1998
02月

1998年02月の日記

日記

98年02月28日

 3月って、本当に早く来ますね。明日はもう3月です。

 ところで今日は質問から (??)

 第一 : うじゃけた顔  とは
 第二 : ILE AIYE  とはなんぞや

 というのも、金曜日に新宿で四人組ゲームをする前に、タワー・レコードに寄って2月の最大のイベント関連の CD を探したのですが、時間もなかったので AGHARTAバージョンの「〜WAになっておどろう〜」だけを買ったのですが、上の二つの意味が分からない。「ILE AIYE」はどこかの国、または地域の「輪になっておどろう」という意味の言葉のような気がする。ウーン、違うかな。「うじゃけた顔」というのも、実物(^_^)(^_^)を見ないと分からない。どなたか博識(^。^)の人が居たら宜しく。「うじゃけた顔」は、GIF か JPEG にして送っていただければ........(言い過ぎ ?)

 で一つ驚いたことがあります。夜遅く帰ったので自分の部屋でコンピューターのCD-ROM DRIVE に入れて聞こうとしたら、まさにこの CD は「CD-ROM」として機能する。突然 AVEX の宣伝が始まって、それが面白いのでちょっと操作しながら見ていたら、AVEX というのはプロバイダーはやるは、会員制の音楽組織は持つはで、一大事業コンプレックスになっているのを発見した。会費は年間8000円で面白そうだから入ろうかと思ったのですが、入るには電子マネーシステムに加入しなければならない。これがちょっと面倒なのでその時はやりませんでしたが。レーベルを良く見たら小さく「このCDには、パソコン対応のエクストラ・トラックが収録されています」と書いてあった。

 まだインターネット・プロバイダーに加入していない人のために、「新しい接続」アイコンまで用意されている。なかなかこの集団は面白いですね。AVEX のオフィスは以前書きましたが、青山三丁目の私どものオフィスのすぐ近くにある。最近の AVEX レーベルの CD をもっている方は、それを CD-ROM DRIVE に入れると、面白いことが始まるかもしれません.....。あともう一つ、AVEX は「学生さんへ」というメッセージで、「就職活動はインターネットでしか受け付けません」とか書いている。確かに、電話などされたひにゃたまらんでしょうな。データのソートからして、デジタル・ファイルならどうにでも処理できる。だから、非常に合理的な方法だと思います。インターネットでアプライできない人間には興味はない、というわけです。まあ、一つの方針です。

 ところで、この「〜WAになっておどろう〜」は簡単に覚えられる。カラオケ・パーティーの最後に全員で歌って終わり.....という時に良い歌です。今度カラオケしたら、絶対この歌をトリにとっておこう。通信カラオケにならあるでしょう、もうこの歌は。CD の最後に instrumental がありますが、まあこれだけ聞いていても、ノリの良い曲だと分かる。
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 実は土曜日に特に予定もなかったので、またまたショップに行っていくつかCDをかっちゃいました。

 「Shooting Star」(F-Blood)
 「SHARE 瞳の中のヒーロー」(杏里)
 「見つめていたい」(Romi)
 「WA になっておどろう」(V6 バージョン)

 他のは売り切れでした。MD に移してアルバムを作り、しばらくは楽しめる。杏里の声は綺麗でいい。あの「ふるさと」は良かった。「Shooting Star」は期間中あまりにも聞いたので、ちょっと食傷気味。「見つめていたい」はちょっとかったるい。まあ、何回か聞くうちに徐々に耳に合う曲が決まって来るんでしょうが。

98年02月27日

 日銀を退職して「KPMG Financial Services Consulting」」という長い名前の、しかしアメリカでは大手の金融コンサルティング会社(サイトもまだ見学中でよくわかりませんが)の MD (マネージング・ディレクター)に就任した木村 剛さんと昼飯を食べました。ウーン、依然より元気そうでした。男性3人と女性一人で事務所の立ち上げからやっているという。仕事も徐々に入り始めたということで、まあ今が一番ある意味で忙しい時期。「今日やっと事務所に電話が....」という状況。当然忙しい。

 同僚の山上 聡さんも一緒で、山上さんは北海道拓殖銀行からの転出組。まあ二人と話していて、一つ絶対的に意見を同じくしたのは「今年に入ってたった一ヶ月でこれだけ変わった。今年一年では、日本の金融業界は大きく変わるだろう...」ということでした。昨日も書きましたが、今は変化要因が重なっている。金融は経済の基幹的技術の変化に一番左右される環境にある。「コンサルティング」のニーズはかなり高いでしょう。「KPMG」日本は、BIS などの規制がらみから業務全般に関しての仕事をしていくつもりという。Good Luck !!
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 「たまにはマイクロソフトネットスケープのホームページをチェックしよう」と思い、うちネットスケープのサーチページで試しに「ycaster」と打ってみたらいくつかの知っているページに混じって、見たこともないようなリンク元(私のフロント・ページに対する)が出てきました。例えば、こんなところに私のページが登場していたなんて今の今まで知らなかった。全くその気もないし、どこかを通じて投票を頼んだ記憶もないのに、どなたかが投票していて下さったのですね。ちなみに財テク情報ページの1位から20位はこうなってますが、まあ大きな企業のサイトに混じって順位に入っているのは、光栄というか、何と言うか。1997年の調査ですから、ちょっと古い。この調査、年に一回ですかね。
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 ホームページと言えば、ジャカルタ勤務の金澤さんから「ホームページを立ち上げましたが、リンクしてよろしいか」とメールがありました。ずっと以前にメールを交換したことがある東菱のディーラーの方です。インドネシア情報満載。URLは、http://members.tripod.com/~kinchan/index.htmlです。インドネシアのルピアや同国の政情に関心のある方はここが役立つのではないかと思います。

98年02月26日

 ある一つの言葉が prevail し始めると、その言葉は徹底的にあちこちで使われる。その「定義」もあまりされないままに、流行り言葉になって、皆が「理解した」と錯覚しながら。例えば、給与カットや役員削減が始まった日本の銀行業界に対して現在使われている「リストラ」と言う言葉。もう「restructuring」という英語から派生したとは思えない単語になり果てている。多少英語を知っている人なら、この単語は「re + struct」だということは分かる。「struct」は「construct」の中に入っているそれです。つまり、「restruct」とは「再構築」なのです。必ずしも給与を引き下げたり、人員を削減することを前提としていない。「事業の組み直し」という意味です。むろん企業の状態が悪くなって初めて「どうすんべ...」と言うことになるでしょうから、当初は「restructuring」は大部分の人にとって「苦い薬」ではある。

 しかし、「事業の組み直し」ということはどの部分に注力し、どの部分を縮小し、どういう人材を雇い、どう人材を育てるか、そして設備投資資金の配分は、運調はどこでどうやって、人事政策は.....というグランド・デザイン(ある程度の柔軟性を持った)の下に行われる筈です。これがなければ、「restructuring」とは呼べない。それは、単なる縮小均衡です。どうも見ていると日本での「リストラ」と言う言葉は、その本来の意味を忘れ去られている印象が強い。ただ単に「人員削減」したり、「給与カット」で、つまり「縮小均衡」を指し始めている。それは本来のこの言葉の意味ではない。個人的な感触で言えば、本来の「リストラ」の域に達しない小手先の措置で、かなりの数の日本の金融機関が五年後、十年後までサバイブできると考えるとしたら、それは甘いのではと思うわけです。

 実はビッグバンが始まろうがそうでなかろうが、「中抜き」を可能にする市場環境の変化(規制緩和、金融のハード・ソフトのテクノロジーの進歩)の中では、日本の銀行のみならず、世界中の金融業務が大きな変化に見舞われる。それは、今の世界の金融地図の変化を見れば明らかです。あらゆる金融機関が試行錯誤を繰り返しながら、「次のビジネス」「次のシステム」を探そうとしている。昔名前があったかどうかというのが関係ないのは、JP MORGAN と ドイツ銀行が直面していると言われる問題を見れば明らかです。

 ですから、日本の銀行が直面している問題を考えるときには、「当面の不良債権処理」を考えるのは当然として、「その後」も考えないといけない。で一番の問題点は、今の日本の銀行が行っている一連の措置が「その後」を考え倦ねたままに出てきているのではないか、という点です。どこか face-saving 、世論への気配り先行の、見切り発車的な。まだ考え倦ねた段階で出てくるから、「restructuring」という単語にふさわしい「爽快感」がなく、「疑心暗鬼」と「先行き不安感」と「閉息感」だけが醸成される。

 世界の銀行業界の五年後がどうなっているか...と聞かれれば、「わかりまへん」としか答えようがない。しかし、それぞれの金融機関が担っている業務には、それぞれに大きな違いが出てきているでしょう。日本のあちこちから出てくる「リストラ」策は、奇妙なことに横並びです。本来はそうでないはずなのに。しかし多少の期待を込めて言うならば、横並び的「縮小均衡」過程の間に幾つかの金融機関には目尻を上げて業務の見直しや仕事をする覚悟が出来て、新しい方向に進み始めるのではないか、ということである。あちこちで聞く話を仄聞するに、表面に出てくる話とは別に色々な機関が「次は何を...」ということで真剣な検討(の段階ですが)を始めている。
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 先週だと思ったのですが、「おけい」で寿司を食べていたら、隣にどこかで見たことのある人がいる。山本 寛斎なるデザイナーでした。最近はモスクワでのスーパーショーを成功させ、同じ様なショーをインドでも成功させた人物。「どうしてここで....」と思っていたのですが、今日その理由が判明しました。

 昼飯からの帰りに千駄ヶ谷から青山三丁目に抜ける道を小林君と歩いていたら、「KANSAI YAMAMOTO」と大きく書いたビルが目に付いた。新しいビルです。まあそう書いてあれば、「山本 寛斎」のビルだと分かる。「ちょっと入ってみよう」ということで、入って店員の方と話をしていたら、「自社ビルだ」というのです。出来上がったのは、1月の末だという。一ヶ月間気が付かなかったのです。

 一階には最新作がずらっと並んだショールーム、二階から上は事務所ということで、何もないときは本人もここにいるらしいのです。だとしたら、歩いて5分もかからない「おけい」で昼飯を食べていたのは理解できる。実は、我々の事務所の回りから原宿、表参道にかけてはアパレルの巣窟です。小さな道に入ると、その手のショップがいっぱいある。大体が、昼を食べにレストランに入るとまず背広を来た人間が少ない。スパゲッティー屋になぞ入った分には、それこそ自由な格好をした女性中心のアパレル軍団がいっぱい。いいですね。オフィスの前をモデル、またはモデルもどきが通ることもある。ナイス。大手町では絶対ない景色です(^_^)(^_^)。

 「山本 寛斎」の新しいビルは、渋谷区神宮前3-39-7 KANSAI SUPER BLDG(03-3478-1958)。ショールームは結構奇抜な服や小物が置いてあった。
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 白ちゃんに教えてもらったので、秀丸のキー割り当てをしばらくしました。結構使いやすくなった。「その他」「キー割り当て」を開いて、各キーの組み合わせで役割を当てて行くわけです。「Ctrl+A」には「全部を選択」、「Ctrl+C」にはコピーなどと当てていくのです。「Ctrl+F4」も役にたつ。WINDOWS では事前にプログラムされているのですが、秀丸は割り当てが必要。しかし、マウスを使わないこうした使い方で、コンピューターの使い勝手は飛躍的に上がる。ナイス。
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 大宇証券の姜さんから電話がありました。この24日の最後の部分に彼の消息をちょっと書いたら、それを見て日本などから韓国に電話された方が随分と多かったようで、姜さんは「いやびっくりしました.....」と。あの時点で知っていた人は確かに少ないでしょうね。話の経緯などを聞きながら、「でも良かったのでは」と思いました。これからは運用の責任者になるわけですから、なかなか大変ですが。GOOD LUCK TO MR.KAN !!!

