2000
06月

2000年06月の日記

日記

2000年06月29〜30日

 やっぱしちょっと小さいんですかね。衣装を3回着替えて出てきたのですが、毎回すごい厚底靴を履いて出てきた。自分でも気になったのか、「この靴すごいでしょう。13センチは底上げ.......」てなことをいいながら。

 代々木の第一体育館で行われた宇多田ヒカルのゲネプロ(公開リハーサル)は、とてもそれとは思えないほぼ満員。スタッフの知り合い、家族、業界関係者の知り合いなどそういうところの人が来ているらしいのですが、圧倒的に20代の女性が多かった。高校生も随分いました。背広族は全体の1割くらい。一階のアリナ席は演奏が始まったその時から総立ち。

 歌は日頃から聴いているのが多かったのですが、ライブの迫力はなかなかすごい。歌もうまいのではないでしょうか。しかし、やはり自分で作った曲の数がまだ少ない。で、会場の人が誰でも知っている、その歌を歌えば誰でもすごく懐かしがるという歌はまだない。せいぜいここ2年くらいですから。これは、例えばローリング・ストーンズとかポール・マッカートニーのライブとは違う。彼等には、その曲のイントロが始まった瞬間に会場がワーと沸く歌が数多いのですが、hikkiにはまだそういう曲はあまりない。

 両親に関する記事が文春などに載っていたのでちょっと心配していたのですが、なんの少なくとも元気を出して歌っていた。ゲネプロで只見の席なのに、アンコールに応えて3曲も歌っていて、なかなかサービス精神も旺盛でした。まだのようですが、彼女自身の今回のイベントに対する書き込みはこのコーナーにそのうちあるでしょう。

 今朝のスポーツ紙にはこのリハーサルの模様が写真で載っている。確かに最初の衣装はかなりセクシーだった。

2000年06月28日

 調べても分からないことがあると余計にむきになるたちなので、windows 2000 でADOBEの distiller が使えない問題を徹底的に調べていたのですが、ひょんなことから一歩前進しました。アドビのサポートデスクに電話したら、60日の無償サポートの期限が切れているだのなんだ言うので、別の番号にかけたらなんとインド人かなにかが英語で出てきた。

 正直言って英語でコンピューター・ソフトのサポートを聞くのは初めてでえらい苦労しましたが(向こうの人にも迷惑でしたが)、けっこう親切な人でついにこのサイトにたどり着いた。このプリント・ドライバー(postscript print driver)のwin 2000用をコンピューターに入れれば良いのですが、よく見ると「japanese」がない。「english」を入れればよいそうですが、不親切ですな。こういうところに不親切が現れる。日本は大きなマーケットの筈なのに、日本語のドライバーもないのは問題です。

 このドライバーを入れてもう一度 adobe のアクロバットを入れたら今度はその時点で警告がでることはなくなりました。しかし、今度使おうとしたら「distiller の中にpdf maker のドライバーがない」と出た。今はこれを調査中。ほんまに不親切なソフトとそのメーカーです。
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ある業界人:伊藤さん......宇多田のゲネプロに行けそうなんですが....
私     :何それ、宇多田のなに..........
ある業界人:いやね、7月からツアーが始まるじゃないですか、その公開練習....
私     :とりあえず MINE ! で、その「ゲネプロ」ってなに........
ある業界人:いや、業界で言うんですよ.......ゲネプロって。なんなんでしょうね....

 ちょっとは調べろよ.....ってなもんですな。広辞苑に一発で出ていました。「総稽古」の事だと出ていて、語源は「general probe」とある。「genepro」というわけです。舞台などを正式に始める前に、関係者などを呼んで実地で行う最後の稽古というわけです。インターネットで「ゲネプロ」で調べたら、いろいろな連中がやっている。なるほど。「総稽古」と聞いて、相撲の「総見」を思い出しました。あれも一種の「ゲネプロ」。
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 FOMCは予想通りの結果ではないでしょうか。8月の次のFOMCで利上げがあるかどうかは今の状態では分かりません。耐久財受注など非常に強い数字もある。過去2年間のアメリカ経済は春に弱くなったように見えて、その後は加速している。

Release Date: June 28, 2000

For immediate release

The Federal Open Market Committee at its meeting today decided to maintain the existing stance of monetary policy, keeping its target for the federal funds rate at 6-1/2 percent.

Recent data suggest that the expansion of aggregate demand may be moderating toward a pace closer to the rate of growth of the economy's potential to produce. Although core measures of prices are rising slightly faster than a year ago, continuing rapid advances in productivity have been containing costs and holding down underlying price pressures.

Nonetheless, signs that growth in demand is moving to a sustainable pace are still tentative and preliminary, and the utilization of the pool of available workers remains at an unusually high level.

In these circumstances, and against the background of its long-term goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the Committee believes the risks continue to be weighted mainly toward conditions that may generate heightened inflation pressures in the foreseeable future.

2000年06月27日

 今日は質問です。どなたかご存じでしょうか。それは、音楽CDを買うときに、それがいったいCD-ROM DRIVEで読みとり可能か不可能かをどうやったら事前に分かるのかという点です。どういうことかというと、最近はリアルのものでもいいし、ソニーが使っているOPENMGでも良いのですが、音楽をMP3並の軽いファイルにしてコンピューターの中にしまい込むソフト(jukebox系)がいろいろ出ている。私のコンピューターにもいくつか入っています。

 で、出張の時などにコンピューターの中に好きな音楽を入れておくと、ちょっとリラックスしたい時とか、新幹線など長距離電車の中でもコンピューターから音楽を聴きながら(ヘッドフォンを使って)文章作成ができるなどメリットがあるわけです。この時に一番の問題は、自分が入れたいと思った音楽が入っているCDをCDROM-DRIVEが認識するかどうかなのです。やってみると、認識しないものが実に多い。

 実は日曜日にブラジルとスペインのちょっと変わったCDを伊勢丹の地下2階で買った。「入らないかな.....」と思いながら買ったのです。やっぱしコンピューターのCD-ROMはこの二枚のCDを全く認識しなかった。「トラックが読めません....」てなメッセージが出てくる。家にある好きなクラシックのCDの音楽をラップトップに保存しようと思っても、大部分が認識してくれない。でしたいのは、音楽CDを買う前にそのディスクはコンピューターのCD-ROMドライブが認識するかどうかを知りたいのです。最近はこれができないと、音楽CDの価値が大幅に落ちる気がする。

