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2016
07/19
Tue

岩と風の山.....富士山

day by day
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 (20:25)昨日から今日にかけて私の当面の「行 動系目標」では一番大きかった富士山登 頂に4人組で成功しました。途中ケイ タイ各社の電波が全く問題なく通じたのでSNSに頻繁に写真をアップしました が、レポート出来なかったのは 「風」かな。写らないので。誠に富士山は「岩 と風の山」です。

ゴビ砂漠の真ん中の 日の出より綺麗だった。
やはり富士山ですから いつも下から眺めていたので「一回は登る」というのが動機。海外僻地旅行を 企画してくれるウェックトレック World Expeditions Consultantsの稲村さんと何かの折に話をしていたら、「じゃ、行きま しょ。商売抜きで(ハハハ)」ということで、彼女の元 同僚の中島さんと小尾 君(モンゴルに一緒に行きました)と4人で。

 FBの友人の中に、「家族が近く行くので....詳細レポートを」という図々 しい要望もあったのでちょっと行動履歴を書くと、

  • 朝10時に山梨県立富士北麓駐車場に各自 車 で集合(どでかい駐車場です。私は知らなかったのだが8月31日まで一般 車の五合目までのアップは禁止。バスのみ五合目に。バスはこの駐車場から 出 る)、その後40分程度で五合目に

  • 一休み、腹ごしらえして昼前に吉田ルート(黄色ルート)で八合目の太子館(富士山の山小 屋では一番の老 舗らしい)に向けて登山開始。休み休み。6合目から8合 目目にかけては結構厳しい岩の道ですがまずは順調に登り、午後3時過 ぎには 到着。午後4時半前には食事

  • やることもないので狭い寝袋の中に足を突っ込んで直ぐに一旦就寝(私 は)。その後起きて世の中何が起きているか見たり、また 寝たり(なんと太子 館のこの日の宿泊客の半分弱は欧米系だった)

  • 夜11時前後に起き出して、山小屋が用意してくれた朝食をかじり、防寒を し、頭にヘッドランプを着けて登頂開始。19日の午 前3時ちょいに吉田ルー トの頂上山小屋前に。午前3時30分の山頂山小屋営業開始と同時に中に入って ミソラーメンや汁粉を食べてご来光を待 つ

  • 天気は最高でした。山小屋から更に上に上がって完璧なご来光。地平線をな す真っ平らの雲の上から。午前4時40分頃かな。景 色としては夜明け前が良 い。上がると面白くも何ともないので、富士山お鉢 回りに出発。要するに火 口一周です。当然本当の山頂(3776メートル 日本最高峰)の剣が峰(以前の気 象観測所が立つ場 所)をゆっくり回遊。登ってもお鉢回りをする人は少ないの で、ゆっくり回れる

  • 下山開始が午前6時頃だったと思った。登りとは全く違う軽石道で、滑るこ と滑ること。五合目に着いたのが午前8時50分だっ たと思った。午前9時五合 目発のバス(がらがら)に乗って、北麓駐車場に着いたのが9時40分。そこから 富士眺望の湯「ゆらり」に。午前 10 時の営業開始の直後だったのですきずき。風呂に入ったり食事をしたり。確 か「ゆらり」を出たのが12時ちょっと過 ぎ

 「ここでの写真はFBに載せよう」と思うところの電波状態は凄く良好。私の iPhoneでは電波状態を数字で表示しているのですが、東京の我が 家と変わらな い電波状態だった。以前はauさんが優位だったそうだが、私のドコモのiPhoneも 全く問題なし。なので、フェースブックには結構 な数の写真をアップした。

写真を
まかせたオジさん が下手で右上に指
が....... しかし写真で送れなかったものがある。それは強風、突 風です。山に詳しい稲村、中島両氏に よると「富士山の特徴」だそう で、お鉢回りをしているときなど体をもっていかれそうになる。砂が飛び、顔に 当たる。それは登るときも、下るときも そう。山の風は体温を奪う。

