(02:00)金融市場絡みの話題が多かったので、気になっていたものの書けなかったことをいくつか。
チベットにおける騒擾は、今の共産党一党独裁が依然続いている中国の体制の無理・行き詰まりが表面化した事態ですが、そこから指し示されることとしては
と同時にそれは民族問題でもある。ユーゴスラビアの社会主義体制、チトーという神格化された指導者がいなくなった時以来の混乱は今に続いていますが、多民族国家・中国も今の体制が崩れたときには似たような状況が起きる、ということです。ウルムチなどイスラム教徒居住区なども同じような展開が予想される。
中国に関しては、この週末に届いたフォーサイトに面白い記事が載っていたが、確かにこの数ヶ月の温家宝さんの動きは興味深かった。温家宝さんが広州駅でマイクを握って人民に語りかけている新聞の写真は今でも持っていますが、結局彼は「正月までには帰れます」とした約束を果たせなかったことをこの記事で改めて確認しました。
次に気になったニュースは、「キューバ政府は、これまで国民に制限してきたパソコンやDVDプレーヤーなどの購入の自由化を決めた」というもの。逆に言えば、「今までは制限されていた」ということ。世の中には、「カストロ崇拝者」が一杯いる。しかし、PCの所有まで今の今まで制限してきた国に憧れは持とうという気にはならない。まあ一回行ってみたい気はしますが。
次はオーストラリア。ケビン・ラッド首相はえらく中国贔屓らしいが、そのことは誰にでも好き嫌いはあるだろうからたいした問題ではない。しかし、日本の捕鯨をあれだけ非難しながら、その一方で「増えすぎたから」とカンガルーを400匹も薬物注射で安楽死させるという。
オーストラリアのギャレット環境省は、「バランスが取れ、科学的に実行される計画は良い政策だ」と。バランスは見る人によって違う。この一両日で面白かったニュースは以下のニュースである。
鯨肉を食べて地球を救おう-。捕鯨を支持するノルウェーの団体が、捕鯨は家畜の飼育よりも排出される温室効果ガスが少ないとする調査結果をまとめた。同団体は、捕鯨船が排出する温室効果ガスの量を計算。牛の飼育で排出される量と比較すると、肉1キロ当たりの排出量は8分の1だったという。
同団体は「牛肉などほかの肉を食べるよりは鯨肉を食べた方が環境にやさしい」と指摘しているが、環境保護団体グリーンピースは調査結果に反発している。