ぎて、正気でニューヨークの株式市場を見れる環境が出ていた中で、しばらくはニューヨークの市場は「過度な楽観論」への巻き戻しが起こってもおかしくない。(08:54AM)

2002年04月28日

 (09:24AM)ちょっと面白いケースがありました。土曜日でした。いつもの通り諏訪に行くときの話。

 これもいつもの通り、eki-netで座席指定であずさを予約していました。しかし、土曜日の朝9時の列車だったので、前日の夜遅かったこともあって寝不足で、新宿駅に到着したのが午前8時55分。緑の窓口に行ってみるとずらっと人が並んでいて、とてもVIEWカードを提出してネットで予約してあったチケットをコンピューターから出してもらう時間はない。本当は数日前に出しておくのが賢明なのですが、ついやらなかった。

 で、決断しました。ただちに改札に向かってスイカで入った。その時の疑問点は

  1. 予約したチケットは当然発券される時間を過ぎたのでどうなるか
  2. 失効した場合は二重払いになる危険性があるが、それに対してJRはどう対処するだろうか
  3. こうしたケースへの対処をJRはもっているだろうか
 でした。で、列車に入って直ぐに車掌にそれを相談した。しかし、今ひとつこっちが何を言っているか分からない風情。

伊藤 「指定席をとってあるのですが、それがどこだか私には分からない....」
車掌 「うーん、どういうことか私にも分からないな.....」
伊藤 「どこかに座っていきたいのですが.....」
車掌 「じゃ、とりあえず車掌持ちの座席で....」
伊藤 「へえ、車掌持ちという座席があるんだ....」

 というわけで、座りました。そのまま諏訪まで。つまり、新宿ー茅野の間は列車のチケットを全く持たないまま移動した。さて、茅野に着きました。茅野にいとこがいて、車をいつも借りているのです。さて今度は茅野駅の緑の窓口との交渉です。

伊藤 「....というわけで、ここまで来たのですが、コンピューターから一応私のチケットをだしてもらえますかね....」
窓口A 「あ、ええと、でも発券時間を過ぎていますよね.....」
伊藤 「こういう場合、どうするのですか....」
窓口A 「どうなんだろうな、センターに聞いてみるか...」
窓口B 「とりあえずやってみて、出てくるか見て、出てきたらそれで処理したら...」
窓口A 「そうだな」

 本来の処理手続きはどうなんでしょうか。理論的に考えれば、発券時間(乗車時間)の限度を超えているのだから、コンピューターは処理できなくなっているとも考えられる。しかし、私と窓口Bの要望でAがやってみたのです。私がViewカードを渡して。そしたら、普通の処理よりちょっと時間がかかったのですが、ちゃんと指定席が出てきた。

伊藤 「あ、これです、これ」
窓口A 「へえ、出てきたね。じゃ、これで来たことにして、それで処理しましょう。で、スイカは精算済みにして....」
窓口B 「良かったね....」

 という顛末ですが、JRのシステムでこういう場合はどう処理するか決まっているのですかね。こういうことも考えられる。この列車は茅野を出てもさらに先(松本だったかな)がある。つまり、電車としてのタスク(号としての)は終了していない。それが終了するまではその号の列車に対する予約は生きているとも言える。

 またはJRは、当然そういうケースがあると考えて、コンピューターのシステムにハンドルの遊びのようなものを作っているとも言える。原則は列車に乗るときにチケットを手元にもち、それを車掌に提示するというのが原則で、「あの、コンピューターには入っています」では通用しない筈です。

 しかし、いずれにせよ「交渉」は楽しんだ面もあるが、茅野駅ではいとこを待たせてしまったし、疲れた。eki-netで予約したチケットは、数日前に出しておくのがおすすめです。で、私のように時間ぎりぎりでチケットを出せないで入った場合も、交渉の余地はあり、ということでしょう。今回のようにうまく行くかどうかは分かりませんが。

 ま、いずれは携帯(のようなもの)にすべての情報が入って、通過して入っても自動精算できるシステムになるのでしょうが。座席指定も含めて。しかし、まだ時間がかかる。(09:48AM)

2002年04月28日

 (04:58AM)「伊藤さんはテクノロジーが好きですね」とメールをくれた人もいましたが、そうなんですよ。このニュースは日本の新聞もあまり書かないし、あちこちで私は取り上げています。例えば毎週土曜日の午前11時からやっているBSジャパン(テレビ東京系)の経済番組「ネクスト経済研」(27日放送分)では「発見ニュース」のコーナーで取り上げました。映像も手に入ったので。

 ところで、この「地球シミュレータ」に関して、ある方から以下のようなメールをいただきました。TKS

 「地球シミュレータ」に関する視点は2つあります。

 その1)日本の技術力は捨てたものではないという時に、「目標が明確ならば、マネジメ ント部隊が極めてうまく動き、技術者もきちんとした仕事をする」ということで す。今回の場合、あくまで想像ですが、「世界一早いスパコンを作る」「設計速 度は1秒間当たり40兆回の演算ができる」と明確な目標を置きました。すると、 日本の技術者は、確実にその力を発揮できるということです。

 最近の産業の空洞化が、そのまま技術の空洞化につながっていますが、明確な目 標さえあれば、日本の技術者も、そのマネジメントも極めてうまく働くというこ とだと思います。逆に、「目標が不明確なので、技術力が発揮できていない」場 合が、あまりに多すぎる。つまり、「私たちは何をやったらいいの」という声が 現場から聞こえてきそうです。キャッチアップで進めてきた日本の科学技術が、 自分たちで目標を作り、それを解決していかなければならない時代に変わってき ているのです。その難しさがこの背景にあります。ただ、こういった目標にいろ いろんな示唆をするのは、技術者ではなく、多分、経営者や科学界のリーダーた ちだと思います。

 「地球シミュレータ」は、旧経済産業省ではなく、旧科学技術庁がこっそりやっ たために、あまり話題になっていませんが、このターゲットを狙った人は、やり 手だと思いますよ。

 その2) 例のドンガラレポート(スパコンランキングの権威あるリストです)をよく見る と、海外のスパコンは、IBMのパワーPC、コンパックのアルファサーバー、 インテルのペンティアムなど、汎用マイクロプロセッサを組み合わせて、この競 争に乗り込んでいます。さて、「地球シミュレータ」の場合、今回開発したNE Cがこれを市場に投入できるのか、というと多分、無理でしょう。すごくもった いないなと思いませんか。

 「市場に投入できない」とすると、アメリカがこのコンピューターに警戒感を持ったと言うことは、「技術」そのものに脅威をもったということなのでしょうか。第一の点について言うと、アメリカはそれがうまい。つまり技術者に目標を与えるということです。例えばNASA。

 あれは80年代において大きな失敗であるかのように言われた。しかし私はあそこで研究された技術のフォールアウトは凄まじいものだと思っています。その一部は金融にまで来ている。

 だから思うのです。橋や道路など造っていないで、国民が皆わくわくするような一大科学プロジェクトを政治のリーダーシップでやるのが日本の再生につながると。環境改善と経済の活性化を同時に達成できるようなプロジェクトが良い。リニアモーターカーは駄目です。なぜなら私はスピードの出る乗り物の限界は既にコンコルドで立証されていると思うからです。リニアモーターカーは恐らく外の景色も見れない(気持ちが悪くなる)、悲惨の乗り物になる。

 何かないだろうか。国家予算を投じても国民が納得するような、一大科学プロジェクトは。ワクワクするものがいいな。(05:15AM)

2002年04月26日

 (01:03AM) ニューヨーク・タイムズが、「ソ連のスプートニク以来のショックだ」と騒いでいた世界最速の日本のコンピューターは、「地球シミュレータ」のようです。

 ある方から資料をもらいまして、それによるとこのコンピューターは宇宙開発事業団日本原子力研究所、それに日本海洋技術センターの3政府機関が共同で研究開発を進めてきたもの。プレスリリースはここにあります。従来最速のコンピューターの計算速度に比べて性能は5倍というから、かなり速い。トロンの時もそうだったが、アメリカはこういう潜在的に国の存在を危うくするものに対する感度には優れている。

 平成14年2月末に完成して、3月11日より海洋科学技術センターに設置された、とリリースにはある。すでに運用が開始されているという。TOP500という資料が面白いですな。Linpack ベンチマークテスト、ベクトルプロセッサなど知らない単語が出てくる。テラフロップスは聞いたことがあるな。浮動小数点演算の中身は知りませんが。

 まあ、今でもアメリカにスーパーコンピューターで競争できるのは日本だけというのが興味深かった。つい最近まで世界でPCを大量に作れるのは、アメリカ、日本、台湾の三カ国だけだった。今はこれに中国が加わりましたが。スーパーになるとヨーロッパも付いてきていない。そういう意味では、日本の技術力はまだ捨てたものではないと思う。(01:15AM)

2002年04月25日

 (09:05AM) フランスの大統領選挙でのジョスパン敗北、ルペンの勝ち残り(シラク大統領と決戦投票)は意外でしたが、その背景が徐々に明らかになりつつある。恐らく次のフランスの大統領はシラク氏が再選されるでしょうが、国内に鬱積した不満があることは忘れない方が良い。

 ルペンの勝ち残りに関しては、24日のFTにもまとまった記事があった。背景は「犯罪」「移民」というのが分析。数字を挙げると、フランス(人口は6000万人)には現在400万人の移民がいるという。また、国民のうち1200万人は両親か祖父母のうち一人は外国人だという。国民の5人に一人は移民の血を引いていると言うことになる。それなら受け入れられてもよさそうだが、問題は犯罪の増加。

 まず移民とは誰のことを指すのか。フランス人が思い浮かべる移民とは、アフリカ北部から来た人々を指すという。多分アルジェリアなどからの移民だろう。彼等は大部分において、若い労働者。仕事とお金を求めてフランスに来る。うまく職を得られれば別だが、それがうまくいかなければ犯罪に走るケースが多くなる。

 統計によれば、フランスにおける犯罪は過去2年ぐらいで急増して、例えば2001年は前年比で recorded offeces が8%増加の406万件に達したという。特徴なのは、年ではなく地方で犯罪が増えていると言うことで、パリなど都会よりもルペン支持が地方都市や田園地帯で伸びたことの背景と見られている。

 ルペン支持は、大部分が犯罪の増加、移民の増加に嫌気がさしており、既存政党に不信感を持つ白人という説が強い。
 ――――――――――
 この点を調べているのは、「フィガロ」紙だ。それによると、ルペン党首に投票したのは男性21%、女性13%と圧倒的に男性が多く、年齢的には45―66歳の層が37%と多数を占めた、という。また職業では労働者30%、農業20%、商業・職人19%。失業者が38%を占め、学歴では大学卒は8%と少数だった。

 一方、ルペン党首へ投票した人の関心事は治安74%、移民増60%、失業31%の順。他の候補への投票者も治安が58%でトップだったが、移民問題は18%で、ルペン支持層の移民に対する拒否反応が判明した。

 また県単位でルペン党首が得票率19%以上を得たのは南仏やスイス国境周辺、東部ドイツ国境地域で、移民が多かったり、失業率が高い地域。ただし、「大統領にふさわしい」という理由で投票したのはわずか9%だけだったという。

 こうした中では、シラク氏が次期大統領になっても、この「移民」「犯罪」の問題はフランスの政治に大きく影を落とすだろうと考えられる。今は欧州は全体的に景気が良い。問題は景気が落ちたときです。(09:41AM)

2002年04月25日

 (08:27AM) ロンドンの小林君、ニューヨークの佐々木君から「どちらも右に立ちます」という報告。ということは、大阪は日本では例外的な「右立ち」だが、世界では標準。大阪が「世界の例を見て決めた」ということの傍証になります。世界から見れば「非標準」なのは、東京を初めとする非関西圏ということです。