 音楽のダウンロードサイトもいっぱいある。しかし、一曲20分かかるのでは話にならない。CDからjukebox に入れるのには、演奏時間よりはるかに短い時間しかかからないわけですから、当面はコンピューターに音楽を取り込むのはCDからとなりますが、それが思うようにいかない。何かアイデアあったら下さい。
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 ソニーの新しいマシンは対応はほぼ終わりました。それにしても、まだいろいろ問題がありましたな。例えば会社ではインターネット・パソコンとラップトップをUSBリンク・ケーブルでつないでいたのですが、このIOデータのケーブルは2000に対応していない。「対応するのは9月です」という。

 ラオックスの担当者に調べてもらったら、2000に対応しているUSBリンク・ケーブルが一種類だけあって仕方がないので、それを買いました。しかし、IOデータのリンク・ケーブルとは機能が違う。双方のコンピューターに入っているファイルとフォルダを示して、その交換が可能なだけです。IOデータのケーブルでは、AのコンピューターからBのドライブを操作できた。つまり、CDROMなどを動かすことができた。

 2000では走らないソフトも結構ありました。ケータイエディーの話は書きましたが、例えば easy fax は2000では動かない。バージョンアップが必要。NTが基本技術ですから、いろいろ問題がある。95、98からアップグレードした人は、いろいろな問題に直面したのではないでしょうか。しかし一つ気に入っているのは、非常にこのマシンは安定している。ワードの「不正処理」警告も一度も出てきていない。これはナイスです。

2000年06月26日

 何か眠いですね。日曜日はやはり選挙のテレビ番組を自分でもあきれるほどチャカチャカとチャンネルを変えながら見ていたので眼が疲れている、かつ寝不足ということです。選挙に関してはこのコーナーに私の考え方をアップしてありますので、それをお読みいただくのが良いのですが、自民党にとっては特に関東圏の都市住民に見放されたというのはショックでしょう。

 「ショック」と考えれば、日本の政治も良い方向に向く可能性がある。はなから「自民党はそういう党」という総括をしてしまうと話が前に進まない。一方民主党の中では、「なぜもっと躍進できなかったのか」という議論が起きているらしい。二大政党制を目指して一丸となろうとしている時に、党首が他の政党のプリンスを首相候補にしても良いと平気で言ってしまう、というのは確かに大将軍の見識に欠ける。

 ファイナンシャル・タイムズは「日本が本当に方向転換するためには、あと2回の総選挙が必要」と書いたそうだが、今回のように3年8ヶ月を要せず2年半としても「5年先」ということですか。気が遠くなりますな。一つ言えるのは、当面政治は民間の自立的回復の力の邪魔をしなければ良いと考えることではないでしょうか。

 日本は「政府が何でもできる」と考えすぎるし、それが染みついている。猫が屋根に上がったと言って警察を呼んではならないし、企業が欠陥製品を作ったからと言って「監督官庁はどこだ.........」といってはいけないのである。国民にも、政府にも思い違いがある。通産大臣の経験者が現職を含めて大勢落選した。模倣型・発展型の時代とは違って、実のところ官庁にはそれほど力があるわけではない。役割は大きいが日本が発展型の時とは違って、官庁の力は他の方向に発揮されねばならないと思う。
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 月曜日の夕方からは毎週株式市場に関する勉強会をやっているのですが、そのうち3人はバンコク帰りで、彼等は元気が良かった。こちとら「ムム.....」ってなもんですな。一緒に行かないかと誘われたのですが、金曜日は毎週予定が入っているので、行けなかった。くやしい....。

 3人組は、大竹、内田、内藤の各先輩。バンコクでは随分と楽しかったらしい。いったい何をしていたのか......。ほんまに困ったものです。そのうちとっくりとっちめないと......

2000年06月22日

 何かを読んでいたら、日本の有権者数は史上初めて1億人を越えたそうだ。ちょっと勘定が合わない気がするが、高齢化して若年者が少数化しているからそういうことなんでしょうね。

 ということは、投票率1%は100万票ということになる。これは計算しやすい。投票率が5%上がると言うことは、500万人が投票すると言うこと。公明党のバックになっていると言われる創価学会の票は一般的には750万とか800万票と言われる。

 ということは、7〜8%の投票率の上昇はこの巨大な組織票と同じ票数と同じになるということ。日曜日の天気はどうなんでしょうか。投票時間は2時間延長された。投票率が結果を左右すると思う。
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 22日の夜にNHKの「人間を襲うカラス」という番組を見たあと、その日遅くに読売のネット版を読んでいたら、次のような記事がありました。

 恐竜類の祖先とされる約二億二千万年前のトカゲの背中の突起部分 が、鳥類につながる羽毛の原型であることが、米オレゴン州立大チームの 研究で確認された。中国から羽毛を持った恐竜が見つかるなど、近年、恐 竜が鳥の祖先とする説が有力だが、今回の“羽毛トカゲ”は、恐竜や鳥に 進化する前に、すでに羽毛を獲得していた共通祖先の可能性があるとい う。研究成果は二十三日付の米科学誌「サイエンス」に発表される。
 恐ろしい。人間を襲っているのは、恐竜を子孫に持つトカゲの別系統の生物なんですな。実は私はカラスを育てた経験があるのです。子供の時に近くの木の下に雛が落ちていたのを拾ってきて育てた。実に育ての親をよく覚える奴で、「頭の良い奴」という印象。都会で見るくちばしのどっぷといやつではなかったように思うのですが。

 しかし、東京のカラスは実際のところ増えすぎ。生物の進化というものを考えてみると、人間にこれだけ知能が付いたのは、手が自由になったこと(直立歩行)と、言葉を持ったことで、遺伝子的に見ると人間とチンパンジーは潜在能力的にはごくわずかな差しかないそうです。

 別系統で進化してきた鳥も同じほ乳類と同じ時間の経過でここまで来ている。当然必要な知恵は進化している筈です。自分で危害を加えた人間をカラスは覚えているという。まあ、育てた私は襲われることはなかった。彼にも記憶力はあったわけです.....