98年02月25日

 タクシーに乗ってラジオをなにげに聞いていたら、驚愕しました。なんと「パチンコ」の宣伝をしているではないですか。業界団体か何かの。ウーン、カラオケの次は「パチンコ」かと思いましたね。宣伝するのは、客足が落ちてきたからでしょう。パチンコ・ファンによれば、「without fanfare」で一万円カードともども消えていた5000円カードが戻ってきたという。当時のフィーバー状態がとっくに醒めて、今ではいかにしてお客を呼び込むかが業界の課題になった証拠でしょう。

 思ったのは、「じゃ、一体皆何してるんだろう....」ということです。人々が大衆的に熱中していたものが一つ一つなくなっている。むろんすっかり姿を消すわけではない。今でもカラオケが好きでよく行く人は知っている。しかし、宴会の後はカラオケが付き物という事態はなくなってひさしい。いつかなど、カラオケ・ボックスに15人くらいで入って、一曲も歌わずずっとしゃべり続けたこともある。去年の暮れだと思う。

 大衆的な流行りのない社会は、ある意味で静かです。それぞれの人が、それぞれの道、趣味を追う。ロンドンなどに行くと、実に社会が静かに流れている感じがする。それが寂しい、物足りないと感じるか、それとも静かな時間が流れていると思うかはそれぞれの人の感受性の問題で良い悪いではない。ディスコも変わってきた。マハラジャは、知らないうちに閉鎖していた。3月14日にベルファーレが再開しても、「熱」は起きないだろう。「趣味の多様化」だろうか。うーん、回りの人間を見ていてそれほど日本人の趣味が「多様化」したとは思わない。まだ日本人の多くは、「探し倦ねて...」というのが当たっているんでしょう。
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 グリーンスパンFRB議長の議会証言は、どちらかと言うと予想通りの「non-event」でした。さっと目を通した程度ですが、日本の新聞にも出ている通り、アメリカ経済の先行きにとって最大の不確定要因として「アジア情勢」を挙げているのが特徴。アジアの情勢変化がアメリカ経済にもたらす影響については

  1. ファイナンスが制約されることから、多くのアジア諸国のアメリカからの輸入(アメリカにとっての輸出)が減少する
  2. アジアの経済危機はドル高ともども、国内経済に内在するインフレ圧力を抑制する
 と述べている。アメリカ経済にインフレ圧力が醸成されるのか、それともデフレの危機が訪れるかの分かれ道も、アジア危機の米経済への影響の度合い次第としている。国内インフレ圧力が高まる中で、アジア危機の影響が小さければインフレ圧力が残り、国内インフレ圧力が弱い中でアジア危機の影響が強く出ればデフレ色が強まる、ということ。

 グリーンスパン議長は、このアジアの影響以外で、

  1. repayment risk(銀行の低マージン貸付、株高期待での借り入れなどに対する)
  2. 保護貿易主義
  3. complacency about inflation prospects(インフレ見通しに対する慢心)
 の三つをアメリカ経済に対するリスクとして挙げている。議長が具体的に思っているのは、(1)が一番大きいんでしょうね。日本経済にとっても、アジアの問題は大きい。日本の今年1月の貿易統計でしたか、対アジアでは著しい収支悪化となっている。
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 長野オリンピックに対するアメリカの新聞の賞賛が続いている。一番新しいのはこの記事で、
 Americans Send Verbal Gold Medal to Their Hosts

 By GEORGE VECSEY

  NAGANO, Japan -- Alana Blahoski did not trash her room when her competition was over. Instead, she tucked her hockey gold medal into a pocket and went for a train ride to Matsumoto, the picturesque castle town an hour from here.

 "I had my American jacket on," Blahoski said, "and a Japanese woman my age pointed to me and said, 'Olympics.' Then she ran to the beverage machine and bought me a coffee. That's the way all the Japanese people were -- so giving."

 Blahoski and her teammates, who eagerly stayed around for the closing ceremony of these 1998 Winter Games, talked with passion about the generosity of all those smiling and eager volunteers. Juan Antonio Samaranch, the president of the International Olympic Committee, referred to "the best organization in the history of the games," and he had it right. "They were so well prepared for us," said Vicki Movsessian, another of the hockey gold medalists. "Everything they did was so artistic, so intricate, like the origami paper presents they gave us. I will always remember this time."

 (中略)

 The best face of Olympic nationalism is when a region like Almost Heaven, West Nagano, plays host to the world, and does it with pride and language and knowledge and manners. I loved the way they smiled when you tried to speak their language. Let me try it one last time: Domo arigato gozaimasu. Thank you, very much.

 と指摘している。アメリカの新聞記者には評判が良かったと言うことです。長野オリンピック委員会に送ってやろうと思っていたら、もうサイトの「ご意見」のところは閉鎖してました。
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 カレーついていて、夜は北村さんとカレー好きの白ちゃんと MOTI で食事しましたが、北村さんとは6〜7年ぶりですかね。「全然変わっていないですね....」といったら、その言葉がそっくり帰ってきた。積もる話に花が咲きました。いいですね、久しぶりに「おひさし」の人と会うのは。

98年02月24日

 新宿の高島屋の隣にある「東急ハンズ」はなかなか使い勝手がよい。今週も全長30センチ(最長だそうです)のプラス・ドライバー(奥深い場所のネジを開けたいのです)が欲しかったのに高円寺の近くの金物屋にはない。そこで「東急ハンズ」に行ったらちゃんとありました。その他の工具もいろいろ揃っている。使えますあの店は。しかも、プライス感覚がないのですが、全体的に安いと感じる。まあ、ああいうものはもともと安いのかも知れませんが。OA 関連製品もいっぱいありました。不必要なものは買いませんでしたが。

 「東急ハンズ」まで行ったら高島屋の10階だか11階の「鼎泰豊」で「肉まん」などを買おうと思って行ったら、不思議不思議。まったく列が出来ていない。午後の6時ちょっと前でした。店の人によれば、いつもは混んでいるこの店も、午後の3時から6時までは比較的空いているのだそうです。まあ私はお土産類を多少買った程度で、これなら店が混んでいようがいまいが関係ないのですが。
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 長野オリンピック関係のニューヨーク・タイムズの記事を読んでいたら、長野オリンピックの公式サイトのヒット数が期間中6億2000万に達したそうです。96年のアトランタ・オリンピックの時が1億8700万ヒットだそうですから、3倍以上。アトランタが規模(参加国、参加人員)が大きい夏のオリンピックであることを考えれば、著しい増加といえる。オリンピック報道におけるインターネットの役割は大幅に増大したと言える。

 このインターネットの役割増加の影響ではないのですが、アメリカではオリンピック関連のテレビ番組の視聴率が大幅に下がったそうです。これは、独占放映権を持つ CBS がかなりひどい放送体制を取ったからだと言われる。この間の事情は、亜裕ちゃんのサイトに書いてありましたが、例えばアメリカの女性スキーヤー、 PICABO STREET の優勝レースなど放映は丸一日遅れになったらしい。だから、インターネットや他の媒体でピカボの勝利を知っていた人は、テレビを見て「ピカボが二つ目の金....」と間違ったとも言われている。CBS には抗議の電話やメールが殺到したという。

 オリンピックのTV視聴率は、アメリカ以外の国では上がったらしい。IOC によれば、リレハンメルに対して視聴率はカナダで5%、オーストリアでは30%、Eurosport(欧州のスポーツ局)で25%上昇したという。日本の対リレハンメル視聴率は50%も上昇したという。まあ、活躍した選手が多い国では、視聴率は上昇しますわね。

 全体に見ると、今回のオリンピックは「天候は最低、人と組織は最高」というのが世界における定着した評価のようです。ニューヨーク・タイムズの JERE LONGMAN の記事は、 Smiling Hosts and Splendid Performancesという見出しで、

NAGANO, Japan -- The 18th Winter Olympics came to a celebrative conclusion Sunday night after 16 days of disruptive weather and uninterrupted good will on the part of the Japanese.

 −−The Nagano Games had much to recommend themselves, including stirring performances from Bjorn Dahlie, ............and local hospitality that was warmer and more aromatic than the miso soup.

 −−"The friendliness of the people, you get the feeling of that 1,000 times more in person than on television," said Ray Olsen of Aurora, Ohio, who watched the opening ceremony in the United States before flying to Nagano to see the Games.

 などと書いている。評価は高いと言える。サマランチも「組織力は素晴らしかった」と述べている。Longman は、「日本ではなくした物が返ってくる」とかまあありがちなことに感心している。この記事はニューヨーク・タイムズのサイバー版を契約している人だったら、http://www.nytimes.com/specials/olympics/nagano/022398oly-end.htmlで読むことが出来ます。
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 去年の夏に我が家にホームステイしていたオーストラリアのジェームズから久しぶりにメールが来ました。
Hi everyone I am sorry that I have not writen for so long , my computer was broken and I had to get a new one(P II 233). I hope everyone is well.

  How was your christmas and new year? I am hoping that I can come out to Japan again this year (depending on the overall cost) If I do I would like to see you all again. Please ask Taku to say hi to everyone in his class. Please write back if you recieve this so that I know you got it. From James

 コンピューターが壊れていた、と。彼は去年日本に来たときに15才でしたから、順調にいけば(^_^)(^_^)、今年は16才です。楽しみですねえ。
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 最後に web site を一つ紹介しましょう。クリントンの奥さんのヒラリー・クリントンが月曜日にオープンした新しいサイトです。アメリカの First Ladies の歴史などを集めているという。そういえば、intern の問題で一時は苦境に追い込まれたクリントンですが、最近は支持率も高く、すっかり往事の元気を取り戻している。彼も「テフロン大統領」ですな。

 おっとそれからもう一つ。日本の新聞にもしばしば登場する韓国大宇証券の姜理事(調査・広報担当理事)が近く韓国の三大投信の一つの C.E.O (運用担当)に就任するという。韓国も人材流動化の時代ですかね。財閥系から出るケースは、韓国では珍しかった。

98年02月23日

 今回のG7は、実に長い声明を出して終了してくれました。日曜日の朝起きて、ウォール・ストリート・ジャーナルのサイトを探したら、案の定全文が掲載されていた。何かの声明全文を探すときは、この新聞のサイトが一番探しやすい。ウォール・ストリート・ジャーナルは有料で、若い連中では家では取れていない奴が多いので、メール・アドレスを持っている会社の若手の何人かに関連記事を送ってやりながら考えたのですが、やはりG7の役割も変わってきましたね。

 今でもG7声明のワーディングの一つ一つを検討することに変わりはありませんが、相場に対するインパクトはやはり70年代、80年代の方が遙かに大きかったように思う。世界経済に占める先進国経済の比重が今より遙かに重かった時代です。今回のG7の特徴というか課題は、G7に参加していないものの、世界経済のもう一つの成長センターであるアジアの危機にどう対処するかでした。しかし、声明はこの問題に長くは触れているものの、具体的なことはあまりメンションしていない。当事者(アジア諸国)が会議の席に居ないのだから、やはり迫力がない。「迫力」がないからG7後のアジアの外国為替市場では、アジア各国通貨が大きく売られた。

 アジアにしろ他の成長センターにしろ、先進国の資本がその成長に絡んでいることは間違いありません。ですから、世界のどこの成長センターの変化に対しても、G7諸国が利害関係を持っていることは確かです。しかし、国家としての主権はそれぞれの国にある。注文は付けることは出来るが、最終的に命令することはできない。IMFがやっていることは、相手がどうしても借金せざるを得なくなったときに、その借金の返済を確実なものとするために財布の出し入れや日常生活の態度まで面倒見させてもらうということで、これは民間でも見られることです。

 今後も、ASEAN諸国、中国、東ヨーロッパ、ロシアなどなどemergingな市場経済諸国がいっぱい出てくる。世界経済の運営の核が G7 である状態は変わらないんでしょうが、資本や財の取引がますます本当の意味の「グローバル」になるなかで、G7、OECDなど「先進国クラブ」から脱した、世界経済全体を見れるような枠組みを考えていく、作っていく必要が出てきているように思います。そうしないと、G7が長い声明を出せば出すほど、その存在が空疎に見えるケースが増えてきてしまう。これは、サミット(先進国首脳会議)にも言えることですが。
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 「目がむず痒い」と書いたら、ディスコの山口さんから「即効性のあるジュースがある」とメールを頂戴。私もまだ試してないのですが、紹介しておきましょう。

 伊藤様

 ご無沙汰してます。伊藤さんは花粉症なんですか? 即効性のあるジュースがあります。お試しあれ。

 用意する物
 水    :   1リットル
 シソの葉 :   100枚
 砂糖   :   1カップ(180cc)
 酢    :   1カップ(180cc)

 作り方  

  1. 水1リットルにシソの葉100枚を入れ、沸騰するまで煮る。沸騰したらさらに15分間煮る
  2. 火を止めて、砂糖を1カップ入れる
  3. シソの葉を絞って取り出す
  4. 冷めたらお酢を1カップ入れて出来上がり
 冷やしてそのまま朝夕に30ccくらいづつ飲みます。極めてシンプルな物ですが凄く効きます。私自身は花粉症ではありませんが、親戚や友人数十人に(こうしてみると花粉症の人って多いですね)目に見える効果が出ています。

