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2017
05/18
Thu

自壊プロセスに入った....トランプ(大統領)

day by day

 (05:33)ちょっと頭の体操をしています。むろん状況は動いていて、それ故に思考は巡りますが。

 「トランプが辞めてペンスが大統領になった方がマーケットも反発に転じ、そして共和党議員達も中間選挙に勝てると考える時期は迫っているのか」  21000ドルに再び迫っていたニューヨークの株価は17日に急落。高値警戒感があったことは確かだ。しかし下げが大きい。同日の引けは20606.93 ドルで、実に372.82ドル、 1.78%安。大幅な下げの大きな要因は「ワシントンの目を覆う混乱」だ。主役はトランプ大統領。ドル・円は111円挟み。直近のドル高値から3円以上の円高。

 もしトランプ故の金融市場の混乱が続くなら、マーケットは「トランプ辞任、ペンス昇格」を歓迎する。ペンス氏が「トランプ大統領の辞任は残念だった。私が規制緩和、インフラ投資、減税などの彼の政策を引き継ぐ」と言った場合はなおさらでしょう。

 今は弾劾とか「トランプを辞めさせることに消極的」と思える共和党、特に指導部。彼等にも「利害関係」がある。先ほどちらっと見て面白いと思った記事には、「Why the G.O.P. Isn't Pushing Hard for a Trump Inquiry」がある。

 この記事はスマホで見たときには「共和党はなぜトランプを捨てない(abandon)のか」になっていたと思うが、中味は同じです。

 「No Evidence of Collusion」(まだロシアとトランプ陣営共謀の証拠なし)
 「Ongoing Investigations」(議会の委員会などで現在調査中)
 「Rejecting Democrats' Demands」(民主党の要求に押されたくない)
 「Protecting the Base」(35%前後のコアなトランプ支持者を大切にしたい)
 「Distrust of the Media」(メディア不信)
 「Trump Is Delivering」(トランプは自分達の希望する政策を標榜)
 「Fear of a Special Counsel」(特別検察官への恐怖)

 もっともだ。マコーネル共和党上院院内総務は「トランプの大統領に懸念を持っているか...」という質問(確かそんな感じだった)に対して、苦笑いし、しばらく考えてから「ノー」と一言。分かったのは「(彼も)揺れている」だった。

 議員にとって一番の恐怖は「ただの人」になることだ。今の状況(トランプと共和党の支持率が低下している)が続けば、2018年の中間選挙で上下両院での多数派の地位を失うとの見通しが強まれば、共和党議員、共和党指導部も動くと考えるのが自然だ。それはいつか。

 今朝はあまり長い文章を書いている時間がないのですが、全体的に見て「政権の自壊プロセスが始まっている」と思う。政権という意味は、今のドナルド・トランプを頂点にした政権という意味です。

 明確なのは政権を構成している内部メンバーの中に、「トランプは大統領に相応しくない」「彼にダメージを与えたい」「辞めてもらうのがよろしい」と考えている人が非常に多い、と思われることだ。

 でなかったら、あれほどリークは出ない。コミー解任によって司法省、FBIの中にトランプ大統領はトランプ嫌いを増やしてしまった。今後も反トランプ情報はアメリカのメディアに出続けるでしょう。ニクソンを辞任に追い込んだディープ・スロートは確かFBI副長官だった。

 それはワシントンの政治任用の560人(だったかな)のうちトランプ大統領が埋めたのが100人ちょっとという寂しい現実から来ているのかも知れない(民主党支持者が残っている)し、そもそも彼の政治スタイル(極めて頻繁にフロリダの別荘に行くなど)が好ましいとは思っていない人達が多いことにもよるのかも知れない。それにトランプという人のもっている性格・資質もある。

 ところで、彼だったら「やーめた」と自分で言い出す可能性もある。辞めても何も困らない。金持ちだ。有名にもなった。但しディールするでしょう。「辞めたら俺を追わないで欲しい」と。

 次は弾劾。しかしそれにはちょっと時間がかかる。共和党が動かなければ出来ない。三番目は最近読んだ記事の中にあった。面白かった。「副大統領や閣僚によるクーデター」の可能性。これはかつて私の番組にも出ていただいた冷泉彰彦さんが指摘しているもの。ポイントは合衆国憲法修正25条4項。

 ネットで調べたら確かに『副大統領が「行政各部の長官ないし他の連邦議会が法律で定める機関の長の過半数」(すなわち閣僚の過半数)と共に、大統領の執行不能を宣言できる』とある。なるほど。今まで気がつかなかった。しかしペンスが直ぐに動くとは思えない。

 しかし繰り返すが、「自壊は始まっている」と思う。心配なのはトランプが生き残りをかけて「妙な手」を打つことです。それはいろいろ考えられる。多分外交・軍事。しかしどれが有効だろうか  ? 一つ一つについて考える必要がある。
 しかしどうなんでしょうね。会った人間の事をとりあえず「いい奴、いい男」など意味不明の評価をする傾向が強い人間。決断出来るのか。イバンカ、クシュナーなどトランプ・ファミリーは何を思う ?

 うーん次は、閣僚や身内から「もう辞めた...」と政権から離脱する人が出るのか出ないのか...。出たら危機は一段と深まる。やっぱりFBI長官に「フリンに対する捜査をできたら止めてくれ(I hope you can let this go)」はないでしょう。

05:43
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