日々のライブな情報ページ

2017
11/06
Mon

盤石だった筈が....

day by day
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 (07:55)ここ数日で一番興味を持った新聞記事は、日曜日の日経朝刊にあった「強権プーチン体制に綻び」でした。世界中の体制が何らかの揺れを経験している中、いままで「盤石」と思われているロシア。プーチンのロシアですが、そのロシアにも異変かと。

 副見出しは「ロシア各地で反政権デモ」とある。そういうことが散発的に起きていることは知っていたが、これだけまとまったデモがあったとは知らなかった。

 プーチン大統領の出身地であるサンクトペテルブルク(沈み行くが、綺麗な街です)では、彼の誕生日の10月07日に「プーチンのいないロシアを」などのスローガンを掲げて5000人規模のデモがあったそうな。

 当然警察が出動して、治安機関に数十人が拘束されたそうだが、緻密に思われているプーチン政権の政策があちこちほころびが出ていることは確かだ。クリミアを併合したのは国民の拍手喝采を呼んだが、その結果の西欧諸国の制裁でロシア経済は力強さを失った。つまり成長が難しくなった。

 自分達に都合良くなるように....とアメリカ大統領選挙に容喙したが(その証拠がアメリカで次々に明らかになりつつある)、その結果は逆にアメリカによるロシア制裁のムードを強めた。頼りのトランプ大統領もロシアの希望する方向には動けない。

 ロシアはずっと昔から汚職の多い国。この時のシベリア鉄道を利用したロシアの旅でも、各所でそれを確認出来たが、国民も全体的に経済のレベルが上がっているときは良かったが、厳しくなったら「(プーチン体制を)容認できない」という雰囲気を高めているのでしょう。

 プーチンに何が出来るのか。これがなかなか難しい。欧米の制裁を解除するためにクリミアで妥協する選択肢はない。アメリカの大統領選挙に容喙したのは過去の事で、これが劇的に良くなる見通しはない。

 結局「国内の締め付けを厳しくする」がその選択肢として残りそうだが、その場合には中国の国民より遙かに自由の使い方、情報収集能力に長けたロシア国民の反発が大きくなる、ということだろう。

 今までロシアは変数としては小さかったが、国際政治の上で「国内政治が必ずしも盤石ではない国」に入ってくる可能性がある。むろんちょっと先だとは思う。「プーチン以外に誰がこの国を動かせるのか ?」というロシア国民の声は強そうなので。

08:06
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