2002
03月

2002年03月の日記

日記

2002年03月31日

 (14:33PM)プロ野球の開幕に合わせるかのように「牙ー江夏 豊とその時代」という本を読み終えました。散文的ではあるが、ところどころ「そうだったそうだった」とか「そうだったの」という箇所がある。

 一番興味深く読んだのは、江夏が1971年のオールスターで9連続三振を取る前後の話。この本は「明らかに狙って取った」と書いてある。記者はそれを聞かされていたにもかかわらず、デスクから「そんなバカなことが出来るか」と言われて新聞には書かなかったとある。しかし、書いていたら出来ていたか。

 21球の話も出てくるが、それは短い。「世紀の落球」の箇所も面白かった。メッツ対レッドソックスにそんな話があったとは知らなかった。この本を読んでいると野球は「field of dreams」とつくづく思う。中学生まで野球をやっていた私も、野球の思い出はいっぱいある。肝心な時に腰を痛めて出場できなかったことや、自分が最後の打者になって完封負けしたときの記憶など。そう、野球は記憶です。

 見る野球で今でも思い出すのは、何年だったかまだ大学生の時に後楽園で見た王の山田からのサヨナラホームランでしょうか。あれは凄かった。今でも思い出す。神宮で見た日本シリーズ(対ヤクルト)でのイチローのホームランも糸を引くような綺麗なホームランだった。槇原が甲子園で打たれた3連発も、テレビででしたが見て、今でも覚えていますね。槇原さんは、昨日はTBSラジオで解説をしていた。

 なかなか良い本です。私より少し年上の著者が書いた本ですが、時代は重複する。ユニホームを脱いだ時の野球選手の話が一杯出ていて、そこがこの本は良い。確かにこの本にも書いてあるが、当時の方が個性の強い選手がいたような気がする。だから、迫力があった。昨日の井川も凄かったが、江夏や村山のような気迫、堀内がもっていたようなうまさはあまり感じない。力があるままに投げている感じがする。そこが今のプロ野球の寂しいところです。(14:51PM)

2002年03月31日

 (09:51AM)知り合いが面白い画像を送ってくれました。拡張子を見る限り普通の gif 画像なんです。開いた最初はなんでもない。普通の画像で、しかもこんなところをなぜ撮影したんだろう、といった画像。

 しかし、その画像を凝視すること20数秒。おんや...どっきり。びっくり。「夜見た方がいい」とその友達が言うとおり。ちょっとぞくっとする。画像からさっと幽霊らしきものが三層に現れて、すっと消えるのです。髪の長い女性です。そして消えた後また20数秒後にそれが出現する。それの繰り返しです。

 こうした gif 画像は私は今まで見たことがない。結構面白い。私が疑問に思うのは、そういうことが gif 画像で可能かどうかということです。調べてくれる人には forward しますから、ちょっと調べて欲しいのです。(09:56AM)

2002年03月30日

 (21:39PM)朝方に雨が上がった天気の良かった土曜日。千葉県の我孫子の近くにいましたが、桜が前日の雨にもかかわらずしっかり残っていて、風で花びらが舞う「花吹雪」。本当に綺麗でした。香港から来た友達が、「本当に日本の春だ.....」と。

 グリーンの上には落ちた桜の花びらが無数に落ちて、まさに花絨毯。マーカーがどこにあるのか分からなくいくらいです。天気も良くて、風もあって。周囲を見渡すと、秋のように紅葉した樹がある。葉っぱを見るとまさに小型の紅葉(モミジ)なんですな。写真を撮っておけば良かった。もっていませんでした。

 キャディーさんからその名前を聞きました。「でしょうじょう」というのだそうです。ローカルな呼び名なのか、それとももっと全国的な名前なのか知りません。漢字も分からないそうです。私もちょっと調べたが分からなかった。

 しかし、春なのに紅葉して(紅葉ではないかもしれませんが)、桜のピンクと相まって風景を豊かなものにしている。毎年この時期にはこのゴルフ場に来たいと思わせるなかなかの景色。うーん、来年は忘れずにカメラをもって行こう。(21:55PM)

2002年03月29日

 (16:32PM)何かの新聞を読んでいて、BSE(牛海綿状脳症)のフルスペリングをやっと見つけました。Bovine Spongiform Encephalopathy。この最後の単語の発音はなかなか難しいですよ。

 bookshelf に載せて何回も発音させてやっと小生も覚えた。私の経験だとAIDSもきちんと元が何かをいえる人は少ない。まあ別に短縮語だけ覚えていても問題ないんですが、それだけだと何か納得がいかないんですよね。(16:34PM)