 シソ栽培は農薬を多く使うので、無農薬の物が入手できればよりGOOD。無ければ良く洗いましょう。それではまた。

 ということでした。なんか効きそうですね。私の場合は、年によって違う。全く大丈夫な年もある。しかし、始まったら試してみます。まあ花粉症も結構気分に左右されることもありますから、「これが効く」と思えるものが見つかれば、それだけで体が軽くなるということはある。一番大事なことは、体力を落とさないと言うことだと思います。
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 月曜日は暖かかった。丸の内の本社に短い昼食前のしゃべりをする用事(仕事ですが)があって出かけたのですが、コートも何も必要なかった。ウーンと、3月まで何日だろう。今週末は3月ですな。昼の食事会では、ずっと私の文章をお読みいただいている開銀の高橋さんにも初めてお会いできました。tks。

98年02月22日

 ははは、予想外の金の「締め」も入ってなかなか良いエンディングのオリンピックでした。閉会式も、良かった。メダルの「中押し」もあったし。「金5」というのは、アメリカのスポーツ誌「Sports Illustrated」の予想通りでしたが、しかしその内容には予想外のものがあったに違いない。個人的に一番記憶に残る「金」がどれかというと、「K120 SKI JUMPING」(ラージヒル)でしょうか。期待され、ドラマがあり、ハラハラがあって、逆転があり、因縁もあっての金メダル。ドラマ性は一番高かった。まあ、しばらく何回も見る映像になるでしょう。

 次に嬉しい金は、「清水」でしょうか。小さい体、母親のがんばり。なくなった父親の事。堀井に対する気配りも細やかだったと思います。里谷さんの金は、良い意味で「付録」のような気もしますが、12年も同じ競技をやってきだだけに、必ずしも「予想外」ではないでしょう。まあでも、一番良い演技があの場で出た。夏の水泳の岩崎さんみたいなものです。

 ショートトラックの500の金は、これも予想外。女子の勅使河原の方が期待が高かった中で。しかし、日本チーム全体にとっては絶好の「締め」でした。この金がなければ、日本人にとってはラージヒルで今回のオリンピックは終わっていた。船木はここしばらく世界のスキー・ジャンプ界で大きな存在であり続ける人材のように思える。彼の常に「GLOBAL STANDARD」(^_^)(^_^)を念頭に置いた言動は、なかなか見上げたものですね。飛形の良さは、ジャンプの美しさを印象づけた。

 それにしても、冬のオリンピックは夏のそれに比べて「fragile」な印象が極めて強い。雪と氷の上の運動ですから、滑って転ぶ、コースアウトするなど、夏のオリンピックにはあまり考えられないことが多く発生する。個人的にスケートは得意の方ですが、ショートトラックを見ていて、「よく転ばない」と思う。あんなんはできまへん。まあ、だからこそプロなんでしょうが。フィギャーの回転もそうです。「予想外」が多く出るのも、そのせいでしょう。転んだらいっかんの終わり。コースアウトしてもダメ。

 しかし冬のスポーツは、夏に比して「スピード」が圧倒的です。スケートでは時速60キロの、スキーでは時速130キロの勝負になる。ボブスレーやルージュはもっと出るでしょう。陸上で一番速いのは男子の100メートルだと思うのですが、これは時速にすると大体36キロです。マラソンの2時間10分は、全長42.195キロですから、時速20キロ弱。冬の競技のスピード感は圧倒的です。乗り物もそうですが、スピードが高くなれば万が一の時には、「fragile」になる。その中での、そしてスキーなどでは戸外の、自然の中での勝負ですから、当然「運」がある。それでも、やはり実力の差は必ず出てくるし、力がトップに接近していなければ「運」も味方しない。だから、今回のオリンピックで上位に顔を出した人は全員が実力者です。負けた人の中にも、実力者はいたかもしれませんが。

 でも、enjoy しました。世界中から集まった選手の皆さんには、TKSと言いたい。昇華された演技やスピードを見るのは、やはり楽しいものです。別に自分でやっているわけではないのですが、「人類もここまで到達した」と思うことができる。
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 ちょっとまたフロントで遊んでいます。グローバル・オンラインのサイトのフロントは夏用の一つにして、what's newのところに今まで自分で撮影した写真を入れた。涼しげな夏用のフロントの真ん中に「鍋大会」の写真が張ってあるというちょっと変わったフロントになった。ここの写真は、随時入れ替えて行くつもりです。面白い写真が手に入ったら....というか、撮影に成功したら。digiweb に新しく作ったサイトのフロントは従来の冬用のフロントに変えました。これも随時入れ替えます。フロントの入れ替えで、サイトの雰囲気が変わる。
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 昼に外出しましたが、暖かくなりました。コートを着ていない人も多かった。内藤君が「うまい」と推薦してくれた中村屋でカレーを食べて、あとうろうろしたのですが確かにうまい。マンゴーをペースとして香辛料を入れた付け合わせが良かった。しかし、あえて言うと味がちょっとまろやかすぎる。カレーはもうちょっと荒々しいのが好きです。来ているお客さんも、「古くからの中村屋の.....」といった雰囲気。それは3階(2、4階もカレーを扱っている)だったからでしょうか。

 その隣のビッグパソコン館を10分ほど見て回りましたが、プリンターやスキャナーなどが著しく値下がりしているのを発見しました。凄いですね。また、30万円を切る値段で、2.1ギガの VAIO の 505EX という新製品が出ていた。あの大きさで 2.1 ギガは凄い。MMX の 233 でした。ウーン、この分野の技術革新は息もつかせぬ印象。まあでも今のところパソコン関係で欲しいのは、MO くらいですかね。今回ソース文書を全部移すのにちょっと時間がかかりましたから、大容量のメモリー機器が欲しい。
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 長崎県知事選挙の田邊さんは、やはり戦いは苦しかった。金子、西岡両氏とも、古くからの長崎県ゆかりの政治家。田邊さんは地縁も血縁もカンバンもない中での戦い。しかし、政治を目指すなら二度、三度の失敗はありますわな。今回のことをこやしにして欲しいものです。

98年02月21日

 ちょっと早い気がするのですが、金曜日の夜から目とその回りが痒い。いつもの春と同じです。花粉症というか、何というか。「病は気から」といいますし、気にはしないようにしていて、大部分の年は大きな打撃を被らないで過ごしているのですが、たまにひどい年がある。今年はどうでしょうか。まあ、何か別の事に熱中するのも手です。

 しかし実感として、春は近い。金曜日の夜は帰りが遅かったのですが、真夜中なのにコートを脱いで歩けるほど暖かかった。土曜日も暖かい。春がそこまで来ている印象がする。「花粉」などで春に体調を崩す同士の方々、今年もしのぎましょう。自分の経験から言うと、やはり「疲れ」は良くない。よく寝て、体を疲れさせないことです。
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 ドメイン名を獲得したことから色々な人とその使い方について話す機会が多くなったのですが、結局出てきた結論は

  1. 回線を現在のISDNからOCNにする
  2. ルーターを買ってそれをOCNにつなぎ、独自サーバーを立ち上げる
 てなことに落ち着きつつある。接続速度を今の「64K」から「128k」に上げると同時に、自分でサーバーを持ってしまうと言うことです。しかし、問題はコンピューターの24時間稼働状態をどうやって作るかです。実務的には、まだそこまでやる必要性はない。将来はどうかわかりませんが。

 しかし、例えばOCNエコノミーという接続方法だと、回線料は比較的安い。今でもISDNの料金は相当行っていて、PHSを含めるとOCNエコノミーの専用回線料を上回る。ルーターはいろいろなのが出来ていて、最近ではヤマハやソニーから5〜6万円で出ている。しかし、どれか一台のコンピューターを24時間稼働にしなければ、つまりサーバーを作らなければ最終的には意味がないような気がする。IPアドレスは既に取得していますから、あとは回線と機器を揃えれば.....ということなのですが。まあ、当面の課題としてゆっくり検討します。

 実は設定の時にNTマシンのローカル・ドメインを「ycaster.com」にしたので、このNTマシンでは、digiweb に置いた「ycaster.com」のソース文書を見れない状態になっている。ローカル・ドメインを呼びに行ってしまうためです。無論、他のwindows95で走らせているマシンでは、ドメイン名サイトは見えますが。NTマシンでもhttp://www.digiweb.com/ycaster/のURLでdigiwebに置いてソース文書は見れますので、全く問題はないのですが。

 「http://www.ycaster.com/」と「http://www2.gol.com/users/ycaster」の両方のサイトを比べていて、いずれも当該国(日本とアメリカ)の夜に接続状態が悪化することが判明しました。つまり、日本時間の昼はGOLに置いたソース文書が読みやすく、テレホーダイ・タイムを含む日本時間の夜10時30分から5時間くらいはhttp://www.ycaster.com/の方がリトリーブに時間がかからない。日米両国で夜に使用者が増えると言うことでしょう。相対的な問題ですが。

 まあ、OCNにすればこの接続時間の問題はほぼなくなる。「128Kの専用線」ですからめちゃ速くなる。ただしOCNにはいろいろ問題もあるようです。何かの(例えばNTT の)検索サイトで「OCN」と打つと山のように文書が提示される。その中には、OCNが抱える問題を指摘したものもある。便利ですね、こうして何かを検討するときにああでもない、こうでもないといろいろデータや情報を調べられるのは。私のこのサイトを夜見ることが多い方には、bookmarkやfovorite をhttp://www.ycaster.com/に変えることを推薦します。

98年02月20日

 オリンピックも大詰め。女子のフィギャーは大逆転でした。クワンさんも自分の演技が終わった段階では勝利を確信していたと思われる節がある。しかし、タラちゃん(なかなかナイスな名前ですね)があれだけ高難度の技を決めて技術点で高い点を取ると、芸術点の高さでは首位を維持出来なかったということでしょうか。まあでも、この二人の戦いは高いレベルで行われていた。

 しかし素人ながら見ていて感じたのは、同じオリンピックに出てくる選手でも、全然技量というか、レベルが違う。差といものは実に大きく出るものだ、と思いました。「選手はみな紙一重」なんてことは全くない。例えば、女子のフィギャーでも1位と2、3位はかなり接近していましたが、例えば1位と10位とでは素人目にもその違い、優劣がはっきり分かる。でも、オリンピックの、国と国の代表の戦いにおける1位から10位ですよ。本当ならもっと力の差が接近していて良いような気もする。

 まあ、人間とチンバンジーの遺伝子の差はたったの1.8%だそうです。その小さな差が、二つの種族の圧倒的な力の差につながっている。だから、「たいして違わない」というのは実は見えていないだけで、「ちょっとした違い」が実は大きな大きな「差」をもたらしているんでしょう。あらゆるところで。それを敷衍すると、他の人よりちょっと努力する、他の人よりちょっと才能があってそれを延ばす、そしてそれを継続すると、大きな大きな結果の差が出てくることもあるということでしょう。
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 しらちゃんのサイトで知ってサイビズの最新号を見たら、いるいる。KINちゃんが難しい顔をしてノートパソコンのコーナーにまず登場。いつものおどけた彼とはちょっと違う感じ。このノートパソコンのコーナーは、役に立つ事も書いてある。「キーボード・ショートカット」は大部分が知っていましたが、「ALT+F4」は実は知らなかった。自分のパソコンを便利に使うには、こうした「ショートカット」をうまく使うのがミソです。まあ、こういう特集は何を取り上げるかが一番の頭の痛いところでしょうね。つまり、どのレベルの読者に合わせるか。

 この号のサイビズの52ページからは、「インターネット界随一の美人デザイナー」との紹介のかなちゃんが出てますね。ウーン、久しく会ってない感じからすると、ちょっとふっくらしたかな。実を言うと、私は彼女がインターネット関連のデザイナー業を開始したときの最初のお客さんなんです。今までに4本のフロントを作ってもらいました。TKS TKS。こうした自分の近くにいた人達がマスコミでも活躍してくれるのは、嬉しいものです。皆さん、間違った方向では活躍してませんから。(^_^)(^_^)

98年02月19日

 

「こっち」----------と----------「こっち」

 Which one do you like ?

