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2018
04/05
Thu

失礼にあたるので.......報復(発表)

day by day
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  (01:00)その単語がとっても印象に残っているので、備忘のために書いておきますね。「一方的に制裁をかけられて、報復しなければ失礼に当たる....」と。確か華春瑩さんの言葉だった。

 「失礼」ね....。ま、中国的な政治感覚なんでしょう。で、中国は4日に新たに500億ドル相当のアメリカ製品(大豆、自動車など)に対する新たな報復関税を追加発表した。最初の報復関税は30億ドル規模。

 アメリカが発表した対中国制裁関税は600億ドルで、「中国の反撃・報復はその二十分の一」と思わせておいての、新たな報復関税の発表。同程度になった。お互いに同程度にやり合うのを英語では「 a tit-for-tat」(しっぺ返し)といい、今回は「 a tit-for-tat trade war between the world's biggest economies」ということになる。

 マーケットがビビるのは当然だ。この文章を書いている時点のニューヨークのダウは156ドル安。オープン直後の500ドル安からは大分戻した。しかしまだ安い。戻したのは多分、「嚇しあっているが、実際は手を打ちたがっているのが見え見え」だからでしょう。アメリカも中国も。

 そもそも中国は総額500億ドルの報復関税を発表したが、「実施時期」は言っていない。なんも。アメリカの実施が時間を区切っているのと対照的で、かつ「中国は貿易戦争を望まない」と繰り返し政府高官が言っている。

 「(貿易戦争の勃発では)誰でもが敗者になる」というのが最初からの中国側の台詞。中国の方が今までの発展の基を作ったのが「国際貿易」であることを知っているので、「それだけは避けたい」と思っているのでしょう。

 アメリカも株価が不安定になるのを見て、「こりゃまずい展開」と思っている筈だ。中国と机の下でディールして、「中国の対米貿易黒字の削減」で合意し、「一件落着」で事を収めたいと思っている筈だ。

 お互いに「失礼」の報復に連鎖にならないことを望む。

01:38
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