2000年06月21日

 せっかくメールをくれたフランス人には悪いので、日本相撲協会の英語の方のページを紹介しておきました。あまりつれないのも可哀想なので。
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 まだ読んでいないので何も言えませんが、「経済のニュースが面白いほどわかる本」とか「経済ってそういうことだったのか会議」だとか、「経済」を改めて基本から書いた本が馬鹿売れしているらしい。予備校の先生だとか、イラストレーターだとかいろいろな人が経済について改めて触れ、それが本になって売れている。

 経済学者は反省すべきでしょうか。つまり、経済をより身近なものにすることに今まで失敗してきたことに。必ずしもそうではない。議論すべきは難しい言葉でも議論はすれば良いと思うのです。日本の経済学界が反省すべきは、政府に有効な政策を具体的に提言・実現することが出来なかった、企業にビジネス・モデルを提供出来なかったということでしょう。これは、日本の経済学の世界が役にも立たないマクスク主義経済学に跳梁跋扈を許してきたことと関係していると思う。経済学者が、現実の経済をほとんど知らなかったことも大きい。

 そういう意味ではマルクス主義経済の軛を脱しつつある日本の経済学会が役割を果たすのはこれからだということだ。しかし、情報技術中心の新しい経済に適応した理論が日本から出てきそうも思えないのは私の偏見でしょうか。

 なぜあの手の本が売れているかについて考えると、つまり普通の人が接する経済のニュースが劇的に増えているからだと思う。ニュースでは必ず株価平均と為替を言う。アメリカではこれに加えて債券利回りを言うのですが、株価と為替がニュースの時間の最後の定番になったのはこの数年です。新聞を開けば、経済の動き、It関連ニュースが延々と続く。「いったい何が起きているのか」と思っている人が多いということです。売れるのは、やはりニーズがあるからです。こうした本はそのニーズを満たしている。

 身の回りの経済に関するニュースが増えている......ということの関連では、先日に読んだIrrational Exuberanceに「90年代にアメリカの株が上昇した環境」ということで12の要因が挙げられていることを思い出しました。

  1. インターネットの登場とアメリカ企業の業績回復の重なり(The arrival of the internet at a time of solid earnings growth)
  2. 体制間の戦いに勝ったという勝利に伴う陶酔感と海外経済の衰退(Triumphalism and the decline of foreign economic rivals)
  3. 経済的成功をそのまま受け入れ、外見を重視する文化の変化(Cultural changes favoring business success or the appearance thereof)
  4. 共和党支配の議会と資本利得に対する減税(A republican congress and capital gains tax cuts)
  5. ベビーブームとその市場に対する効果(The baby boom and its perceived effects on the market)
  6. 経済ニュースをコンスタントに報道するメディアの拡大(An expansion in media reporting of business news)
  7. 株式アナリストが株価の先行きに強気の見方を強めた(Analysts' increasingly optimistic forecasts)
  8. 401kなど確定拠出型年金システムの登場(The expansion of defined contribution pension plans)
  9. 投信の急成長(The growth of mutual funds)
  10. インフレの低下と金利に対する先行き楽観論(The decline of inflation and the effects of money illusion)
  11. 取引の急増:ディスカウント・ブローカーズ、デイ・トレーダー、24時間取引(Expansion of the volume of trade: discount brokers, Day traders, and twenty-four-hour trading)
  12. ギャンブルを好む風潮の増加(The rise of gambling opportunities)
 自分の生活を見ても、ほぼ一日経済のニュースのシャワーを浴びている。それが良いのか悪いのかは別にして。一般の人はそこまでいかなくても、やはり経済のニュースに触れている。「解説」に対するニーズは高いというわけです。

2000年06月20日

 気忙しい一日。ファックスの誤配信の連絡あり(私のミスではありませんでしたが)、突然の訪問客あり、昼の約束あり、ソニーの突然のVAIO-SR9/Kの発売発表あり、ダイヤモンド社が出した i mode に関する特集雑誌にちらっと目を通したり、そして夕方には食事会での簡単なスピーチあり。ソニーから

【バイオノートSR先行予約キャンペーンエントリーのお客様へ】

<PCG-SR9/K 6月20日(火)15時受注開始予定>

 というメールが来たのは、20日の午後1時42分ですからね。これから1時間強後にネット販売を開始するという内容。ネット発注の時代ならではですな。最初からSRのこのバージョンを買う予定だったので、私と同じように最初からこの機種に興味を示していた森本さんに声をかけ、さらにディーリング・ルームの今西にも声を掛け、3時過ぎからとっととこのページから、メモリーを128に増設したバージョンを購入しました。予算組成も終わっていたので。<^!^> 24日には家に来る予定。

 このマシンはいろいろ実は問題がある。USBが接続の中心になっているので、プリンター接続などもUSBのみ。しかし小生の場合はネットワークに組み込むので、問題はないだろうという見込みで買った。魅力は、3〜5時間というバッテリーの長さです。あとは最初から memory stick のスロットが用意されていること。

 突然の訪問者は、ソフトウエア興業の中野氏他一名。講演会だったと思ったのですが、知り合いになってその後同社が開催する名刺交換会などに参加したりしている。最近はちょっと忙しくなって、行けないケースが多くなったのですが。
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 ダイヤモンドの i mode に関する雑誌はがっかりしました。何か新しい情報でも入っているかと思ったら、特に目新しいことはなかった。誰かに献上する予定。と思っていたら、夜に木村さんからこんなサイトの紹介も。ネットに接続している人が分かるサービスの i mode 版です。

 グリーンスパンの魔術(21日の日経金融の「行間を読む」に載ります)を読んだ牛坂さんからは、

グリーンスパンの魔術のなかで興味深く読んだのは、ロシア-東欧における経済 改革のところで、何か日本にまったく当てはまるような気がしました。またITが 社会にどのような影響を与えるかについても(実は一番知りたかった)書かれてい て大変参考になりました。

linuxについて少し。使っていてとてもBugがたくさんあって、とてもbusiness用 としてはまだ使えないという印象です。例えば単語登録でできないとか。メール を送っても何の返事もなくsupportしてくれません。まぁlinuxはc言語を使う人 しか使う必要はないですけど。やはOSをつくるにはある程度の会社の規模が必要 ということでしょう。私はMicosoftの分割には反対です。

 というメール。私はリナックスがそういう状態であることから、例え分割してもマイクロソフトは「恐竜から2匹の虎になるだけ」という意見です。

 わけのわからないメールも。全く知らないフランス人から

French photographer needs your help !!!
I'm looking for some contacts in Japan to make a photographic report about sumo. Arrival in Tokyo : 01/07/2000 and departure : 04/08/2000. Please help me. Domo Aligato.

Pierre-Olivier CALLEDE san

Photographe francais a besoin de votre aide.
Je cherche des contacts au Japon pour faire un reportage photographique sur les sumo. Arriv馥 ・Tokyo : 01/07/2000 et d駱art : 04/08/2000. SVP aidez moi. Domo Aligato.

