1996
07月

1996年07月の日記

日記

1996年7月31日

 今日が7月最後の日。明日からは8月。涼しい風が吹くのは1ヶ月以上先。また今日は、読売新聞が7月14日に、「今月中に0.5%の利上げ」とぶちあげた最後の日。筆者はその報道については15日(新聞休刊日)の住信為替ニュースで「まずありえない」と根拠を並べたのですが、やはり今月中の利上げは無理だった。知らなかったのですが、「読売」は過去においては公定歩合操作で「外し」をしたことはあまりないそうだ。しかし、重要なのは過去の履歴ではなく、現時点でその記事がどのくらい合理的かどうか。読売の履歴故に、他の新聞の記者はかなり心配していたらしい。あの報道は結局今日で、「まぼろし」になった。あの報道については、Niftyserveの金融プロフェッショナル・フォーラムでも珍しく侃々諤々の議論になった。
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 マイクロソフトはまたまた、ネットスケープのブラウザ支配に対する挑戦策を発表した。今度のはちょっと面白い。Internet Explorer3.0を購入した利用者に、世界42カ国以上でExplorerから直接プロバイダーを選べる無料サービスを提供するというもの。今までは、プロバイダーの選択・契約は利用者がブラウザ購入とは全く別個に電話などで行ってきた。これはなかなか時間のかかる作業だった。プロバイダーから資料を取り寄せ、比較し、契約し。

 今後どうなるかというと、 Internet Explorer3.0には、各国用のExplorer3.0にその国で支配的なプロバイダーが登録され、 Explorer3.0の購入者は電話料もただで直ちにプロバイダーにアクセスし、契約条件を確かめ、契約を結べることになるという。無論、プロバイダーはいくつか登録されることになり、現時点ではマイクロソフトはアメリカではWorldNetATT)、InternetMCIMCI Communications)、NETCOMpleteNetcom On-Line Communications)の三つのプロバイダーと契約を結んだという。これはある意味で、マイクロソフトが各国のプロバイダーに対して支配権をもつ可能性を示唆する。つまり、 Explorer3.0に登録されていなければ、「簡単接続」の対象にはならないという。利用者にとってみれば、「プロバイダーとの契約」というtime-consumingな作業から少しは開放されることになる。日本でどのプロバイダーが登録されるか注目される。ただし、当然ながらモデムにつながっていないコンピューターでは登録はできませんが。
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 しかし、考えて見ればブラウザ競争でマイクロソフトとネットスケープが激しく争っているからそこ、世界のインターネット愛好家が受けている恩恵たるや大きなものになっている気がする。考えてみてれば、私の場合 Explorerにはお金を払った覚えは全くない。またこの二つの会社が競争しているからこそ、我々は次々に一段上のブラウザを手にすることが出来る。競争は重要だ。

1日の早朝、大阪から嬉しいメール。ある大手メーカーの財務部で為替に携わっている若林さんから「ホームページ開設」の知らせ。url

http://www.sannet.or.jp/userpage/hwaka/

今夜ゆっくり見よう。

7月30日

 朝から暑い。2日間、少なくとも朝晩は涼しいところから来ると、こたえる。諏訪と東京で何が違うかというと、湿度と朝晩の温度。日中の温度はどちらも変わらない。陽射しはむしろ諏訪の方が強い。しかし、諏訪は夕方は5時を過ぎると急に涼しくなって、6時を過ぎると盛夏でも冷房がいらない。風もふいて、汗が拭われる。あと湿度が低い。日中でも木陰に入ると、涼しい。夏は諏訪にいるのに限るのだが....
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 ネットスケープマイクロソフトの「ActiveX」に対抗する「NETSCAPE ONE」を発表した。アメリカ時間の29日。JAVAのようにインターネット上で動くソフトウエアに関して、新しい覇権争いが生じていると言える。興味深いところだが、消費者の立場に立って言えば、BETAVHSのような混乱だけは避けて欲しいものだ。戦場がインターネットだけでなく、INTRANETにも及んでいるのが話をややこしくしている。

