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2016
05/19
Thu

日産が強気なわけ....韓国での不正指摘

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 (08:30)三菱、スズキが謝罪をしているのに(悪意の程度と中味はかなり違う)、韓国での不正告発には日産は強気を通す。そしてそれには十分な理由があるように思える。多分この問題は韓国環境部の、良くて勇み足、悪ければ直ぐ底が割れる浅はかな陰謀とも思える。

 キーとなる単語は「ユーロ6」です。これは欧州の排ガス規制に付けられた名前で、韓国の当局(環境部)もこれを排ガス規制として認めている。対象になった日産のディーゼル車は、この規制に基づいて英国で検査された際、「合格」とされた。しかし同じ規制で検査された韓国では「不正」とされた。

 だから日産は、「韓国環境部の主張は誤りだ」と声明を出している。それはこうした根拠があるからだ。実は当の韓国でも「環境部の決定には疑念があるとの記事」が出ている。この記事は『日産ディーゼル車、同じ実験で韓国は「不正」、英国は「合法」』というタイトル。

 この記事は中央日報が独自入手した情報。記事は『中央日報は英交通省が4月21日に発表した報告書「自動車排出ガスプログラム」を単独入手した。日産の排ガス操作はフォルクスワーゲンの不正とは違うという点が核心だ。 』と書き始めている。

 ポイントになるのは「ユーロ6」。同紙の記事は次のように述べる。

 報告書は排ガス操作システムを2つに区分している。一つは「実験室パターン認知戦略(Cycle Recognition Strategy)」だ。特定試験場で温度を20-30度に維持し、空調機を切った状態で車が走行する時の排ガスを測定する。このように規定された状況だけで排ガス操作システムが作動する場合、これを「実験室パターン認知戦略」と見なす。これは不正だ。フォルクスワーゲンのいわゆる「ディーゼルゲート」がこのような方式だった。 

 もう一つは「温度基盤戦略(Temperature Dependent Strategy)」だ。特定の温度になれば排ガス操作装置が作動する。日産キャシュカイのように特定の温度(35度)を超えれば排出ガス再循環装置(EGR)の稼働が停止する。英国政府はこれを不正と見なさない。 

 では、欧州ではなぜ温度による排ガス操作を認めるのか。車の安全のためだ。特定の状況でエンジンや主要部品を損傷させる場合、排ガス関連装置を操作してもよいというということだ。 

 これは韓国の法でも通用する論理だ。製作自動車認証告示第2条19は「排ガス関連部品の機能が低下するよう部品の機能を停止・遅延・変調させること」を「任意設定(defeat device)」と定義し、不法に分類する。 

 しかし同じ告示に「ただし装置の目的が自動車の安全な運行、エンジンの事故または損傷を防ぐために使われる場合には任意設定と見なさない」という例外条項も明記している。英交通省の「温度基盤戦略は合法」という論理と大同小異だ。

 だとすると、なぜ環境部は日産車をなぜ「不正」と断じて、所有者による集団訴訟の動きまで誘発したのか。それは今後韓国環境部が詳しく説明するでしょう。しかし同じ規制で「英国ではok、韓国ではno」では「国際基準に基づいた措置」とは言えない

 その点では韓国環境部の勇み足とみることも可能ですが、環境部か、その中の誰かが対日での"成果"、政治的成果を狙ったとも思える。徐々に明らかになるのではないかと思う。

08:48
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