Pierre-Olivier CALLEDE san

 最初から「Domo Aligato」と言われてもな。ネット時代ですね。多分見つけた日本のホームーページのメールアドレスにメタ打ちしているのでしょう。ちょっと面倒みきれん.....。あとForesightのデジタル・デバイドの記事を読んだ京都の学生さん(多分)の「京阪」(きょうさか)さんという方から、「エージェント研究会」出席へのお誘い。こっちはちょっと考えなければいけませんね。まずお名前に興味を持ちました。<^!^>

2000年06月19日

 ちらちらとニュースを見ていたら、二つ興味が持てるニュースを発見しました。一つは、マイクロソフトが Windows98の後継としているWindows Millennium Edition(Windows Me)が完成し、公式にはアメリカでは9月14日発売と出ていたこと。コンピューター・メーカーには6月19日から出荷を開始したという。

 Windows2000はNTの後継で、私も買いましたが実はまだどのマシンにも入れていない。入れるトライはしてみましたが、途中で警告が出るのでやめている。周辺機器との相性が悪そうなんです。今後買うラップトップは2000プレインストールのものにしようと思っているのですが、ミレニアムだと98後継ですから、トラブルは少なくてすみそう。しかし、98で特に困っているわけではないので、新しいOSは新しいマシンを買ったときに自然に身の回りに入ってくると言う形なんでしょうな。そういう意味では、パソコンのわくわくするような技術革新は一巡した ?

 値段は新規購入のフルバージョンが $209、アップグレード(98、95保有者)は$109とあるから、それほど高いOSではない。まあ、どちらを入れるかはこれから考えます。Meは今までの新バージョンに比べて、特にここが素晴らしいという新機能は少ないようだ。Media Playerが新しくなって、ビデオや音楽をより容易に楽しめるようになったぐらいか。日本ではいつごろ発売になるのでしょうかね。
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 あと一つはOPECの増産。その方向に向けて動き出したようだ。しかし、日量50万バレル程度の増産では、世界の石油価格を抑えるだけの力はないように思う。

LONDON (June 19, 2000 2:44 p.m. EDT http://www.nandotimes.com) - OPEC ministers, faced with pressure from the United States and other oil importers, are expected to agree this week to boost petroleum output by at least 500,000 barrels a day - or by 2 percent or more of the group's official production.

But analysts warned Monday that such an increase wouldn't lead any time soon to cheaper prices at the pump for American motorists.

"No matter what OPEC decides, it's going to be a tough gasoline season in the U.S.," said Peter Gignoux, head of the petroleum desk at Salomon Smith Barney in London.

Oil ministers from the Organization of Petroleum Exporting Countries meet Wednesday to decide whether to increase supplies to consumer nations that are paying more than $30 for a barrel of crude. OPEC pumps about 35 percent of the world's oil.

Global prices shot up to more than $33 a barrel last week but began easing off ahead of the meeting in Vienna, Austria, as traders expected an increase in OPEC production.

2000年06月17〜18日

 週末はまた諏訪に帰っていましたが、両親はまずまず元気だったし、日曜日は良い天気だったし行ったかいがあったというものです。雨の予報だったのに。夕方帰ってきたのですが、茅野の駅でばったり高校時代の同級生の丸茂君に会った。5〜6年前に講演を頼まれて諏訪でして以来。彼は東京の息子に会いに行くというので、ずっといろいろ喋りながら来ましたが、同級生の消息が分かったり、諏訪の経済状態が分かったり、町村合併の動きがわかったりして面白かった。

 諏訪大統合計画というのは昔からある。岡谷、下諏訪、諏訪、茅野、原村、富士見の6市町村を一緒にして、大「諏訪市」にしようという計画。諏訪市は「上諏訪」と言われていたころ市昇格と言うことになって、「名前は」ということで「上諏訪市」と「諏訪市」を検討した。「諏訪市」は諏訪の盆地が合併したときのために名前として残しておこうという案もあったのですが、結局これを使ってしまった。で、今名前からして揉めているのです。

 あとは、原村や富士見が難色を示していること。なぜかというと、「今は一人当たり国からの補助金がこれこれ来る。しかし合併するとそれが減少する.....」というのが大きな理由らしい。諏訪は全体としては賃金の上昇や稼働土地の減少などで地盤沈下が進んでいる。エプソンなど大きな企業があるのですが。統合は大きな起爆剤となりそうなのに、そうはいかない。なかなか難しそうです。
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 それにしても月曜日の朝テレビを見ていたら、タイガー・ウッズというのは凄い選手ですね。10ストローク離してのぶっちぎりの優勝。しかもマイナス12は全米オープン史上最小タイのストローク。最後の18番でバーディーなら史上最高という名誉もあったのですが、ちょっと強すぎた。しかし当たり前ですが、ちゃんとプロサイドに外して。

 アーニー・エルスなんかも全く影が薄かった。一度この目で見たいものです。

2000年06月15〜16日

 誰かの何かを餌にして話をするというのは楽しいですね。木曜日だったかな、このサイトの持ち主と文芸春秋の田中君と3人で飯を食べたんですな。田中君は最近 i mode を買ったということで、その話題を展開していったらケイタイがらみはPHSしかもっていない岡本君が俄然自分はなぜ i mode を買わないかという話に話題が移った。

 自分はほとんど外に出ないし、必要ない....というのが彼の主張。「へえ、そりゃいいね...」ってなもんです。私に言わせれば、大体家から出ないような男が時代が分かる分けない。会話していて、どうむ昔の岡本君のレスポンスのスピードではない。「あんたちょっと劣化しているじゃないの...」とかまったら、俄然むきになりはじめた。

 私の考え方はこうです。人間の情報というのはどこから伝わるかというと、実は目からのものが圧倒的に多い。それも書を読んでいれば良いというものではなく、外界の変化を読みとる目が必要なのです。その昔寺山某と言う人が「書を捨て街に出よう」という有名な文言を言いましたが、それは今でも当てはまると思う。今なら、「ネットを捨て、街に出よう」です。「捨て」というのは誇張で、適度な時間にとどめておくと言うことです。街の中の変化の方が、リアルです。

 ところが聞くと、岡本氏はサイトの運営が忙しいのかも知れないがどうも神楽坂という絶好の場所に生息しながら、あまり外を出歩かないらしい。「家に居るから、電話はいつでもつながる....」と。いかんな、それでは。人間、一カ所にいなくてつかまらないから、どうしてもケイタイが必要になってくるという風にならないと.....と小生のようにいつも所在不明な男は思うわけです。「私はこれでケイタイを捨てました」というので一番多い理由は、「持っているのに掛かってこなくて寂しかった、惨めだった」というもので、私もそういう人を知っている。ま岡本君は友人の多さからしてそんなことはないと思うのですが。(彼を知っている人は助け船を出してやってくださいね <^!^>)
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 「リモートメール」と「単語の登録」を知らない人はまだまだ多い。田中君にもこの二つを教えました。彼は覚えが速い。この二つをすると、携帯の使い勝手が抜群に上がる。と思ったら、留守電にテレビ東京の内山さんから、「 i mode 買いやした。でも、パソコンに入れた電話情報をケイタイに打ち直すのが面倒....」と。うーん、そうですな。ケイタイエディー2でも買って「インポート」するっていうのが一番いいんじゃないですかね。ケイタイエディー2のインポート先には実に多くの住所ソフトが対象となっていますから。