 「NETSCAPE ONE」は、既に公開されている同社ブラウザのJAVA関連仕様を一本にしたもの。同社のシステムについては、既に50以上のコンピューター・メーカー、ソフトウエア会社が支持を表明しているという。一方のマイクロソフトは、同社の「ActiveX」の管理・監督を第三機関にまかせて、これを業界全体の「資産」にしたい意向を示している。うまくいくかどうか。ただビデオテープのような混乱にはならないかもしれない。デジタル信号には企画はない。INTERNET EXPLORERも3.0になったらホワイトハウスの旗がちゃんとなびいている。相手の出方にお互いが足並みを揃えている。
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 今週予定されている多くの経済指標の第一弾として、今年第二四半期の米「雇用コスト指数」
employment cost index)が発表になった。当該四半期では季節調整後で0.8%の上昇(季節調整前では0.7%)の上昇、前年同期比では2.9%(季節調整前)の伸び。予想は0.8%、3.3%だったから、市場はこの数字を静かに迎えた。興味深いのは、インターネット上でもこのemployment cost indexが日本時間の午後9時半ぴたりにリリースされたこと。筆者は、ホワイトハウスESBRのページから「Employment cost index」をハイパーリンクして到達した。31日朝のアメリカの市況記事などには、この統計について「前菜」という表現が目に付きました。

 あらゆる統計がこうした形でリリースされると、ディーリング・ルームに張り付いている必要性は減じる。雇用統計はどうだろうか。
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 有森さん(または有森さん応援)のホームページは、加藤さんが教えてくれました。

http://www.internet-okayama.or.jp/MOMOTARO/arimori/index_j.htm

http://info.recruit.co.jp/club/rrc/arimori.html

 の二つ。それぞれハイパーリンクできるようになっている。

7月29日

 朝からNTT諏訪の作業員が来て、ISDN設置工事。いままで諏訪でコンピューターを動かすときは家の他の人の迷惑をかえりみず電話を占有するか、移動電話で行っていた。迷惑か、割高かのどちらかだ。この際、ISDNを引くことにした。つい10ヶ月ほど前なのに、高円寺の家に引いた時に比べて、資材(DSUTA)は小さくなり、作業員も明らかに手慣れている。高円寺の工事の時は、NTT杉並から二人来てすごくぎこちなさそうだった。その時のTAは沖電気のPCLINK TA2A(黒くて大きい)だったが、今回のそれはNECATERMNTT版。小さいし、軽い。停電でも電池で動く。

 高円寺のISDNは今でも3万8400の非同期。諏訪に新しく付いたTAは6万4000の同期。本気で「交換しよう」と思う。が問題は、TAを取ると家中の電話が仕えなくなる事。当面は、高円寺は高円寺で64Kを目指すことにする。沖電気の方、どなたかこの文章を読まれたら、私の38.4K非同期を64Kの同期にしてください。

 設置が終わって早速グローバル・オンラインに繋ぐ。確かに速い。一緒に見ていたNTT諏訪の営業課員の船山君が感心する。最も彼は別の意味で感心していたらしい。同じ64Kでも諏訪のプロバイダーはこれほど速くないそうだ。それは東京でも同じだ。同じ64Kでも、プロバイダーがバックで持っている線が太くなければ、せっかくの64Kも低速になってしまう。値段だけでプロバイダーを選ぶと、結局ババを引くことになる。
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 5時頃諏訪を出て、中央高速で東京に。お袋の具合も徐々によくなっている。道は最初は調子がよいが、勝沼を過ぎた当たりからおかしくなった。渋滞。16キロ55分と出ている。事故。夏休みの期間中は気を付けないといけない。めったに運転しない連中が車を出してくる。流れに乗れずに事故。調布の当たりでもまた事故。ベンツが一台つぶれていた。結局、普段(2時間ちょっと)より1時間余計にかかって、8時過ぎに高円寺着。

 帰ってテレビを見ると、さかんに有森さんが引っぱり出されている。NHKのアナウンサーだけでもう5人くらいがとっかえひっかえインタビュー。ああでもない、こうでもないと言っている。番組も必死なのだろう。今最高の素材がそこにある。しかし、見ている方はうんざりだ。あのレース直後の5分くらいのインタビューに全てが凝縮し、そこにすべての感動が詰まっているのに。

 ところで、有森さん(または有森さん応援)のホームページがインターネット上にあるらしい。どなたか、ご存じでしょうか   ?

7月28日

 諏訪の家で朝起きて朝刊を見たらびっくり。自分の出身校が長野県大会で決勝まで進んでいる。NHKの朝のドラマ「かりん」の舞台となった高校が私の出身校。「諏訪清陵高校」。まあ言って見れば諏訪の進学校。親父も、祖父も、そして弟もここの出身。

 なぜ驚いたかというと、この高校には筆者がいたころには「野球部」はなかった。中学まで野球をやっていた身には寂しかったものだ。「かりん」の通り、女子は1クラス2〜3人しかいなかった。しかしこの高校が変わったことは知っていた。その後女子が増えて、今は半々らしい。80年代に野球部もできて、結構強くなっていた。今年は、甲子園常連の「松商学園」(日ハム・上田の母校)を破っての決勝進出だったようだ。