 神田さんからは以下のメールを頂きました。

 大学生になる前まで、関西に住んでいました。 阪急の梅田駅は、百貨店を拡張する為に、梅田駅を北へかなり 移転したことから、当時日本ではまだ珍しい動く歩道が長々と 作られていました。(昔の梅田駅あたりから新しい梅田駅へ 乗客を誘導するのが目的です。)

  そこで見た掲示は「動く歩道では立ち止まらないでください。」 というものでした。ご丁寧にアナウンスのテープも回っていま した。今でも有るかどうかは知りません。 つまり「動く歩道」というのは「いらち」な関西人の為の歩道 で、立ち止まってはいけないのです。

 動く歩道は当然通路の両側にあり、通路は左側通行ですから、 急ぐひとは、左側の動く歩道の上を歩き、ゆっくり行く人は、 動く歩道の右側の普通の通路を歩くのです。

 阪急電鉄がエスカレーターで、左側を急ぐ人の為に決めたのは これが原点の様な気がします。一度阪急電鉄に聞いてみたいも のですね。

 ま一番気分が悪いのは、間違ったサイドに立っていて後ろから来た人に「チェ」というような表情をされることですから、仙台も違うみたいだし、状況把握をしてということでしょうか。

2002年04月24日

 (16:15PM) 第一回の大妻女子大学での講師体験。ははは、行くのは初めて。まあ、学校がどこにあるかは知っていましたが。青山のオフィスからは近い。しかし実は、驚くべきことがまずあったのです。

 複雑なビルで、道路に通じている階が3階だったりするのですが、やっと「364」という教員室を見つけて入った。左側に講師宛の郵便物が入っている棚がある。先生の名前が右上からずらっと並んでいる。ああ、ここに講師さんたちへの連絡事項が入っている棚なのか....と思って見ていたら、自分の名前の上にどこかで見た名前がある。

 「伊藤駿二郎」というのです。あれってなものですな。珍しい名前で、見た瞬間にもしや、と思いました。そこにいた係りの女性に、「この方って、教育関係の....」。「そうです、都の.....」と。もうそこで確定です。実はこの人、親父の弟、つまり私にとって叔父。東京都の教育界に長く身を置いていて、最近現場は離れたがいろいろなところで講師のようなことをしていると聞いてはいた。去年の末にも会った。

 しかし、その人が連絡棚の私の三つ上にいるとは思わなかったな。その話を係りの女性にしたら、「そうですか、お互いに知らなかったのですか.....」と。はい知りませんでした。叔父は火曜日と木曜日に来ているらしい。ということは、ほっておけば会わない。私は水曜日だけですから。教育課程の子を教えているらしい。そうか、大妻女子に関して分からないことがあったら、叔父に聞けば良いのか。
 ――――――――――――――
 私は水曜日だけですが、第三時限と四時限を受け持っていて、まともに行けば講義時間は3時間に及ぶ。やってみて、冗談ではなくこれは大変だと分かった。喋り続ければ、のどが枯れる。

 おまけに第一回の今回が非常に大変だったのは、相手が高校を終えたばかりの女性達だということです。つまり、私が今まで相手をしてきた人たちとあまりにも違う。新聞を読んでいる人....と聞くと手を挙げない。インターネットをやったことのある人、と聞くと、パラパラ。

 まあそんなもんなんでしょうね。本でも映画でもとっかかりがなかなか見つからない。ラジオ番組で一緒の荒川さんに言わせれば、そういうことはさておいて淡々と講義をしなさいということなのだが、最初は相手をよく理解するためにいろいろ質問をしました。向こうも大学生になったばっかりで、とまどっているでしょうから。

 話題を探っていて「これは通じる」と思ったのは、携帯に関する話題の時です。さすがに、全員が携帯電話を持っていた。メーカーの差はありますが。小生は i mode 上にもサイトを持っていますから、その話などをとっかかりに授業のスタート台を探ったわけです。ネット上のサイトは、出版とも言えるし、メディアとも言える。

 でも、これからどうなることやら。分かったのは、授業は前期、後期に分かれている。前期は7月に終わる。ということは、実質2ヶ月ちょっとでワンクルー終わるのです。そして後期は別の学生がこの授業に入ってくる。ということは、欲張ってもダメなのです。

 受け持った講座は、「マルチメディアを読む」と「出版文化」の二講座ですが、この両方を受けている学生もいる。ということは、冗談にも気を付けないと。小生は二講座受け持った記憶はないのですが、通知が来たらそうなっていた。まあ、一年間は乗り切らないと。(16:35PM)

2002年04月24日

 (07:29AM) 『東西エスカレーター問題』を「私の長年の研究テーマ」とする先崎さんという方から、さすがに「研究者」と思わせる意見が届いています。もう溜池にもないのにhttp://tameike.net/というドメインを取ったkanbeiの押し掛け弟子という方です。

 伊藤師匠様

 かんべえの押しかけ弟子、先崎と申します。伊藤様とはオフオフ会で一度お目にかかりましたのみで、この度初めてメ−ルいたします。師匠の師匠に失礼にあたらないか心配です。

 私の長年の研究テーマである『東西エスカレーター問題』を取り上げてくださり有難うございました。ここまでの研究成果では東西とも『左が原則右が非原則』という認識は共通のようです。何が違うのかといえば、東京では『エスカレーターは立ち止まって乗る乗り物、お急ぎの方は右側をどうぞ』であるのに対し、大阪では『エスカレーターは単なる動く階段当然ノボるもの、お疲れの方は右へよけといて下さい』と考えられているようです。

 因みに新大阪駅では上りは右側に立ち止まった人が並び、下りは左側に立ち止まった人が並ぶというエスカレーターがすれ違ってゆく事が多いです。一度ご注目ください。

 しかし、研究者よりもかなり説得的な意見を寄せてくれたのは、現在ニューヨークに居住しているfirefoxさんです。昔からの私の知り合いです。
 もともと大阪の人は 急いでいる人のために左右どちらかを開けるなどという発想はなく、 適当に立ってました。

 ところが、7〜8年前ぐらい前でしょうか、 駅などのアナウンスでエスカレーターの左右どちらかを 急いでいる人たちのために開けるよう指導するようになったので、 左右どちらかを開けるようになりました。ただ、鉄道によって、 左に立つよう指導する鉄道や右に立つよう指導するところ、 特に指定しないところとあって、特に決まっていませんでした。

 今でも(私の場合、昨年までというべきですが)左右バラバラで、 どちらかというと右が多いという程度だと思います。 実は、私も時々どっちに立つか迷う時があります。

 なぜ、右かというとひったくり対策ではなく、左に立つと右手に 持っているカバンが右になり、急いで右側を通る人の足にカバンが 当たるのを避けるためではないかと思います。 右に立つと、カバンが手すり側になるため、そのような心配は不要で、 カバンを身体の前に持ってくるわけです。 急いでいる人の迷惑を考えてのことか、自分のカバンに他人の足が 当たるのがイヤなのかはわかりませんが、商人の街のサービス精神 と見て、私は好意的に捉えて前者と見たいのですが。

 うーん、大阪の地下鉄で気が付くのは最近ではそうでもないのですが、列ぶ人が少ないということです。つまり、東京より良い意味でも悪い意味でも乱雑。その乱雑さがエスカレーターにも持ち込まれていて、右でも左でもになって、一部の地域では右が定着したということかも知れない。「新大阪駅で下りは左に人が立ち止まっている」という問題研究者のレポートは面白いですね。

 これに関連して、小山さんはメーカーの人の言葉として「万博の時に、その当時標準だった海外(たぶん欧米)のを真似た」という発言を紹介してくれていて、内藤さんは「ロンドンは右だった」と言っている。しかし、ロンドン生活が長い今西君は「ロンドンは左」と。

 どっちとも決まっていないというのは、新潟県在住の西片さんです。そう言えば、大都会より多少でものんびりしたところでは、片寄せは生じていない例が多い。

 さて、「エスカレーターでの人の立ち」について僭越ながらお伝えします。新潟市と新潟県長岡市のケースです。

 私の感じる限りでは、新潟の場合、急ぐ人と急がない人でエスカレーターのレーン を立ち分ける(?)という慣習(ルール)はありません。

 その理由として個人的に思っていることは、

1.新潟には、都会の駅にあるような先が見えなくなるほどの長いエスカレーターが ない。したがって、エスカレーターを歩いても立ったままでも、乗っている時間は大 して短縮できないので「ルール」を求める必要がない。

2.新潟では都会ほど人が多くないので、エスカレーターの左右どちらに立っていよ うと、右に左にスイスイと追い越しをかけることが可能であるから、急いでいる人も あまり気にしない。したがって「ルール」が成り立たない。

3.当地の移動手段は車が主流であるため、移動過程にエスカレーターは存在しな い。エスカレーターに乗るときは、休日のデパートか、仕事を離れた時の駅くらいで あるから急ぐ必要が少ないので「ルール」が成立する余地が小さい。

4.エスカレーターの登場が都会に比べ遅く、それを利用する回数も少ない(データ 的裏付けはありません。直感的な記述)ので、「ルール」が形成されるまで時間を要し ている。

5.そもそもエスカレーターに乗ることは、急ぐためというよりも階段を歩かないた めであるので、エスカレーターに乗っている時間を短縮しようとは思わない。 (新潟では階段を使っての移動が日常では意外と少ない。エスカレーターに乗ること 自体で十分満足するのです。)

6.エスカレーターに乗るのに心の中で「1、2、3、エイ」と言ってから足を踏み 出すようなジジババに向かって、「急がない人は左に立て」と(暗にではあっても) 要求するのが忍びないため。 (これはちょっとご愛嬌のつもり)

 うだうだと書いてきましたが最も本質的な理由と確信するのは、次のものです。

○県民気質がのんびりしているので、急ぐことが少ないため「ルール」のような発想 を必要としない。

 サイドが決まっている都市は大都市に接近するという意味では、福岡からの馬場さんの報告が面白い。
 福岡は東京と同じです。エスカレーターに乗るとき止まっている人は左側にいます。

 たぶん、東京との経済的な結びつきが強く、人の行き来も多いからでしょう。 私も今夜の最終便の飛行機で東京に行って、明日の午後便で夕方に戻るような事がよくありますが、どちらの街でも違和感なく行動できます。

 先日、大阪に行ったときは、一瞬おやっと思いました。でも、もともとエスカレーターを駆け上がるというのも高度成長期モーレツビジネスマンが発祥の 世知辛い都市型日本人の行動様式なんではないでしょうか。

 九州各県から福岡に遊びにきているようなお上りさんの人達は、手すりを持って真ん中にしっかり立ち、きょろきょろ見回してますから。

 ということは、九州でも片寄せが起きているのは一番の大都会である福岡だけのような印象もする。

 では、最後にかなりの決定打をお届けしましょう。大阪の読売新聞がかなり本気で調べていて、これはkimura さんから教えて貰ったのですが、ここまでの皆さんの意見とも合わせるとかなり日本の全体状況が分かる。

http://osaka.yomiuri.co.jp/feature/omoshiro/010207.htm

 その他では以下のようなサイトが参考になります。
http://www.gabacho-unet.ocn.ne.jp/whims/whim0047.html
http://www.micros.co.jp/hope2001/kuriyama/hikaku1.htm

 どうやら関西の右寄せは、電鉄会社の指導によるところが大きいというのが真実のようです。多分急ぐ人が多くて、ゆっくり行きたい人と初期に置いてかなりぶつかった。で、気を利かせて電鉄会社が右だ、左だとやった。東京では大阪ほど急ぐ人は居なかった。今は違いますが。

 読売新聞の記事は「全国の主なJRや私鉄、地下鉄に聞いてみた」というのが面白いですな。ここには「朝夕のラッシュのない地方では、ルールは ない。東北、北陸、中四国、九州などの二十六県がこれにあ たる」という記述がある。そうなんでしょうな。メールを頂いた中では新潟の西片さん。この新聞調査の結論的な部分は以下のところにある。