 木村さんからは、ヤフーが始めた携帯用検索エンジンの情報を頂きました。tks。このサイト、ネット対応の携帯電話というのはアメリカではないわけですから、ヤフーのこれは日本独自のサイトです。おかしかったのは、自分で打つのが面倒なら、PCからケイタイにメールして起こしておいてそれをブックマークしろと私がかねて提唱していたケイタイの使い方を推奨している点。これで、ネット端末としての携帯の機能は一段と高まることになる。

 i mode 対応サイトがどのくらい増加したかはこのヤフーの i mode 検索の対象にどのようなサイトがアップしているかで分かるのですが、結構多くなってきている。クロネコヤマトの荷物検索も出来そうだし、なかなか仕えそう。私の i mode 用のページもそろそろヤフーに登録しましょうかね。

2000年06月14日

 44才にして思い立ってピアノを習い、そしてこの度CDを制作.......いるんですよそういう人が、共同通信の中西さん。もうかなり前からの付き合いですが、今後地方新聞配信用の文章を書くことになってその打ち合わせをしていたら、「これ作りましたので....」と。付き合いのある人から本をもらったことは何度もありましたが、素人の人に「CDを作りました....」ともらったのは初めて。

 懐かしい曲名が並ぶ。

  1. Love
  2. ヘイジュード
  3. ノスタルジー
  4. 秋のささやき
  5. あこがれ
  6. モルダウ
  7. 別れの曲
  8. タイスの瞑想曲
  9. 青いノクターン
  10. 荒城の月
 最初にいただいたCDがうまく稼働しなくてもらい直して今日聞いてみました。以下は私が中西さんに送ったメールの一部です。
中西様

 やっと聞けました。ありがとうございました。

 それにしても、感動しましたよ。素晴らしい。全部で30分前後の短いCDでしたが、音も落ち着いていて、大人の感じが良く出ているし、なによりも曲の選択が馴染みのあるものなのが入りやすかった。

 ピアノを短時間に修得するというのは、容易なことではないと思うのですが、なかなか情感溢れる音色でしたし、そうですねスローの所の間隔の取り方が非常に良かったと思います。時間がゆっくり流れていく感じがよく伝わってくる。

 良いものを聞かせてもらいました。リアルオーディオのjukebox に入れて、今後も末永く楽しむことにします.........

                     

 素人のコメントですから大したことはないし、プロの方が聞いたら「ここは、あそこは」といろいろあるのだと思います。しかし、僕が感心するのは「思い立ってやった」ということです。今はCDもかなり楽に出来るようになったのですね。それにしても、羨ましい。

2000年06月13日

 「北と南の出会い方は、東と西の出会い方と随分違う」というのが私の第一印象である。私も南北朝鮮の雪解けには賛成である。しかし、ドイツの統一のようにはスムーズにいかないのではないか、という気がするのも確かなのだ。

 ドイツの東と西の出会いは、ベルリンのブランデンブルク門によじ登ってこれをたたき壊す若者同士の間で始まった。今でもその映像は頭の中に焼き付いている。東の政府は瓦解状態であり、その政府の瓦解をソ連のゴルバチョフは容認した。東の民は統一への喜びと同時に、「自分達の敗北」を悟りながら西のベルリンに行き、バナナを買うのに行列を作った。

 西と東の経済力の差は、90年2月に私がドイツに行って両方を見たときには、国民の体格、ビルの建て方、アウトバーンの保守などあらゆるところで比肩すべきもなく西に有利であり、東の人々は自分達のバックボーン(政府)が実質的には無力であることを悟らされながら、やみくもに「西への融合」に自助努力せざるを得なかった。東は誰が見ても敗北者だった。

 南と北はどうか。朝鮮半島の場合は、民衆よりはまず国家の元首が出会った。北の体制は瓦解していない。少なくとも、国家体制はしっかりしており、軍隊も健在だ。体制がしっかりしたもの同士が、「融和」を図るというのは、企業で言えば「対等合併」であって、これは合併の中では一番難しい。東西は「吸収合併」だった。企業合併の中で一番楽なのは吸収合併なのである。

 首脳が会い、ホットラインが設けられても、北は経済格差があまりにも違う民衆同士の接触を出来る限り規制するでしょう。北から逃げてきた人の話を読むと、「腹が出っ張った人の姿を韓国では見れて安心した」といったことになっている。北の民も、東の民がそうであったようにバナナが欲しいに違いない。

 2日目の会談から南北の首脳はどのような半島に雪解けを演出するのだろうか。少し考えただけですこぶる難しいことが分かる。両方の体制がしっかりしている中では、雪解けをあまりにも急速に、つまり体制の瓦解につながるようなペースで行うことはできない。しかし、情報の流布は進む。北の民衆の不満は当初は「統一」という夢の前に沈静化するかも知れないが、夢をもたされたあとには現実に不満を持つ国民は多くなるだろう。

 南の人々にしてみても、世界で唯一残った分断を乗り越えられる可能性が出てきたことはプライドにつながる。しかし、韓国の約半分の人口を持つ北を今の韓国経済が支えながら走ろうとしたら、その重みたるや西が背負った東再建負担の比ではない。東は人口で言えば西の四分の一(私の記憶では1600万人程度)だった。西ドイツは当時、日本と比肩されるほどの対外債権大国。韓国はようやく自らの経済危機から脱し始めたばかりだ。おそらく一カ国だけではそのコストは背負えない。
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 両方の体制がしっかりと残った中で、極めて経済格差が大きい二つのシステムがうまく融合を進められるだろうか。私には難問山積というのが実状であり、問題が出てくるのは、そして両方に緊張が高まる可能性が出てくるのはこれからだと思う。吸収合併はとん挫することはめったにないが、「対等合併」にはとん挫があるし、その後の関係はそれ以前より悪くなる。中国は北朝鮮が瓦解するのをどう思うだろうか。

 北はなるべく南か得られるものを得ようとするだろう。南は余裕があるから当面は、民族の誇りと離散家族の再会といった問題に視線を置くかも知れない。しかし、その後はまた北に振り回されることに不満を高めるのではないか。だから、金大中大統領のこれからの舵取りは極めて難しい。

 朝鮮半島は動き出した。今までは安定の慣性が働いていたが、これからは動きの慣性が働く。南の人々が北の体制を受け入れることはないから、統一には北が南の体制を受け入れるしかない。だとしたら、北の体制のトップが南と北の出会いのきっかけを作った今回の南北首脳会談は、北の体制のあがきであるにもかかわらず、北のトップが「和平の道を作った」という事実を残してしまったが故に、今後の展開を難しくしたと言える。