 しかし、午後の試合で同じ諏訪の「東海大三高」に3―1で負け。勝っていれば甲子園に応援に行っていたのに。
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 2〜3日前から、JAVA APPLETの勉強を開始した。ちょっと前に買っておいたソフトバンクの「JAVAアプレット入門」(すぐに使えるサンプルアプレット集付き)を読み始めただけのことだが、それほど難しくない。1ヶ月以内には、自分のホームページの2〜3カ所にJAVAを埋め込みたいと思っている。既にネットスケープの2.01は誰もが持つブラウザになったし、エクスプローラーも3.0Bが出た。ページにJAVA風のアクセントを入れることはそれほど悪いことではない。

 もっともAPPLETをプログラムしようとは思わない。「集」からコピーが許されたバージョンをうまくホームページに入れようという狙いだ。プログラムまでしたら、膨大な時間がかかる。それでも、自分のページに合致するアプレットを探すのには時間がかかるに違いない。
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 オリンピックの女子マラソンが終わって、有森は3位。ずっと見てしまった。フィニッシュとインタビューではやはり体温が上昇。インタビューを聞いていて、すごい頭の良い人だし、素直な人だし、バランスの取れた人だと思いました。それに表情が非常に魅力的。4年たってまたメダル。「初めて自分で自分を褒めたいと思います」という一言は記憶に残ります。エゴロワもすごい。それにしても、放送では結局優勝したロバの年齢が不詳のまま。世界は広い、というか先進国の奢りか。

7月27日

 28日の「東京マーケット・フォーカス」のゲストは、名古屋のサワコー・コーポレーションの大平社長。創業5年で店頭市場に公開。それが、昨年。そして今年はもうアメリカのNASDAQに上場。ハイテク企業ではない。建設会社。ここが面白い。賃貸マンションは全国平均で建設コストは坪当たり60万円程度が普通だそうだが、この会社はこれを30万円弱で作るという。楽しみなゲストだ。収録は通常より30分遅い午後7時半から。
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 それにしても来週の経済指標の出具合、具体的には「連続打ち」は結構すごい。グリーンスパンもこの週をかなり念頭に置いているのはハンフリー・ホーキンス証言からも伺える。日米半導体協定問題を巡る交渉期限は7月末日。第二・四半期の米GDP速報値発表もある。注目は、30日に発表になる「雇用コスト指数」。この指数は90年代一貫して下がってきたものの、最近上昇し始めて俄然注目を浴びる指標となった。予想は対前期比で0.8%上昇、年間で3.3%の予想。それに2日の7月雇用統計。労働賃金の動きに関心を払いたい。NAPMの景況指数発表もある。
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 収録の直前、午後5時からは新宿のパーク・ハイアットで結婚式。ラジオ短波の前野君とフリーのアナウンサーの有紗さんの。ここでの式は初めてだったが、予想したとおり会場といい、食事と言い素晴らしかった。会場は特に照明が良い。ちょっと暗めだが落ち着いていて、日本では珍しい。ニューヨーク・グリルで食事をしたことはないが、ここでの食事もおいしそうだ。ただ、ちょっと「高い」と聞いた。珍しい「人前結婚式」。最初のスピーチだったが、これもかねて知り合いの吉田瑠美さんとの共同スピーチを試みる。途中で抜けて、収録へ。
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 収録を終えて車で諏訪に着いたのが28日の午前3時頃。途中で一時間ほど熟睡。通常は2時間半。2日間ここにとどまる。

7月26日

 どなたか、お知恵を !うまいmemory cacheの消し方。

 インターネットをする。ハードディスクにgifやらjpeghtmlやらがcacheとしていっぱい残りますよね。windows95では、「スタート」ボタンを押して、「検索」を選択してcacheと入れれば、システムが見つけてくれる。知らないうちに仰山たまります。

 このcache、むろんためていて問題なければあって役に立つ。同じgifjpegがあればネットワークからではなく、メモリーから引きますから速い。事実cacheがたまっている時の方が、インターネットは普通はスピード面からは快適です。

 しかし、このcacheはたまりすぎるとハードディスクの領域をかなり食います。今メインに使っているデスクトップでは、いくつかのcache directory合計で全部で「400個」くらい貯めたことがありますが、4ギガのハードディスクの5%くらいを占有していました。ディスク容量が小さければ、システムの故障の原因になる。削除した後はゴミ箱に行きますから、このゴミ箱も空にします。軽くなる。

 実は、今週の木曜日に「貯まりすぎた」と思ったので、「検索」でcacheを全部呼び出し、「(インターネット・レスポンスが)多分かなり遅くなるな」と思いながら、「何回にも分けてやるのは面倒」と思って、目に付くcacheを全部削除したのです。なんとなく、気持ちいい。「C」のハードディスクのプロパティーを「マイコンピュータ」で見ると、いかに軽くなったかが分かる。