 「右」は大阪、和歌山など五府県。神戸は阪神、阪急、J R、地下鉄、すべて大阪式だ。そして関西以外は「左」が圧倒 的。札幌、関東など十四都道県。ただ、仙台は大阪と同じ 「右」だ。「何とのうそうなってる」とか。
 右が主流の関西と、左が主流の関東の分岐点はどこかという点に関しては、先日紹介したラジオ番組の調査の通り滋賀県。
東西の分岐点は、滋賀県だ。南部の京阪浜大津は「右」、 北部の米原は「左」という結果である。
となっている。で、どうしたらいいんでしょうね、エスカレーターに乗るときは。うーん、ちょっと上を見て皆がどっちに寄っているかを確認する、それからエスカレーターを歩くか、それとも片寄せで立ち止まるか。まあでも、「日本全国こうしなさい」なんて決める官庁がなくて良かった。バラバラがいい。

2002年04月23日

 (14:30PM)エスカレーターに関しては、たくさんの方からメールをいただいています。TKS

 とりあえず、興味深いものから掲載します。

(シンガポールの方から)

 今月10日付のNNAシンガポールのニュースで次のようなのがありました。

 鉄道運営のシンガポールMRT(SMRT)は、地下鉄・高架鉄道全駅で、「左側に寄ろ う」キャンペーンを開始した。エスカレーターを利用する際、急いでいない人は左側に寄って立ち、急いでいる人が右側を通り抜けられるようにするというもの。SMRTはおよそ1,000人の利用客を対象に、同システム導入の是非を問うアンケートを実施、9割から「支持」の回答を得て導入を決めた。利用客への浸透を目的に、各主要駅でクイズ形式のキャンペーンも行う。クイズの正解者にはTシャツが贈られるという。
 ――――――――――――――
 しかし、実際の運用ではほとんど守られていないとのことです。右側に寄って立っている人曰く「ガラガラなのにあえて左側に立ってるなんてバカみたい」と。まあ、まだまだ割り込み当たり前という行動特性を持った人が多いお国柄ですから、みんなの為にこうしましょう、という呼びかけだけではなかなか定着しないかもしれません。規則大国シンガポールでもまだこれはさすがに規則ではなく、SMRTでは徐々に浸透してくるのを気長に待つという姿勢のようです。私は普段クルマで移動しているのでほとんどMRTを使うことはありませんが、今度確かめに行ってみましょうかね。

2002年04月23日

 (00:35AM)宴会は「大阪話し」で盛り上がったな。10年ぐらい前までは、大阪の喫茶店で「アイスコーヒー」というと女の子が「レーコーですか」と聞き直してくる。こちとら、「え...」ってなものですな。大阪では、アイスコーヒーのことをもっぱら「レーコー」と言った。冷やしたコーヒーという意味でしょうか。

 この話は私が持ち出したのですが、そしたらある人が、「いや、もう今ではそうではない....」と。考えたらここ数年大阪で喫茶店に入ってアイスコーヒーを頼んだことはない。で、そうですかってなもんですが、どうですかね。大阪の喫茶店ではもう「レーコー」は死んだのですかね。今でも大阪で「レーコー」を飲んでいる人は居ますか。「(大阪の)若い連中は、さすがにレーコーは古いと考えているようです..」というのが、その人の意見だった。でも、この「レーコー話し」は盛り上がりました。
 ――――――――――
 もう一つ私が持ち出して賑やかな議論になったのは、エスカレーターでの人の立ち。東京は急がない人は左に立つ。急ぐ人が右を通る。しかし、私の体験であり、多くの人がアグリーしたのは、大阪は逆で、急がない人が右に立ち、急ぐ人が左を通る

 大阪の周辺や先の都市の一つ一つまで迫っていったのです。じゃ、神戸はどうだとか、広島はどうだとか。手前では、京都は滋賀は....と。みんなうろ覚えですが、大阪以外は左に立つんじゃないのか、という意見が多かった。

 この問題は以前この番組が、東京から大阪までを調べたことがある。その記憶だと滋賀県、関ヶ原が分岐点だったという結論だったと思う。つまり、東京から名古屋を通過し、滋賀で右左がごっちゃになる。大阪は皆右に立つ。

 しかし、今回の議論で「京都は左じゃないのか」という有力な意見が出てきた。そうだったかな....。「京都は結構東京の人が多いから....」という意見も出た。でも、どうですかね京都に住んでおられる方。京都の人は例えば京都駅には長いエスカレーターがいっぱいある。あそこではどうなっているんでしょうか。駅ビル以外のエスカレーターでは。

 仮に京都が左だとすると、京都と大阪のあの30分もしない距離で、クロスしていることになる。では、神戸はどうか。「いや、神戸は左だったと思う...」という意見が出た。そうすかね。とすると、エスカレーターで急がない人が右に立つのは日本で大阪だけ、ということになる。

 疑問になるのは、何で。「阪神タイガース」だ、と答えた人がいたな。分かるような分からないような答え。確かに臍は曲がっている。ひったくりが怖くて、皆鞄を右手でもって右に立つのだ....という意見もあった。しかしどうですかね、日本よりよっぽどひったくりが多い海外、ロンドンやニューヨークは左に立つケースが多かったのでは。

 経路依存というか、たまたまそうなったと言うことかも知れないが、都市工学的にもこりゃ調べれば面白いんではないかな....。で、日本全国でエスカレーターで急がない人がどちらに立つか知りたくなっています。ちょこっと目に付いたらお知らせ下さい。九州は、東北地方は、そして北海道は。北陸は。それに大阪の周辺の都市では....おもろい調査でしょ。(01:02AM)

2002年04月22日

 (23:45PM)築地市場の晴海通り口を入ったところの店午後6時30分という約束の宴会でしたが、午後6時には日比谷線の築地に着いた。さてどうしようと考えて、これはめったにない機会だと思って、市場と晴海通りに挟まれた商店街を探索しました。

 いつも行くのは、朝か昼。人通りが多いのに、だあれもいない。ラーメンの井上も閉まっているし、乾物屋もクローズ。不思議な気分ですな。夕方に人通りのない静かな街というのは。ゴーストタウンのような風情。店の方々はもう寝ているのかしら。いや、早めの夕食か。なにせ、朝3時には起き出す人たちですから。

 9割9分の店が閉まっている中で、「すしずくし」とか「寿司清」とかいくつかの寿司屋が店を開いていて、しかももう客が結構入っている。早めに仕事を終えたサラリーマン風の人が、カウンターに張り付いているのです。4〜5軒見つけました。24時間営業という店もあった。結構綺麗で、緊急時には使えそう。

 どんどん奥に入っていって、かちどき橋近くまで来ると、左には大きなオフィスビルが見える。住友生命とビルの上に大きく書いてある。地理関係が明確ではないのですが、多分この橋をまっすぐ抜けていくと、トリトンとかオフィス群に着くはずです。ちょっとしたオフィス街になっている。

 狭いとおりには政治家のポスターが貼ってあって、「移転反対です...」と。ずっと気になっていたのですが、築地は既に3〜4年後に豊洲に移ることが決まっている。「これらの店は、いったどうなるのか....」と。

 既に再開発の計画はあるそうです。今の市場はレジデンスのビルなどを建てる予定らしい。晴海通り沿いは、オフィスビルも予定されていて、東銀座から再開発された築地、そしてかちどき橋を渡ってトリトンと、街が繋がる予定という。

 だから、街の景観はかなり変わるでしょうね、10年後には。しかし、何とも味のある店の固まりなのです。豊洲も確か岡本綾子さんが作ったゴルフ場があったりして、地下鉄が通っていた。しかし、あそこに買い付けに行くかなりの方々は、午前6時を待ってタクシーで行っている。料金は相当違うのでは。なぜ午前6時を待つかというと、深夜料金が解除される時間だからです。

 今まで「築地」と言えば、魚や乾物の代名詞の街でしたが、移転するとどうなるのでしょうな。「豊洲....」。はまらんな....。(24:20PM)

2002年04月21日

 (18:25PM)この週末に一番興味を持った記事は次のニューヨーク・タイムズのそれです。クレイと日本のメーカーが競争していたのはもう10年も前だったように思うのですが、突然この記事が出ていて少し驚いています。このニューヨーク・タイムズの記事はロイターがキャリーしていたりする。

 「the 20 fastest American computers combined」というのが面白いですね。アメリカの最速のコンピューター20台を足したよりも速い一台のマシンを日本が作ったと書いてある。このコンピューターを1957年のソ連のスプートニクに比しているのも面白い。日本のコンピューターは気象観測用らしいが、日本人が気が付かないのに、アメリカの新聞記事は騒いでいる。

Japanese Computer Is World's Fastest, as U.S. Falls Back

By JOHN MARKOFF

AN FRANCISCO, April 19 ・A Japanese laboratory has built the world's fastest computer, a machine so powerful that it matches the raw processing power of the 20 fastest American computers combined and far outstrips the previous leader, an I.B.M.-built machine.

The achievement, which was reported today by an American scientist who tracks the performance of the world's most powerful computers, is evidence that a technology race that most American engineers thought they were winning handily is far from over. American companies have built the fastest computers for most of the last decade.

The accomplishment is also a vivid statement of contrasting scientific and technology priorities in the United States and Japan. The Japanese machine was built to analyze climate change, including global warming, as well as weather and earthquake patterns. By contrast, the United States has predominantly focused its efforts on building powerful computers for simulating weapons, while its efforts have lagged in scientific areas like climate modeling.

For some American computer scientists, the arrival of the Japanese supercomputer evokes the type of alarm raised by the Soviet Union's Sputnik satellite in 1957. "In some sense we have a Computenik on our hands," said Jack Dongarra, a University of Tennessee computer scientist who reported the achievement today. For many years he has maintained an authoritative list of the world's 500 fastest computers.

Several United States computer scientists said the Japanese machine reflected differences in style and commitment that suggest that United States research and spending efforts have grown complacent in recent years. For now, the new computer will be used only for climate research, and American scientists have already begun preparing to move some of their climate simulation research to run on the Japanese machine.

"The Japanese clearly have a level of will that we haven't achieved," said Thomas Sterling, a supercomputer designer at the California Institute of Technology. "These guys are blowing us out of the water, and we need to sit up and take notice."

(以下、省略)

2002年04月20日

 (11:46AM)政府もようやく統計の改善に少しずつ乗り出したようです。家でも毎日は取っていないのですが、ネットに以下のような記事を見つけた。備忘の為にもアップしておきます。

GDP:速報値の公表1カ月弱早める 内閣府

 内閣府は19日、国内総生産(GDP)統計の速報値の公表時期前倒しを4〜6月期のGDP発表から実施する方針を固めた。従来は四半期終了後、「2カ月プラス7日前後」かかっているが、1カ月弱短縮し「1カ月プラス10日前後」とする。先進国の平均より早くなり、英米並みになる。同府は早期発表による利用者の利便性の向上と、日本のGDP統計に対する不信感の払しょくを狙っている。

 今後の準備作業に問題がなければ、「4〜6月期」の公表時期を従来の9月上旬から8月上中旬に早めることを皮切りに実施する。

 この結果、「7〜9月期」の公表後の12月中旬に策定してきた政府経済見通しを11月中に前倒しすことが可能になる。また、経済財政諮問会議が予算財務原案に先立って11月末をめどに決定する「来年度予算の基本方針」は、昨年の場合、経済見通し策定前だったため、具体性に欠ける面もあったが、今年からは具体的な成長見通しに基づいて一歩踏み込んだ方針を掲げることができる。GDP統計公表の前倒しは、政府の経済政策にも影響を与えそうだ。

 統計の時期の変更と合わせて、推計方式も改定する。これまでは「買った側」からのデータを集計した基礎統計を用いてきたが、「売った側」の基礎統計も組み込む。例えば、個人消費を計測する「家計調査」や企業の設備投資を推計する「法人企業統計季報」など需要側の基礎統計に加えて、「鉱工業生産指数」「生産動態統計」「特定サービス動態統計」など供給側の動向を示す経済指標も活用する。公表時期の早い指標が増加するため、「速報値と確報値の誤差」の縮小と公表前倒しが同時に可能になる。

