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2011
11/25
Fri

2011年11月25日(金曜日) 暴力抗法

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(23:35)久しく本を紹介していなかったので、今日は最近私が読んだ本の中から面白かったものを。

直近で読んだ本は、今日の午後2時間ちょっとで読んだ「一流選手の親はどこが違うのか」(新潮新書)です。この本は引退したテニスプレーヤーの杉山愛さんのお母様である杉山芙沙子さんが書いている。

自分の一流選手育成に関わる手記であると同時に、石川遼、宮里藍、それに錦織圭という今日本で活躍している3選手の母親にインタビューして、この四人の育成法にどういう共通点があったのか、を探った本。実践があるだけに、理屈だけの本よりよほど面白く読める。またこの本を読んで、石川遼君がなぜ早い時期からマスコミに対しても立派な受け答えが出来たのか理解できた。

早期開始、「負けず嫌い」の性格、説教ではなく「なぜ」を教えるコーチ、楽しむ心などいくつかの共通点が出てきている。コミュニケーションの重要性も語られる。この本を読んで得したのは、「sport」の語源を知れたこと。

それによると、「スポーツ」の語源は「deportare」(ラテン語)だというのです。この言葉は二つに分かれて、「de=away」と「portare=carry」で、その意味は

人間の生存に必要不可欠なことから一時的に離れる、すなわち気晴らしをする、休養する、楽しむ、遊ぶ
などを意味しているという。なるほど、と頷ける。そして重要なのは、人間達はそれを産業にしてきたと言うことです。野球にしろテニスにしろ、サッカーにしろ、それが生み出している雇用はすさまじい。産業になったので、ただ単に「楽しい」「楽しむ」では通じない部分も出てきているが、しかし基本は「deportare」(必要なことから一時的に離れる)だと。

ちょっと前に読んだ「中国版 サブプライム・ローンの恐怖」(幻冬舎新書)も面白かった。おどろおどろしいタイトルですが、臨場感もあって非常に参考になった。この世界第二位の経済規模の国で一体何が起きているのか、それが崩れかけている恐怖を詳述してくれている。

この本を読むと、いろいろな新しい単語を覚える。「蟻族」は良く知られていますが、「房奴」とか「暴力抗法」なんてのも記憶に残った。「房奴」は自分が買った住宅の奴隷になること、「暴力抗法」とは「暴力をもって法の執行に抵抗する」ことを指す。言葉だけでなく、今の中国で起きている困った問題の根っこに触れている。

ちょっと面白い本は、「まいにち富士山」(新潮新書)です。64歳の初登頂以来、この本を書くまでにほぼ毎日のペースで富士山に登っている佐々木茂良さんが書いた本です。「どえらい人がいるもんだ」というのが、本を手に取った最初の印象。読んでも面白かった。

23:51
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