 しかし、やはり予想していたとは言え、インターネットのレスポンスがえらく遅くなりました。gifを全部最初から読み込まねばならない。耐えられないほど遅い。

そこで最初の質問に戻るのです。「どなたか、上手なcacheの消し方をご存じの方は.....」。色々試そうとは思っています。

  1. 半分消す
  2. 一定以上にはしない
  3. いちいち開いて、回数多く使うものは残す
  4. ブラウザ関係は外付けのハードディスクにする

 最後のは、当社の若手の提案です。つまり、cacheをソフトウエアのあるディスクには置かない。なかなか賢い方法だが、ちょっと大げさ。

 賢い方法を思いついた方は是非ご連絡ください。だいたいあのcacheはどういう原理でハードディスクに蓄積されるんでしょうね。使った順、つまり日付順、それともアルファベット順 ?
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 ところで、この日は夜に西麻布でおもしろい店を紹介してもらいました。私のホームページ作成に深く協力してくれた人の従兄弟がやっているという「RING」(03-5411-4300)。ディスコのようであり、クラブのようであり。「ZEST」より若い連中が多かった。西麻布交差点を六本木に向かって左側の道を歩いて2分くらい。旗が出ている。六本木から西麻布に金曜日の夜など歩くとえらく人だかりがしていて「何だろう」と思っていたのですが、このクラブに入れない連中だったのです。最後に、「EATING OUT」に紹介している「KITCHEN 5」は、27日から8月29日まで店主の優子さんがイタリアなどに料理材料仕入れ旅行で休業となります。それまでお待ちを。

7月25日

 今朝までなんとか涼しかったが、また暑さが戻ってきた。昨日までの日差しは梅雨のようだったが、今日の午後からは完全に「夏」。誰だ、ワイシャツと背広を決めた奴は。5年くらいしたら、つまり21世紀になったら日本の夏の男の服装も相当変わっていて欲しいものだ。そう、半袖でノーネクタイ、軽いズボンに軽い靴。職場もあちこち分散して........。オリンピックでは、やっと男がメダルを取った。女子の種目数は恐らく男子の8割以下なのに.....
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 前日、ファックスと電子メールを取り上げて思い出した。電子メールを扱えるソフトは色々ある。私が使っているのはユードラとネットスケープ。この二つは随分と違う。だから使い分けている。まず、大量の人に同じメールを送るのが便利なのはユードラである。何故か。ネットスケープにはない、「BCC」、つまり「Blind Carbon Copy」があるからだ。これを使うと「CC」の時にはずらっと並ぶ送付先が全部出なくなる。100人の人にメールを送っても、一人一人の人には自分だけに送られた形となる。これは、大量の人にメールを送るときは便利だし、メールも軽くなって、受け手にも歓迎されるはずだ。自分に関係ないメール・アドレスが延々と並んでいるのはたまらない。

 ネットスケープには、「BCC」の機能はないものの、それ自身がブラウザであるという特徴がある。ホームページを作るときにGIFJPEG、それにHTMLのやり取りはすべてネットスケープ(2.011)で行った。また、URLがあるとそれが直ちにハイパーリンクになるのも嬉しい。

 東京マーケット・フォーカスの予告などは結構多くの人に送るケースがあるから、ユードラでないと受け手にも失礼だ。だから「住所録」はこちらに作ってある。「ニックネーム」という。ネットスケープのメール機能は、もっぱら一対一のファイル、写真データ交信などに使う。しかし、このメール・アドレス録は、ネットスケープでは使えない。

 やはり、「住所録」「アドレス録」を一括管理してくれるソフトが欲しい。それと、ユードラには速く32ビットになって欲しい。関係ないかも知れないが、PETIUMを200にしたとたんに、スピードについていけないのかエラーが多くなった。

 今日夜9時ごろヤフーの最新ニュースを見たら、「エクセルを犯すウィルス発見」とのニュースを見つけた。私自身はエクセルはほとんど使わない人間だが、エクセル愛好人口は多い。このウィルスは、「ExcelMacro/Laroux」という名前だそうで、データを破壊することはなさそうだという。ただし不都合は起こるとか。最近日本で出回っているウィルス情報といえば、「GoodTimes」が一番だが、これは完全ながせのようで、そう指摘しているURLをメール友達から教わった。参考までに。