2002年04月20日

 (09:42AM)土曜日の朝刊を見て、放送で言っておけば良かったのか悪かったのか、と。今でもにわかには判断できないでいます。

 ミラノで小型機がピレリビルというランドマークなタワーの25階に突っ込んで、操縦士を含めて5人の死者が出た事件です。ある国の代表的な都市のランドマークのタワーに突っ込んだという意味で、またこのビルにはテロの予告がかつてあったという意味で、世界が震撼したのにはそれなりきの理由がある。

 しかし突っ込んだのが一機だけ、操縦士もアラブ人ではなく、衝突の直前に操縦士から「操縦桿が操作不能」との連絡があった、飛行機もビルに決定的な打撃を与えそうもない小型機、など相違点も多かった。操縦士が管制塔に連絡を取っていることから、飛行機が操縦不能になっての事故との見方が最初は強かった。

 しかし金曜日の朝に放送の直前に私が考えたのは、「これは自殺かも知れない」ということです。管制塔と連絡したのが引っかかりましたが、これは偽装かも知れない。自分の死に方が注目されることを最後の望みとする人は結構多い。世界中を震撼させることが出来ると予想は出来る。なにせ、9.11はつい半年前の出来事だ。「飛行機でビル突入」は、自殺を具体的に考えた人の連想に上りやすい。

 20日の朝段階の報道によると、操縦していた人は金銭トラブルなどを抱えていて、家族は自殺を示唆しているという。いくら操縦桿の操作が難しくなったと言っても、空を飛んでいる飛行機がランドマークなタワーに突入するのを防ぐ方法は何かなかったのだろうかと考えるし、確率的に言っても飛行機が代表的なビルに突入する可能性は極めて低い。

 しかし、ラジオ放送で「これは自殺かもしれない」と言えなかったのは、そう言った瞬間にこの操縦士を他人のことを考えない一種の殺人者と言うに等しいからです。なぜなら、自分が死ぬことは分かっているとして、他にも死者が出ることは十分予想できただろうからです。空きの多いビルではない。多分入居者が多いビルでしょう。ランドマークですから。

 ということは、ビルに突入して自殺したと言った瞬間に、もしかしたら事故で死んだ人をひどく傷つけることになる。この放送の最中に、放送としては音声が出ない中で、森本さん、遠藤さんとその可能性(自殺)の話をごく短くした。

 まあでも言えないな。ミラノでの出来事を東京で勝手に想像するのはなかなか難しいし、人間の行動のパターンとして十分予測できることとして頭をよぎったに過ぎない。ま、言わなかったのが正解ですかね。(09:57AM)

2002年04月19日

 (13:54PM)木曜日だったと思ったのですが、新橋の趙揚で数人と食事をしながら親父さんと話をしていたら、面白いことを言っていた。「店が有名になると、知らない人ばかり来て面白くない.....」と。

 普通考えたら、新しいお客が増えて、店も繁盛。良いのではないかと思うのですが、そうではないらしい。彼が言うのは、「馴染みのお客さんがたとえば一ヶ月先でも予約が取れないことが起きる。それはさすがに良くないと思うのですよ....」と。なるほど、それもある。

 「お店はお客のもの」という考え方にたてば、確かに誰が来ても良いはずだが。しかし、店主も人間だ。きっとこうなんでしょう。馴染みの客はその店の流儀、味を知っている。お互いのことも。話が弾む。来てもらって楽しいのは店主にとっても馴染みだ、と。

 知らない人のために料理を作るよりも、知っている人、自分を分かってくれている人に料理を作りたい。そしてそれをエンジョイし、楽しんでもらいたい。そして、手すきになった趣味の話でもしたい、家族の近況や共通の知人のこともしゃべりたい。

 だからたぶん、店にとって一番良い客展開は、馴染みが少しずつ知り合いを連れてくる。それを店主と引き合わす。そして、徐々に徐々に客が深くなり、そして時の経過とともに入れ替わる。確かに良い店はそうです。だから小生は思うのです、大きな店はダメ、チェーン店もダメ。やはり良い店は、一店舗で頑張っている店です。これからもそういう店を大事にしていきたいと思うのですが。(14:15PM)

2002年04月19日

 (12:43PM)金融庁がみずほに対してシステム統合で障害が起きた原因を調査し、対応状況をチェックし、再発防止策の策定を促すために、金融庁の検査官を障害が発生した現場に立ち入らせ、検証するという。

 ついにここまで来たかという印象。私もみずほさんに口座を持っていますが、入出金は正確に行われているのだろうかと時々ネットで入出金の記録をチェックしている。引き落としは何件かいつもと違う月があるような気がする。

 金融庁は「システム統合リスク」という言葉を使っているようですが、オペレーション・リスクと呼んだ方が良いと思う。旧DKBのSEの会合には富士の人間は全く出ず、その逆も同様というのではとても一つのシステムをうまく運用することは無理でしょう。

 統合のリスクもあるが、結局は運用の問題だと思う。検査してそれを通り越しても、その後の運用がバラバラならまた同じ事は起きる。現場の人も大変でしょうな。組織は風と言葉が通じなければ、機能しない。今回の教訓はそれではなかったかと。(12:51PM)

2002年04月18日

 (22:33PM)グリーンスパンの今回の議会証言の最大の読みどころは以下の部分ではないでしょうか。証言の終わりの方に出てくる。

The U.S. economy has displayed a remarkable resilience over the past six months in the face of some very significant adverse shocks. But the strength of the economic expansion that is under way remains to be clarified. Some of the forces that have weighed heavily on the economy over the past year or so have begun to dissipate, but other factors, such as the sharp increase in world oil prices, have arisen that pose new challenges. As a result, the course of final demand will need to be monitored closely.
 景気は確かに拡大したし、それに住宅に対する支出、消費がその大きな要因だったが、「現在進行している景気拡大の本当の強さは、まだ検証されねばならない」と。素直ですな、こうしたところが。検証中だから、インフレの数字が具体的に上がってこなければ、多くに連邦準備制度理事会ワッチャーが指摘しているように、利上げは先延ばしとなる。

 これは当然でしょう。需要の先食いばかりでなく、今のアメリカ経済には従来の経験則からはずれた現象が起きている。それがはっきりしなくては、軽々に利上げはできない。またインフレの具体的兆候もない。世界的な低金利状態はまだしばらく続くと言うことです。(22:40PM)

2002年04月17日

 (08:41AM)おもろいことする人は好きですね。先日紹介した岡本君の出した広告は、以下のようです。

 黒基調の引き締まった広告ですな。まあ毎日新聞を読んでない人のために。しかしだな、「旧日本人」「新日本人」という分類はどうかな。ちょっと古くない。古いというか、人間はほぼ全員両方を要素を持っていると思うがな。

 そこら辺を実際の本の中でどの程度書いているのか、書き込んでいるのか。単純な分類では解決しないし、時間的ファクターも大きいと思う。まあ、全文を読んでからですがね、本の評価は。どの出版社が食いつくか。宣伝方法は全く新しい。問題は、内容が伴っているかですな。(08:47AM)

2002年04月17日

 (08:08AM)一つ映画を紹介しましょう。シュリやJSAを上回ったというのでずっと見たかったのですが、その名前を覚えられなかった。で、それをシネシャンテで見始めて、「あ、これだ」と。

 題名は「チング 友へ」というのです。URLはhttp://www.chingu.jp/index2.htmlでそのまま。珍しい。チングは「親旧」と書くそうです。小学校時代を一緒に過ごし、常につるんで遊んだ4人の男の子と、そのその後の物語。中学は別々だが、高校ではまた一緒。

 なかなか良い映画で、日本のヤクザ映画とも違う。時代感覚としてはやや古いが、韓国の戦後の歴史の一局面が分かる。男臭い映画です。JSAもそうだったが、韓国の映画は男の世界を描くのがうまい。もちろん、それ以外は日本に来ていないというだけの話かも知れない。

 サイトによれば、「俺はおまえのパシリか」とか「もう十分刺しただろう」という映画のセリフが、韓国では一種の流行語になったそうだ。動員数は820万と書いてある。黒澤映画のような華麗、滑らかさはない。ごつごつしている。それはJSAもそうだった。近代化が遅れた分だけ、善し悪しの問題は別として人間のぶつかり合いが残っている感じがする。

 見ながら、何か懐かしい光景を見ているような。見て損はしない映画です。記憶に残ると思う。(08:23AM)

2002年04月17日

 (07:34AM)いよいよ月末から大妻女子大学での講義が始まるので、その準備を始めています。で、ちーと忙しいんです。どうせやるなら、小生らしいやり方をやろうと思って、まずネット上にサイトを作り始めました。まだほとんどアップしてありませんが。

 大学の新入生や2年目の学生がどのくらいネット対応しているかは不明です。しかし、自分の本を教材にしてそれを学生に買ってもらうというのは、どう考えても時代遅れのような気がする。本を書いている時間もない。教室がどの程度IT対応しているか知りませんが、授業の前にここだけは読んでおけ、プリントしておけといっておけば、自分でプリントする手間が省けるでしょう。

 なぜだか知らないのですが、一挙に非常勤ながら2講座を担当することになった。結構大変だと思っていたのですが、まあ接近してきたら楽しみというか。第一回があったあとは直ぐに連休で、その間に学生さんの顔を見た上での戦略が立てられる。夏休みも長いし、年間戦略を立てて......。(07:44AM)

2002年04月16日

 (07:05AM)彼は私が3月の末に「化学反応パーティー」を行ったときから、「面白いことをしますから.....」と言っていました。昨日来たメールで、「ああ、このことか」と。なかなかおもろい発想です。一番知りたいのはこの本が何に関するものか、いつ頃発売されるかだが。このコーナーをご覧になっている出版社の方、ご興味がありましたら彼にご連絡下さい。  

 岡本呻也です。お世話様です。実は明後日、これまで誰もやったことがないことをやります。

 岡本呻也(37歳)は、4月17日の毎日新聞東京本社版朝刊紙上(おそらく7面)にて、今回書き上げた自分の書籍原稿の出版に最適な出版社を捜すため、全5段広告を買い切って出版元を募集する広告を行います。日本初の「版元募集広告」です。コストは全て私が負担します。まあだいたい、車一台楽に買える金額です。広告上に定めたプロセスに従って版元を募集決定します。ガチンコです!