 ってなもんです。仕事が早いアメリカ(^_^)(^_^)。4〜5日かかると思っていたら、今朝には Internic のメールが Digiweb 経由で届いて、「すべての手続きが完了」したとのこと。となれば、仕事の速さでは負けるわけにはいかない。とっとと今までグローバル・オンラインに置いていたソース文書をそっくり同じディレクトリー構造で Digiweb のサイトに送信しました。よく見たら Digiweb サイドのディレクトリー構造は一つだけ違っていて、上位に「publish_html」というのがある。その下に同じ構造でソース文書を FTP して終わりです。

 しかし、やはり2年近いソース文書の量は膨大で、結構時間がかかりました。送り終えたときは一安心です。ミラーサイト的な存在でとりあえずは走りますが、ただしフロントだけは変えました。今日あたりはかなり暖かくなった。そこで去年の夏に使っていた「夏場フロント」の一つを引っぱり出して使うことにした。もう一つの「夏場サイト」は、ちょっと模様替えして、そのうち使おうと思っています。これはこれからチェックするのですが、例えば夜11時過ぎの「テレホーダイ・タイム」などに、どちらがスムーズかなどを調べて、徐々に使い分けを考えたいと思います。19日の夜の段階では、「http://www.ycaster.com/」の方が「テレホーダイ・タイム」のアクセスは抜群によい。

 今のところ、ディレクトリーごとに一方に何かを入れたから一方を kill するということは考えていません。どちらでも、お気に召した方をリンクするなり、ブラウザーの favorite に入れていただければ幸甚です。まあ、新しいサイトの使い道は徐々に考えます。本日はFTPで疲れましたので、この辺で。

98年02月18日

 「待てない人」と言われている私は、時間を見つけては取得したドメイン名を使えるdigiweb のサーバーへの FTP(ソース文書の送受信)を開始しました。その結果は、http://www.digiweb.com/ycasterで見ることが出来るのですが、済みません、まだ完了していない。今までのプロバイダーに置いていたソース文書のディレクトリー構造をまだそっくり移せていないので、そのディレクトリー構造の中で設計されている java がうまく稼働していないため、二カ所が白抜きになる。ただし、リンクは完璧です。

 しかし、無論これも暫定的な姿で、digiweb の手続きが完了すると私の digiweb サーバー上のアドレスは、http://www.ycaster.comになる。18日の深夜現在行ってみたらマイクロソフト・サーバーの宣伝が載っていた。このサイトが正式になるのには4〜5日かかるらしい。向こうサイドの作業が完了し、ドメイン名を管理している Internic という機関から「これは確かにあなたのドメイン名になりました」と承認されると、「http://www.ycaster.com」が使えるようになる。今週末くらいですかね。とりあえずは、平行して走らせます。

 しかし、多分物理的にはアメリカにあるであろう digiweb のサーバーにソース文書を FTP しながら、「ほんとこの世界はサーバーなぞどこにあっても同じや」と思いました。今のプロバイダーに FTP するより若干時間はかかるような気がする。しかし、それは大量のデータを送信しているからそう感じるからかもしれないし、あまり気にならない。「http://www.digiweb.com/ycaster/」から逆に「http://www2.gol.com/users/ycaster/」にハイパーリンクを張ったのですが、無論この移動には全く時間がかからない。

 「ドメイン名なんて取得して何するんだい...」と実は自分で思っている部分もあります。しかし、こんなのは八割方遊びです。別にいまさら自分でプロバイダーをやるわけではない。しかし、ドメインはインターネットの世界では他の人に取られない住所ですから、まず第1に気分が良い。自分が今まで使い慣れたネット上の住所・氏名が Internic という正式機関から承認される。そしてそのための費用もそれほどではない。OCN などの専用回線がもっと安く使えるようになれば、自分がもっているコンピューターの一台を取得したドメイン名下のサーバーとして利用できる。こうなったらホームオフィスは格段に使い勝手が良いものになる。まあ、こんなのは面白がりながら楽しみ、思いついたら何かやれば良いと思いますです..(^_^)(^_^)...。

 一つ技術的なことを言うと、例えばネットスケープの「ファイル」の下の「場所を指定して開く」に「noriko」(kinoshita でも多分 com で終わるドメイン名を持つ人の)と打ってリターンをすると、「http://www」とか何とか書かなくても、その人の web page を探してきてくれる。「ycaster」でやってみたら、例のマイクロソフト・サーバーの宣伝が出てきた。ということはもう効いているんです。URL が「gol.com/users/ycaster」では、この機能は無理です(IEでは無理みたいですな)。あと、メールアカウントが一つ増えたのも嬉しい。
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 第一生命経済研究所の河野君が韓国出張レポートを送ってくれたので、掲載します。彼が今月の中旬に韓国に出張していたのは大宇証券の姜さんからの電話で知っていましたが、まあ今回のレポートは第一弾ということでしょう。東洋経済から続編の本が出るそうですから、それも期待しましょう。私は去年の韓国に出張し、その時の文章はここに掲載してありますが、当時とは環境はまったく違う。事態の変化は速い。

 しかし、今年の初めのレポートの2ページ目で書いたように金大中大統領がソロスと会談するなど政治も巧妙、かつ賢明に動いており、「韓国経済は予想外に敏速にその力を取り戻す可能性がある」と見ていて、基本的にはこの見方を変えていません。そういえば、この文章を第一投資顧問の下村社長が韓国にもっていき、それを姜さんが見て東亜日報の記者との話の中で引用したら、それが記事になったこともありました。思い出しましたが。まあ、韓国の株もそのころから大きく反発している。

 IMFの後ろ盾もあるのですが、今のところ韓国の改革に向けての政治的環境は良好です。河野君が指摘しているように、今後失業率が上昇してきたときの国内情勢の変化には注意を払うことが必要ですが、日本と比べると韓国の方が政治の指導力は高いと思える。危機が深いときほど、政治の力が重要です。そういえば、「スピードの経済」のハングル版は、出版社にアドバンスも支払われて本格的な翻訳作業が開始されているようです。韓国にはまだ日本語の書籍の持ち込みが自由に出来ないらしい。そこで翻訳となる。まだ日本語を読める方はいらっしゃるでしょうが。
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 「東洋経済」と言えば、「論争」という雑誌や各種の本の編集に携わっておられる塚田さんが一時間ほど見えられました。いろいろお話をしましたが、何か今後縁ができそうな気がしました。あとカレー情報として、白塚 重典さんから、

「カレーと言えば、日本橋の交差点のそばにある紅花というレストランのココット カレーというのが好きです。激カラですが、とっても美味しいと思います。ただ、 数量限定なので早めに行かないと売れきれになってしまいます。」
 という情報提供あり。このカレーのことは聞いたことがある。行ったことはありませんが。18日の「独り言」にまでカレーの事を書いている彼とは来週、北村氏ともども食事をする予定。食事と言えば、夜は会社の優秀な若手二人としましたが、「40になったので何かしたい」というので、「それはそうだ」とハッパをかけておきました。時間が経過するのは早い。早め早めに。

98年02月17日

 Congratulations------------お・め・で・と・う

岡部孝信の話 ワールドカップでは駄目でしたけど、五輪に合わせるつもりでやっていましたから。(2回目は)飛ぶしかないと思っていた。137メートルなんて試合では久しぶりに飛んだ。金メダルをみんなで取れてうれしい。

斎藤浩哉の話 今日は良かったですね。うれしいです。でも個人戦での悔しさは忘れずに、次の五輪まで頑張ります。

原田雅彦の話 やった、うれしい。みんな最高、みんな頑張った。(大失敗の)1回目が終わったとき、つらかった。また迷惑を掛けるのか、と…。2回目はできる限り飛ぼう、と思って飛んだ。おれじゃないよ、みんなで助け合ったんだよ。

船木和喜の話 (^_^)(^_^)最後に飛ぶときは、前回(リレハンメル)の原田さんの気持ちが良く分かった。すごい重圧を体全体に受けたが、結果は金が取れ て最高です。得点板を見た瞬間、鳥肌が立った。最高のオリンピックです。

 言葉はやっぱし構えないで出たのが一番ですね。これらは多分、2回目を終わってすぐの各選手の言葉です。ナイス。ゲームとしても、逆転勝ちというのがまたいい。原田もうまくドラマを作ってくれた。(^_^)(^_^)。本人は「くるしかった...」と言っていたようですが。まあ、これで冬のオリンピックも満足ですね。あともっとメダルや入賞をしてくれれば嬉しいことは嬉しいのですが。気持ちの上では、「よかった」で終われる。
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 オリンピックも面白いけれども、日本の金融業界も面白くなりましたね。印象としては、「Everything is possible.」(なんでもあり)という風情。中央信託の北海道拓殖銀行の本州部分の譲受に関する発表もそうですが、そればかりでなくリストラあり、役員の削減あり。いよいよ動き出した感じはします。ただし、方向を見つけるのは容易ではない。アメリカにはいろいろなタイプの銀行があります。バンカーズ型、シティ型、チェース型。super-regional も。そのときその時で、良い悪いの落差が大きい。

 しかし私見によれば、やはり「システム」の重要性とある意味での「顧客の選択」が非常に重要になっているように思えます。これを間違えると、直ちに経営基盤が揺らぐ。金融は、テクノロジーの変化にさらされることが非常に大きな分野です。お金は、デジタル・ネットワークの上を動いている。そのネットワークが大きく変化している今、金融業が一カ所に止まっていられるはずがない。今までの日本の金融業界の「静的状況」がむしろ作為の結果だったと考えます。今の世の中は基本的には、「中間省略」の流れです。金融は典型的に「中間」の仕事をしている。付加価値のない、ただ資金を流すだけの事業では利益は確保できない。頭の絞りどころになってきているわけです。
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 MOTI のことを昨日書いたら、内藤君がカレーのサイトを教えてくれました。http://www.sierra.co.jpで、カレー色をしている。彼によれば、新宿の中村屋のインドかリーが美味しいのだそうです。中村屋でカレーを食べたことはなかった。今度トライですな。tks 

 私よりずっと先にドメインをとったあゆちゃんに「ドメイン取得おめでとうございます」とか書かれちゃいました。まずは、「ありがとう」と。実は、私のはまだ手続き中です。使えるようになったら、さっそく色々なことに使おうと思っています。あゆちゃんの「ayuko.com」もなかなか良い。そういえば、小生の回りは「noriko.com」「takehiro.com」「kinoshita.com」「nakai.com」などなど、「com」がずらっとならんでいる。まあ、皆さんそれぞれの使い方をしてますが。

98年02月16日

 ちょっとオリンピック疲れ。みんな。私の周りの女性も男性も、昨日はテレビを見た時間が異常に長く、新聞も食い入るように見て。しかも、目を潤ませて....。まあ、疲れる、というか気が抜ける。東京市場も、月曜日は気が抜けたようだった。為替も株も。しかし、微妙な動きだったのは、円債でこれは上抜けの可能性が出てきた。徐々に景気の悪さが債券相場を押し上げている。しばらく、円債は上値を伺う展開でしょう。自民党の第4弾景気対策などの発表が予定されているが、企業の設備投資や個人の消費に対する不安感が消えるような内容のものは予想されない。的を外して景気対策を打つのが、日本政府は実にうまい。外しているから、効かない。それを市場は悟りつつある。
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 BLUE MONDAY でもあるし、賭けで珍しく負けた精算もあって、赤坂の MOTI にカレーを食べに(ご馳走しに)今西と宇野の3人で出かけた。ここのカレーはうまい。今西によれば、「日本一」だと。ウーン、小生はそこまで言い切れない。しかし、確かにここでしか食べられない味はしている。そして、いつも混んでいる。見つけにくい場所にあるにも関わらず。なかなか今日も美味しくて、たらふく食べた後で3人ともバターライスにカレー二種でお土産まで作ってもらった。カレーのお土産なんて珍しいでしょう。カレーは普通は家庭で簡単に作るものですから。

 MOTIは、赤坂店が見附の駅から歩いて1分。シティバンクの支店の前を通り過ぎ、「赤坂フローラルプラザ2F」にある。?番号は、03-3582-3760。赤坂にはもう一つ店があって、それは「赤坂TBS店」で、「金波ビル3F」とある。?は03-3584-6640。もう一つは、「二子玉川店」で「ドッグ ウッド プラザ1F」で、電話番号は03-3700-6870。ただし小生は赤坂店にしか行ったことがない。他の店が美味しいかどうかは保証しません。まあ、美味しいカレーが食べたい人はトライする価値があると思う。
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 今のプロバイダーのことを「遅い」「遅い」といいながら、また一人入れてしまった。最近 VAIO を買った会社の城島を。AOLのフリー使用期間が来て「どうしようか」と悩んでいたから、各種のソフトウエア(RA や ADOBEなど)を自由に使いたいなら、プロバイダー経由でブラウザとしてネットスケープかエクスプローラーを使った方が......と言ったらそれで決まってしまった。しかし今は本当に簡単に入会できますね。クレジットカードがあるから、サインアップして10分後には、メールアカウントが使えるようになる。これで、城島もメール持ち。便利です。