7月24日

 Niftyserve の金融プロフェッショナル・フォーラム(FKINYU)のインターネット上のホームページ(http://www.fkinyu.com)を見ていたら、日本銀行が三つだけホームページを開設しているのを見つけた。日銀金融研究所と日銀岡山支店ともう一つは日銀長崎支店。目が行ったのは長崎市店。ここの支店長は、昔からの勉強会仲間。しかも同期。知らなかっただけに、びっくりした。早速渡ってみる。ウーン、味も素っ気もない。メール欄もなくて、せっかく打とうと思ったのにそれもならず。しかし、本店もまだの段階で、「nice try」だと思う。長崎県の経済をしっかり対象として捉えていて、地図もよく出来ている。

 メールがだめなので、冷やかし半分でファックスを送った。明日あたり、夏休みをとっていなければ返事がありそうだ。勉強会仲間といえば、これも古くからの仲間で、ニューヨークでは同じアパートに住んでいたモルガン・スタンレーのK氏と昼飯。当社の香港帰りのK君を連れて。同社がある恵比寿ガーデンプレースへ。ここには初めて行ったが、高台でなかなか良い雰囲気。オフィスが分散するのは良いことだと思う。ディーリング・ルームを見せてもらったが整然と並んでいて、今年の2月からということで綺麗。床が20センチも底上げされていた。絨毯が厚い。ここにはスミス・バーニー証券も入っている。知り合いがいるので、ここにも立ち寄らせてもらった。Tチーフ・エコノミストと軽く意見交換。行天前財務官(東銀会長)は、恵比寿ガーデンプレースの中のマンションに住んでいると聞いた。
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 ファックスと言えば、最近は紙に出力して送り直すことは少なくなった。だいたいコンピューターから直接出している。会社ではCOMPAQ410CXから、自宅ではAPTIVAから。問題なのは、住所録がどちらにも必要なこと。この共有化はできないものだろうか。

 共有化と言えば、電子メールの送付先も共有化を強く希望する。用途によって、ユードラとNETSCAPEを使い分けているが、これも送り先を二重に作成しなければならない(と思うのですが)。これは結構厳しい。電子メール送付先の名簿は既に100近くに達しているから、コンピューターを変える度に変えていたら大変だ。どなたかこの文章をお読みの方で良い方法、ソフトを知っている方がいらっしたら、お教えください。
 ところで、22日にお知らせしたインテルのINTERNET PHONE のソフトウエアは、日本時間の24日午後10時にチェックしたところ、既にダウンロード可能になっていました。筆者は直ちにダウン。3081Kで、38400で30分弱かかりました。参考までに。ただし、むろんまだ使ってありません。

7月23日

 久しぶりに映画を見た。「TWISTER」。竜巻の話。日本では滅多に起こらないが、アメリカでは特にミシシッピ川周辺でよく起こっている。アメリカと日本の気候の差で何が一番かと聞かれれば、アメリカにわずか4年間しか住んでない身ながら、この竜巻を思い出す。

 映画に特に大きなメッセージがあるわけではない。しかし、迫力はすごい。多分あちこちでコンピューターを駆使して映画を作っているのだろうが、それにしても迫力満点である。竜巻はその原理がよく分かっていないそうだ。何とか科学的に把握しようと努力するのが、小さいときに父親を竜巻に“もっていかれた”女性。話は彼女と、同業ながら彼女と別れようとしている男性(最後はまたのめり込むが)を中心に進む。

 なかなかよくできている。ホロー映画とは違って、ユーモアあり、競争有り、離婚騒動あり、再会有りと飽きさせない。竜巻をどう撮影したのだろうかと思う。特に竜巻が何から何まで飲み込むシーンが圧巻である。いかにも「アメリカ映画」という印象がしないでもないが、見て損はしないと思う。

7月22日

 今日もインターネットの各ページには色々なニュースが載っている。NANDO TIMESのニュースには、インテルが今週の水曜日からインターネットの世界的なコンピューター網を通じてパソコン・ユーザーが長距離電話をかけられるソフトウエアを無償で提供し始める、との記事。どんなものになるか知らないが、早速チェックする価値はありそうだ。ダウンロードは水曜日から可能で、ダウンロード・サイトは

 「http://www.intel.com/iaweb/cpc.

とのこと。推奨環境は

  1. インテルのPENTIUM PROCESSOR
  2. マイクロソフトのWINDOWS95
  3. A FULL- DEPULEX SOUND SYSTEM
  4. 16MEGARAM
  5. ブラウザとしてINTERNET EXPLORER NETSCAPE NAVIGATOR