 これまで、「著者が版元募集を新聞広告で行う」という話は聞いたことがありません。新聞博物館の資料を収集した新聞史の権威に聞いてみましたが、著者による版元募集広告というのは、やっぱり前代未聞のことみたいですね。日本最初の新聞から収集している方の知る限り、過去にもそうしたケースはなかったようです。

 また個人負担で、全国紙に全5段という大きな広告を打つこともおそらく初めてだろうとのことです。書籍広告は新聞に馴染みますが、意外とその他には、個人事業主が新聞広告をして効果があるものはないということなんですね。

 誰もやったことがない、だから私がやってみました。

 お蔭様で、日刊紙や週刊誌などの媒体が取材して取り上げてくれるみたいです。ぜひご覧ください。

●広告の詳細
http://www.ne.jp/asahi/shin/ya/new/media/shousai.htm

●実現の経緯・素直な感想などQ&A
http://www.ne.jp/asahi/shin/ya/new/pub/Q&A.htm

 本の中身や募集要項などについての情報は、広告掲載当日17日以降の私のサイトに掲載することにしています。

2002年04月14日

 (16:23PM)寒い間は自宅を避けていた両親が自宅に戻る手伝いをする関係もあったので、週末はずっと諏訪に居ました。東京は既に暑さを感じる日々でしたが、諏訪はまだ、特に朝晩は寒い。

 寒いが故に、これは予想外でしたが、桜がまだ綺麗に咲いていました。特に諏訪湖の周辺の特に上諏訪と下諏訪の間の湖岸道路の桜は綺麗でしたね。白っぽい桜ではなくて、八重桜。2週間前に東京のホテル・ニューオータニの下の道路、成川亭の上の道路で咲いていたような綺麗なピンク色の桜。

 今年は桜は全国的に早く咲いて、そのあと寒くなったので長く咲いていたそうで、ファンには楽しめたのではないでしょうか。高島城では家族連れが陣取りをして、花見見物をしているのが見えました。

 ただ忙しいだけの移動ではなく、こうした楽しみがあればokです。久しぶりに両親も花見が出来たし、ナイスな週末でした。(16:29PM)

2002年04月12日

 (00:22AM)木曜日に水戸に所用あり日帰りしたのですが、その行き帰りの電車で読んだ本に面白いことが書いてありました。「コーチ力が生み出す人間力・社会力」という副題が付いている随分「力」の入った本なのですが(題名は「人のためになる人、ならない人」)、私が非常に面白いと思ったのは次の記述です。

 長くロサンゼルス・ドジャースの監督をしたラソーダさんは、2年前のシドニー・オリンピックでは野球のアメリカ・チームの監督だった。それは今でも覚えている。彼が受けた使命は、どうやってもそれまで勝てなかったキューバに勝つことでした。そして、彼はその目的を達成した。

 この本には、その目的を達する前、公式試合が始まるまでの練習中の彼の行動が出ている。筆者によると、彼は3Aと学生からなる選手を集めたチームを率いてシドニーの青空の下で練習していた。大きな体をゆっくりとゆらしながら、大きなメガホーンを持って歩き回りながら。

 メガホーンを持ってなんて言っていたか。バットの振りが弱いとか、キャッチボールは相手の胸を狙って投げろとか。そうではない。違っていたと筆者は言うのです。彼はこんなことを言っていたらしい。

「私たちは野球がこころから好きだ !」
「私たちはチームメートを心から信頼している !」
「私たちはアメリカを心から愛している」
 むろん、だからアメリカがキューバを破って優勝したわけではない、と言ってしまえばそれまで。誰もその言葉の効果は立証できない。しかし、私の直感からいうと、彼のこうした言葉の繰り返しは、アメリカの選手達の気持ちを随分と前向きにした。そう十分に推測できる。

 「金を取るぞ、金を取ろう」と言ってはいない。好きだ、チームメートを信頼し、自分の国を愛す、とだけ言っている。しかし、それは金を口にする監督の言葉よりもかなり強烈に選手の気持ちに残ったのではないかと。今年の阪神を見ていても、気持ちの持ちよう、持たせようが人をいかに動かすかはよく分かる。星野マジックは言ってみれば人身掌握術。ラソーダ監督も、この三つの言葉で一流ではないアメリカの選手の気持ちを捕まえ、自信を与えたのではないかと思う。

 団体、企業、国、何にでも当てはまる部分がある。いくら素晴らしい素質を持ちながら、みんなで「この国、会社は駄目だ」「嫌いだ」と思ったら、その国、会社、団体は良くならない。指導者の一言一言は大きい。国だったらそれは政治家の役割だ。日本の政治家がやっているのは、全く逆の事だ。これはきつい。
 ――――――――――
 読み終えた部分では、そもそも coach という単語は「馬車」から来たという部分が面白かった。つまり、コーチとは馬車の使い手だというのです。コーチの綴りが、馬車のコーチと同じ事は気が付いていました。馬車は走る。目的地にうまくつけるのがコーチだと。(00:54AM)

2002年04月12日

 (00:05AM)あらら、私の出身高校がスーパーサイエンスハイスクールに選ばれましたな。全国の公立では54校が応募し、うち20校が指定されたと書いてある。

 何をするんだろうと見てみると、

長野県 諏訪清陵高等学校

○研究開発課題
理科・数学のおもしろさ,楽しさの実体験を通して知的探究心を伸ばし,これからのわが国の科学技術を担う独創性・創造性に秀でた人材を育成するための大学・先端企業との連携方法および教育課程の研究開発

○研究の概要
・大学・企業と連携し,清陵サイエンスフォーラム21を開催(同窓生等のトップクラスの研究者・技術者の講演等を実施,全校生徒対象,CATVにより地域にも発信)。また,講座やゼミ等を開催
・理科・数学に重点を置いた教育課程の開発(1年の後期は理系全員に科目「ときめきサイエンス」6単位,2年・3年は1クラスの特別コースを設け,科目「スーパーサイエンス」4単位(大学との連携,課題研究等中心)を含む重点的な理数教育を実施)

 へえ、なるほど。大学や先端企業とも連携して理科・数学の教育課程の研究開発ですか。昔から面白い先生がいることでは有名な高校でした。「高等学校としては破格の補助金が交付される」ということで、楽しみですな。そういえば、当時の同級生から「懐かしいクラス会」の知らせのメールが来たばかりでした。(00:18AM)

2002年04月11日

 (08:06AM)一人の英雄が去り、そして日本は別の英雄を迎え入れつつある.....というのが最近の星野ブーム、阪神ブームに関する私の認識です。前者の英雄は明らかに長島さんであり、その背景は巨人軍。後者の英雄は星野さんの部分もあるが、阪神タイガースというチームが占める部分もある。その分別は難しい。

 こういう前提を立ててみましょう。長島さんが今でも巨人の監督だったとする。今日のスポーツ紙は、全紙、つまり報知を含めて、全紙一面トップが今岡の放ったサヨナラホームラン、甲子園連勝だったらしい。しかし、長島さんが残っていたらそうなっていたでしょうか。私は少なくとも報知は一面は巨人だったような気がする。

 一人の英雄が馴染みのチームを去り、一線から去った。もう一人の球界の人気者が、馴染みのチームを半ば追われて、別の人気チームに移った。「気」を前面に出し、理屈をあまり出さない。広岡は英雄にはなれないが星野さんにはその資格がある。チームの人気もある。

 しかし、長島さんの人気はいわば負けても変わらない面があった。星野さんはそうだろうか。阪神には負けても一部の人には変わらない人気がある。負けるから応援したくなるという人気にも支えられている。ということは、阪神・星野人気の方が fragile だし、複雑だと言える。

 阪神が連敗したときにマスコミの扱いや、人々の人気がどうなるか見てみたい気がする。その時に、長島人気と今の星野・阪神ブームの差が分かると思う。(08:22AM)

2002年04月11日

 (07:09AM)一部にはこういう意見がある。パウエル国務長官はなぜ紛争地域に直行しなかったのか...と。しかし、この疑問そのものが私の見方と違う。私が見る限り、「アメリカはパウエルの紛争当事国入りを計算された時間遅らすことで、イスラエルにパレスチナ自治政府内のテロリスト一掃の時間的余裕を与えた」というものです。だからイスラエルはブッシュ発言の直後に作戦を「加速」させた。早く終わらせようと。

 中東情勢に対するアメリカの基本的な認識は、アラファトがパレスチナの各派を抑える力があるのにそれをしないために、イスラエルに対するテロ(自爆を含む)が起きている、という基本的認識です。ブッシュが「アラファト議長にはもっと出来ることがある」と言っているのがそれをよく表している。9.11のテロに対するのと同様に、テロに対する報復(それがイスラエルのものであれ)は認める、というのがアメリカのスタンス。

 ブッシュがイスラエルに対して「遅延なく撤退せよ」と言った先週末の段階では、もし言行一致だとしたらブッシュはどういう対処をイスラエルに求めるのだろう、と思って見ていたのですが、イスラエルはそれを平然と破り、ブッシュも何もしない。ブッシュの面目は潰れたことになったのでその辺をどう考えるかですが、私にはアメリカとイスラエルの間にあうんの呼吸があったと思う。その呼吸が、パウエルの紛争地直接訪問の遅延。

 しかし今日から、つまり11日に中東に入ったあとはなんとか枠組み作りにパウエル長官は尽力しなければならない。パレスチナに「国家」を約束し、アラブ諸国の支援を取り付け(アブドラ提案の想定する)、その上でパレスチナ・サイドにテロの中止を約束させる。

 しかし、いくつもの前提条件というか疑問がある。

  1. アラファトのパレスチナ各派に対する影響力、支配力は一体本当のところどの程度あるのか
  2. 自爆テロは言ってみれば爆弾さえあれば最低一人、少なければ数人で出来る。そういうものを機関決定したからと言ってなくすることが出来るのか(民衆の怒り)
  3. もしなくならないとすれば、それはイスラエルに対テロの軍事作戦継続の正当性を与えるものにならないのか
 ということです。この問題は考えれば考えるほど、長期的解決の糸口を見つけるのは難しいということです。私が一つ考えているのは、テロと侵攻に双方が疲れて一定の枠組みが出来る。束の間の安定と平和が訪れる。しかし、時間の経過とともにまた紛争が起き、血が流れる。そしてまた落ち着く。この繰り返しではないのか。民族の恩讐は容易には消えない。それでいいとは思いませんが、その平和のインターバルをいかに長くするかが国際社会の手腕ではないか、と。

 ユーゴはつい最近国としてはなくなったが、良い悪いは別として南スラブの民族として共存できたのは、チトーの独特の社会主義思想がこの他民族国家に一定の枠組みを与えていたからです。だらら、中東にも平和をもたらすためにはどうしても何らかの枠組みが必要。しかし、それを与えられるシステムも国も今はない。僅かな望みはアメリカですが、そこも本当の意味で積極的な動きはしていない。中東の紛争は末永く続くように見える、のは残念ですが。

 昨日の党首討論で一番小泉さんが驚いたのは、小沢さんの質問(パレスチナの抵抗をテロと考えるのか)だったでしょうが、小泉さんは答えられなかった。多分考えていなかったのです。しかし、この問題は考えれば考えるほど、どう理解して良いかは難しい問題となる。小生は両面があるように思う。つまりテロの面と抵抗運動の面と。(07:49AM)

2002年04月10日

 (14:20PM)IN SHORT. 何時だったか忘れましたが、同じようにアカデミー候補になったThe Load of The Ringsを見ましたが、全く私には面白くなかった。あれでは下馬評に上ったこと自体がおかしい。

 あの映画のメッセージは何でしょうね。見ても何も記憶に残らない。A BEAUTIFUL MIND の方が映画としてはるかに優れているように思いました。人それぞれで考え方があるでしょうが。まだ他の候補作品は見てありません。(14:23)

2002年04月10日

 (07:25AM)同じ参考人招致でもテレビが中継しなかったので(国会テレビという方法もありましたね)、ニュースでみずほの前田社長の証言を聞いたのですが、肩の力がまったく落ちていましたね。しゃべりもよく聞こえなかった。大丈夫かな....という印象。

 やっぱり無理があったのです。よく言われているように3行が人事や組織ばかりでなく、システムでも指導権争いをしていたということは、あちこちから聞いていた。社長は「争いと言ったものはなかった」といった発言をしたようですが、「それはないよ」と思っているのは、みずほの若手の方々でしょう。

 実際にはあったし、システムの統合プロセスが「誰が権限を、そして誰が決断を」という状況の中で直前まで決まらなかったことは確からしい。だから、現場からは「4月1日がうまく行ったら奇跡」という声が強かったし、その声は外部にも出ていてきて、私も聞いていた。「十分なテストをした」というのも、事実と違うでしょう。

 次には、大体が「4月1日」をシステムのスタート日に選んだこと。事務面でも負荷は極めて大きいし、大体が新入生が入ってきたりしてそもそも気ぜわしい。組織にも負荷がかかる。そういう日を新しいコンピューター・システムの立ち上げの日に選んだのだら、事前の準備は早期に万全を期さねばならなかった筈だ。しかしそれは出来なかった。

 今現在修復のかなりの部分は、手作業で行われているという。だとしたら、みずほのシステムが本当に立ち直るのにはかなり時間がかかる。日本の金融システム全体の為にも、なるべく早く直って欲しいものです。(07:56AM)