 ドメインを申請した DIGIWEB からはアメリカが「大統領祝日」のせいかまだ連絡はこない。そのうち来るでしょう。人に推薦しておきながら、今のプロバイダーのスピードにはちょっと納得がいかない。DIGIWEB のサイトは有効に使おうと思う。情報によれば、DIGIWEB は一定程度のヒット数を持っていれば、月間料金がタダになるそうだ。とすると、今のプロバイダーより遙かに安い。
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 ところで最近盲腸を煩って入院、先週末に退院したBOBUちゃんの「盲腸入院日誌」は笑える。彼の人となりを知っているからでしょうが。しかし、切った自分の盲腸を見て「醤油をつけて食ったら結構うまいかもしれない」なんて思う奴だとは知らなかった。発想がすっとんどる。毛を剃る時の話もいける。2月6日「盲腸」の部分です。まあ、皆さん死ぬまでに一度は盲腸摘出をやりましょうね。おもろいことがありそう。看護婦が妙齢だったり、色気があったらどうしよう.....。

98年02月15日

 今日はいったい何時間テレビを見たんでしょう。午前中は10時頃起きてからずっと。午後は外出から帰った午後5時からずっと。あほみたいでしたけど、何度見ても良い。チャンネルをあちこち回しながら。日本は結果はメダルが三つ。天才型の選手がとったメダルと、努力型がとったメダルと。うまい組み合わせです。それぞれのメダルには、知る範囲でもそれぞれの物語がある。一回一回勝負の結果として結論が出る物語と、その選手が生まれてこの方の長い物語も。ナイス。表彰式での各選手の顔も素晴らしかった。(^_^)(^_^)

 でも、正直言えば原田はまだくやしいでしょうね。やはり真ん中に立ちたかったに違いない。インタビューでも、二回ほどくやしいと言っていた。まだ汚名をクリアできてない、自分の力を出し切っていないと思っているに違いない。しかし、まだチャンスはある。団体で是非一番になって欲しいものです。個人で銅が取れたから、気が楽になっているでしょう。今朝の朝日新聞には「遠くに飛ぶこと」に勢力を注ぐトーマ選手の話が出ていましたが、原田選手が飛んだ「136メートル」の距離は、「遠くに飛ぶ」という意味でそれだけで価値ありです。

 札幌五輪金メダリストの笠谷さんは、長野オリンピックの公式サイトで日本の K120 Ski Jumping (スキー・ラージヒル)での勝利に関して次のように述べている。  

ラージヒルの金メダルは(日本の)ジャンプ界の悲願だったので、言葉に表せないほどうれしい。これだけのプレッシャーの中で原田がチームの正面に立って広報(役を)してくれ、しかも最後に抜群のジャンプを決めた。その彼にありがとうと言いたい。1回目の岡部、2回目の原田に引っ張られて船木のジャンプが引き出された。2回続けて船木らしいジャンプをしたのも立派なことで、心からおめでとうといわせてもらう」
 原田への配慮が強く出ている。原田については、海外のマスコミも強い関心を示していた。日曜日の午後9時過ぎに見たニューヨーク・タイムズの一面真ん中の写真は船木が飛んでいる写真でしたが、記事の内容は原田に関するモノだった。最初の方が以下の通りです。、  
Funaki Wins Gold, Harada Ends Years of Frustration With the Bronze

 By IRA BERKOW
 HAKUBA, Japan -- All of Japan was on the slopes of the ski-jump mountain here this afternoon, or so it seemed.
 Some 30,000 people were waving flags and cheering, not only with their lungs but with their hearts, for Masahiko Harada, their embattled countryman, who was about to take his second and final jump in the men's individual 120-meter jump.
 Snow had fallen heavily earlier in the morning, coating the mountaintops, the trees and the tops of the caps of the people ringing the landing area. But now, as Harada stood at the top of the jump in goggles and lime-green suit, there were only a few flurries.
 "Harada! Harada!" The cheer swept the crowd. Poor Harada. Smiling Harada. "By nature I smile a lot," he had said. But not at this moment. For he hoped -- all his countrymen surely hoped -- that he would overcome the disappointments he had endured in Olympic competition.

 Poor Harada. Smiling Harada.champion Haradaが加われば、原田はもうtheir embattled countrymanと呼ばれなくても良くなる。
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 ところで今日は全く予定はしていなかったのですが、以前からその気はあったことから、一挙にドメインを取ってしまいました。「ycaster.com」で。ですから、承認期間が過ぎてしばらくしたら、どういう形か分かりませんが「ycaster@ycaster.com」というサイトをスタートしようと思っています。当面はフロントだけを移したりする程度の事になるかもしれませんが。

 取るきっかけは、NORIちゃんのところでの昼からの鍋パーティー。そこにKINちゃんが来ていたり、あとからばぶちゃんが来たのですが、そこでドメインの話になってKINちゃんが「takehiro.com」を取った、と。実は小生もドメイン取得には興味があった。今の「gol.com」は夜11時から遅くなる。どうにかしようと思っていたのです。もうこうなったら、自分のドメインを持つ方が良いと思っていたところだった。

 KINちゃんがいろいろ手伝ってくれて、簡単に取れました。お金は少々かかりますが、欲しいドメインが取れるうちに取っておくのは一つの手です。入手費用はそれほど大きくない。あとランニングで月20ドルくらいかかりますが、これは無駄使い(^_^)(^_^)をやめれば捻出できる。どう使うかはこれからの問題ですが。

98年02月13〜14日

 ウーン、あちこちで「ぼ〜ぜん」としている日本や日本人を見ることが出来ますね。国の持つ雰囲気や、そこに住む人々の顔や態度に。80年代の優等生国家から、突然の劣位国家になった。どうして.....と。「そのうち底も」と思っていた不動産の価格には、いくらたっても底値が見えない。まさかと思っていた会社はつぶれる。今までは「半ば常識」だと思っていたことが「許されない非常識」になる。今まで目立たなかった司法官僚が、突然行政官僚に対して優位になる。そして、景気の先行きや、自分の将来への不安に、行動や思考が縮み上がってしまった人も多くなった。

 12月の消費支出は、前年同月比5.0%も減少したという。23年ぶりの大幅減少とある。そりゃそうだ。「ぼ〜ぜん」としてしまったら、買いたいものも浮かばないし、実際に購入する決断も出来ない。先延ばしになる。会社からは、「残業せず、早く帰れ」と言われる。夜の接待もなくなった。となればやることも少なくなった。酒を飲んでも、カラオケをしてもどこか乗れない。東京三菱銀行は、「ご法度集」を作ったそうだ。官庁に「公務員倫理法」が策定される前に、「べからず集」を作ったと言うことだ。昨日見たニュースでは、野党は公務員倫理法に盛り込まれる公務員、みなし公務員と民間との会食について、民間負担の限度を「2000円」にしたい意向のようだ。アメリカの「20ドル」より厳しい。

 パラダイムが変わると言うことはこういうことかもしれない。今までの行動規範や価値体系が疑問にさらされるので、どうしても「ぼ〜ぜん」としてしまう。動けなくなるか、動きが鈍くなる。消費が経るのは、ある意味で当然。消費の中には、他の人に対して「どうだ俺はもっているぞ」という「威嚇消費」(私の造語です)がありますから、見栄を張らないで良い時代になると、これも減る。給与が上がるから、ボーナスが入るからという見込みもあまりないから、その面の消費意欲も落ちる。新たな行動規範、価値体系ができあがるまでは全体的には今しばらくこうした状態が続くのでしょう。無論、個々にはこうした状況をとっくに克服したケースも見られますが。
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 そこで思うのですが、こうした時代に日本人に何が与えられるかというと「時間」だと思います。金回りもあまり良くない、地位も必ずしも安定してない。役員になっても、突然定数が三分の一に減らされる時代です。しかし「時間」だけは山ほど与えられるというのがここしばらくの多くの日本人になるのではないかと思います。考えてみれば、今までは無駄の、という意味は「自分で納得できない」時間の使い方も多かった。それが忙しいと錯覚していた面もある。

 この「見栄」や「付き合い」から開放された時間を、何に使うかが極めて重要になるような気がします。前向きにボーとするのも良い、スポーツをするのも、好きな人と時間を過ごすのも良い。新しい言葉を覚えるのも良い、テーマを決めて研究するのも良い、商売を考えても良い、今いる会社で偉くなる方法を考えても良い。いろいろ出来そうです。今までの日本人にとって一番なかったものが、出来る。誰だったか、日本の社会「抜けだ」と言ってましたな。時がない、家は狭いし都会はごみごみしているから空がない、それからなんでしたっけ。忘れましたが「時」はできる。ゆーこーに使えるかでしょうかね。ポイントは。
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 土曜日の午前中にニューヨーク市場の終わりを見ようとインターネットをオンにしたらICQにBOBUちゃんがオンライになっている。おんや、という感じです。盲腸で入院していた。退院は今週末と聞いていましたが、土曜日の朝とは。病院では無論移動電話やPHSは使えませんから、「ネット渇望症」で自宅に帰ってきて、メールチェックなどしていたのでしょう。割り込んでごめん。しばしメッセージ交換をしました。あっという間にメッセージの交換が何回もできる。最近はICQはしていませんでしたが、改めて便利なツールだと思いました。

 昨日紹介したパソコンの調子が悪い話の中の『「サーバーの種類」で指定された互換性のあるネットワーク・プロトコル..............』という話については、どうも白ちゃんの連れ合いのコンピューターにもしばしば登場するらしい。困ったモノです。

98年02月12日

 会社で使っているインターネット用のNECパソコンの調子がどうも悪い。ネットに接続しようとすると、しばしば以下のメッセージが出る。

 『「サーバーの種類」で指定された互換性のあるネットワーク・プロトコルを処理できませんでした。コントロール・パネルでネットワーク設定を調べてから接続し直して下さい。』
 これはなんぞやというわけです。何も変えていないのです。設定など。このメッセージが出るときと、出ないときがある。非常に不安定なのです。

 分からないことは聞くが一番で、これに関してプロバイダーの専門家に話を聞いていたら、色々なことが分かった。

  1. ネットワーク関係で発せられるメッセージのうち、このメッセージが一番質が悪い
  2. 色々な事象を原因とする malfunction をかなりこのメッセージに集約してしまう
  3. windows95は、様々なソフトを組み込む中で構造が複雑化するとソフトウエアとハードウエアとの相性の問題などで劣化するケースがある
  4. その場合は、ハードディスクを一度初期化して入れ直すのが良く、一年に一度くらいはやっている
 など。windows95が使っているうちに劣化してくる(結果的に)と言う話はしばしば聞きます。家のパソコンも一度初期化して最初から入れ直したことがある。スピードが上がったような気がした。今入っている「95」を入れ替えるかどうかはこれからの問題ですが、上書きするという手もある。しかし、これでは完全には問題が解決しないことがあるらしい。まあ、もうすぐ「98」が出てきますが。

 ネットワークの設定は難しくて、会社で使っているNEC の Aterm の場合は、ダイアルアップネットワークのサーバーの種類のところの「ソフトウエアを圧縮する」のチェックを外したり、「IPヘッダー圧縮を使用」のチェックを外したりといろいろやった方が良いらしい。でも、今までそれをしなくて使えていたのに、改めてやるというのも変な感じがする。まあここら辺は、「科学的」というよりも「経験的」なものも多いという。機械にも「相性」がかなりあるらしい。まあ、いろいろやったら今は順調です。
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 今日の昼飯の時に回りの人間といろいろ話をしていて、「テレビを見ていて日本人選手が金メダルをとった時、またその関連の記事を読んだ時に涙腺が緩んだだかどうか」という話をして、これは結構面白かった。圧倒的に涙腺が緩んだ、という人が多い。小生もそうです。これまでに金を取った二人の日本人選手の場合、「ともに父親を失っている」という共通項があるのでそのからみもあるのですが、しかし他の理由もあるような気がする。

