
(23:40)>久しぶりに見た”ぼた雪”でした。雪国の人がそう呼ぶかは別にして、それは実に重そうで、かつ大きかった。夜9時過ぎに車を運転したのですが、既に道には都心でも積もりかけていて、「2日に朝にはどうなっているのだろう」という印象。雨になれば積もりませんが。
ところで、最近考えをまとめ切れていなかった中国経済に関して、非常に示唆に富む本を読みました。紹介します。「中国経済の真実」(沈 才彬著 アートデイズ)という本です。この本が良いのは、書いた人が徹底的に中国を自ら歩いていて、情報が新鮮であると言うこと。特に私が面白く読んだのは第二章です。いままでこういう視点で書かれた本はあまり読んだことがなかった。確かにそうだし、では今の中国で”政変”があるかと言えば、まずない。
要するに、「中国という国が本当に危機になるのは内部の政変であって、リーマン・ショックのような外部危機には極めて強い」という指摘が面白かった。確かにそうだ、と。その理由もまたわかりやすい。それは、「中国は海洋国家の部分と内陸国家の部分という二つの部分を抱える奥行きの深い経済である」という点と、「外部危機があっても、政治がしっかりしていればある意味中国は非民主主義的に危機対応が機敏に出来る」という点。
「非民主主義的に」という部分は、それにはメリットもあるという意味で書いている。「民主主義的に」ということは実は、「決定にまで時間がかかる」ということを意味する。例えば今回の危機でも、中国が40兆元もの景気刺激策を決めたのは極めて素早かった。議会を通す必要もありませんから。第五章も面白かった。中国経済に関してもやもやしている人にはお奨めです。
ついでに、「クラウド・コンピューティング仕事術」(西田宗千佳著 朝日新書)も読みましたが、これはちょっと前のクラウド本というか、書いている時点では「Gメール利用術」のようなイメージで書いていたが、本を出す段になって「クラウド」という言葉が出てきたので、それをタイトルにした、という印象がする本。
逆に言えば「クラウド」が実に進歩、変化の早い初期段階の概念であり、それがエボルビングしているという現実を思い起こさせてくれる。例えば今私が「クラウドの本、それを使った仕事術の本」を書くとしたら、全く違った本になる。違ったクラウド術を使っていますから。
それから本ではありませんが、今日覚えた最も興味深い言葉は「力覚」(りきかく)でしょうか。「りきかく」と書いて変換しても、atok は変換してくれない。それほど珍しい言葉です。しかし、インターネットで「力覚」で検索すると、結構サイトはある。「世の中進歩堂」の収録の際に覚えました。追って放送されます。
英語で、「force sensation」という綴るのだそうですが、例えばこのpdfには、「人がもつ感覚機能を大きく分類すると、視覚、触覚、聴覚、嗅覚、味覚という5つの感覚機能に分類される。力覚はこのうちの触覚に相当する。」という文章がある。
しかし産総研のサイトには「力覚」を定義して「物体に触れた時の表面のザラザラ感などの皮膚感覚が触覚である。これに対して、物体を握った時に筋肉の緊張の具合からその硬さが理解でき、指関節の角度から物体の形状を知ることができる。この感覚が力覚である。広い意味での触覚は、これら両方を指すことがある。」とあり、触覚と「力覚」は別物(触覚の方が広い概念だが)と書いてある。
英語の「force」は、言ってみれば「反発力」という意味でしょう。あえて訳せば「反発感覚」ということか。でも面白かったですよ。少し先の番組をお楽しみに。



