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2016
10/20
Thu

結果を受け入れないかも....と、トランプ

day by day
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 (20:20)今朝は時間が無かったので途中まででしたが、今日の第三回の米大統領候補者討論会であった一番重大な発言はトランプの「"I will tell you at the time. I will keep you in suspense"」です。司会者から「今回の選挙の結果を、仮にあなたが負けたとして、受け入れるか」と聞かれたことに対して。(I will look at it at the time としている新聞もある

 つまり彼は選挙結果を受け入れるかどうかを今の段階では言わない、「その時に言う」と先延ばしし、最終的に「選挙結果を否定する可能性」を示唆したものだ。もしその場合、理由に挙げるのは「今回の選挙は不正な選挙だった」だろう。これは驚くべき事だ。私は驚いてFBにそれだけを書き込んだ程だ。

 この問題に関する日本のメディアの感度は鈍く、見ていたNHKのBSの番組は「女性問題が....」とか「激しい舌戦が....」とか言っていたが、この発言ほど驚愕すべき、そしてトランプという男の本性を現したものは無い。

 これはアメリカの民主主義の根幹に関わる問題だ。であるが故に、アメリカの新聞の今回の討論会に関する記事の見出しは、皆この問題に集中している。「潔く負けを認め、勝った相手を祝福し、団結してこれからの国の運営に協力する」というのがアメリカにおける大統領選挙敗者のあり方。トランプはそれをしないかも、と示唆しているのだ。

 ではどうするのか。拒否して反乱でも起こすのか。またはクーデターでも。この発言に驚いたのは、共和党の選挙運動トップだ。討論会後に「我々は選挙結果を受け入れる」と改めて表明。なぜなら彼はトランプが言ったことがいかに重大かを知っているからだ。

 実はアメリカの多くの人々はトランプがあまりにも「今回の選挙は不正操作だ」というので、「では結果を受け入れるのか」と疑問を持ち始めていた。しかしトランプの副大統領候補のペンスは、「我々は受け入れる」と表明し、彼の妻のメラニアも「夫は受け入れる」と述べてきた。

 それはひっくり返したのがトランプの今回の発言だ。聞いていて司会者に拍手を送った部分だったが、さすがのトランプはこの質問には「yes」というだろうと思っていた。アメリカ国民の意識がアメリカの多くのメディアと同じで無いことは今回証明されている。しかしさすがこの発言は問題になるだろう。

 本当に今回の選挙が不正だと考えるなら、討論会にも出てこなければ良い。自分に都合が悪くなると「陰謀だ、不正だ」と騒ぎ立てる。本性が現れたトランプをアメリカ国民はどう評価するのか。

21:15
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