 つまり、ただ単に「日本人だから」ということではないように思う。例えば、Picabo Street の女子滑降の勝利に至る記事を詳しくニューヨーク・タイムズで読んでいたら、やはり「感情移入」が起きて涙腺が緩んだ。つまり、私の考えでは「涙腺が緩むかどうか」はその対象にどのくらい感情移入が出来るかどうかに掛かっているのではないかと思うのです。日本人が日本の選手の勝利に涙腺を緩めるのは、その選手を取り巻く状況を知らず知らずのうちに知っている(日本人同士だから)し、「感情移入」が容易だからだろうと思うのです。日本のマスコミは圧倒的に日本の選手の背景説明をする。しかし、ピカちゃんなんか相当な苦境を乗り越えて今に来ている。知れば知るほど、彼女が一位になったことには感情移入が起こります。ヒッピーだった両親の話や、名前が着いた由来など。
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 映画を見て涙が出てくるケースが多いのは、暗いところである程度長い時間その人物と付き合って「感情移入」が起きやすくなるからでしょう。そういう意味では、今週見た「The Spitfire Grill」、日本語の題名で「この森で、天使はバスを降りた」は涙腺を緩ます映画です。Independentが制作していて、ハリウッド臭さがない。あの、無分別に人間を類別するような。「億」の人間に見せなくてよいとなれば良い映画が作れるのです。

 小さな、がある意味では平和な町、そこに来た過去のある女性。そこから起きる町や登場人物にとっての変化や事件。誰がことさら悪いというわけではない。しかし人間誰しもが持つしばしば悪気のない偏狭さや、排他的な気持ち。そしてその集団的な力。心に傷を持つ人々の物語と、悲しい結末。多分人間は、大部分のケースにおいて良くも悪くもなく、時に邪悪に、時に無邪気に生きている存在なんでしょう。それがそのまま映画になっている。ハリウッドの映画は役者に役割を与えすぎる。だから、吐き気をもようすような単純な映画しか出来ないケースが多い。

 この映画を推薦してくれた小寺ちゃんには、感謝します。ナイスな映画でした。シャンテで20日までやっている。ウーン、もう一回見てもいいな。

98年02月11日

 11日の朝の新聞は清水選手の記事を中心に読み応えがありましたが、その中でいくつか気が付いたことがありました。まず、朝日新聞のネットに対するかなりの力の入れよう。1ページ大の自社広告があって、「asahi.com」「asahi.com Mail」「Point Cast」「ADAMS」の四つのサービスが宣伝対象になっている。最初の三つは知っていた。しかし、最後のサービスはこの宣伝が最初でした。これは「インターネット放送」らしい。「小さな専用ボード(3000円)をパソコンに組み込んでテレビアンテナにつなぐだけ」で、CNN ニュースも見れるという。機会があったら試したい。

 もう一つ気が付いたのはこれも力の入れようの発露ですが、今朝の朝日新聞のスポーツ記事には10日の午後7時過ぎにオフィスを出るときにネットで読んだものが多い、ということ。良い記事が多い。10日の夕方読んだときも涙腺が緩む記事が多くて、今朝読んだときもそうだったのですが、ネット記事が実際の新聞記事より12時間も先行していた(読者にとって)。朝日の記者も、色々な状況を想定して記事や関連文章を書いてあったのでしょう。清水選手のレースが終わったのは、10日の午後6時前後だったから、あれだけの記事(一面の西村編集委員の記事や社会面の長い記事)を同日午後7時前に揃えるのは事前準備がなければ無理です。

 「地鳴りのような歓声の渦の底を.....」
 「小さな母に、ゴールに飛び込む息子の姿は見えなかった」

 なんて表現は、最後に事前に書いてあった文章に織り込んだ可能性もありますが、当然その他の部分は考えに考えて事前に決めていたのでしょう。これから読めることは、多分朝日新聞は近くネットを有料化してくるのではないか、ということです。まあこれは自然の流れですね。しかし、それに対しては「アーカイブの充実」「検索能力の向上」を要望しておきたい。海外の新聞のサイトをよく利用する利用者の立場からすると、日本の新聞のサイトは何が起こったかをチェックできるだけで、その他の利用価値がない。
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 火曜日だったと思ったのですが、富士通さんからの話で有明に近い「国際展示場」駅の東京ファッションマートというところで開催されたセミナーに行きましたが、あのあたりは本当に「異形のビル」が多い。フジテレビもそうだし、ビッグサイトもちょっとおかしい。ファッションマートもおかしなビルです。やはりちょっと東京ではない印象がする。なにか、ブラジルのリオデジャネイロに来たような。人工都市という意味です。

 最初「ファッションマート」と聞いたときには、「ちょっと待て、東京ファッションマートとはどこだ...」てなもので、どこだか分かりませんでした。調べて「そうかゆりかもめか.....」と分かりましたが。「ゆりかもめ」に乗るのははじめではないのですが、あれも面白い乗り物ですね。お台場をぐるっと回っている。表から見たフジテレビが少し立つと裏から見える。ただし地域全体としてまだ「味」がない。面白いけれども。「味」が出て来るにはかなり時間がかかりそう。

 セミナーに行って自分以外の人が喋る場合にはそれをなるべく聞くようにしているのですが、富士通の講師の方が説明していた「ビジネススピードを加速するモバイルコンピューティング」という話の中では、モバイルコンピューティングに伴うセキュリティーの話が興味深かった。確かにそうです。モバイルサイドに残ったデータの扱いに関するルール策定や、ファイルの暗号化がもっと進まないと、まだ問題が多そうです。機器に関する話で面白かったのは、今は PHS の電送速度は 32K が最高ですが、既に実験では 64K さらには2ギガまでは成功しているのだそうです。64K と言えば、今のISDNと同じです。料金も下がっている。もう一、二年でモバイル・コンピューティグの環境は劇的に良くなると言うことです。
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 日銀の長崎支店長を退職して県知事選を戦っている田邊さんの投票日は22日。前新進党の西岡幹事長が立候補し、4人の争いになっているようです。田邊、金子、西岡、あと一人。選挙はなかなか大変なようですがまあ頑張って欲しい。彼には勉強会の連名で陣中見舞いのエールを送ることにしました。日銀関係では、何度か食事をしたことがある木村剛さんから転職はがきが来ました。KPMGファイナンシャル・サービス・コンサルティングと言う会社のマネージング・ディレクターになるそうです。私もこの会社は知らなかったのですが、この葉書によれば「世界最大かつ最高水準の金融コンサルティング部門」を擁するそうです。今後もご活躍を。
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 ところで、里谷選手はあまり期待がなかった分だけ、は凄い。盛り上がっちゃいました。ジャンプは原田は残念。舟木選手は、確かに見ていて綺麗に飛ぶ。ソイニネンとは1点差。船木が残っていれば、原田は楽だったかも知れない。それと、今朝の日経新聞によればJR東日本に「中央線トラブル対策チーム」ができるそうです。当然ですね。2日にいっぺんはトラブルを起こしている。でも自殺はどうやって防ぐのでしょうね。

98年02月10日

 ははは、ばぶちゃんの「言いたい放題」コーナーの「デジタルばかりが能じゃない」に書かれちゃいましたから白状しますが、実は私はある面では全然デジタル人間ではないのです。

 大体が「デジタル手帳」とか「ザウルス」とかその手のものを持ったことがないし、持ちたいとも思わない。やっぱし自分のスケジュール管理は、手帳ですよ。会社はしかたなくスケジュール(オフィス・グループの一員)に予定を入れますが(誰もが見れるようにしなければならない)、新たな予定が入るとやっぱしまっさきに手帳に必ずしも綺麗とは言えない字で書き込む。実は、これがしばしば暗号になる。その時は分かったつもりでも、あとで読むと誰と会うのか、何時にあるのか不明になることが結構ある。それでも、「手帳」は離せないのです。

 なぜ電子手帳を使わないか。まず重そう。使ったことはないので分かりませんが、手帳よりは重いと思う。次に立ち上げ時間が掛かること。コンピューターが一番いやなのはこの立ち上げ時間です。長い。何か無駄な気がする。立ち上がるのを待つくらいなら、さっと書いて終わりにしたい。次に一覧性。二週間分がまとめて見れる。ノートに書き込むときには、「どこに」が自然と頭に残る。これが敏速な検索(^_^)(^_^)を可能にする.....と思うのですが。どうでしょうかね。電子手帳を使っている人のご意見は。

 「手帳」はもう10年近くパイロットのPDL-D××というのを使っている。パイロットだから年末になって買いに行くにしても本屋では売っていない。文房具屋だけです。これは3部に別れていて、二番目と三番目は何年間も使う。一つは電話帳として、もう一つはデータノートとして。電話帳はもう読めないくらい番号が並んでいる。不要になったのを消し、その上にまた新しいのを書き。だからしばしばこの手帳を「命より大事な」と呼んでいる。これをなくしたら大変なんです。最近は携帯電話に300くらいの短縮が入りますから、まだ助かりますが。ばぶちゃんがいうように、アナログも捨てたもんじゃない、と思います。
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 清水選手はよくやりましたね。彼の優勝が伝わったら、ディーリング・ルーム(職場)には、「よっしゃ」というかけ声が沸きました。そりゃ、嬉しいですよ。単純ですが。私が第一回が終わって彼に関して持った印象は、良い意味で「こいつはとぼけている」というものでした。だってそうでしょう。「最後は観客を見ていて....」とか言っていた。悲壮感のかけらもない。このすっとぼけた感じ故に、金の可能性は高いと思って(後だから言える....!!)いましたが、やっぱりやってくれたという感じ。

 でもこの「すっとぼけた感じ」は、彼だけではない。5000メートルでメダルに届かなかった選手も、どこかすっとぼけている。いいじゃないですか。それが大事だと思います。一つ金をとって、ジャンプも軽くなれる。原田なんか乗りそうですね。

 ところで、1000メートルを1分11秒35で滑った清水の記録を時速に直したら、平均50.45キロと出た。平均ですから、瞬間は70キロ近く行ってるんでしょうか。かなり速い。男子滑降(downhill)は瞬間で140キロ出るそうですから、これは衝突したら確実に死ぬ。ジャンプは11日ですか。

 すっとぼけた、ラテン化した日本人はなかなか魅力がある..........。

98年02月09日

 マーケットも静かだったし、予定も昼と夜の食事くらいしか入っていなかったので、日中久しぶりにアメリカ政府が先週発表した1月の雇用統計(全文ではA4で30枚以上あります)に目を通していたら、いくつも面白いことに気が付きました。統計は、眺めているといろいろなことがわかります。今まで気が付かなかったことまで。私が見たのはウォール・ストリート・ジャーナルのアーカイブでですが、もとはと言えばここから来たものですからこちらを見るのが無料だし賢明だと思います。まあこれはnews and analysisで取り上げるべき問題でしょうが、今日の分はもう書いてしまいましたので。

 まず気が付いたのは、アメリカでは実に人口の64.2%の人が雇用されて働いているという現実。これは老人や子供やそもそも働く意志の全くない人が社会の半分くらいいるのが普通の世界では極めて稀なことです。内訳は、
    Civilian Labor Force    1億37493000人
      Employment        1億31083000人
      Unemployment          6409000人
    Not in labor force       66754000人
 「Civilian Labor Force 」と「Not in labor force」の合計は2億423万8000人で、これが雇用統計が捕捉しているアメリカの人口と思慮できる。その総人口に対して、雇用(Employment)されている人の割合(Employment To Population Ratio)を計算すると、64.18%。女性のかなりの部分が LABOR FORCE になっていることが分かる。

 第二は、そんなに働く意欲のある人が多いのに、アメリカ経済がその人達に職を提供しているということ。1月の失業率は4.7%で20数年ぶりの低水準。アメリカ経済が実に幅広い人々に職を提供できているのは、昨年12月に比べても黒人の失業率が9.9%から9.3%に、ヒスパニックの失業率が7.5%から6.9%に低下していることで分かる。成人男子やティーンエージャーの失業率も前者が4.1%から3.8%に、後者が14.3%から14.1%に低下している。