2000年06月12日

 ある人から面白い言葉を聞いたので、忘れないうちに書いておこう。「e to E」というのだそうです。「e」は e-commerce のそれです。では、「E」は Enterprise のそれ。つまり、「e」が特別な時代が過ぎて、それが「E」の中に入っていく時代ということです。私はハイテクは「レグテク」になったとあちこちの講演で言っているのですが、同じ意味だと思う。「e」を生かせる「E」の時代ということです。
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 それにしても昨日はひやっとしました。昼に重要な講演会があったのですが、朝の忙しさに追われて頭にはあったのですが、時間の経過を失念していた。11時半過ぎに電話があって「伊藤さん、今日なんですが.....」。あちゃ.....。会場がオークラなので、青山からは車を飛ばして10分強。しかし遅れたことは間違いなく、恐縮恐縮。

 よくやるんですよ。原稿の依頼から、気の進まないアポまで。私的な約束は忘れたためしはないのですが。スケジューラーを一時入れていたこともあったのですが、やっぱしノートに書くのが良い。いつでも見れますから。しかし、そのノートへの書き方がいい加減だと自分が何を書いたのか分からなくなる。
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 午後の7党首討論(記者クラブ主催)を聞いていましたが、わくわくするような議論の展開はまったくなかったな。あからさまな応酬とか、新しいアイデアが出てくるようなこともないし。弁舌が鋭いのは土井さんですが、言うことが教条主義で面白くない。鳩山さんのしゃべりは、どこか共感が持てない。テレビを見ながら、「なぜこの人は女性に人気がないのか」なんて考えていました。実際に世論調査をすると、ひどく低いらしい。

 おなじくらい人気がないのが森さんで、言っていることを良く聞いていると、実際の所何も言っていないのが分かる。小沢さんはそこを突いていましたが、ではそこから議論が展開するかというとそうでもない。司会の責任もあったと思う。結構言うじゃないかと思ったのは、扇千景さん。女性が彼女に好感を持つかどうかは知りませんが。

 不破さんも何を言うか全て分かるので、聞く気がしない。まあ難しいですな、あの中から政党を選ぶのは。記者の質問ももうちょっと突っ込めたのではないかと思う。まあ私がしたい質問を内山さんが二つほど投げかけていてくれたので、まだしも気が済みましたが......(^o^)ハハハ

2000年06月09〜11日

 一部の方からは「おや、変わりましたね」とメールを頂きましたが、土曜日からフロントをhttp://www.ycaster.com/と、http://www2.gol.com/users/ycaster/の両方とも、今まで使っていたものから変えました。ともに、以前に使ったことのあるものですが、気分が変わって良い。夏の間は、この二つでいこうかなと考えています。

 96年の6月のスタート以来、既に6種類くらいのフロントを使っていますが、今もどれを持ち出しても使える状態にしていて、時々気分転換に入れ替えているのです。そうそう、なぜだか知りませんがDigiwebに置いている「YCASTER.COM」のIP アドレスがなぜか今までの「209.143.130.89」から「216.205.136.21」に変更になって、前者をリンクに使っていたサイトが使えなくなるということがおきました。いくつか直しましたが、まだ残っているかも知れない。今どうしてそうなったのか聞いているのですが。

 最近はどうもhttp://www.ycaster.com/の方の信頼性が落ちてきている。サーバーの大規模な入れ替えをしているらしいのです。以前来たメールでは6月の中旬に終わると書いてあった。もしアクセスがままならないようなら、http://www2.gol.com/users/ycaster/の方を試して下さい。こちらはこちらで、アクセス数が一定レベルを超えるとブルー画面になるという頼りなさですが。
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 土曜日の夕刊かな、見ていたら「ニック・リーソン来日」という小さな記事がありました。まだ33才なのに写真で見ると随分老けている。結腸ガンを患ってあと2年の刑期を残して出所して今はイギリスに住んでいるのは知っていましたし、近く来日というのも知っていましたが、彼の写真が当時と随分違うのが気になりました。映画の中の彼の顔はもっと若い。

 来日の目的は日本語版の題名で、「マネー・トレーダー 銀行崩壊」が7月に上映開始となることに関連して。この本は日本ではハードカバーで「私がベアリングズ銀行を潰した」(新潮社)として出ましたが、映画が来たことから同社の文庫「マネー・トレーダー 銀行崩壊」として再出版された。先週解説を書いた小生のところにも本が送られてきていました。映画版を見たこともここで紹介したと思います。この映画、英国ではヒットしたそうですが、日本ではどうでしょうか。英国では「ベアリングズ」と言えば「女王様の銀行」と言われた英国でも最も格式の高い「マーチャント・バンク」でしたが、日本ではまあ知っている人は知っているというレベル。

 ベアリングズはもともと何から出た銀行でしたかね。マーチャント・バンクは読んで字のごとく「商人」だったのです。貝殻を扱っていた連中もいれば、繊維を扱っていた連中もいた。しかし、そのうち商品を扱っているよりも貿易金融の方に仕事の比重が移ってきた。それで「商人から出た銀行」ということで「マーチャント・バンク」ということになった。

 そうはいってみても、イギリスでマーチャント・バンク当時の名前を残している銀行は極めて少なくなった。死滅業種に等しい。

2000年06月08日

 昨日「どうもないようだ」と書いた後に、「Day by Day及びタケロースタンバイ金曜日ファン」という方から以下のメールを頂きました。「転載可」ということなので紹介しましょう。この方が紹介してくれたのは、総務統計局・統計センターWebのhttp://www.stat.go.jp/english/19.htmの「Economic and Financial Data for Japan 」というページです。

 見てみましたが、かなり貧弱なページでいやいや作っているという印象。こんな貧弱なものしかないのか、と思う。この方はその経緯について次のように説明してくれている。

 このページが設けられた経緯は、Dissemination Standards Bulletin Boardという 各国の統計データを標準的に「日々」整備するべく IMFのイニシアティブで設けられた企画の日本国版です。 例えば、金利、為替は、毎日更新です。 様式をIMFによりしばられていることもあり、その利便性は 伊藤様が例に挙げる米ESBRには及ぶべくもありませんが。

 不可解なのは、私が見る限り、 日本のDSBBというせっかくの情報資源を 統計局・統計センターWebの日本語ページで 何らこのページの紹介がされていないように (私が見回す限り)見受けられることです。