2002年03月29日

 (16:10PM)週の前半は疾風怒濤だったので、ちょっとこのコーナーも希薄でしたが、ようやくペースが戻ってきました。何が忙しかったかと言って、屋形船での花見あり、野外運動あり、パーティーあり、ロボット見学あり。

 月曜日の夕方からが屋形船。私も久しぶりでした。この番組の全ラジオ番組でのトップ奪回祝賀。ご両人はむろん、スタッフ、岸井さんを除く全コメンテーターが集合。7時出航ですが、全員6時45分には集まった。船は人を子供にする。

 私が何回も屋形船に乗ったのはまだレインボーブリッジが出来る前でした。今回初めてレインボーブリッジを下から見たし、レイボーブリッジ越しに東京の夜景も見た。綺麗でした。風が強かった影響もあるが。出てくる料理は昔と天ぷら中心で同じでしたが、まあ許せる。

 でも花見は船が岸に近づかないために、それほど綺麗ではなかった。千鳥が淵でしたっけ、あそこに屋形船が入れるなら綺麗でしょうが、まああそこはボートでしょうな。パーティーは何曜日だったか、40人くらいだったか石頭楼に集まってもらって。鍋を食べながらのパーティーなんて、面白いでしょう。

 私がつけた名前が「化学反応パーティー」。つまり、いろいろな業界の人を集めて、主催者としても参加者同士が化学反応を起こすのを楽しもうというパーティー。いろいろな人が来ました。私と縁のある人か、その友達。絵描きさん、海洋冒険家のペア、ペットのデザイナー、官庁、金融、雑誌、新聞、ラジオ、テレビ、酒造業界などなど。

 この手のパーティーはまたやりたい。集まってもらう人、場所などを変えながら。石頭楼は近々あの場所で店を拡張する。ロボットは書いたとおりです。今週末からは、BSジャパンの番組の構成を本格的に考えなくてはいけない。(16:25PM)

2002年03月29日

 (14:58PM)ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいたら、アメリカでは鉄鋼メーカーが鉄鋼製品価格を引き上げ始めた上に、需要家に対して「割当」の通告まで始めたという。関税引き上げによる輸入規制を求めた鉄鋼業界の狙い通りの展開となってきいている。

 しかし需要業界ではこれはたまったものではない。自動車にしろ、鉄鋼価格の上昇を安易に製品価格に転嫁するのは無理である。先日の日経新聞の一面トップには、日米の自動車業界の利益がクロスしたとあった。日本ではトヨタと本田が絶好調で、日産が急回復してきた。対してGMを含めて米自動車メーカーは不振。米自動車メーカーは、自国市場で厳しい競争下にある。

 アメリカは自ら貿易摩擦の種を蒔いた。すでに製品によってトンあたり50〜70ドルの値上げになっているという。価格水準は98年のピーク時に戻りつつあるとも。ブッシュも経済的に見れば酷い決定を下したものだ。しかし、政治は別の論理を持っている。どこの国でも。(15:03PM)

2002年03月29日

 (14:19PM)何の意味もありません。しかし、ちょっとした話題にはなる。i mode か j-sky の端末で楽しんでください。メールで以下のURLをケイタイ電話に送って、携帯ブラウザで楽しんでください。しかし、これは何人かで比べなければ面白くない。

  1. あなたは何毛ですか?http://shiro-kuro.tv/i/ke/index.cgi?ke=keke
  2. あなたの肉の値段鑑定をしよう! http://www.jah.ne.jp/~g-net/cgi-bin/
(14:22PM)

2002年03月29日

 (09:42AM)3月の末ですか。別れの季節。旅立ちの季節。私の身の回りでもいろいろそれはある。

 私が現場にいた頃に、チームの一員でその後もディーリング・ルームで長い間活躍してくれ二人の女性、長竿さんと広瀬さんはご卒業。一人は結婚で、一人は出産で。二人とも出来の良い事務職だった。長竿さんは、これも私と縁のある大泉君と結婚する。Good Luck。式は来週末だったと思う。

 寂しいことに、文字の大型化に伴って日経金融のエッセイ「マーケットの風」は昨日が最終回だった。と思えば、BSでは「ネクスト経済研」という番組がテレ東系で始まる。第一回は6日です。

 企業にとっても旅立ちの日ですが、みずほさんもなかなか大変なようですな。日経BIZTCHには28日に以下のニュース。

みずほ銀、システム未統合のまま見 切り発進へ

 第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行は2002年4月1日 に合併するが、コンピュータシステムが一部未統合のまま、み ずほ銀行が見切り発進する。富士銀行関係者が明らかにし た。