 むろん即断はできません。しかしこの数字だけを見ていると、例えばテクノロジーの変化や進歩が勤労者の職を奪ってしまう、だからテクノロジーの進歩には抵抗しなければならないというラダイト的な考え方はやはり間違っているのではないかと思うのです。テクノロジーに押されて無くなる職もある。しかし、経済が活発であれば、また生まれてくる職も多いのではないかと思うわけです。だからテクノロジーや経済環境の大きな変化の中でも、適切に対処(教育や新技術の取得、雇用の流動化)をすれば労働者はいくらでも職を見つけられるのです。経済に活力があれば、人々の欲求も高まるし、有効活用できるお金も増えて、それが好循環を生む。ただただ「公共事業をやれば良い」という単純な発想ではなく、経済の活力を生む措置が必要なのです。
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 気付いたことの第三は、1月から発表されるようになった「educational attainment」による失業率格差。この点に関して労働省のpress releaseは次のように指摘している。

Among the major educational attainment categories, the jobless rate for persons 25 years and over who had not completed high school (7.2 percent) continued its year-long decline. Rates for those with higher levels of educational attainment--including high school graduates with no college experience (3.9 percent), high school graduates with some college experience but no bachelor's degree (3.2 percent), and college graduates (1.9 percent)--were essentially unchanged over the month. (See table A-3.)
 つまり25才以上で
  1. 高校を終了していない人間の失業率は7.2%
  2. 高卒の資格を持つが大学で勉強した経験のない人間の失業率は3.9%
  3. 高卒から大学で学んだものの、学士号のない人間の失業率は3.2%
  4. 学士号を持つ人間の失業率は1.9%
 ということである。学士号を持つ人間であれば、アメリカでは失業率は「100人に2人」より少ないと言うことだ。学士号の持つ重さが違うのかもしれませんが、日本では大学卒業者でも自分の次の職に不安になり、実際に大量失業が生じているのと対照的である。

 またこの一連の数字は、アメリカでも「職に就けるかどうか」というのが非常に密接に「学歴」と関連しているのが分かる。「アメリカは実力主義の社会」という見方を必ずしも覆すものではありませんが、現実には「教育のレベルと職確保」が極めて密接に関連している。当然ですが、「教育」も「実力」のうち、という訳です。アメリカがブッシュ政権を手始めに、次のクリントン政権(ライシュを先頭に)に引き継いで「教育」を大きな国家目標に掲げている理由がここにあるような気がしました。技術や経済環境の変化の大きな時代には、「教育」が極めて重要なのです。むろん「教育」の中身を問わなくてはなりませんが。

98年02月08日

 なんだかんだ言って、テレビを見た時間が非常に長くなった週末でした。親戚の叔母さんの所に行ったりの外出はあったのですが、やはりテレビでオリンピックを見ていた時間が一番長い。自分でやる方がいいのですが、スポーツはやはり見るのも好きですから。中止になった男子の滑降はぜひ見たかった。それにしても、スピードを競うスキーは紙一重のスポーツですな。スノーボードでも、コースアウトが続出して棄権が相次いだ。予想外の人間が優勝している。

 今回のオリンピックから、ネットでも新しい試みが始まっている。朝日新聞のサイトでは、PDF で「新聞より速い新聞」が発行されている。印刷して出しましたが、まずまずの綺麗さで出来ています。PDF でこんなサービスをが始まるとはちょっと予想外でした。しかし、印刷するとカラーインクが急速に減りそうな気がしますね。色を大量に使いますから。(^_^)(^_^)しかしこの朝日の PDF は、ネットだけでは読めない。写真は見えますが。まあオリンピックの結果だけ見るなら、ネットが一番速く、記録も充実している。

 オリンピックの意義を疑問視する人もいる。しかし、私はこうしたイベントには大賛成です。やり方にはいろいろ問題もあるし、改善の余地はある。しかし、今の世界で人類全体が楽しめるイベントはオリンピックとかサッカーのワールドカップくらいしかない。数少ない。これは是非続けるべきです。こうした競技があるがゆえに、記録を伸ばそうという意欲が生じ、そして記録は破られる。しかもスポーツは、ドーピングなどを除けば極めて綺麗な、恣意の入らない公平な競争です。あと2週間余ですか、楽しめそうです。
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 friendsのコーナーに河野君の新しい論文を掲載すると同時に、彼のプロファイルを更新しました。新しい職場に移りましたから。この論文はロイターのTRADERかなにかに出ていたと思います。まあ、あの雑誌を読んでいる人には重複でしょうが。それから、和食のコーナーに「おけい寿司」を追加しました。私が一番良く行く寿司屋です。美味しい。変わっている。青山に近い人にはいいかもしれない。

98年02月06〜07日

 企業に関して大きなニュースがあった週末です。ネット社会にとって一番大きなニュースは、

NEW YORK (February 5, 1998 2:08 p.m. EST http://www.nando.net) -- Facing intense competition from Microsoft, Netscape Communications Corp. is considering selling some or all of the company, The Wall Street Journal reported Thursday.

The report sent the stock soaring nearly 25 percent before easing somewhat. It was up $3.25 a share at $22.50 in midday trading on the Nasdaq Stock Market.

 というニュースでしょう。本文の通りウォール・ストリート・ジャーナルが報じている。その相手になりそうなのは、America Online Inc.、 Sun Microsystems Inc.、 Oracle Corp. それにIBM Corp. 。これら会社のネットスケープに対する strategic investments(戦略的投資=資本増強など) か、 outright purchase(買収)に関して話し合いが継続中という。実際には、
No deal was believed to be imminent, the Journal said.
 ということですから、動き出すのはちょっと先でしょうが。「ネットスケープ」という名前が残るのかどうかも分かりません。今のインターネットの社会は「ネットスケープ」という名前と不可分で成長してきた。研究者の情報交換手段だったインターネットを我々のような人間が利用できるものにしたのは、モザイクからネットスケープにつながったブラウザです。もし「ネットスケープ」の名前が消えたら very very sad という感じですね。
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 しかし企業社会の激しい変化を指し示すのは、このネットスケープのニュースだけではありません。例えば、金曜日のニューヨークの株式市場では株価(ダウ工業株30種平均で見て)があと70ドル強で「史上最高更新」のところまで来ましたが、その大きな要因は「JP MORGAN とドイツ銀行との合併」の噂。それによる MORGAN 株の大幅な上昇がダウ平均を押し上げた。合併ニュースに慣れているとは言え、この二つの銀行の合体がもし本当だとすれば、世界の企業社会に「国境がなくなる」ということを象徴的に示しそうです。両方ともその国を代表する銀行です。まあ本当に「合併」(merger)するかどうかは別ですが、こうした「噂」が出ること自体が企業環境の変化を指し示している。

 これは一つの国の内の話ですが、ドイツでは鉄鋼大手二社の間に合併の話が進んでいるようです。ティッセンとクルップ。この二社の合併の話は80年代からあったように思いますが、日本で言えば新日鐵と日本鋼管の合併のようなもので、ドイツ国内では大きなニュースになっているでしょう。
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 長野オリンピックの開会式中継を見ましたが、なかなか良い入場式だったと思います。日本の伝統がふんだんに盛り込まれていた。しかも、子供がうまく「式」に付き物の「堅さ」をほぐしていた。5大陸を宇宙中継で結んでの「歓喜の歌」も良かった。2時間という長さをあまり感じさせなかった。最初はちょっとテンポが遅い感じがしましたが、段々盛り上がってきた。

 開会式に長野県諏訪市の「御柱」が出てきたのにはびっくりしましたね。事前に決まっていたんでしょうが、知らなかった。この「御柱」という祭りは、7年に一度の諏訪大社のお祭りです。諏訪大社には上社と下社があって、上社には前宮と本宮が、下社には春宮と秋宮があり、一つの宮に立つ御柱は4本ですから、全部で16本ですから、オリンピックではその半分が立ったことになる。今年はちょうどその「7年に一度の祭り」の年に当たります。

98年02月05日

 大部分のニュース・メディアに関してはインターネットが一番早い媒体(速報媒体)で、それに関しては今回のルインスキー事件でも明らかですが、少なくともイギリスの新聞のファイナンシャル・タイムズは別であることが分かりました。というのは、今朝(東京時間)の紙媒体の同紙に載っていた記事をファイルで欲しいと思って一生懸命探したのです。同紙のインターネット・サイトを。サーチを使って。しかしない。これは不思議というわけ。東京で配られるファイナンシャル・タイムズ本誌がロンドンより早いことは知っている。

 しかし、ファイナンシャル・タイムズの東京支社に若手に電話してもらったら、次の事が判明しました。それは同紙の場合、ネットに記事を載せるのはロンドン時間の朝にイギリスの市民が普通に買えるようになってから。つまり、日本時間の朝に配られるFTはそれこそ世界で最初のFTであるということです。ネットの記事より10時間くらいは早い。ですから、FTの記事をデジタル・ファイルで欲しかったら、日本時間で言えば夕方まで待たねばならない。これは、FTの記事を使って何か文章を作ろうとする向きには不便ですよね。まあ、そういう例もあるんですな。
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 アイネスの内田さんから面白いサイトを紹介してもらいました。http://sifca.ibg.ne.jp/marron/index.htmで、windows95で走る「ついにホームページでテレクラ、じゃないプリクラ」。「試用版ですが、なかなかかわいいですよ。おためしあれ!」ということで、まだ私は試してないのですが、どなたかハードディスクに余裕のある人は、今週末に試して見ると面白いと思います。
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 「トラックボール付きやタッチパッド付きのキーボード」に関しては、川上さんから以下のようなメールをもらいました。

師匠、こんにちは。

さて、トラックボール付きやタッチパッド付きのキーボード、パソコンショップで 売ってます。一般のキーボードよりは割高ですが、1万円程度だったと思います。残 念ながら、メーカーなどからパソコンを買ったときについてくるキーボードではまだ 見ないような気もしますが。

個人的にはトラックポイント(ThinkPadなどに付いているキーボードの真ん中にある ぽっちりで、マウスと同じ操作をするもの)付きのキーボードが好みです。なにせ、 手をホームポジションから離す必要がありませんから。この手もキーボードはIBMか ら発売されていますが、高いのが最大の弱点。2、3万円したように思います。

 やっぱし、という感じですな。まあ、私が考えつくようなことはもう考えている人間がいる....というわけです。時間があったら、見に行こうと思っています。何でもそうですが、ちょっと知恵を働かせると面白いモノができるのに、案外のところで満足しているケースが多い。
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 最後に「復活ページ」を紹介しましょう。最近活動を停止・休眠していたか、隠れていたかのページ。まだフル稼働・フルパワーとはいかないようですが、動き出している。

 北村さんページ
 ベルデさんのページ
 この二つのサイトとも「老舗」でした。

98年02月04日

 最近コンピューターを扱っていて、気が付いたことがあります。それはマウスに手を持っていく煩わしさ。タッチパッド式のラップトップのキーボードに慣れたせいか、キーボードから手を離すマウス操作はなるべく減らしたいと思うようになった。まあこれは既に色々な人が経験しているのでしょう。コピーだったら「ctrl c」で処理できるとか、いろいろマウスを使わないキーボードでの操作処理の方法はある。また、自分でキーボードキーの組み合わせでタスクを割り当てていくことが出来る。それに慣れたら、マウスは面倒になるのです。

 今のところデスクトップ・コンピューターのキーボードにはトラック・ボールとかタッチパッドは付いていない。しかし考えてみると、マウスを動かすと言うのはそれだけのスペースを使うし、私の場合は右手が移動してしまうと言う面倒なことがある。ですから、デスクトップのコンピューターのキーボードにもいずれトラックボールなり、タッチパッドを付けて欲しいと思うのですが........(^_^)(^_^)。
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 考えてみたら、東北地方というのは実は仙台以外ほとんど行ったことがない。岩手に一回行ったことがあるだけです。しかも仙台に行っても青葉城も見ずに帰って来るというのが続いている。せいぜい「太助」の牛タンを食べるくらい。ここの牛タンは歯ごたえがあるのです。小生は東京は新宿の「ねぎし」の牛タンが好きですが、仙台は本場ですから。しかし、仙台に来て「牛タン」だけでは寂しいし、情けない

 何年か前に、仙台の近くの秋保(あきゆ)温泉というところに行ったことがある。止まったのは、「ホテル瑞鳳」。有名なホテルだそうで、確かに施設はなかなかのものだった。風呂がまた大きくて綺麗。露天風呂も楽しめた。男風呂と女風呂を朝と夜入れ替えて、両方に入る人が異なった景色を楽しめるように出来ている。これはなかなかのアイデアでした。