 ということらしい。

 このソフトウエアでは、異なったコンピューター、異なった電話ソフトの使用者間でもお互いに話ができるようになるという。今までは、同一機種、同一ソフトの人間しかインターネット上では話ができなかった(らしい)。この技術は、「H.323」というらしく、マイクロソフトもネットスケープもこの新しい技術を視野に入れているようだ。マイクロソフトは、今年の9月に自らのインターネット上長距離電話ソフトウエアを発表する予定らしいが、そうなれば「H.323」はインターネット上の長距離電話ソフトのDE FACTO STANDARDになる。
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 マイクロソフトのホームページを覗いたら、INTERNET EXPLORER3.0BETA2がアップされていた。早速ダウンロード。ここに一緒に
NETMEETING」というソフトがアップされているのに気づいた。これがマイクロソフトの「インターネット上の長距離電話ソフト」のようだ。これもB2で一緒にダウンロードした。インテルは、「USER LOCATION SERVICE」と呼ばれるマイクロソフトの新しい技術を自社のソフトウエアに組み込んでいるという。この点に関して、マイクロソフトのスポークスマンが、「インテルの方針は望ましい」とのコメントを発表していた。

 マイクロソフトと言えば、昨日のニューヨーク・タイムズの一面記事(MICROSOFT SEES A MAJOR SHIFT FOR COMPUTERJOHN MARKOFF記者)は、えらくマイクロソフトを褒めてあるそうで、この記事によってネットスケープの株価が下がったとのこと。ニューヨーク・タイムスのホームページからダウンロードした。あとで読もっと。海外では、ニューヨークの株は安く、つれてドルも安いようだ。

7月21日

 朝9時からの自分の放送を見る間もなく、子供の野球チームのレクレーションで荻窪にボーリングに出かける。すごい雨。もともとは八王子か何かの大きな公園に行ってプールの予定だったが、この雨では仕方がない。十数人いる子供達と、ほぼ同じ数の大人が居るのだから大変な騒がしさ。東高円寺から荻窪まで地下鉄を利用したが、同乗した方々には「同情」せざるをえなかった。ボーリング場でもえらい騒ぎ。こちらは借り切りだったから許されたが。その後の昼飯もすごい騒がしさ。もっとも後半には、小学生でも高学年は自分たちで「五月蠅い」といっていた。午後開放されてほっとした。
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 夕方からは、ちょっと面白い作業をした。小生が今メインで使っているデスク型のパソコンは実は「メーカー名」がない。既に10年ほどになる勉強会の仲間でコンピューターに非常に詳しい友達に組み立ててもらった代物だ。メーカーに作らせると70万ほどするマシーンをナナオの17インチ・ディスプレー込みで56万円で作ってもらった。あとの2台は一台がIBMAPTIVA740で、もう一台はラップトップのコンパック410CX。ともに立派なメーカー名があるが、最も新しい、一番高い機械にはメーカー名がない。しかし、無論一番高性能。166PENTIUM32MEGA、4ギガ・ハードディスクなどなど。APTIVAに比べれば、雲泥の差で速い。

 面白いと言ったのは、PENTIUM166MHZCPUはもともとINTELPENTIUM200MHZのプロトタイプとして出荷予定だった物だが、出荷先延ばし方針から166MHZにクロックを落とした物と判明したため。つまり、簡単に200になるらしい。ではというわけ。マシーンに詳しい友達は、時間もかけずにそれをやってくれた。  

 立ち上げはそれほど変わらないが、やはり処理速度は素晴らしく速くなった。通信速度まで上がったような気がする。自分ではできないことをいとも簡単にできる人を見ると、つい「尊敬」となってしまう。

 「メーカー名」がないというのは、時々困ることがある。周辺機器を買うときに、店員に「メーカーは ?」と聞かれるからだ。しかし、それほど困った問題になったことはない。何かあれば、この友達が親切に教えてくれるし、来てもくれる。組立マシーンの良いのは、パーツで良いものが出てきたときにはいくらでも取り替えがきくということだ。メーカー品は各パーツがお互いに依存しているからなかなかパーツ交換ができない。

7月20日

 いつも収録(7時スタート)が終わると何人かで食事に行きたがる人間だが、今日はさすがに早く帰りたかった。前夜の酒が結構効いていて朝から体がだるかったし、この暑さでは外で食べても食欲はわかない。タクシーを回してもらって、9時過ぎには帰ってきた。

 しかし、そこからすぐには寝れない。収録の前に作ったこのDIARYにリンクを張る仕事を始めてしまった。ウォール・ストリート・ジャーナルのページ、FRBのそれ、NYFEDのそれも。ついでに、LINKのページも書き直した。何に使うかと言って、LINKページは自分が一番よく使う。ブラウザは二つ使っているが、どちらも自分のホームページで立ち上がるように設定してある。そこからいつもおきまりのページに行くにはブックマークを使わずに自分のLINKページに入るケースが多い。それほど何種類ものページを見て回るわけではないので、限られたページに行けるようにしておけば、かなりの用が足せる。

