(03:25)上げ相場を強める中で、先週末の段階でダウが16000、SP500が1800、そしてNasdaqが4000に接近していたニューヨークの株式市場。それぞれにとって、過去にない高みですが、週明け早々にうち二つはザラ場で達成のようです。
これを書いている今現在で各指標の「この日これまでの高値」を見ると、ダウ工業株30種平均が16030ドル、Nasdaqが3995、SP500が1802。あくまでザラ場なので、引けがどうなるかは分かりません。大きく反落するかも知れないし、もう一度高値を追うかも知れない。
しかし「全般的にはニューヨークの株は強い」ということでしょう。ただし為替市場を見ると、ドル・円は100円前後で昨日とあまり変わらず、円はその他の国の通貨に対しても大きな動きはない。
年末接近の中で、ニューヨークの各指標は今年は20数%上昇しているのかな。株価を支えているのはニュース的には、
などでしょうか。しかしニュースにならないが重要な要因があると思う。それは、株への代替投資先がない、ということだと思う。世界的に低金利は極みに接近している。ということは株と並ぶ投資対象としていつも考えられる債券にはなかなかこれ以上お金を入れられない、という現実がある。
株と債券が「流動性の高い投資」の代表選手ですから、その一方が行き詰まると、投資資金を持っている向きは、もう一方(株)を買うか、流動性の落ちる他の投資対象に目を向けるしかない。金とか不動産とか。しかし投資家は流動性を好む。
大台替わりは、投資家を惑わせるんでしょうね。常識的には。「ちょっと足が速い」と考える人も出てくる。しかし「他にないのだから」と考える向きもあると思う。今の相場は「イエレン相場」とも言えるなかで、株という資産価格の上昇をFRBがどう考えるかが、今後を考える一つのポイントでしょうか。
しかし今のところは、「雇用情勢の改善」にFRBの目は向いているように思える。