日々のライブな情報ページ

2016
06/19
Sun

爆買いから爆訪へ

day by day
EOF; } ?>

 (18:20)昨日と今日の日経がそうですが、最近の日本の新聞は「中国人による爆買い」の終了や大きな購買品目の入れ替えで日本での販売総額が落ちたと報じている。しかし私は「爆買い」は終わったが、新たに始まったものがある。それは"爆訪"だ」と思っている。

 先日明治神宮の御苑の花菖蒲との比較をしようと思って、清澄庭園に行ってたのです。奥の方に花菖蒲田がある。御苑のそれの方が綺麗かな。

 しかし驚きました。清澄庭園は日本人の間でもそれほどメジャーな庭園ではないと思っていたのに、そこには中国からの観光客がひとりでだったり、家族でだったりしてたくさん来ているのです。日曜日の朝に行った高尾山でもそう。

 清澄庭園や高尾山だけでなく、私はメジャーとは言えない場所で中国からの観光客を数多く見ます。台湾の人だったり、中国本土の人だったり。逆にデパートなどではあまり見かけなくなった。先日の伊勢丹もそうだった。

 思うのですが、彼らは訪日の目的を変えているのです。今朝の日経にも上海での訪日のビザ発給数は増えていると報じられている。つまり日本に行きたい人の数は増えているのです。もちろん「爆買いから爆訪へ」となれば、中国の人たちが落とすお金の金額は少なくなります。

 例えば清澄庭園は入園料がわずかに150円です。高尾山は入山そのものはタダ。電車賃くらいです。これだったら伊勢丹で買い物をしてもらったほうがはるかに日本経済のためにはなるような気がする。

 しかし私は例えば清澄庭園を見た中国の人たちの顔が総じて高揚しているのを、そして驚愕し、楽しんでいるのを見ているが故に、「彼らは実際の訪日」によって日本の良さをはっきりと認識しているのではないかと考えています。

 つまり物の良さでではなく、中国の人たちがより多くの日本の場所を訪問することによって、中国では失われた東洋の景観の美しさ、文化の奥深さに恐らく感嘆しているのだと思う。(ここが欲しい...と思われるのは行き過ぎですが)

 それを一番思うのは明治神宮ですが、他のところでも彼等はとっても満足しているように見える。文化大革命で多くのものが失われた中国。日本にはかなりの部分、それが残っているし、日本人は綺麗好きですからどこも綺麗。

 日本に来る中国人は、中国人全体13億人のごく一部であるにしても、ゆっくりゆっくり中国の日本に対する印象を変えていくのではないかと思っているのです。あの政府はどうしようもありませんが、反日ドラマで育った人々も変わりうる。

 もちろん日本の綺麗な名所・観光地が中国語だらけになるのは嫌です。しかしゆっくり品の良い人達が増えるなら賛成だな。

17:34
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード