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2016
07/22
Fri

酷い受諾演説だった....びっくり

day by day
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 (12:35)トランプの指名受諾演説は日本時間の昼12時34分に終わったと思う。CNNのアナウンサーによれば彼の演説は1時間15分続いたという。過去の指名受諾演説の中で最長だったと。どの候補よりも。

 なぜ長くなったのか。彼が演説をしばしば止めて、会場の盛り上がり、例えば 「USA USA USA」 などの叫び(無意味な)に嬉しそうに耳を傾けたからです。中断に次ぐ中断。そして大声でAmerica Firstと何回も。

 正直私は何回も指名受諾演説を聴いているが、これほど「知的刺激」「インテリジェンス」を感じなかった演説はない。もっぱら「my opponent」 (ヒラリーを指す)を非難していて、私が大統領になれば、その次の日からアメリカに「law and order」(法と秩序)が回復し、アメリカに職が戻り、海外諸国にアメリカを再び尊敬させ........と続く。

 「じゃそれをどう実現するのか」については何一つ具体的な言及はなかったと思う。演説の中で「計画(plan)」という単語は何回も使った。「私の計画では....」と。しかしその中味が何か.....については、言及がない。

 例えばフロリダで起きたようなテロは「私が就任すればその日から起こさせない」と。ではどうして、と思うが説明はない。オハイオに鉄鋼労働者の職を取り戻すと.....ではどうして。説明がない。

 私も最初の方は他の事をしていて少ししてから聞き始めたので全文は後で見て見ますが、移民に対する恐怖を煽り、沈みつつあるアメリカの権威への郷愁をかき立て、絶対的に警察官(の行動)を擁護し、「壁」を作ると宣言し(メキシコという国名には触れなかったような気がした)と多岐にわたるが、実は中味不明な演説だったと思う。全体的にはトランプの演説は分断を煽っていた。

 彼のしゃべり方もそうだが、会場の雰囲気も異様です。あんな場にいたら私だったら「こりゃだめだ」と外に出る。実際にそうだった人も多いのではないか。政治の現場なのかもしれないが、一種のショーに見えた。予想されたことだが、少しはまともな受諾演説になるかとも思っていた。だから、とっても残念だな。

 確信めいたものが生まれた。彼は「大統領になったら変身する」というのは甘い。彼がもし万が一大統領になれば、アメリカの歴史の中で最悪の大統領になる。権威を振りかざし、「法と秩序」をないがしろにする。

 CNNの多くのコメンテーターが「恐ろしささえ感じた」と言っていたのには賛成できた。あれをアメリカの一般国民がどう受け取るかだ。なぜならコメンテーターも1票しかないから。

 来週は民主党の党大会です。もっとまともな党大会と受諾演説を期待したい。

13:09
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