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2010
02/02
Tue

2010年02月02日(火曜日) 一種の閾値

day by day

 (23:40)街というものは面白いところだな、と。改めて。

 空き時間があったので、大阪の天神橋筋商店街を4丁目から1丁目まで、最後の1丁目のアーケードを突き抜けるところまで歩いてみたのです。ゆっくりと往復で。片道30分もかからない。天神橋筋商店街は日本で一番長いアーケード続きの商店街です。

 面白いのは、「街歌」があって、それが私が歩くときはいつも流れていること。実に様々な商店が並んでいる。まあ、パパママ・ショップの大行列なんです。各種雑貨などモノ、そしてマッサージなどサービスも売っている。

 歩くと分かるのは、この全般的な不況下であることに加えて、いわゆる二八ですからまあ寂しい店、レストランが多い。夕方まだ早い時間ですからこれからなのかもしれないが、「この店は、今晩誰か入るのかな」という印象がする店もある。結構旨そうで立派なのに。

 驚いたのは、パチンコ屋さんです。10年ほど前は夕方のパチンコ屋さんと言えば、それこそ人で溢れかえっていた。しかし、それは店にもよるのでしょうが、大きな、設備の整った店でも、今はこの商店街では一列に一人、二人のお客さんしかいない。「こんなのが続いたら大変だな」と。

 街は冷え冷えとしているのです。まあ考えて見りゃそれもそうで、火曜日の日経夕刊の一面トップではないが、「昨年の従業員5人以上の労働者一人当たりの月間現金給与総額は前年から3.9%減少して31万5164円になった」といった状態なら、一般の消費者は厳しい。

 なぜなら、その減った3.9%は「可処分所得の残った縁」なんでしょうから。つまり、生活費、ローン返済、教育費などを引いた最後の糊代。それがなくなると、「自由がなくなる」という部分。

 「縁」がたっぷりあるうちは、皆誘い合って外に行ける。しかし、「縁」が人によってなくなると、縁が残っている人まで外に「誘い合って出る」ということがなくなる。「他の人には迷惑になる」という空気を読みますから。「一種の閾値」がそこにはある。「一人で行く」のだったらもうええ、「内食、家食」となる。

 普通サラリーマンは割り勘か、上司のある程度の奢りでしょう。外食するのは。しかし改めて書きますが、ある閾値を下回るとお互いに誘いにくい雰囲気が生まれる。会社の中でも。加えて、上司で十分な小遣いを持っていたり、自由に使える企業内部のお金を持っている人が今は少ない。だから、閾値を下回ると急激に街でお金を使って過ごす人が少なくなる。今はそれに相当するのでしょう。

 しかし、そうした中でも繁盛している店はあるのです。例えば天神橋筋2丁目、繁昌亭のすぐ近くには、大勢の人が列を作っているコロッケ屋があった。ほんの小さな店なのです。しかし、男女、老若入り交じって列を作っている。

 その反対側には、お好み焼きを売っている店があって、そこにも同様の列が出来ている。あと鯛焼き屋さんでもそういうのがあった。羽の生えた鯛焼きとか何とか書いてあった。確かに見たら、トビウオのように羽を大きく生えた鯛でした。

 ところで話は変わりますが、夜飯を男二人と食べながら、そこのマスターと3人で喋っていて、京都の面白い言葉という話になりました。出てきたのは

 「にぬき」
 「かしわ」

 など。「にぬき」は分からなかったですね。いくら考えても。奥さんが京都出身という人が教えてくれた。なんと「ゆで卵」の事を言うのだそうです。ちょっとネットを調べたが、「どして」がよく分からない。「かしわ」は鶏肉のことで、関東でも比較的用法としては見かける。あとは、ネット情報ですが「けんずい」=おやつ、「虫養い(むしやしない)」=軽食など。

 それで思い出しましたが、私は最近よく頭に浮かんでくる言葉としては「ましょくにあわない」というのがあるのですが、これが標準語ではないというのが最近わかりました。どうも「間尺に合わない・・・」から来ているらしい。

 私の感覚での「ましょくにあわない」は、「役立たない、足りない」ですが、「間尺に合わない」は本来は「割りに合わない 損益がつり合わない 損になる」らしい。ちょっとニュアンスが違う。いずれにせよ、私の頭の中では最近「これじゃましょくにあわんな」と言う声が聞こえる。景気対策を含めて。

23:27
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