 統計局・統計センターWebは、 年初の日本官公庁Webサーバー書き換え事件の被害を被った 一当事者でした。 その事件後、国の中央統計機関でありながら 基本的な統計データのWeb公表を数週間に渡り サスペンドするという異常事態が続き、 反省もあったのかなにやらサイトの構造が リニューアルされたようですが、 それまで統計データ公表の新着情報は ホームページ(最初に表示されるページ)に記載されていたのが、 新設されたWhat's Newのページ(ホームページからクリックが必要)に 移されてしまい(私にとっては)使い勝手が低下していしまいました。

 このようなセンス、なんだかよくわかりませんが、 統計局・統計センターWebの新着情報を見ると、 「第3回個人消費動向把握手法改善のための研究会議事概要」 があるなど、情報公開は進めてもいるようで、 まあ、せいぜい頑張って下さい、と言っておきしょう。

 ということで、どうも統計局がIMFの決まりで各国関係者が見るのに便利なように英語のページだけを作ったものらしい。日本語のページ私も探したがなかった。そして確かに下のリンクの一つはIMFのDSBB(Dissemination Standards Bulletin Board 統計基準の普及を行っているボードか)につながっている。

 仮にあったとしても、あの英語が日本語になっただけではまったく国民に対するサービスにも何にもなっていない。何よりも日本人が包括的に見れる国の経済統計のページを作って欲しいものである。サイト上なら簡単に出来る。乗り越えられないのが「縦割り」だとしたら、本末転倒だと思う。

2000年06月07日

 なかなか日本の統計に関する良いページはないようですな。経済統計さえ「統一的に見れるページがない」というのは、大げさに言えば政府の包括性の欠如ということでしょうか。縦割りの行政の影響とも言えるのでは。全体を総括して見ている人がいない、場所がないという。経済は常に「全体像」だと思うので、ぜひ欲しい。

 アメリカでホワイトハウスが一括してESBRを作っているのは参考になると思う。広報体制から見ても日本経済の全体像を国民が、そして投資家が見れる状況を作っておく必要があると思う。政府には是非検討して欲しいし、その価値はあると思う。当面は証券会社などのページが便利なんでしょうね。
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 一般紙の紙面には手に負えないのか「ナップスター」や「グヌテラ」の記事は未だあまり見かけませんが、日経産業にはちらちら出てきている。今週の月曜日に「スワップソフト」という単語が出ていて、「なるほど」と。

 これら二つのソフトが抱える問題点はむろんあると思います。しかしこうした新しいソフトが持つ可能性と、影響は考えておかねばならない。今までの価値観や常識に基づいた「こうあるべきだ」というのとは別に、「しかし流れとしてはこっちに行く」という方向性の把握は必要で、そういう観点から言えばネットの世界の技術革新の行く先は今後も見ておきたい。

 と思っていたら、8日の朝の日経「大磯小磯」には「ナップスター」の話が出ている。その後に出てくる「エンロン」というのは知らなかったのですが、この人の結論は「市場原理だけで答えを出すのにはあまりにも”重い”テーマである」と。先行きが不透明なだけでただちに「重い」と言ってしまうのはどうですかね。

 市場原理主義にはむろん無理があるし、私も反対だがその前提は「市場のトレンドや市場の機能を大事にする」という気持ちでしょう。その前提がなければ、経済政策はまた間違うと思うな。最初からあまり心配だけするのはね....。

 エンロンに関しては、ヤフーの企業プロファイルには以下のように書いてある。

Energy and communications company. Enron's operations are conducted through its subsidiaries and affiliates, which principally are engaged in the transportation of natural gas through pipelines to markets throughout the United States; the generation, transmission and distribution of electricity to markets in the northwestern United States; the marketing of natural gas, electricity and other commodities and related risk management and finance services worldwide; the development, construction and operation of power plants, pipelines and other energy related assets worldwide; and the development of an intelligent network platform to provide bandwidth management services and deliver high bandwidth applications.

2000年06月06日

 どなたか、こういうホームページ、またはメールマガジンをご存じありませんかね。「日本の主要経済統計が出る都度知らせてくれる」もの。ちょっと調べたのですが、日本の省庁というのは横の連絡が悪いのか、新しい統計を常に知らせてくれる統計ページというものがない。アメリカなら、ホワイトハウスがESBRというのを作っていて、これはなかなか役立つ。しかし、その都度の新しい統計はだいたいウォール・ストリート・ジャーナルの見出し(フロント)で見ることが多い。

 しかし、日本にはESBRに相当する公式なものはない。電猫さんがありますが、これも「新着」をその都度は教えてはくれない。日本の統計は何時出たのか、どこに表示されているのか分からないものが多いのです。それを出た都度に知らせてもらいたいなと思っている次第。一つの方法は入っているオンライン証券会社のページにそれを掲載してもらうことなのですが(内藤君、宜しく)、統計はどうしても正確さを期すために2カ所くらいで数字を見れる方が良いのです。あったら、宜しく。
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 為替もいよいよオンラインの時代ですか。ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいたら、ゴールドマン、モルガン・スタンレー、BOA、クレディスイス・ファースト・ボストン、HSBC、JPモルガンが今年の末をメドにオンラインの為替市場を創設するという。株がオンラインになったのですから、為替もそうなるのは自然でしょう。

 株のオンライン化は証券会社の経営の形を変えていますが、為替は既にいろいろな形で電子ブローキングの世界になっていますから、もうあまり変わらないかも知れない。しかし、取引コストは一段と安くなるはずです。ブローカーに泣きっ面に蜂にならなければ、と思いますが。

 問題は、ネットなどを利用したオンライン取引の場合、双方の信用度をどう測るか、担保するかでしょう。あとは取引プロセスに対する外部介入の排除。つまりシステムの安全性維持。

 双方の信用(credit-worthiness)はこの場合には特に顧客について重要です。一方の銀行はまあ大丈夫でしょうから。日本のオンライン証券取引でも、「信用」を取り扱っていたところは今回の一部ハイテク株の崩落で大きな損失を被った顧客が担保を差し入れや決済を逃れて証券会社サイドが大きな損失(見込みですが)が出るなどのトラブルが出ているという。

 年末スタートですから、どのような形になるかは今後詰められるでしょうが。

2000年06月05日

 「死んでみるか」と交通違反の少年に拳銃を突き付けた警官が懲戒免職になった事件は記憶に新しいのですが、あの事件が起きたのは実は諏訪湖端。私もよく通る場所で起きている。ニュースだけだと「ひどい警官だ」と私も思ったのですが、どうも実際はそうではないらしいのです。

 この警察官、長野県の下諏訪町では「熱血警察官」で名前が知られている人物。少年は暴走族。もう何回も顔を合わせている中で、その日も少年が蛇行走行を行っていたのを追跡。捕まえた後のやりとりの中で、この言葉が出て銃弾の入っていない拳銃を突き付けたものらしい。少年は「僕も悪かったが、警官もひどい」と警察に電話して事件が発覚、長野県警が一連の警察批判の嵐の中で「懲戒免職」と直ちに決定。

