日々のライブな情報ページ

2016
10/13
Thu

凄い男がいたもんだ.......

day by day
EOF; } ?>

 (21:11)それにしても、スズキっていう日本の自動車メーカーは、ある意味凄い存在ですよね。過去に提携したのはアメリカ第一位のGM(1981年)、その次がドイツ最大手のフォルクスワーゲン(2002年)。そして今回は日本最大のメーカーであるトヨタとの提携(交渉開始)。世界自動車大手国の最大手を提携相手に渡り歩いている。

 なぜそんなことが可能か。それはやはりスズキが「特徴有る、他社にとって魅力的なコンテンツを持っている」ということでしょう。何と言っても「小型車に強い」ということであり、次には世界のどの自動車メーカーもまだ地歩を築けていないインドで非常に大きな存在である、ということ。

 そのGMとVWとの提携の解消の経緯を見ると、大が小を見限った、つまりGMやVWがスズキを見限ったというより、小が大を見限ったという印象がする。つまりスズキが「こいつら何も無い」と見限ったという印象。

 それが鮮明だったのはスズキとVWの提携解消の経緯。未練たらたらのVWを「数年で彼等に学ぶことは何も無いと分かった」(鈴木会長の発言 私が覚えている範囲で)と言って切ったら、あのVWの偽装問題。「天才的縁切り」だと私は思いました。

 しかし重要なのはスズキの提携のペースのインターバルが短くなっていること。それはやはりスズキのサイドに提携を求める理由があると言うことでしょう。私が知る限りではスズキにはハイブリッドも電気もない。しかし大きな流れはエネルギー源の多様化です。

 多分スズキが欲しいのはハイブリッドやMIRAIに代表される水素系、それに電気自動車のノウハウだと思う。MIRAIも大きな括りでは電気自動車です。車内で電気を発生させているというだけで。

 トヨタにもメリットがある。交渉がこのままうまく進むかどうかは知りませんが、トヨタにとっては「ダイハツ+スズキ」となれば、これはもう自動車(乗用車)一貫メーカーの誕生のようなものです。スズキのインド市場での存在感も魅力でしょう。

 ある新聞が「オール・ジャパン」と表現しているのは、ある意味当たっている。世界の自動車メーカーにこんな存在はない。そういう意味ではトヨタの地歩は固まる。しかし私は「これでもうトヨタは大丈夫」とは思わない。

 なぜなら、今後自動車業界の競争は、在来メーカーとの競争というより、新規参入組との争い、という形になると思う。それはテスラかも知れないし、アップルかも知れないし、その他の新興メーカーかも知れない。

 しかし提携交渉がうまく進めば、またまた面白い存在ができる事になるし、トヨタとしては「数年で何も無いことが分かった」と鈴木さんに言われないようにしないと。ははは、鈴木さんはもう高齢なんですが、まだしっかりされている。

21:08
EOF; } ?>
ページの先頭へ
twitter
伊藤洋一公式Twitterアカウント

サーチ


カテゴリー


最新の記事

カレンダー

キーワード