2002年04月09日

 (14:21PM)直前の文章の私の疑問は、福本さんという方からのメールで分かりました。

 伊藤様

 4/9のDay by Dayにあった注意書き(To avoid any danger of suffocation〜)は、2のThis bag is not a toy.の続きと考えれば良いですよね。つまり、内容物ではなく包装のバッグに関する注意書きです。アメリカの通販で洋服を買うと、包装のビニール袋によく印刷してありますよ。

 かすかに思い出しました。あの袋(しっかりしたビニール製)はオモチャじゃないから、赤ちゃんに与えないで。与えると、赤ちゃんや子供はあれを顔に被せて窒息するかもしれないですよ、というワーニングでした。福本さん、TKS。(14:25PM)

2002年04月09日

 (07:41AM)日曜日だったと思ったのですが、神宮球場で野球を見た後、この番組でやるというので、近いこともあって原宿の「A Bathing Ape」の店をギャップの裏に見に行きました。seeing is believing だし、見なければ何も言えない。

 番組では言う時間がなかったのですが、何よりも売り方が面白いのです。普通衣料品店というのは、商品を積み上げてある。ところがこの店は積み上げがないのです。Tシャツにしても、パンツにしても例示品が一つ展示してあるだけ。そしてその商品に番号が付いているのです。25番とか。中にはまるで美術品のようにプラスチック板に挟まれた展示を行っている商品もある。それがTシャツでした。

 普通の商店では、お客が自分で商品を決めて、その中で大中小を選ぶ。しかし、この店では商品を何も持たずにレジに言って、番号を言ってそのlarge だとか言う。レジの女の子は振り向いて後ろの倉庫部分に向かって「25番、large」とか叫ぶわけです。そうすると、直ちに商品が出てくる。

 店は狭いので、展示している商品の数は多くはない。靴も売っていたな。次に驚くのは価格の高さです。Tシャツが5800円だったと思う。また、街で1万円以下で買えそうなwind breaker が3万円以上。高い。NIGO(二号)と呼ばれる経営者はグッチがターゲットだそうですが、価格は確かに高い。

 三番目に気が付くのは遊び心です。それはいろいろなところに隠され、仕組まれている。まずTシャツを買った時にもらった袋を見ると、以下のような分かるような、分からないような文章が刻んである。

  1. ”APE SHALL NEVER KILL APE”
  2. THIS BAG IS NOT A TOY.
  3. TO AVOID ANY DANGER OF SUFFOCATION KEEP AWAY FROM BABIES AND CHILDREN. DO NOT USE IN CRIBS, BEDS, CARRIAGES OR PLAY PENS.
 などと書いてある。小生には、3番目の文章が良く分からない。衣料品の窒息とは何を意味するのか。分かる方がいたら教えて欲しいなあ。商品そのものにも遊びが一杯。ちょっとしたところに、ちょっとしたこだわりがある。それを発見する楽しみもある。ジーパンのおしりのポケットに妙に凝ったデザイン(サルの絵)があったりする。見えないところはどうでもいい、の逆を行く。

 Tシャツの胸マークの下には、「MADE BY HUMAN」と。笑ってしまう、という工夫があちこちにある。店には続々と人が入り、そして出ていく。出ていく連中は見て帰るのです。多分、彼等の予算には合わなかったのでしょう。帰り際にペアの女の子が男の子に向かって、「あそこはさ、買わない人は関係ないみたいで嫌よね......」。

 しかし、そうは言っても良く売れている。商品を手に取ると、一つ一つはしっかりしたもので出来ている。この店の売れ行きの良さを見ながら、経済統計の世界で「旧密新疎」という言葉があることを思い出しました。古い形態の商売ほど統計が充実し、新しい形態の商売には統計が揃っていないことを指す。そういえば、最近読んだ「賢く使え、経済統計」(光文社新書)は、軽い読み物で面白かったな。(08:10AM)

2002年04月09日

 (06:40AM)日本の政治があたかも「狩り場」のような状況を呈している。決して良いことではないと思う。確かに狩りの対象となる人々は悪いことをしている。しかし、直さねばならないこと、狩りの対象にしなければならないことは他にもある。

 狩りは楽しい。観客も大騒ぎする。今まで跳梁跋扈していた生き物を捕らえて動けなくする。人間性の本質はその辺にあると言ってしまえばそれまでだが、もっと直さねばならないもの、今手を染めておかねばならないものはある筈だ。

 今は、個々の、分かりやすい狩りに関心が集中している。新聞の紙面もそれにほぼ占拠されている。それぞれ重要な問題だが、それだけで日本の置かれている状況が良くなるわけではない。特に緊急の課題である経済問題はそうである。つまり並列で問題で取り組み必要があるのだが、そうはなっていない。

 街角の景気ウォッチングの調査結果などでは「景気はかなり良くなっている」との結果が出ているが、筆者がタクシーの運転手などにに聞いている話では、そうでもないだろう。最近気が付くのは日中に流しをせずに止まって客待ちをする運転手の増加での流しタクシー捕獲率の低下である。景気は相変わらず悪い。

 所用で月曜日の夜は銀座を少し歩いたが、客引きの多さには閉口した。むかし銀座はあんな街ではなかった。良い悪いは別にして、街の風情は銀座も上野のようになってきた。夏物が売れても、一個当たりの単価は小さいだろう。

 話を戻すが、個々の中型・小型動物の狩りは終えて、動物達が住むジャングルの植物分布を変えたり、川の流れを変えたりすることに注力すべき時だろう。それがなければ、中・小動物に対する狩りの連続だけで終わってしまう。(07:11AM)

2002年04月07日

 (17:53PM)阪神の連勝が止まった神宮の試合をずっと球場で見ていました。一人息子が「ホットコーヒーはいかがですか......」というアルバイトを球場内でしていることもあって。しかし、何回も行っているがあんな神宮球場は見たことがない。ヤクルト側の内野席まで阪神ファンが食い込んできている。7回の阪神の攻撃が始まる前の応援など、風船の数と言い凄まじい物だった。

 こんな雰囲気をヤクルトの選手は初めて経験するのでは。各選手とも、時々飲まれそうになっていた。そうした中でヤクルトが勝ったのは11打席連続無安打に終わっていたペタちゃんが、ここぞといったときに打ったから。しかし、その後も阪神側に直ぐにホームランが出るなど、阪神の勢いは止まっていない風情だった。しかし、球場で見ていたらペタのホームランは最初入ったのかどうか分からなかった。あとでビデオを見てもギリギリ。他の球場なら入っていない。

 今の阪神は、赤星とホワイトと矢野が引っ張っている印象が強かった。特に赤星はなかなか手強い感じ。赤星が二回ノーアウトで出て、よって今岡がバントをしなければならなかったのが阪神には痛かったと思う。あとは、片岡でしょうか。うろ覚えですが、4三振じゃなかったかな。今の今岡には勢いがある。

 阪神の勢いは急には落ちそうもない。まだセリーグの嵐の目だと思う。興味があったので、負けたあとの阪神ファンの動きを見ていたら、メガフォンが20本ぐらい投げ込まれた。これはいかんなと思ってみていたら、星野監督が「マナーが悪い」ということをコメントの中で言っていた。

 あれは星野監督でしたっけ。メガフォンの投げ入れでシリーズを棒に振ったのは、中日で、その時の相手は広岡・西武だったと思う。うーん、確か星野監督だ。だから、彼はファンのメガフォン投げ入れを嫌がる。しかし、最後までドキドキするナイスな試合でした。(20:03PM)

2002年04月07日

 (00:35AM)そうだ、思い出しましたが、初めてのネクスト経済研の放送があって、その実感としてはコメンテーター的に出ているのと、一応仕切も任されているのとではやはり全く違うことを改めて実感させられました。

 95年に一年間テレビ東京で日曜日の朝の番組をやったことがあったのですが、その時はゲストも大体一人でしたし、かなりの部分が相場のコーナーで得意分野中心でしたから、それほど大変だとは思わなかった。時間も30分。

 しかし今回は1時間あって、その殆どがトーク。最初に週の主要ニュースを流す案があったのですが、私としては最初からトークで攻めたかった。つまり、その週の話題を頭からゲストを呼んで徹底的に話すのです。第一回は「60才以上の経営者は去れ...!」というちょっと刺激的なテーマを取り上げました。

 番組でも言いましたが、今の日本経済にとっては「活力」が一つのキーワードです。不良債権処理、税制改正などで「活力」を吹き込む方策が話し合われている。しかし、番組の発想はもっと別の「活力付与方法」があるのではないか、というもので、それが経営者の若返りでした。番組は

  1. 90年代に入っての米経済の興隆、日本の停滞の中で、日米経営者の平均年齢の差が拡大して、それが日本経済の活力を削いでいるのかもしれないという前提の下に、日本の経営者がなぜ高齢化しやすいか
  2. 高齢になっても優秀な経営者は多いという点を確認しながらも、やはり全体的に観れば高齢化が「スピードの経済」の中での日本経済の変化を阻害していないか
  3. そうした中で、高齢者にとっても若手にとっても双方がハッピーになる体制の整備は出来ないのか
 といった問題意識でした。せっかく企業を興し、成長しても引け際を間違える経営者も多い。早めの引け際は経営者にとってもメリットがあるし、実際のところ社長をkeep young に保っている会社は隆盛にあるという事情も明らかです。

 ゲストには日本能率協会の重光さん、29才で社長で40才は一つの引退の目安と考えている結婚式プロデュース会社「テイクアンドギブ・ニーズ」代表取締役野尻さん、それに野村総研の植草さん。植草さんは別にして、あまり慣れていないゲストに話をしてもらうというのはなかなか大変だと言うことが分かった。ちょっと番組の前に波動合わせをしておかないと。

 媒体としてはまだメジャーではないBS、衛生デジタルテレビですが、なるべく多くの方に観て頂きたいと思っていて、今後とも面白い話題ラインアップを考えています。95年にやったときよりはるかにチャレンジングだと思っています。(01:05AM)

2002年04月07日

 (00:27AM)土曜日は久しぶりの結婚式でした。最近じゃない式が多かったので、嬉しかったな。新郎・新婦は「sorry超wide」でしたが、それでもacceptable かな、と。

 「長期未決が落ちた」と表現した人もいましたが、まあそういう面もある。たしか32−40だったと思う。しかし、最近はそういう年齢、年齢差を聞いてもあまりびっくりしない。it's possible と。

 新郎とは1986年以来、新婦とは1993年以来の関係。両方とも私の部下だったことがあるし、そうでなくてもずっと時々食事をご馳走していたりした。一人は超wide だが、もう一人はnarrow というかslim で、対照的ですが、またどういう形にかクロスすることもあるでしょう。土曜日からハワイに行っているはず。お幸せに。(00:33AM)

2002年04月05日

 (05:14AM)やはりブッシュが動き出しましたね。国内、国外からの「アメリカが動き出すべきだ」という声が強まったことが大きいと思うが、もう一つはニューヨークの株式市場やドルが、中東情勢故に下げに転じたことも大きく影響したと思う。水曜日の株価の下げが alarming になった段階で、ブッシュの変心は予想できた。

 アメリカは宗教的な国であると同時に、ビジネスの国で、ドルに対する政府の対処を見ていても、ニューヨークの株価への影響などを常に考えているのが分かる。しかし、アメリカが動き出したからと行って、中東に直ちに平和が訪れると考えるの早計でしょう。今朝の朝日の天声人語には、「戦争は始めたいときに始められるが、やめたいときにはやめられない」というマキャベリの言葉が紹介されている。

 アラファトが73歳(一説には72歳)と高齢になるにもかかわらず後継者が全くいない中で、いったい誰がPLOを代表するのか、という問題が徐々に大きくなるのではないか。イスラエルは、PLOの指導者としてのアラファトをてっきり見切っている。しかしアメリカも世界も、PLOとパレスチナを語るとき、アラファトを除外できない。

Bush Sends Powell to the Mideast; Sharon to Allow U.S.-Arafat Meeting

Associated Press

In a new push for peace, President Bush ordered Secretary of State Colin Powell to the Mideast and urged Israel to end its military offensive in the West Bank.