このお鉢の撮影
ポイントが最強風 でした。体をもっていけれそうだっ
た ご来光の前後が当然ですが寒い上に、風が半端なかった。日によって違うで しょうが。なので重ね着の極地で、ダウン(ユニクロで買った)の上にさ らに 防風で雨具の上を。それでも寒いのだが、中島君が持参してくれたツェルトで4人でくるまり ながらご 来光を鑑賞。モンゴルのゴビ砂漠の真ん中で見たそれも綺麗だった が、やはり富士山のご来光は格別です。

 富士山の風が強いのは、山の上部には木がないということと関係しているので しょうが、多分高い山は皆風が強いことが多いのだと思う。ご来光を見 に登る 人は寒さ対策(重ね着方式)が重要です。

 富士山登山にはいろいろな批判がある。一つは観光地化している、というも の。その通り。今回もかなりの数の中国人、欧米人が登ってきて、「山岳 信仰 あるのかな」とか思ったし、「世界遺産というより、将来 はミシュラン3星」かな、とも思った。言ってみれば整備されす ぎてい る。道も山小屋も。山に詳しい人は、日本で一番面白くない山という。その通り だと思う。

今はもう ない観測所 レーダーは動いて
いないが、人は何か研究しているらし い まあでも私にとっては最初だったし、ずっと眺めていた山だから、登って良 かったと思っているんですよ。結構高山病でやられている人も見掛けた が、 我々4人は問題なし。要するに酸素不足なので、しっかり呼吸する、吸った息を 吐くということに気を付ければ言われるほどではない、と私は思っ た。

 はっきり言って私のように普段荷物を持たない人間に とっての一番の登山上の問題は、重い背中の荷物です。これが体のバランスを普 段と違うものに する。特に下りで石ころだらけにしても「ここは滑らな いだろう」と思うところが滑る。結構下りに重要なのは「かかと歩 き」です。 かかとを砂利にまず刺して、そして進む。蟹歩きも有効かな。登りよ り下りでへたっていた人を多く見た。多分膝をやられたのだ と思う。

 うーん、なんか課題がないと「もう一度」という気分ではないな。普段歩いた り走ったりしているので、私は今のところ特に体には問題なしですが、 下山最 終段階の人々を18日の登山開始の時点で見たのですが、やはり疲労困憊している 人が多い。登るんだったら、ちょっと階段健康法をやるとか準 備が必要かな。

 役立ったもの。ヘッドランプ。ご来光を見るために早朝登山をするのに絶対必 要です。私は以前ブータンに行ったときにもっていったので済ませよう とした のですが、明るくない。他の3人のそれは明るい。LEDだった。ヘッドランプも 進化するのです。新しいタイプのにしないと。全然明るさが違 う。

お鉢回りの図 次に「要るのかな」と思いながら持って言って良かったのがスティック。登り で1本、下りに2本使った。手袋。6合目から8から9合目の岩場で岩を手で つかむためや、体のバランスを崩して手をつくときに手袋は役立つ。かつ防寒にな る。


雨は全く降らず、雨具は必要ないようでいて防寒、風よけで必要だった。上 は。あと早朝は寒いのでダウン。五合目は夏、上の早朝は風が超強い 真 冬。着たり脱いだりを頻繁にして発汗をなるべく抑える 。発汗すると風が吹くと寒いし、疲れ る。

 バンダナ。風が強く小石が飛ぶ。目に入るものもあるし、ほほに当たる。バン ダナは小石避けにもなるし、防寒にもなる。耳も温かいし、首も温か い。私は 二本持って行って、2本とも使いました。あとは小銭。トイレは一回200円。

 最後まで迷ったのは、PCを背中に背負うかでした。だって八合目の山小屋では やることがないことは分かっていた。テザリングは出来る。でもやめ ました。 重いから。ザックはそれ自体が重い。車に残して正解。

雲海が綺麗だった。雲海を背に

 改めて、登って良かったと思う。一緒の体験が出来たお三方には感謝。私だけ が富士山初登山でした。ヘッドランプをとっかえてくれたり。いろいろ 貸して もらったり。感謝だな。天気予報が悪かったのに、出会えたのは完璧なご来光、 富士山登山日和だったのも良かった。

 むろん世界遺産になって海外の人も大勢いましたが、北麓の駐車場でナンバー を見ると「日本中からいらしているな」という感じ。日本の大切なア セットの 一つだと思う。富士山は。

22:38
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