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2009
12/31
Thu

2009年12月31日(木曜日) 良い年越しを

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 (17:56)ナマでこれほど長い時間スタジオにいたのは初めてかな。「やじうまプラス」で午前6時から4時間45分、午前10時45分まで。「ナマ」ではない「収録」ではありますよ。半日近くやっていたこともある。ナマはカメラがこちらを向いている間は立ち上がることも出来ない。基本的には座っていなければならないので、ちょっとお疲れでした。前の晩あまり寝てないこともあって、終わったら3時間ほど昼寝をしました。ははは。

町田さんが最後の出番となった日経ヴェリタスの月曜日のスタジオでの集合写真  12月31日に東京にいるのは本当に久しぶり。去年は屋久島で、その前が沖縄。それ以前はインドなどの海外が多かったように思う。今年も検討したのですが、曜日の並びが悪い。中国には近々行かねばと思っていたのですが、上海や北京などの都会は見ても仕方がない。本当は中国の田舎に行きたいのですが、それには時間がかかる。まあ今年はブータンに行ったし、また来年企画し直します。チベットが有力な候補です。

 今私の部屋のテレビはBS1ですが、ちょうど今年タイガー・ウッヅが勝ったアーノルド・パーマーのインビテーショナル・クラシックの再放送をやっている。なぜ今この時期にタイガーの映像を流しているのか知りませんが、来年のゴルフ・シーズンが接近すると、今の雰囲気は変わって、「また彼にグリーンの上に登場して欲しい」と考える人が多くなるんでしょうね。

 聖人とも思われていたタイガーの今年の事件に関しては、まだ真相は分かっていないが、まあ彼の方に非があるのでしょう。しかしだからといってアスリートとしての彼の能力に疑問符が付いたわけではない。相変わらずすごい選手でしょう。世界は彼を今年は違う角度から「すさまじく消費」した。来年はまた次の風が吹くような気がする。

 実は私は「タイガーの活躍は、オバマが大統領になる下準備をした」という考え方です。それほど彼の活躍は、黒人と言われる人々に対するその他の人種の人の見方を変えた。今はその両方がちょっとピンチだということです。しかし人の評価は刻々、しかもすさまじく変わる。来年はそれがどう動くか。

 鳩山内閣の「新経済成長戦略」は、昨日夜かなりしっかり読みましたが、一体誰が書いたのでしょうね。馴染みのない単語がずらり。これを政治家が書いたとは思えない。「モーダルシフト」はまだいいとしても、私も「ドラッグラグ」「デバイスラグ」なる言葉は知りませんでした。業界の人しか知らない言葉。それが使われている。

 それにしても、本当はまずこれ(”戦略”)があって、その上で事業仕分けもなければならなかったのです。指針がないまま事業仕分けが行われた。仕分け人の一人は、「(指針がないので)自分の良心に基づいてやった」と。そうだとしたら、仕分け人一人一人が異なる基準を持って事業を仕分けたと言うことです。これでは結果はバラバラになる。実際にそうなった。

 民主党はネクスト・キャビネットというのを作っていた。そういうところで、基本戦略(成長戦略を含めて)を作っておくべきだったのでしょう。もっと前に。「政権交代」を叫んでいたのですから。連立がありましたからその面で遅れた理由は分かる。しかし、思ったほど、というか全く政権準備が出来ていなかったというのが、この100日あまりで明らかになったということです。

 民主党の新戦略に対す私の第一印象を書けば

  1. アジアに主に触れているが、ではFTAAPなどを具体的にどう進めるかのシナリオがない。また世界経済でのアジアの地位向上はその通りだとしても、デファクト・スタンダードを作り始めた欧州や、依然として大きな市場であるアメリカに関するアイデアがない
  2. 「環境・健康・観光」の「3K」を成長の柱にと言うことだが、やはり日本が世界で存在感があるのは製造業であり、そのセクターをどうやって強くするのかに関してアイデアがない
  3. 「環境」「健康」についても具体的に何をするか不明だし、「観光」を言うなら一番障害になるのは「円高」だが、2009年下半期の円高は民主党政権の方針を受けた為替動向とも見ることが可能で、大筋のところで矛盾している

 などでしょうか。今年最後の30日の日本の株式市場が全くこれを評価しなかったのは分かる。日経の一面はこの民主党の新経済戦略をトップから外した。相変わらず来年の民主党の経済政策はJAL問題への対処のようにぶれるし、芯が通らないのでしょう。それでは困るのですが、まあ経済は政府が動かしているわけではない。民間でできることは民間で進めるしかない。本当に政府も一体とならないとパワーアップしないのですが。

 一年もあれば、役割を変える人が大勢出てくる。掲げた写真は2年間「日経CNBC」で毎週月曜日に「ヴェリタス・トーク」を担当した町田裕美さんの最後のスタジオでのショット。といっても彼女は今後も同局の「リーダース」などの番組で仕事を担当する。「ヴェリタス・トーク」で私は彼女の最初の回と最後の回にたまたま当たった。新しい番組でも頑張って欲しい。

 私の番組では、皆さんに長らくポッドキャスの経済番組として聞いていただいた「日経ビジネストレンド」がいったん終了した。この手の番組が4年続いたこと自体、ある意味で驚きです。大部分の期間にわったてスポンサーだったIBMさんには感謝です。私のもう一本のポッドキャス番組である「伊藤 洋一のラウンドアップ・ワードルナウ」は続きますので、お楽しみに。こちらは富士通さんの提供です。両方ともポッドキャストの「ビジネス部門」で、ずっとベスト5に入っていました。そしてこの文章を書いている今現在は、ビジネス部門一位です。

 終わる番組があれば、始まる番組もある。まだ実際にはスタートしていませんが、2010年には面白い企画が私の周りでも始まっている。お楽しみに。それにしても、来年は日本のテレビ業界の大きな番組のいくつかが終わる。「番組は始まり、終わる」ものですが、寂しいことです。

 いろいろあった2009年。このコーナーをお読みの皆様にも今年に対するいろいろな思いがあると思います。むろん、来年に対する期待も。来年が皆様にとって良い年になりますように祈念します。よい新年をお迎えください。

18:05
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