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2010
04/11
Sun

2010年04月11日(日曜日) 首を絞める所業

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 (23:30)パソコンがそのままラジオ受信機となる「IP(Internet Protocol)サイマルラジオ」の実用化試験配信が始まったのが3月の中旬。ほぼ一ヶ月たちましたが、確実に言えることは「ラジオ放送を聞く機会が大幅に増加した」ということです。

 なぜそうなるのか考えてみると、答えは簡単でした。ラジオの受信機が身近にあるケースよりは、PCが自分の周りにあるケースの方が圧倒的に多いのです。ラジオ受信システムは、ソニーやアップルなどなどのケイタイ音楽機器などにも入っている。しかし、それを敢えて取り出し、スイッチをONにするには手間がいるし、そこまでの気分になかなかならない。

 対してPCは、このサイトを書いているときにもONです。そしてPCは大体において携行している。新幹線の中でも、出張先でも、講演先でも。PC対応したことにより、私にとってのラジオ聴取のチャンスが大幅に増えたのです。加えて、文章を書くなど仕事をしている中でのラジオというのは、相性が良い。無線LANが繋がった新幹線の中でもラジオが聴けるのは便利。

 それにしても思うのは、ラジオ、テレビのPCを通じての視聴の著しい増加は、「聴取率調査」とか「視聴率調査」の持つ意味合いが、本当は非常に低くなっているのではないかということを改めて思い起こさせる。今日も松井のサヨナラヒットはテレビでもやっていたようですが、出かけていたので家に帰ってからMLBのHPで見た。MLBのHPは実に豊富に動画が入っている。

 MLBのHPに相当するのが日本プロ野球機構オフィシャルサイトだとすると、その明らかな差には愕然とする。カレントな情報の量が全く違う。IT音痴の固まりのようなサイトだ。日本のメディアの野球中継サイトも古色蒼然としている。

 つまり、日本では遅れているが、ネットとラジオ、テレビはすこぶる融合してきたし、今後もこの傾向は続くと言うことだ。にもかかわらず、特定の固定数を相手にした聴取率調査や視聴率調査ではその番組の本当の力は分からないということだ。しかしそれですべての番組の価値が計られているような所がある。これはどう考えてもおかしい。

 このまま行けば、いわゆるラジオ受信機、テレビ受像器でラジオ、テレビを見ている人はますます少なくなる。とすると公式調査では、ますますテレビ、ラジオは視聴されいないという結論になる。それは業界としても首を絞める所業に等しい。

23:57
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