 綺麗だし良いのですが、(これは小生の趣味の問題でしょうが)ホテルがちょっと大きすぎる。なにせ1000人が宿泊できるというのです。ウーン、趣味に会わない。やはり温泉はせいぜい20室くらいの旅館が良い。あまり大きいと落ち着かない。それに、大きなホテルだけに食事に気配りが行き届いていない。ちょっと不満でしたね。  いままで私が入った「露天風呂」で一番記憶に残るのは、実は旅館のそれではない。ロぺクラブというゴルフ場の露天風呂がいいのです。最近は行きませんが、以前はよく行った。プレーをした後とか前日の夜に着いてここの風呂に入るのが楽しみだったんです。いずれにせよ東北は風呂巡りを含めてまだまだ探検したい場所です。
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 出張するとやっぱしち〜いと疲れますな。特に今日精神的に(^_^)(^_^)疲れたのは、仙台からの新幹線の中から何通か移動電話を通じてメールを打ったのですが、これには難渋した。やっとつながったと思うと、トンネルに入る。そういうことを数回繰り返して、やっぱりメールは止まっているところから打つものと思いました。東北新幹線は東京が近づかないとトンネルがあって難しい。東海道新幹線だと、名古屋の辺が比較的安心してメールを授受できる。つまりトンネルが少ない。

 マイクロソフトがwindows 98 のテスターを募集している。5日かららしいのですが、小生は4日の夜11時ごろ渡ったらもう申し込みができました。当たるかどうか知りませんが、当選するとwindows 98のテストcd-romを送ってくるらしい。3600円だかの振り込みが必要。今年12月の初めまでの使用期限だそうです。興味のある方は申し込むと良いと思います。あまり革新的な os ではなく、基本的には95を改良したようなソフトらしい。新機能については、ここにあるみたいですな。

98年02月03日

 仙台に来ているのですが、新幹線の道すがら左窓の外を見ていたら「ロッテ室内練習場」というのがあって、その手前の球場で多分二軍の選手でしょうね、練習をしていました。でも思ったのは、あいつら本当に大きい。まあ、当たり前ですが。ぼ〜っと列車の外を見ているだけでも、結構面白いものが見えるものだとくだらないことを考えました。

 思い出しましたが、去年も全く同じ2月3日に仙台に来たのですが(これは支店の人間に教えてもらった)、もうその時は凄い雪で仙台市内は歩けないくらいだった。やっとの事で牛タンのうまい店を見つけて食事をしたことを覚えています。今回は雪もなく、それほど寒くもなかった。

 しかし、東北の景気は全くの冬景色らしい。講演が終わったあと色々な方と意見を交換したり、宴席も設けたのですが、官需に頼っている東北は北海道と同じように景気が最悪ということでした。仙台の繁華街としては国分町が有名なのですが、県庁舎や市庁舎の役人達は例え自分のお金でここで食事をするにも、「何か言われたら嫌だ」ということで、この繁華街には近づかないのだそうです。それも変な話ですね。それぞれの消費者が、普通の消費をして経済は回転するのに。まあ、今の日本では一種の「魔女狩りムード」ですから。困ったものです。
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 news and analysisには書きましたが、「パソコンの2000年問題」に関しては、木村さんから多大な情報を頂いており、各メーカーのサイトまで教えていただきました。このdiary をお読みの方も自分のパソコン・メーカーの「2000年対応」をちょっと見ておいた方が良いかもしれない。まあ、時間は相当ありますが。

 IBMのサイトは、http://www.ibm.co.jp/ad2000/
 NECの西暦2000年対応のページは、http://www.sw.nec.co.jp:10080/home.html
 富士通西暦2000年対応(パソコン)のページは、http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/fmworld/support/fm2000/index.html
 コンパック西暦2000年問題のページは、http://www.tandem.co.jp/support/y2000/index.html  です。
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 実は最近、AMEX だったか VISA だったか忘れたのですが、カードが送られてきたのです。今までのカードの期限が切れて。見たら、98年スタートなのに有効期限が99年で止まっている。小生の記憶だとカードは今まで新しいのを送ってきたときには期限は3年延長されていた筈です。ということは、2000年を超えたカードを消費者に渡す用意はこのカード会社の方では整っていないと見える。ここら辺にも、「2000年問題」の影響は出ています。

 ニューヨークの藪中さんからは2000年問題が経済に及ぼす影響でメールをもらいましたが、この問題は実際に2000年になってみないと分からないことも多い。色々なことが起きそう。

98年02月02日

 「2000年問題なんて他人事」だと思っていました。しかし、自分が自宅で使っているコンピューター4台のうち2台に実際にそれがあるのが判明しました。なんと、APTIVA740、Compaq410cx の二台は「アウト」(問題含み)で、対処が必要だったのです。

 木村さんから最近ソフトウエアを送ってもらいました。自分のコンピューターが

  1. 1999年12月31日から2000年1月1日にうまく進めるかどうか
  2. 2000年以降のうるう年(leap years)をうまくサポートしているか
 をチェックする。その元はhttp://www.nstl.com/html/ymark_2000.htmlにある。この会社「NSTL」(National Software Testing Laboratories)はマグローヒルの子会社で、信頼できる会社のようです。非常に軽いソフトウエアで、「YMARK2000」の絵をクリックすると「名前を付けて保存」の指定を求めてきますから、それをダウンロードすれば良い。その上で何をするかというとwindows 95 の場合は
  1. このプログラムをドライブCへコピーし、DOSモードすなわち、「スタート→Windowsの終了→MS−DOSモードで起動」の作業を行う
  2. DOSモードにし、「C:¥2000」と入力後 Enterする
  3. このプログラムを使用することの条件を了承するかを聞いてくるので、「Y」を入れる
 結果はしばらくして出ます。診断終了後はEXITを入力後EnterにてEXITします。まず、もっとも新しく買ったソニーの VAIO705 でやってみた。
「This system correctly supports the Year 2000.」
 というメッセージ。ナイス。で、Windowsnt4.0 が入っているマシンを試そうとしたら、これは Ms-Dos Mode へのやり方が不明で分からない。DOS の制約から開放されていたんでしたっけ。そこで残る二台の windows95 マシンを調べました。そしたら APTIVA740にはまず次のようなメッセージが出てきました。
「Real-time progression to Year 2000 fails.」
 あれれってなもんですな。そしてさらに鑑定結果と対応に関して、次の文章が出てきました。
This system will not automatically transition to the Year 2000,but the system will support the year 2000 once the date is set manually. This is less than ideal since corrective user intervention is required, only once , when the Year 2000 arrives. Do not use this system to run date sensitive software that must run 24hrs a day, such as voice messaging or satellite tracking.
 ウーン、2000年になって除夜の鐘を聞いたらコンピューターの時計をあわせ直せ.....ということか。「voice messaging」「satellite tracking」には使っていないから良い....と、てなもんですな。365日24時間も使ってませんし。

 そこで今度は既に家族に開放していて、私が持っている一番古いコンピューターであるCompaq410cx をチェックしてみたのです。そしたら2000年への移行に関して上の指摘が出たのに加えて、今度は2000年からの leap years に関して次のメッセージが出ました。

The leap years in the 21st century are not supported. This indicates that the hardware clock does not support leap years.There is no reliable fix to this problem. The system board will most likely to be replaced.
 ハハハ、ボードの取り替えね。2003年でしたっけ。最初の「うるう」は。ウーン、それまでにはこの compaq は廃棄だな。2000年になってラップトップを買えば、いくらとろいコンピューター・メーカーでも2000年代の「うるう年」には対応しているだろう....(^_^)(^_^)。このソフトウエア会社のQ AND Aを読んでいたら、いろいろ書いてあります。BIOS の書き換えについては各メーカーがプログラムを提供しているはずだ....とか何とか。ちょっとIBM のサイトを探してみましたが、うまく見つからなかった。まあ、2000年になったらちょっと寝るのを遅らせて、コンピューターを直す......。

 おや、1999年末から2000年をどこで過ごすか決めてなかった。ウーン、もしかしたらコンピューターのない場所で迎えているかもしれない.....な〜。その間に、APTIVA740 と Compaq410cx の二台のコンピューター君は「1900年が始まった」と思って新たな年を迎えるんですか......この愚か者めが(゚-・)(・-゚)、100年も遅れておるぞ....。

 でも皆さん、自分のコンピューターの standing がどこにあるかはチェックしておいた方が良いですよ(注意=98をお使いの方には、このチェック・ソフトは使えないかもしれません)。2000年問題は、決して他人事ではない。しかも今回のテストはハードディスク(c drive )のみを対象。古いソフトウエアにはいろいろ問題がありそうですな。木村さん、「あ・り・が・と・う」ございました。

98年02月01日

 今日はまとまった文章を私のサイトの幾つかにアップしましたからそれの紹介と、いろいろな方が開設したホームページ、それに最近私がLINKに入れた面白いサイトを紹介しましょう。

 新しくアップしたのは、chatのコーナーへの「不祥事防止に一つの指標を」と、eatingのコーナーへの「第二回鍋物コンテスト」です。前者は、1月28日分での一つの倫理「目安」(アメリカでの)紹介をきっかけに、色々な方からもらったメールを中心に構成した文章です。メールを読みながら「倫理とは」という非常に難しい問題を考える上でも、アメリカの「20ドル規則」の試みは検討してみる、または試してみる価値があると思いました。それぞれの方に承諾を得ましたので、ここに掲載するものです。この文章は、知り合いの何人かの政治家に送ってやるのも良いと思っています。

 次の「第二回鍋物コンテスト」はここの文章でも紹介しましたが、1月25日に銀座の辻クッキング・スクールで行われた鍋物コンテストの様子をまとめたものです。去年同様、写真を交えて掲載しております。通信速度が遅い人には、ちょっと重いかもしれない。二年続くと、参加者にとっては「年の風物」になり、それが一年の区切りになります。ここ2年続けてやっている12月初めの鍋を食べながらの忘年会と、新年早々の「鍋コンテスト」は、是非今後も続けたい企画です。

 それから、「新しい」という意味ではないのですが、eatingの各コーナー(中華、地中海まわり、和食など)に、出来るだけ写真を入れるようにしています。既に何カ所かには写真が入っていると思います。これは徐々に進めていきます。やはり写真があったほうがリアリティがある。先日だったか、Kitchen 5の優子さんから電話があって、「伊藤さん、地方の人で伊藤さんのインターネットのページ見たんで行きたい.....という電話があったわよ。怖いもの見たさかね.....」といった現象もあちこちでおきていて、従ってこのコーナーは力を入れなくてはと思っています。

 数はあまり増やせていない。というのは、あまりあそこのコーナーを増やすに値するレストランに出会わないからです(これはよくない)。しかし、今週末には青山の寿司屋の「おけい」を「和食」に加えようと思っています。ここもよく昼に行きます。先日は昼を食べていたら、隣にデザイナーの「ヤマモトなんとか」がいました。夜も非常に手のこんだい寿司を食べさせてくれます。
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 お二人の方の新しいページを紹介します。去年の12月13日に日経の夕刊に私のサイトが紹介されたおりにメールをくれた名倉さんのページです。

http://www.townnet.com/tsunagu/index.html

 明るい感じのホームページです。もう一つは、このdiary のページでも紹介したことのあるニッセイ基礎研究所の小野さんのページです。今年の正月に作られたそうで、まだ工事中が多いのですが、かなり工夫のあとが見られる。ベンチャーの研究をしている人ですから、日本時間とシリコンバレーの時間が表示されている。URLは、

http://www.asahi-net.or.jp/~sh3m-on/

 お二人には、着実なアップデートを期待したいものです。
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 LINKのページにも、いくつかの面白いサイトを増やしています。これは多分に去年の日経新聞の記事を参考に作ったコーナーなのですが、「お笑いサイト・コーナー」を作りました。「お友達や師匠や弟子」のあとにです。いくつか面白い話題が拾える。「笑い」と言えば、第一生命の野村さんから送ってもらった「最新サラリーマン川柳」は面白かった。

 あと、小島さんから教わったポール・クルーグマンのサイトです。http://web.mit.edu/krugman/www/DISINTER.html。クルーグマンはアメリカの学者としてはかなり outspoken ですから、今のアメリカの経済に関する議論の在処を知る上では役立つ。もう一つは、Drudge Reportです。ワシントンではかなり読者が多いサイトらしい。「8割正しければ報道する」という姿勢のサイトですが、ここが役立つのはアメリカの主要マスコミ、主要なマスコミ界の指導者のサイトとリンクを張っている点。それと独自種もそうですが、アメリカの主要なマスコミの「特ダネ」をワッチしていて教えてくれる。これは、便利です。


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