日々のライブな情報ページ

2009
11/13
Fri

2009年11月13日(金曜日) 新たな視点を.....

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 (15:56)それにしても、どえらい警戒ですね。私がやっているポッドキャストの番組二つ(「日経ビズポッドキャスト」「伊藤 洋一の Roundup World Now」)は両方ともアメリカ大使館の直ぐ隣のビルに入っているラジオNIKKEIさんで収録しているのですが、その辺はかどっこごとに警察官が時に一人で、しばしば二人で立っている。

 今日は赤坂見附の地下鉄出口から反対側のエクセルホテルに渡っている陸橋の上でも警察官の方を見付けました。いくつかのイベントが重なっているとはいえ、これだけの厳しい警戒は見たことがない。私は一回もないのですが、こうした警察官に誰何された人が私の周りには多い。なぜ私が誰何されないかについては、そりゃきちんとしているからでしょう.....ハハハ(笑)

 もうオバマさんは着いたんでしょうか。普天間の問題が先送りになって、「ただ来ただけ」ということで終わらなければ良いのですが。そうだ、アジア演説には注目しよう。

 それにしても、この2週間くらい日経CNBCなど市場を主な対象とするテレビの面白くないこと。最大の原因は「市場が膠着状態」ということで、これは局側の責任ではないが、もう一つの要因は各メディアのマーケットの取り上げ方が「一つの視点」、つまり「東京市場はダメ」に偏りすぎている結果だと思う。

 アナウンサーから市場の解説者まで、「いわずもがなですが」「繰り返しになりますが」とかいいながら、東京市場の値動きのなさ、主体性のなさをこれでもかと繰り返し口の端に載せている。だったら、少しは動いている中国や香港、それにムンバイやニューヨーク、それにヨーロッパの市場に関する報道時間でも長くすれば良いと思うのに。相変わらずインドの市場などに関しては、SENSEXの数字を流しているだけ。

 大英帝国が衰退して久しいのに、市場関係者がずっとフィナンシャル・ タイムズを読むのは、そこには「世界」「世界の市場」があるからだ。この新聞はそのグローバルさがウリだ。しかし今のところ、日本のマーケットメディアには「世界」「グローバルな視点」はない。ニューヨーク市場に関する解説がほんちょちょっとあるだけだ。完全にマルドメ。これではいずれグローバルな投資を視点に置く日本の投資家から見限られる。投資家は個人も含めて本当に日本の市場が動かないんだったら、そんなのは相手にしないのだから。

 1980年代に「株式市場は死んだ」とまでいわれたところからニューヨークの株価が動き出したことは良く知られている。完全に死んでいるマーケットなどない。中では胎動があるはずだし、本当にないのならば投資家に海外の市場を紹介するのも役割だと思う。

 我々は新しい、気付かない情報や分析を求めて貴重な時間をテレビの前で過ごす。同じ情報や同じ不平不満を聞くためにテレビを付けているわけではない。いろいろな斬新な角度からの情報、多岐にわたる情報が欲しいのである。

 今の世界は、例えば自動車産業一つをとっても非常に大きな技術革新の中にある。ネットの世界もクラウドが出てきて大きく変わろうとしているし、人々がモノを買う経路も大きく変化している。

 新しい視点、見方がないのなら海外のあちこちのセンターの映像を翻訳付きで見せてもらうのも結構。このままだと市場からも投資家が離れつつあるが、それを報道する番組からも人々が、そして投資家が離れてしまうのではないかと心配だ。もっと工夫をして欲しい。

15:46
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