Israeli Prime Minister Ariel Sharon agreed to permit a U.S. envoy to meet with besieged Palestinian leader Yasser Arafat as Israel took control of the West Bank's biggest city.

Earlier this week, Mr. Sharon had turned down a request to grant permission to U.S. mediator Anthony Zinni to meet with Mr. Arafat. Mr. Sharon has been determined to keep the Palestinian leader isolated at his headquarters in the West Bank town of Ramallah. Mr. Sharon changed his mind after meeting with Mr. Zinni on Thursday. However, the Israeli prime minister also said that the weeklong military offensive against Palestinian militias would continue.

(05:23AM)

2002年04月04日

 (23:00PM)みずほで頻発しているコンピューター関連事故に関して、以下のようなことを考えています。何か意見や考えのある人がいたら、聞かせていただきたいと思います。

 思っていることはこういうことです。一般的には、みずほの事故連発はコンピューター・システムを巡る第一勧業と富士の指導権争いの結果として体制整備が遅れ、リレー・コンピューターという中間的存在を入れたことによって生じている、と言われる。3行のコンピューター・システムが本当の意味で統合されるのは約1年後だとされる。そもそもこうしたコンピューターの統合プロセスがおかしいという話はその通りだと思う。しかし、次のような問題はなかったのか、と小生は思うのです。

  1. 日本のシステム・エンジニアの全体的レベルは、コンピューター技術の大きな変化の中で劣化していないのか
  2. どこの金融機関でもそうだが、メーンフレーム中心で生まれ育ったシステム部門の幹部と、新しい技術に知識を持つコアの人々との間で意志疎通はうまく行っているのか
  3. それは3行が合体という例外的なシステム統合作業の中で、加速(悪化)していなかったのか
  4. 経営者、この場合は統合3行の経営幹部の中に、システム部門の統合の難しさを熟知し、それを統合的に指揮するに値する人はいなかったのではないか
  5. 従って、今後の問題処理に当たっても責任のなすりあいが起きて、体制整備が遅れ、みずほのコンピューター・システム全体の機能改善が遅れるのではないか
 みずほのコンピューター・システムの統合がうまく行っていない、という話はかなり前から業界雑誌や噂で聞いていました。しかし、ここまでおかしいことが続くと、いったいどうなっているのかと考えざるを得ない。日本の金融システム全体の信頼感の低下に繋がるからです。(23:19PM)

2002年04月04日

 (21:27PM)上海の長谷川さんが、「パソコン泥棒の件で現地の状況をお伝えします.....」ということで、以下のメールを送ってくれました。長谷川さん、tks

伊藤さん 長谷川/上海です。パソコン泥棒の件で現地の状況を お伝え致します。

?飛行機でノートパソコンを持ち込む際、原理原則から 言うと関税を支払うことになるようですが、仕事等で現在 既に使用しているものでかつ1台であれば関税と取られ るケースは少ないようです。ですから、正規ルートでの 持ち込みは意外と簡単です。(密輸であれば、当然税金 は掛かりませんし・・)

?ノートパソコン1台で家が建つという話ですが、先般、 現地採用職員とパソコンの話で盛り上ったのですが、彼 曰く「ソニー製バイオは中国では1万8千元〜3万元のレン ジで売られているので、日本に比してものすごく高い」と。 例えば売られるパソコンが中国では手に入らない最高級 品であれば、金持ちなら言い値で買うことも有り得ます。 上海などでは郊外の狭いマンションなら新築で20万元強 で買うことが出来ると聞きますので、地方の中古住宅であ れば当然もっと安く購入出来るはずです。ですから、厳し い話ではありますが、まったく有り得ない話とも言い難い。

以上ご参考まで。

 そうか、可能性としてはPC一台で家が買えるわけですね。確かについ最近まで、中国で金持ちの農家のことを「万元戸」といった。それは年収が1万元を超えるという意味だったと記憶しているので、仮にVAIOが3万元で売れるとしたら、それはかなり日本で活躍する泥棒さん達にはおいしい話ではある。(21:31PM)

2002年04月04日

 (15:06PM)跳梁跋扈しているのは「パソコン泥棒」だそうです。福岡さんによれば。

 彼は家族を連れてしばらく旅行に行っていた。帰ってきたら、こそ泥が入っていた。なくなっていたのは商売柄家にたくさんあったパソコン(5台とか言っていたな)など。「ところが、盗まれたものを見て、中国の方々だと思った」と彼。それによると、ゲーム関係のハードも盗まれたのですが、それらは中国でソフトが発売されているものばかりだというのです。

 彼が言うには、今がインターネット・ブームの中国では、パソコンに対するニーズがきわめて強い。特にノートパソコンは需要が高い。地方によっては、パソコン一台で家が建つ、と(ちょっと信じがたいが)。

 家に簡単に持って行かれる可能性のあるノートPCをお持ちの方は、お気をつけを。家に入る泥棒以外でも、ちょっとしたところに置き放しにして自分のPCが持って行かれないように気をつけてくださいね。アメリカでもPC泥棒は多い。

 オチが面白い。彼はラジオではいつも「何かの時に備えて、データはいろいろなものにバックアップを取って.....」と指南している。ところが、彼は自分では自分のPCを全くバックアップしていなかったと。おいおい、困るな。聞きつけて早速電話して、冷やかしておきました。(15:14PM)

2002年04月04日

 (09:07AM)昨日「デジタル映画館」の話を書いたら、今日日経の朝刊に「デジタル映画、共同で推進」という9面の記事を発見しました。面白いのは、「映画を低コスト・高画質で配給・上映できる」一方で、「映画館の初期投資負担」「技術標準化」が問題だとしている点。

 コストについては衛生デジタル放送、地上波デジタル放送でも同じでしょう。デジタルで音声や映像を処理するためには膨大なデータ処理が不可欠。その為の装置は高い。これは出す側も受ける側も同じです。世界中の放送関連会社はデジタル化で四苦八苦している。映画館は受ける方ですが、これも装置は高い。

 一端設置すればあとは楽になる面があるが、それまでが大変でこの記事によれば「デジタルシネマは映写機やサーバーなど一式で15万〜20万ドルと、現行のフィルム映写システムの4〜5倍かかる」としている。DVDや貸しビデオ、不法複製などで商売基盤を脅かされている映画館サイドは、簡単には応じられない。

 この記事によると、出井さんが言っていたように全米でも30程度しか稼働映画館はないそうです。つまりこれから、ということ。ただし、メリットは明らかです。フィルムの複製費や搬送費が必要なくなるので、映画館の入場料金は下げられる。映像のぶれは少なくなって、画質は劣化しない。良い映画も、地方の小さな劇場で観られるようになる。

 しかし、それだけではデジタル化の大きな誘因にはならないような気がする。今のシステムにデジタルを当てはめるのではなく、もっと新しいデジタル情報の利用の仕方があるのでは、とも思うのですが。(09:26AM)

2002年04月04日

 (08:03AM)耳を疑うようなことというのは実際あるものですね。3日の午後TBSの藤井君から電話をもらった。なんだろうな....と出たら、訃報。

 しかし、その人の名前を聞いてしばらく絶句した。この番組で岸井さんの前に月曜日のコメンテーターをしていて、当時は日経ビジネスの編集長だった小林 収さん。私より若い。

 同じコメンテーター仲間でも、「ああこの人の表現は参考になるな」「へえ、それは知らなかった」と言うのはある。家にいてちゃんと起きられたときは違う曜日のコメンテーターの発言をネットでニューヨーク市場の ending などを調べながら聞くのですが(金曜日に向けた準備の意味もある)、小林さんのコメントは好きだったのです。

 MJ(旧日経流通新聞)のナンバー2になるために本社に戻ってからは番組からは離れましたが、その後もこのページの最初の店で食事をしたり、ゴルフをした。それがつい最近だったのです。

 癌だったそうですが、若かった分だけ進行が早かったのか、発見が遅かったのかは知りません。金曜日にお通夜、土曜日の告別式の予定だとか。どちらかに出る予定です。惜しい人を亡くしたと思います。彼は京都出身で、家が京都大学に極めて近く、ご自身もその大学出身だった。金がなくなると友達が家に食事をしに来て、麻雀をした....と言っていたな。

 確か彼は彼の言葉を借りれば、only child だった。ご両親やご家族はさぞやお悲しみでしょう。日経ビジネスの編集長は激務だと言っていたことを思い出しました。そうでしょうね、一つの雑誌を切り盛りするというのは大変です。しかし、私には彼はそれを余裕でこなしていたように見えた。残念です。合掌。(08:17AM)

2002年04月03日

 (11:51AM)素早い。デジタル映画館に関してはMさんという方から、早速メールを頂きました。tks

 伊藤さん、初めてメールさせて頂きます。伊藤さんのホームページ、いつも楽しくROMさせて頂いております。

 Day by Dayのコーナーで、デジタル映画館について触れられていましたのでメールさせて頂きました。

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>その日本に5つあるというデジタル映画館はどこにあるのでしょうか。
>どなたかご存じ ?

 現在、日本には7館のデジタル映画館があります。関東近辺では、東宝日比谷スカラ座、AMC IKSPIARI16 at Tokyo Disney Resort、109シネマズ高崎の3館にデジタル映画上映装置(デジタル・シネマ映写機)が設置されています。

 ということだそうです。そうか、都内には一つしかない。出井さんの知識より、2館増えた。 このURLなどが参考になりそう。 (11:55AM)

2002年04月03日

 (11:40AM)良い店っていうのは、どうしてなくなるんでしょうね。蓮の実の甘納豆の店「平野屋」がこの8日で店を閉める。美味しい、上品な味の甘納豆屋さんでした。

 教えて貰ったのは、今泉さんご夫婦。それから足繁く通って、好きな人にあちこち送ったものです。閉店の理由は、家の建て直しと製作者の老齢化。あの家は、甘納豆を作らなくなって何をするのでしょうか。

 「はなまるマーケット」でしたっけ、をやっていた中村君が言っていたな、「良い店はなくなる」と。ほんまや。(11:46AM)

2002年04月03日

 (10:23AM)そうだ、出井さんが面白いことを言っていたな。世界にデジタル映画館はアメリカに30、日本に5つしかない、と。もっと面白かったのは、「それを聞いて愕然とした...」と。彼の頭は現実の前を走っているσ(^^)。デジタル映画館とは、つまりフィルムを使わない、デジタル機器で映画を上映する映画館でしょう。CD-ROMから起動するのか、ほかの記憶媒体から起こすのかは知りません。どうするんでしょうかね。

 勝手な想像ですが、デジタル映画館は面白いことができる。例えば、ブロードバンドを使って映画データを搬出するとすると、日本で一カ所搬出所があれば、日本中の映画館に映画を配給できる。むろん、その配給所には凄いデータを送出できる光ファイバーが必要でしょうが。

 これは恐らく映画館のコストを大幅に引き下げるでしょう。「New Cinema Paradaise」に出てきたような映写室は必要なくなる。それが良いか悪いかを別にして。で、その日本に5つあるというデジタル映画館はどこにあるのでしょうか。どなたかご存じ ?