 やはり毎日見るのは、ウォール・ストリート・ジャーナルの一連のページとNANDO TIMESのページだ。この二つはさっと読んで、必要ならプリントする。朝会社に行く前に読むか、出力して電車の中で読むのが効率的だが、電車に乗っている時間は中野から千駄ヶ谷までわずかに12分だから十分な読書が出来るわけではない。昨日思ったのは、マイクロソフトとネットスケープのホームページは定期的に巡回した方が良い。けっこうすごいプレゼントがある。INTERNET ASSISTANT FOR WORD95 もついこの間までベータ版だったのに、もう正式版になっている。INTERNETに力を入れているマイクロソフトならでは。ネットスケープの方もベータ版はいっぱいアップされている。なかなか有用である。
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 オリンピックとオールスターが同時に始まって、全部テレビで見たら眠れない状況。野球の方はとっても見る気になれない。野球の醍醐味は最近では一つだけ。野球は、バッターのたった一振りで最高4点入る。サッカーではありえない。他の大部分のスポーツでも。やはりホームランが魅力のスポーツだと思う。帰りのタクシーの中で、20年のプロ生活で初めてファン投票で出場した山本が3点本塁打を打ち、最優秀選手に選ばれたと報じていた。ナイス。ダイエーもおしいことをした。

 オリンピックでは、アリの最終聖火リレーランナーが話題に。見なかったが、手が震えていたらしい。感動したという人と、哀れだったという人がいた。番組の誰かは、「アングロサクソンの陰謀」てなことを言っていたっけ。好きな競技は、いくつか拾い見しようと思う。オリンピックをインターネットで見ようと思うと、何人の方から送っていただいたアドレスが役立つ。こういう時は、メールソフトはユードラではなく、ネットスケープを使う。メール上から直接入っていけるから便利だ。

7月19日

 西麻布の「宿呂久」(03-3408-8630)で飲み会。交差点から六本木方面に向いて右の道を歩いて、バス停をちょっと過ぎたあたりの2階。古くからつきあっているディーラー仲間が集まった。結婚したものの、すぐに対立して別れた社外の若手を励ます会というのが名目。しかし、明るい会。離婚は珍しくもなんともない。しかも、籍も入っていなかったし、子供も居なかった。皆、言いたいことを言って、えらく騒がしい会になった。本人はちょっと寂しそうだったけど。

 それにしても最近は食べるにしても飲むにしても「西麻布」が多い。「がき」が少ないのが良い。最寄りの駅と言えば「乃木坂」くらい。ここからもちょっとある。最近はホテルも駅の近くのそれは人気がないらしい。それはそうだ。駅の近くのホテルは、帝国にしろオータニにしろ、とにかくざわざわしている。オークラは古くなった。フォーシーズンやパークハイアットの人気の理由はわかる。

 西麻布で食べると言えば、「EATING OUT」にもいくつも紹介しているが、回数では「KITCHEN 5」が一番多い。ついで、「茶楼」か。「ベンジーナ」も何回か行った。その近くには、「北海園」がある。西麻布の交差点の角の焼き肉「十々」(でしたっけ)もまずまずだし、その横の「キャンティ」(033404-6500)もデザートが良い。「KITCHEN 5」の前にもおいしい韓国料理屋があるし、「茶楼」の上にはおいしい「蕎麦屋」がある。交差点と北海園の間には「ZEST」(メキシコ料理というかドリンク・プレース)があって、ここは西麻布では一番若い連中が多い。今注目しているのは、交差点から見て六本木方向の左側の一群。結構よさそうなレストランがあるが、ほとんど未開拓。

 そうそう、「宿呂久」辺の小道を六本木に対して90度の角度で右に入っていくと、「Queen Alice」(03-3405-9039)がある。数年前には何回か使ったが、最近はどうなっているか知らない。

7月18日

 富士フィルムの近くの「アクア・パッツア」(イタリア料理)で夜食事会。某社常務とその取引先の会長の娘の副社長。結構話が弾んだが、おもしろい論争をした。「アクア・パッツア」のパスタ(2種類のスパゲッティ)のゆで方がうまいか下手か。少し硬めに出てくるのです。「これが良い」と言ったら、常務さんが「これはゆで方が足りない」と言い出した。この常務さんは、「そーめんのゆで方」のプロということで、「これは俺のイメージに合わない」と。小生はどちらかというと、「アクア・パッツア」の店側。硬さがなくなったスパゲッティはちょっと食べられない。どちらが正しいというものでもないが、やはりこの店は「若手」の店か。相変わらず込んでいて、7割は女性。6人くらいの団体がいました。知らなかったのですが、そーめんはうまく食べるには、「揉む」のだそうです。
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 グリーンスパンの議会証言は、日本時間の夜零時から。知っていたが、朝起きれば良いと11時には寝た。気になって起きたのが、朝の5時ごろか。全文を読もうとインターネットで探したが、上院の銀行委員会のホームページにはなし。しかたがないから、上院にe-mailで教えてもらおうとする。

