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2018
03/07
Wed

暫くは両睨みだな...

day by day
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  (01:35)「なんかズレていない......」と思うのは私だけでしょうか。今回の韓国と北朝鮮の合意。南だけが発表の形を取っていて、さらに言葉を主の発しているのは韓国政府高官だけなので詳らかではない面もある。

 しかし私はこうしたニュースの中で「北朝鮮は体制の安全が保証されれば、核兵器を放棄するとの考えを示した」という部分や、鄭氏は「北朝鮮は朝鮮半島の非核化の意思を明確にし、北朝鮮に対する軍事的脅威が取り除かれ、体制の安全が保証されるのであれば核を保持する理由はないとの意思を明らかにした」と語ったという部分が気になる。

 体制の保証が外から来るって、本来おかしくないですか。体制は多くのケースにおいては国民が選び、国民に歓迎されているからその政権になるべきだ。しかし北朝鮮の場合は、「体制の安全が保証される」が外から来るという前提になっている。全くの国民不在です。

 ここに北朝鮮の体制が抱えている一番の問題が現れている。今回の韓国側の発表に北朝鮮がどう反応するのか見物だ。7日になる深夜の時点では、北朝鮮からのこの件に関するニュースはゼロ。

 トランプ大統領のツイートは珍しく的を射ている。「Possible progress being made in talks with North Korea. For the first time in many years, a serious effort is being made by all parties concerned. The World is watching and waiting! May be false hope, but the U.S. is ready to go hard in either direction!」。局面が大きく動く可能性もあるし、「false hope」で終わる可能性もあると。

 それにしても、表面的に見ると北朝鮮は従来の立場からかなり譲歩しているように見える。代表団を率いた鄭氏によると、金正恩氏は米韓が4月から合同軍事演習を例年通りの規模で実施することを「理解する」と表明したそうな。

 「絶対やるな。実施は宣戦布告に等しい」と言っていたことから180度態度を変えて、すごく譲歩している。「北朝鮮に対する軍事的脅威が取り除かれ、体制の安全が保証されるのであれば核を保持する理由はないとの意思を明らかにした」という部分も、核とミサイルは放棄しないとしていた態度から大きく後退した。

 にもかかわらず、意表を突かれた韓国や世界が「えっ」と驚く図式が見える。譲歩したにも関わらず北朝鮮が主導権を握っている。突っ走った成果とも言えるが、そんな状況を作ってしまった韓国、世界にも責任があると思う。

 もし仮に本当に北朝鮮が政策の180度転換をするなら、当面は歓迎できるだろう。「国民がその政権を望むか」の視点は残るとして。しかしトランプ大統領の言うように「false hope」で終わるかも知れない。

 しばらく日本を含めた世界は両睨みの状態だ。

02:12
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