(13:15)化学兵器使用疑惑を巡るシリア査察での国連安保理。いつもだったらロシアとともに「拒否」に回る中国が「棄権」に。トランプ大統領との会談を受けて、変化がやはり出ているような。
それに関連して中国の結構先端的な意見を掲載する人民日報系の新聞「環球時報」が興味深い論調を北朝鮮に関して掲載しているという。12日付けの社説。
今月北朝鮮がさらなる挑発にでれば、中国社会は北朝鮮の原油輸入を制限するなどかつてない厳しい国連制裁をいとわないだろう
と。残念ながら私は中国語が出来ないので、文章の全体を読むことが出来ない。しかしいくつかのメディアがそれを報じている。
これは潜在的には重要です。北朝鮮の最大の弱点は「原油を全て中国から輸入している」という点。もしそれが止められれ、そして在庫が底をつけば、北朝鮮は軍車両も軍航空機も動かせない。つまりそれは直ちに「北朝鮮の軍事能力の著しい低下」に繋がる。むろん経済活動もストップ状態になる。
「そんなことをすれば北朝鮮は暴発する」というのが今までの中国の見方。しかし環球時報がその潜在的可能性を書いたと言うことは、少なくとも中国は北朝鮮に自分達の言うことを聞かすために、それを「一種の脅迫材料に使った」ということでしょう。本当にそれを発動するかどうかは次の問題ですが、その可能性が示唆されたことが重要です。
これに対する北朝鮮の論評は出ていない。また中国の要人の口からこの可能性を示唆する発言も出ていない。しかしこれは北朝鮮も考える可能性がある。なので備忘のために書いておきますが、中朝間でいよいよ「石油」が語られる事態になってきたということは、事態が動く切っ掛けになるかも知れない。
明日が15日なので、ちょっと書いておきます。中国と北朝鮮の動きがやはり気になるので。