 その間に他のニュースのチェックと思ってウォール・ストリート・ジャーナルのホームページでフロント・ページを読んでいたら、既にグリーンスパン関連の記事がトップに来ていて、その記事の中頃に、「a full text of Greenspan testimony is available」とかある。早速ここをクリック。すぐ出てきて、一件落着。

 読み終わって全体の印象が入ったところぐらいで、米上院のwebmasterからe-mail。速い。専門でいろいろな問い合わせに応じている人がいるとしか思えない。日本の公的機関でここまでしているところはおそらくないだろう。かなりインターネット文化が根付いている印象がする。(7月19日の住信為替ニュース参照)

 金曜日の日中に外貨資金証券室の斉藤が言うところでは、グリーンスパン証言の全文は、日本時間12時にFRBのホームページにぴったりアップされたそうだ。それはそうだ。上院より、FRBのホームページの方が良かったかもしれない。ただし、同じ米議会でも下院は今年の2月の証言の時に既にグリーンスパン証言の全文を載せていた。来週は下院でグリーンスパン証言があるが、それはFRBのホームページで見よう。

 日本では、日銀が短観をNIFTYの「GO BOJ」で時間ぴったしにアップしている。今後インターネット対応もするとのこと。徐々に誰にも頼らずにこうした公表モノは手に入る時代になってきた。ナイス。しかし、非公表モノは、人とのつながりが大事。

7月17日

 夕方、赤坂の国際金融情報センター(JCIF)でディーラーズ・パーティーあり。7月7日の東京マーケット・フォーカスにゲストとして出ていただいた大場理事長とお会いした。「伊藤君、あの番組は結構見られているよ」というのが理事長の第一声。いろいろな人から「見ました」と声をかけられたらしい。

「しかし、テレビは気をつけないといけないと思った」というのが次の言葉。どうしてかというと、大場さんは東南アジアからの「中小型のカラーテレビ」と言ったのに、その後ある短資会社の専務と会ったら「大場さん、なんで中古のカラーテレビなんですか  ?」と言われたとのこと。「がた」が言葉として小さくなってしまったということでしょう。司会者の私は打ち合わせの時もそうでしたし知っていましたが、なるほど思わぬ聞こえ方、聞かれ方をしているもの。「3年後に日本は赤字国」と番組の内容は、かなりインパクトがあったようだ。
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 パーティーを終わって社の若手とちょっと軽く「タベルナ・デル・コッレオーニ」(赤坂ツイン・タワービルの地下一階、03-3584-6250)でサラダとカンパリソーダを飲んで(「タベルナ・コッレオーニ」は、地下の店なのに店の作りが地下らしくないのが良い。味もまずまずだと思う)、なんだかんだと揺らして帰ったのが11時半。ちょっと「メールは」と覗こうと思ってパソコンをオンにして見ていたら何気なしにマイクロソフトのホームページに。なんと、WORDやEXCELのHTML化ツールが無料ダウンロード・サービスの対象に。WORDは今までインターネット・アシスタント95のベータ版を使っていましたが、今度のは正式版。「これはやらねば」と思って「今日もまた寝るのは1時か」と思いながら開始。

 ベータ版と正式版の違いは

  1. WORD文書内のオブジェクトや図をGIFファイルに変換
  2. HTMLオートフォーマット
  3. 表の列幅のWYSIWYGオプション

 むろん、重要なのは1)。いままでは、ちょっとWORD(7.0)に表らしいものが入っていると、それをHTMLに変換し、ブラウザの上で綺麗に見せるのは大変面倒だった。今後は最初からこれがかなりうまくいく。ベータ版をはずし、正式版をダウンロード。ダウンロードはだいたいデスクトップに「新しいフォルダ」を作って行う。あとの処理が易しいからだ。10分もかかったかな。実際に試したがうまくいく。この文章も最初からHTMLで打っているが、私のホームページ作成に欠かせないツールが充実したことは嬉しい。もうすこし進めば、誰でもがHTMLを簡単に書ける時が来そうだ。

 ダウンロードしたファイルをFDに落としたら入る。もう一つのデスクトップとラップトップに移植して作業終了。まだ、3台のコンピューターを結んでいるLANを使い切っていない。多分、FDなど使わずにLANでソフトを移植できるはずだ。誰かに聞こう。それにしても、マイクロソフトのホームページとネットスケープのホームページは定期的に巡回するのが賢明だ。


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