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2008
07/19
Sat

2008年07月19日(土曜日) ライフネット生保

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 (08:59)金曜日の夜は久しぶりに勉強会。もう20年以上続いている会ですが、一緒に始めた内田さんがタイに半移住してしまったり、幹事が我々から片山さん、さらには今の加島・高橋両氏になったり。変わったところは変わった。しかし昨日集まったメンバーを見て「コアは変わらないな」と改めて思った次第。

 昨日の講師は、勉強会の古くからのメンバーである出口さん。なんと日本で44番目のネットをもっぱらの経路とした新しい生命保険会社を作った。名前は「ライフネット生命保険会社」。今回はこの新しい生保の他の生保との考え方や仕組みの違い、その可能性を聞いた。

 この生保、非常に大きな特徴がある。

  1. 売っている商品は「定期死亡保険」と「終身医療保険」の2種類のみで、最近問題となっている特約は全くなし

     

  2. 支払い事由は「死亡」「入院」「手術」の三つに限定され、「不払い」など起きないような仕組みになっている

     

  3. 保険料は、働き盛りで一番保障が必要と思われる40代前半までは定期死亡保険なら業界最低水準(但し、無解約返戻金・無配当金)

     

  4. 契約はインターネットを介してメールを授受することにより問答を繰り返して詳細を告知し、加えて提出された健康診断書をもとに行われる

     

  5. 本人確認は免許証など本人確認書類を郵送により行う
 など。日本の保険会社にしては珍しく約款が事前に読めることなども特徴だという。話を聞いていて徹底して合理的な生保になっていると感じました。出資している企業はHPのトップの下の方に掲載されているが、三井物産とかセブンとか良く知られた会社が大手処として入っている。

 何よりも話を聞いて面白かったのは、今までの日本の生保がいかに割高な、かつ複雑な設計になっていたかという話です。特約などはもともと比較販売が出来ないように作られた面もあって、例えば生保の総合職の人でも覚えきれないほど複雑なものになっているという。これでは不払いが発生するわけです。

 ライフネットは混乱や不払いのもとになる特約を一切そぎ落とし、また日本の生保の従来の販売経路である保険販売員(”保険のおばちゃん”と多くの人が呼ぶ)も全く使っていないので、その分非常に安く商品設計が出来ている。社員は今でも出口さんを入れて50人くらいで、そのうち二人が保険商品設計には欠かせないアクチュアリー。

 「一番の悩みは何か」と聞いたら「知名度がないこと」ということで、まあそれは出来たばかりだから仕方がない。ネット生保だから、ネットで知名度が上がればいいのですが、それにはちょっと時間がかかる。話を聞いていて、非常に合理的、かつ従来の日本の生命保険会社に比べて抜きん出て安い。その点では、いつか人気が出る可能性が高いと思いました。

 出口さんは某大手生命保険会社の幹部だった。その頃から知っている。従来の日本の保険会社が抱える問題点、日本の生保業界の課題は大きい。その面で新会社はナイスなチャレンジだと思うし、出資した会社もこのネット生保の将来に賭けたのでしょう。

 またこれからの「スリムな生き方」が求められる時代には、時代の要請に合致した生保だと思う。HPには、見積もりページがあって、実に簡単に見積もりができる。これは便利です。私も色々な選択肢でやってみました。

 勉強会のメンバーから起業家が出てくるとはナイスじゃないですか。それが出口さんになるとは思っていませんでしたが。幹事の一人の加島君は博士になったし、まだまだこの勉強会は面白い。

07:47
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