 しかし、収まらなかったのは地元の住民。暴走族に悩んでいて、その警察官の奮闘ぶりを知っていたので、「寛大な処分を」という署名運動が広がった。それが中途半端でなく町民(下諏訪町)の半分近い1万人に達しているのです。実は昨日この件に関して私が諏訪出身であることを知っている藤田さんからメールを頂きまして、

 それにしても、ゴマするわけじゃないですが、ご郷里の多くの住 民の皆さんの感覚は、素晴らしく健康的ですなあ.....
 と。このご意見が当たっているかどうかは別にして、常識的に考えて警察批判が強いときにその警察官を擁護しようとこれだけの住民の署名が集まったと言うことは、その警察官の人望がことのほか厚かったということでしょう。県警も批判の嵐の中で、前後の経緯をよく調べずに処分を出してしまったのではと思える節がある。

 学校の先生でも警察官でも、誰かを「諭す」というのはかなり難しいものでしょう。その場その場で対処しますから、いろいろな言葉が飛び出てくる。この警察官が使った言葉も、少年とのやりとりの中ではそれほど不自然ではなかったかも知れない。こういうときの判断が難しいのです。実際の所、この言葉が出た経緯はどうだったのか。

 第一報では、「拳銃を突き付けた」とだけありましたが、「銃弾」については報道がなかった。しかし、どうも銃弾は入っていなかったらしい。神奈川県警のケースでは聞くところによれば、銃弾は入っていた。突き立てられた方の恐怖心は同じでしょうから、入っていようがいまいが同じという見方もできますが、それを知っている方にしてみれば随分違う。言葉と拳銃で、多分今の社会常識から言えば、処分を免れなかった。

 しかし、懲戒免職が当たっているかどうかは事の経緯から言えば議論の余地がある。だから、「処分を軽くして」という住民の運動はかなり妥当な線なんでしょうね。思ったのは、いろいろなニュースが飛び出てくる中で真実を見つけるのは難しい、であるが故に一つ一つのニュースをきちんとフォローする姿勢が必要だと言うことです。

2000年06月02〜04日

 日曜日に行った霧ヶ峰の上を飛んでいたグライダーは優雅でした。空は晴れていたし、雲もなく風はそこそこ。あんなにゆっくり空に滞在できるものかと思うほど何回も何回も空を回転していて、車を止めてしばらく見ていました。あれだったら、楽しそうだ。

 霧ヶ峰の隣の車山は3日が開山式だったそうで、日曜日に朝早く行ったのでまだ車は少なかった。売店の親父と話しをしていて、「これからだね」といったら、「いやお客さん、この10年客足は落ち続けていますから...」と。まあグライダーで空の散歩をしている連中にはあまり関係ないことでしょうが。
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 帰りの電車に乗る前に書店で何気なしに買った「TVメディアの興亡」(集英社新書)はなかなか面白かった。今年の3月に出た本で、TV業界が迎えようとしているデジタル化が結果的に日本の放送業界にどのような状態をもたらすかをアメリカのテレビ業界の変化のあとを辿りながら予測したもの。

 本の内容とは直接関係ないのですが、やっぱし本を読めば賢くなると思ったのは「CATV」と「digtal」の元の意味。「CATV」はてっきり「Cable TV」(ケーブル・テレビ)の略だと思っていたが違うらしい。「community antenna tv」の略だと言うのです。そういえば、「CATV」の”A”には以前から確かにひっかかりがあった。なぜあえて入れているのかと。

 この本を読むと日本でケーブル・テレビが発展しなかったかは「地上波が一般家庭でうまく受信できたため」という非常に単純な理由であることが判明するのですが、逆にアメリカではテレビ局の鉄塔の数が日本に比べて極端に少なく、テレビがもともとうまく映らなかったらしい。それではテレビ受像機が売れない。売るためには見れるようにしなければならないということで、テレビを売りたい地方の電気屋が独自に山の上にテレビの受信アンテナを立てて電波を受信し、それを地域(コミュニティ)にケーブルでもって配信してテレビ受像機を売ることを思いついたのが最初だと言うのです。そうだったんだ。

 もう一つ「digital」。ラテン語の「digitus」という「指」を表す単語から来ていると。これも知りませんでした。著者は、だから欧米の連中は日本人が「デジタル」と聞いて感じる無味乾燥なイメージはないと指摘する。指が10本あるから10進法になったと。で、英語の「digit」という単語は「指」と同時に「数字」の意味になったという。

 試しにコンピューターに入れてあるブックシェルフを見たら、「digital」の最初の意味には、「指の」「指状の」といった意味があって、例文に「the 〜 technique of a pianist」というのがあって、これを「ピアニストのデジタル技術」と訳すとアホと言われるから、「ピアニストの指先の技術」と訳しなさいと諭してある。(^o^)ハハハ

 「digital」で我々が使う意味では二番目に「計数の」というのがあって、あくまで亜流の扱い。まあ語源からすれば亜流と言うことですが。

2000年06月01日

 解散ね。あの万歳はどうにかならないものなのか、何のための万歳なのか。経済を見ても、事件を見ても政治を見てもどこにも「万歳」なんかない。惰性でやっているとしか思えない。

 選挙の名付けでいろいろな説が出ている。神の国選挙とか、「もり」にひっかけた呼び方が多い。しかし筆者は、どうももともと登場の経緯から言ってもあの方を「首相」として認めたくない気持ちがあるのか、賛成できないんだな。「もり」にちなんだ選挙名を付けることに。

 じゃあなんと名前を付けるのか ?....ということでうまい表現を思いついたかというとそうではないのですが、「国民の資質も問われる選挙」というのはどうだろうか。確かに3年8ヶ月前に最後の衆院投票をしたときから政党は集合離散し、「どこを選んだら良いのか」という気がする。しかし、あちこちで閉塞状況が強まっている今の日本で「投票行動しない」というのは現状を認めることであるが故に、認めがたいと思う。

 小選挙区制にしたメリットは、シロクロが明確に出るという意味である。だから出すのが正解だろうと思う。「これはけしからん」と思ったことが過去3年8ヶ月にあったら、迷うことなく拒否する。それは政党でも、政治家でも同じです。まあこれが選択の最初の一歩でしょうか。

 「ある国の国民は、その国民のレベルにあった政治家しか選べない」「その国の政治家を見れば、国民が分かる」といろいろなことを言われる。まあその通りでしょう。だからこそ選ばねばならないのです。それと、首相公選制もそろそろ考えなければならないんでしょうね。