 一つ出井さんが言っていたことで賛成だと思ったのは、「映画は映画館で見るのがよい」という点。「映画好きが集まって観る...だから良い」というのです。「家で見ていても面白くない...」と。私もそうです。スクリーンの大きさの問題もあるが、家で見る映画は迫力がないし、楽しくない。引き込まれない。

 誰だか知らないが、隣にいる人も1600円高1800円のお金を支払ってこの映画を観に来ている、という一種の会場全体に充満する連帯感が良い。だから、映画館はなくならない、と私は思う。(10:32AM)

2002年04月03日

 (09:23AM)良い悪いは別にして、今あるシステムとか仕組みというものには、必ずそれなりきの合理性があるものだ。その問題に絡んでいる人々にとっての。例えば、Bovine Spongiform Encephalopathy(牛海綿状脳症)問題で、「消費者無視、生産者無視、そして業者寄り」とされた農水省。肉骨粉の規制では、どう考えても業者の立場に立ったと思われる。

 しかしそうなった理由を考えてみれば、それはある意味で当然である。なぜなら、農水省の役人は省で一丁上がりとなれば、業者の団体とか業者の子会社とかそういうところに再就職する(または、のが普通だった)。役所は外務省は別にして、上に行くほど同期が少なくなるシステムだから、自分もいつ再就職するか分からないと役人の方々は思っている。

 その時に誰が自分の面倒を見てくれるのか。それは明確で、それは消費者でもないし、牛の生産者でもない。面倒を見てくれるのは関連会社そのものだったり、業界団体であったりする。役人の方々はそういうところから、将来は給料を貰う。社会的地位を保証される。そういう構造になっているから、当然ながら末永い関係を考えるなら、農林水産省は全体として「業者寄り」になる。それは、日本の大部分の官庁が担当業界との間に抱える関係だ。消費者は彼らの再就職や老後の面倒を見ない。

 再就職や老後の問題は、日本人の誰にとっても怖い。お金の問題もそうだが、地位や社会的評価や車や秘書.....。偉い人は特にそうだ。繰り返すが、消費者は今までは役人にそういうものを約束してこなかった。そうした状況が長く続けば、ほっておけば役所はすべて「業者寄り」になる。

 だから敢えて言うと、農水省の今回の報告者は「食品の安全性を評価して関係省庁に必要な規制を勧告する独立機関」の設置を提言したが、その独立機関の職員が退職後に食品業界の会社や団体に再就職するようなシステムにしていまえば、時間の経過とともにその機関が骨抜きになるのは明確である。

 重要なのはそういう機関を作るかどうかよりも、その機関と職員の末永い独立性を担保できるかどうかである。恐らく日本で一番地位が保証されているのは裁判官だ。高い給与を誇る。その他は残念ながら、皆が依存関係にある。不正をしなければ、役所の給与も高いものではない。だから、日本はお互いがお互いを末永く扶養し合うシステムになっている。そこにメスを入れなければ、そのシステムを変えなければいくら独立機関を作っても、時間の経過とともに骨抜き状態が現出する。独立機関を構成している人が独立ではないのだから、話にならない。熱意だけでは、人間の独立性は保てない。彼等にも生活がある。

 どうすれば良いのか。難しい問題だが、一つは管理・監督の立場にある人々の給料を上げ、退職後についても厚い待遇を与えることである。つまり、彼等を独立性ある存在とすることである。筆者はいろいろな条件が整えば、役人の方々がもっと高い給料をもらっても良い状況を作れると思っている。管理・監督に当たる独立機関の人々の待遇も考えてやらねばならない。

 次は、消費者の立場を忘れたら「punish」されるということを社会全体にプリントすることである。雪印の例は、社会的制裁が極めて強くなっていることを示した。これもプリントになる。とにかく会社の存続に響いたのだから、これは効く。次は管理・監督の立場に立つ人々も、消費者の立場を忘れたらパニッシュされることを普通のこととしなければならない。

 武部さんが辞める辞めないばかりが問題になっているが、肉骨粉に関する決定を下したのは彼が大臣になるずっと前の省の幹部である。もし彼等が退職しているとし、多額の退職金をもらっているとしたら(そうなっているのでしょうが)、そういう方々の責任が問われないのは「逃げ得」なのだから、今後の日本にとって後遺症となる。不作為の罪を問うべきだろう。武部さんの責任を問うよりもっと重要なことだと思う。

 武部さんはどうすべきか。私はやはり辞職が良いと思う。辞めないと言うことになれば、もっともビジブルな罪の対象が残ることになって、「責任」の所在が曖昧になる。直接的にはしらないが、消費者に一番顔を背けていた閣僚のように見える。しかし、繰り返して言うが武部さんよりももっと悪い人はちゃんといる。彼等の責任を問わないとしたら、それは大問題である。(10:01AM)

2002年04月03日

 (08:29AM)面白い物をもらいました。「TO THE BIRTH OF ASTRO BOY」と時計の下に書いてある。上には大きく「APR.7,2003」と。右側には鉄腕アトムが充電している絵。今現在は368日15時間なんとかとなっている。カウンドダウン・クロック。

 今朝の朝日新聞にも載っていますが、手塚治虫さんが鉄腕アトムの誕生日として物語の中で設定した日は2003年の4月7日。それまでに何日、何時間、何秒あるかという時計なのです。むろん、普通の時計にもなりますが。

 どこでもらったかというと、昨日旧都庁あとの国際フォーラムで開かれたSPEJ2002 Lineup Presentation。この会社が発足して10年目だそうで、出井さんも出てきて賑やかなプレゼンテーションだった。

 早めに言って前列二列目の中央に座ったので、町田さん(今はSPEJの社長さんですか)と当然席が近くなって、プレゼンの前と後でしばらく話しました。彼も演説しましたが、似合わずちょっと緊張してましたね。プレゼンは今後ソニーから出る映画の短縮版を連続して観るのです。面白そうだと思ったのは、6月に封切りとなる「海は見ていた」「風の絨毯」でしょうか。二つとも渋い映画です。

 風の絨毯は黒澤明監督が最後に作成しようとしていたとされる映画。しかし成らずに、今回熊井啓監督が作品とした。この作品に出る清水美砂、遠藤凪子さん二人は会場でプレゼンしていました。風の絨毯は日本とイランの共同製作作品。日本とイランは浅からぬ縁ですし、イランの映画は最近見るに値する。

 おっと、なぜアトム時計をもらったかというと鉄腕アトムが「Astro Boy」という名前で英語圏の視聴者を対象にテレビドラマ化されるのです。日本でも放映されるのかな。アトムが英語を喋るのには、違和感がある。英語版が見たいな。これも楽しみです。我々が子供の頃に見たのは、当然白黒だった。あと、スパイダーマンとかパニック・ルームとかMIB?あとかスチュアート・リトル2とかいろいろありました。どうかな。パニックは覗いてもいい気がする。(08:52AM)

2002年04月02日

 (09:26AM)最近はあまり飲まなくなったのですが、好きだったカクテルにブルーマンデーがある。憂鬱な月曜日そのものの名前ですが、ベースは普通はこのサイトにある通りウォッカで、あとはホワイトとブルーのキュラソーですから、相当強い。

 実はジンベースのブルーマンデーもある。サイトはウォッカだけですが、ジンベースも美味しい。いずれにしても強いカクテルなのです。これを3杯飲むと、私の場合は大体足を取られる。しかし、色が綺麗なのと、あまり他の人が飲んでいないのでしばらく前までは結構家に帰る直前に飲んだ。

 で、先日ある西麻布のうるさ型のバーでバーテンと話をしていて思いついた。Monday があるのなら、他の曜日はないのかと。で、聞いてみたのです。しばらく考えて、「月曜日だけですね.....」とそのバーテンさん。「へえ、カクテルにはあれだけ種類があるのに、曜日の名前が付いたのは月曜日しかないのか.....」と。

  1. Blue Monday
  2. Guts Tuesday
  3. Endeavoring Wednesday
  4. A hard day's night
  5. TGIF
  6. Happy Saturday
  7. Sunny Sunday
 私が適当に考えた名前です。こうして曜日を揃えるのです。面白いでしょう。バーテンさんの皆さんは、特にホテル系がそうですがカクテルのコンテストをコンスタントにやっている。そういうころで出品して欲しいな。月曜日しかないのは寂しい。木曜日に Blue Mondayを飲むのは違和感があるのです。頼みますね。

 Blue Mondayでも、店によってこれまた全然違う。頼んでがっかりする店もある。正直言って、知らない店も多い。うーん最近で記憶に残っているBlue Mondayは、色の綺麗さという面では、この店のそれですかね。(09:47AM)

2002年04月02日

 (01:18AM)時間を見つけてa beautiful mindを見ました。ハリウッドでもこんな映画が作れるんだ、という不思議な気持ちにさせられる映画。もう一つ言うと、他のアカデミー候補作品を見てもいないのに、アカデミー賞の助演女優賞、監督賞、BEST PICTUREなどを取った理由が分かったような気がした。

 恋愛、通商などなど実に幅広い分野に応用されている「ゲームの理論」(映画の中では均衡理論)を考えついてノーベル賞を取ったジョン・フォーブス・ナッシュ(1994年)の自伝に基づいた映画とされる。その理論を思いつくシーンが面白い。一人のブロンドと、二人の非ブロンド女性。本来なら男どもの欲求は一人に固まるはずだが、そうはならない。そして、世の中は落ち着くところに落ち着く。なぜか....と。

 しかし、この映画は数学の映画ではないのです。それは、恋愛の映画、家族愛の映画なのです。9月11日のテロの後、アメリカでは「家族とは何か」が問い直されているという。それはそうでしょう。突然、何千人もの人が家族を残して死んだ。そして、もし火急の事故があって自分が死ぬとしたら、だれが自分のことを考えてくれるのか。お金でもない、地位でもない。

 改めて勝手な想像をさせてもらうと、アカデミー賞の実に多くの部門の賞をこの作品に与えたのは、9月11日のテロです。あれがなかったら、多分この映画はこんなに多くの賞に輝かなかった、と思う。授賞式の最後の短いコメントがまた良い。見て良かったと思う映画。実は最初の5分が見れなかった。またみよっと。(01:44AM)

2002年04月01日

 (15:20PM)おやおや、みずほさんは大変ですね。ATMがまたしても大混乱。3行統合というのはやはりかなり難しいのでしょう。三つのうち、一つでもコンピューター・システムが遅れているところがあると、それが足かせになる。

 銀行のコンピューター・システムというのは「遅れているところに足並みをそろえる」というのが普通らしい。とすると、進んでいた銀行のコンピューター投資はそれまでの分無駄になる。

 統合は効率を上げる目的ですが、当初のところではかなりの無駄が出る。それを相殺できるほどにスムーズに統合を達成し、余分なコストを削り取らねばならない。さらに言えば、デフレ時代の統合はインフレ時代に比べてメリットは少ない。デフレであるが故に時間の経過とともに増加する不良債権が増加するか、負担として重くなるからである。

 まあ今夜中にはフィックスされるでしょうが、不安を抱えたままの出立となりましたな。(15:25PM)

2002年04月01日

 (09:59AM)私の週末時点の疑問は、みるみる解決しました。gif については実に大勢の方から、「でしょうじょう」についてはお名前不詳の方から答えを頂きました。ネットはほんに素晴らしい。

 gif は大勢の方から「アニメーションgif」ではとメールを頂きました。その通りだと思います。内藤さんなどは、昔の私の写真を使って、伊藤幽霊を作って送ってくれた。ちょっと出来は良くなかったが。そうでしたね、アニメーションgif ってありましたね。私が見た写真では、ムーブメントの間隔が空き過ぎていて、忘れてしもうた。

 嬉しかったのは、「でしょうじょう」へのレスです。ドメインからどのような方かは想像が付くのですが、お名前は不詳。出猩猩(でしょうじょう)のURLを教えて頂きました。

 そうなんですよ。私が見たのは正にこれ。この光景です。ピンクの桜の前に鮮やかな紅の出猩猩。素晴らしい景色でした。これを機に「猩」という字を調べてみましたが、要するに赤に縁がある。【猩紅熱】なんてのもこの字でした。「猩猩」には中国の想像上の怪獣から、大酒飲み、オランウータンの意味もある。おもしろのは、猩々蠅。そうです、ハエの一種です。

 全部赤に関係がある。猩々蠅は複眼の目が赤い。「猩血」(せいけつ)なんて単語もある。鮮血とどう違うのか。猩血の方がやや黒みがかった血なのかもしれませんね。「猩猩蜻蛉」って書けと言われたら、書けないな。(10:18AM)