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2018
03/12
Mon

とっても良く効くソンタック ?

day by day

  (23:46)いつ覚えたか忘れたが、そもそも論的に言うと「忖度」には悪い意味合いはなかったように思う。私にとっても。「母の気持ちを忖度する」といった感じで使い、いやらしい"権力の臭い"はなかった。水平に近い関係だと今でも決して悪い言葉じゃない。

 ところが最近いやに悪い意味合い限定で使われることが多いと思ってネットを調べていたら、どうやら2000年代に入って「上役などの心を推し量る」という意味での用法が多くなったのだという。そこには力関係、権力の臭いがする。

 今回の一連の騒動での「忖度」もそのサイドの意味合いで使われる。誰が誰を忖度し、何もしたのか。それは法律違反にも相当するのではないか。今夜読んだ文章の中では佐藤優さんの論が興味深かった。

 「最強官庁の慢心」との見方がある中で佐藤さんは「財務省の官僚には慢心よりも官邸への恐怖があったのだと思う」と述べる。恐怖故に忖度し........。ではその「恐怖」とは何から生じているのか。

 「政治家におびえ、その場しのぎの場当たり的な発想になっている。背景にあるのは、民主党(現民進党)政権時代に始まった政治主導だ。その負の遺産が今も拡大し続けている。麻生太郎財務相ほどのベテラン政治家が、こういう事態を想定できなかったくらい財務官僚が弱体化している。そのことが一番の問題だ。」と彼。

 民主党政権時代の「政治主導」から、安倍政権では『内閣官房に内閣人事局ができ、経済産業省の力が強くなる一方、政策決定の予算をつかさどり、「官庁の中の官庁」といわれた財務省の時代は終わった』とも。「内閣人事局」の存在が持つ負の影響力に関しては、今日の番組でも伊藤惇夫さんが指摘していた。

 色々な人が、色々なところで「忖度」した。国税庁長官を辞任した佐川さんには忖度しなければならない人が何人もいたでしょう。無論のこと、官僚組織の一番のトップには気を使う。

 「忖度」は本来「ちっちゃな心配り」が良い案配なのに、組織の中で時に「本来あるべき役割」以上に増長した。国民の官庁組織全体へと。霞が関、信頼失墜を懸念 「普通の役人は手出さない」 という日経の記事を読むと、まだ日本の官僚組織全体では「忖度故に公文書書き換え」などは蔓延はしていないようにも思える。

 その通りなら良いが、政府のお金を司る省で「悪い意味の忖度」が横行しているとしたら、やはりそれで大きな問題となって当然だ。今回はその代表例の気がする。

23:39
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伊藤洋一公式Twitterアカウント

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