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2016
07/21
Thu

なんちゃって大統領候補.....次を狙う共和党

day by day
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 (11:35)一言で言ってしまえば、ドナルド・トランプは「なんちゃって大統領候補」と言えると思う。

 なぜ「なんちゃって」かと言えば、今クリーブランドで進行中の共和党大会がトランプへの圧倒的支持に染まらないからだ。どちらかと言えば分裂が目立ち、反旗を翻す州代表もいる。会場はあちこちでいざこざ。議場の演壇に立って演説してもトランプを明確に支持しない人も出ている。

 その代表はもっとも激しく戦ったトム・クルーズ上院議員だ。会場からはブーイングが起きた。「Convention Blasts Cruz For Not Endorsing Trump」とNBC。

 しかし彼は出席しただけまし。ルビオはビデオ出演だったし、そもそも出席しない人が続出している。ブッシュ前大統領もそうだし、パパ・ブッシュも弟ブッシュも。過去2回の党大統領候補のマケイン上院議員、ロムニー元マサチューセッツ州知事も欠席。我々が知っている人を探すのに苦労するくらいだ。

 では出席した人は何を語っているのか。彼の息子や近しい人は必死だ。しかしそれ以外の人はトランプと彼の政策に関して述べているのではなく、「共和党は今回の事で分裂して欲しくない。今回の次の選挙(2020)で民主党に勝つためには共和党という党が必要。団結を守ろう」と本心では思っている人が多いのだと思う。総司会のポール・ライアンはその代表格だ。

 トランプの主張を入れてメキシコとの国境に壁を作るという趣旨の党綱領は採択された。しかし議場でこの問題に触れる人はほとんどいない。口はばかれるからだ。つまり私が見るところ、「心からトランプに大統領になって欲しい」と思っている人は少ない。次を狙っている。ライアンも。

 会場の様子についてニューヨーク・タイムズが面白い記事を書いている。「空席が目立つ a Low-Energy Show So Far」だと。夫人のメラニアさんのミッシェル演説盗用はスタッフが認めた。しかし本人だろうとスタッフだろうと格好悪いことをしたことに違いはない。

 今テレビを見ていたらマイク・ペンスが演説をしている。「トランプが大統領になったらその変化は huge」だと。huge は強い言葉です。ペンスは一呼吸置いてこの言葉を使った。ここで大拍手。しかしペンスのそもそもの主張はトランプとかなり違う。それを隠している。

 あれやこれや。で「なんちゃって大統領候補」だと私は思うわけで、彼を実際の大統領にするほどアメリカ人もバカじゃないと思う。もっとも、ヒットラーも最初は「なんちゃって」だったことを思うと、安心はできなが。

12:26
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