(13:25)すっごく納得でき、さらに少し勉強になった本を読みました。『「お通し」はなぜ必ず出るのか」というのです。タイトルの付け方はうまいのですが、本は全体としてはお店論、レストラン論です。
「支店は出すな」「経営している企業の企業名は出すな」など、日頃私が思っていることが次から次と出てくる。「同じようなことを考えているものだ」と思う。この本は「次は飲食の店でも」と考えている人には良いガイドになるのではないでしょうか。
街を歩いていて思うのは、よくまあこれだけの店が出来、そしてその数に見合う店が潰れているな、ということです。「改装屋だけが儲かるのではないか」と思うほど。この本は「なぜそんなことが起きるのか」「それを防ぐにはどうしたらいいか」を丁寧に解説している。さっと読めて面白かった。
この本は著者が持っている知識の一部を出しただけのような気もする。本当に店を出したい人はもうちょっと彼の話を聞くのも良いかも知れない。数字として面白かったのは、1997年が日本のレストラン、飲食店の売り上げのピークで、その後は下がってきていて今は年間24兆円程度、という点。
ところで、レストランの話が出たので思い出したのですが、「地中海料理」のコーナーに「Mario i Sentieri 」を入れました。良い店です。少しがやがやしていて、イタリアンらしい。最近「イタリアンはここがうまい」と思うようになりました。
レストランを紹介しましたから、映画も紹介しましょう。「ベルサイユの子」です。確か銀座の和光の近くのシネスイッチで見たと思う。実にいろいろな見方が出来る映画です。この子は次々に捨てられる。母親に、そして一時は気持ちが繋がったホームレスの男性に。しかし次々に拾ってくれる人も出てくる。
観た人はそれぞれの感想を持つのではないでしょうか。良い映画でした。