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2010
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Mon

2010年01月18日(月曜日) 手作ラー

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 (10:48)先週でしたか、ある人から面白い話しを聞きました。それは、「ユニクロの回りには刺繍屋さんが多い」というものです。実はネットを調べれば分かるのですが、ユニクロ自身がこういう刺繍サービスをやっている。しかしそれとは別に、ユニクロの周囲には刺繍など、そうでなければ同じ服の形状やデザインを変えることをウリにする店が増えていると。

 その理由は明確です。それは同じ店で同じモノを買う人が増えると、「自分と同じ物を着ている人」が増えるからです。一番目立つのはデザインです。いわゆる「かぶり」。着る物にうるさい人は、「かぶり」には耐えられないでしょう。

 そこで、例えばユニクロに代表されるような店で買った代表的商品、例えばTシャツやフリース、ジーンズなどに自分独自の刺繍などをして、「世界で一つ」の自分のものを作る人が増える、ということです。刺繍は手がかかる。それを専門の人にやってもらおうという動き。なるほど。

 刺繍だけでなく、自分で世界に一つの着る物を作ってしまう人もいるらしい。NHKの「東京カワイイTV」がやっていて、それは「手作ラー」というらしい。面白い表現です。その番組によれば、問屋が多い日暮里と新宿にその聖地、つまり材料が大量に、多様に売っている場所があるとか。日暮里はまだ大学生の頃、中野で衣料品店をやっていた叔母に連れて行かれたことがあるのですが、確かに問屋さんが並んでいた。

 私が住む高円寺などもそういう町に近い。店には古着が並んでいるが、ああいう古着には新たに刺繍などが施されていたりするのでしょう。デパートなどもいろいろなサービスを取り入れていけば面白いと思うのですが、ただ新しい物を売っている。あれでは進歩がない。

 ところで、面白い本を読みました。「民主党代議士の作られ方」(出井康博著 新潮新書)というのです。今話題の中心の民主党ですが、そこの新人議員はどういうプロセスで国会議員になっていくのかを丹念に追っている。登場するのは二人の民主党の若手議員で、その二人を時には早朝から深夜まで取材している。

 読んでいて思ったのは、

  1. 国会議員になるには、驚くべき自己犠牲や日常生活、精神状態の抑制が必要だということ
  2. しかも時間のかなりの部分は勉強と言うよりは、地元の付き合いに費やされている
  3. これが一体優秀な国の政治家を生むシステムだろうか。そうではないのではないか

 という点だ。こうしたプロセスは、恐らく自民党でも同じでしょう。知名度のない人は、この本に描かれたようなプロセスで徐々に選挙民に知ってもらい、支持者を広げ、そして最後は投票してもらって代議士になる。しかし地元の人には最後の所では、「あいつを代議士にしてやった」という気持ちが残る。

 実態を丹念に追った面白い本なのですが、今回の事件のように気持ちがある意味沈み込む本です。「読んで爽快」ということにはならない。まあ国会議員の作られ方が分かるという意味では、面白い本ですが。その次に今「医薬品クライシス」(佐藤健太郎著 新潮新書)を読んでいるのですが、私が全く知らない分野の話しだけに、面白く読み始めています。

13:47
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