(18:35)大きなニュースが続いた一日でした。北朝鮮問題の主役二人は、どうみても一般受けしない。人気がない。その二人が世界を驚かす合意を発表した。世界が二人に一本取られた....という雰囲気。我々の中に、「え、彼等が主役」という気持ちもある。
もっとも、とりあえずは朝鮮半島の緊張緩和の雰囲気は出てくる。それは歓迎すべきだろう。しかし北朝鮮には平気で周囲の国を欺いてきた歴史があるし、「譲歩した先(今回の一連の動きの先)の国の形」を金正恩がどう考えているのかも不明だ。
韓国側の説明を聞いていると、正恩氏は「軍事的な脅威の解消」と「体制の安全保証」を求めているという。しかし先日も書いたが「軍事的な脅威の解消」は在韓米軍の撤退などを含むとしたら、それはアメリカとしても相当考える問題となる。なぜなら在韓米軍には「対中国」の意味合いもあるからだ。
「体制の安全保障」は、他国が安易にすべきものではない。その国の国民が「今の指導者は認められない」と立ち上がったときに"保証"などしていたら、その国民に海外の国が刃を向けなければならない。
ではそれらなしに北朝鮮は核とミサイルを放棄するのか。しないでしょう。軍事的な脅威と体制の保証があれば「核はいらなくなる」と言ったという。しかしその条件の達成はそもそも難しいし、国民を飢えさせても続けた開発をゼロに戻して捨てるというのも考えずらい。
残念な事だが、「朝鮮半島の非核化」は、よほど北朝鮮の譲歩がなければ実現は難しい。それには北朝鮮に何かを与えなければならないが、あの専制国家に一体何を与えたらそれが国民に渡るのか。
財務省の公文書の問題で思うのは、朝日が2日も9日も一面トップの記事で使っている「確認」とは何を意味するのか、が重要だ。多分当該文書を朝日は入手していないと思える。もう一歩突っ込んだ記事が欲しい。
財務省のおたおたは見ていて見苦しい。佐川さんは辞任のようだが、それでは済まないでしょう。以前のように「怪文書のようなもの」と簡単に退けないのは、「何かある」と思わせる。
これから麻生財務大臣が記者会見。何を語るのか。