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2014
09/19
Fri

スコットランド、"残留"の選択

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 (14:11)「too close to call」と騒いだ割には、差し引き10%近い支持率の差と明確なメッセージが出た住民投票となりました。BBCによれば、既に「独立反対」に投票した人の数は、投票総数の半分に達したと。もうどんでん返しはない。

 独立賛成派は、まるでお祭り騒ぎのような雰囲気を作りながら声高に"独立"を叫び、その夢を語った。そしてそれがマスコミに乗り世界に拡散した。対してそれに反対していた人々は、どちらかと言えば「粛々と反対票を投じた」という印象もする。反対を唱えた側の人の中にも、最後はかなり熱くなった人がいましたが。

 この結果に最もがっかりしているのは、第一には「独立」を目指してスコットランドで独立運動を展開した人々でしょうが、その次にはスペインのカタルーニャの人々ではないでしょうか。スペイン政府はそもそも"住民投票"を認めていませんが。それでも「独立」を望む人々はスコットランドの結果に希望を見いだそうとしていた。

 これだけ明確な結果が出ると、「今までの騒ぎは何だったんだ」とも思う。出た結論は私がスコットランドに対して描く気質に近い。私のそれは「意外と保守的」というものです。

 不確定要素は投票が16才から認められたことでしたが、若者はあまり票を動かさなかった気がする。若者の間でも票が割れたのではないかと思う。その辺はBBC当たりがこれから分析するでしょう。

 後遺症は残るんでしょうね。家族の中でも投票先が割れたケースが多いそうなので、「なにもなかった」状態に戻れない家族もあると思うし、職場もあると思う。感情のしこりも残りそうだ。までもその辺は「成熟した民族」(私の印象)としてのスコットランドの人々の柔らかな感情のもって生き方の妙かも知れませんが。

 イギリス政府の対応も重要です。「そらみたことか」といった態度は、将来の為にならない。それをしたら、将来の本当の独立の種を蒔くものだ。世界に対しても、「トライするところまで行った」という事実をスコットランドの賛成派の人々は示した。

 これは今後の世界にとっても、潜在的に大きな政治・社会ファクターとなる。

14:38
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