 少なくとも、口座振替業務のコンピュータシステムが3銀行間 で統合できていない。つまり、銀行振替口座に3銀行の互換性 がない。従来から口座振り替えできた銀行口座からは引き落 としできても、他の2銀行からは4月1日以降も口座引き落とし できない。コンピュータシステムが完全に統合される目途は 「まったくたっていない」(富士銀行関係者)と明かす。4月1日 に間に合わせることが絶望的であることは「3月25日の週にな って判明した」(同)という。

 なお、この件は、3月25日に起きた第一勧銀のATMのトラブ ルとは「無関係」(同)としている。(篠原 司=IP開発部)

 と思えば、同誌のネットサイトには、4月1日はウィルスに気をつけろと、以下のニュース
「エイプリルフールは要注意!」、米 McAfee

 米Network Associates(NAI)の一般消費者向け部門である McAfee Consumer Productsが、4月1日のエイプリルフールに 向けて有害となり得るインターネット脅威の概要をまとめた勧 告と、被害を回避するためのヒントを米国時間3月28日に発表 した。

 この勧告は、ユーザーが適切に確認して対処すれば、PCへ のダメージを回避できるウイルス、ワーム、トロイの木馬で構 成されている。ソフトウエア・プロテクションを使って既存の脅 威を認識することにより、ユーザーは、自分のPCをエイプリル フールのいたずらから守ることができるという。オンラインの 脅威による被害者にならないためのヒントは、同社のWebサイ トで提供している。

 同社によれば、ユーザーがウイルスの犠牲になる可能性は 高くなっているという。理由として、ウイルスがより巧みになっ ているとともにウイルスの作者が社会工学的な技術を用いて いることを挙げている。言葉巧みな電子メールや目を引く添付 ファイルで、ユーザーは開いても安全だと信じてしまう。たとえ ば、「ILOVEYOU」、「new photos from my party」、または以前 送ったメールの返信であるような信憑性を持つ件名で、ユー ザーは騙されてしまうという。実際には悪意があるコードであ っても、知人が写真やWebページのURLなどの添付を送って きたと信じ込んでしまう可能性がある。

 さらに、ユーザーのアドレス帳に感染してメールを大量送信 するタイプのウイルスが出現したため、もはや知人からの電 子メールさえ信用できなくなっているという。同社はこのような 危険性に対して注意を促しており、添付ファイルを開くときに 警戒するように呼びかけている。

 エイプリルフールの安全なオンライン・コンピューティングの ために、同社が提供するヒントの一部は次のとおり。

1.アンチウイルス・ソフトウエアを最新のウイルス定義でアッ プデートする。
2.Webサーフィンをするときに、内向きと外向き両方の通信で フィルタリングを実行するファイヤウォールを使用する。
3.疑わしい電子メールと添付ファイルは開かない。
4.セキュリティ・パッチを適用する。
5.頻繁にデータのバックアップを行う。
6.疑わしいときは、特に用心する。

2002年03月28日

 (14:43PM)午前中、時間を見つけて横浜の桜木町の先パシフィコなんとかで開かれているROBODEX2002を見学。この手の展示会が好きなんです。seeing is believing だと考えているので。

 今回の見学の当初の狙いはソニーが出したSDR-4Xでした。二足歩行、倒れても自力で立ち上がれる。本田のアシモは実演を何回も見ているし、青山一丁目の本田の本社に行けば、いつでも展示してある。

 SDR-4Xは小型のロボットでした。アシモよりもはるかに。60センチくらいしかない。しかし、歌を歌うことが出来る、数万語の単語を覚えることが出来るなど、目にCCDカメラを埋め込んで対象物と自分の距離を測定して、対応が可能など。私が行ったときにちょうど会場左手の実演コーナーで歌を歌いながら踊りを踊るパフォーマンスを見せてくれました。たくさんのAIBOを引き連れて。

 SDR-4Xも面白かったが、私が興味を持ったのはQ.TAROという球形のロボットでした。「ヒーリング・クリエイチャー」と名前が付けられていて、「複雑を極めるようになった現在の家電とは正反対に、なるべく単純な、ほのぼのとした感じで人と交流するクリエイチャー」とされる。これはなかなか面白いかもしれない。SDR-4Xよりじゃまにもならないし。

 本田、ソニーの他にも、「え、この企業が....」というような会社がロボットを展示していました。数多くの大学と並んで。まあ行ってみるとワンフロアのそれほど大きくない会場。30分もあれば、全部回ってしまう。わざわざ行くのも...という感じですが、私は行って良かったと思った。

 AIBOの仲間に、ERS311/312(ラッテとマカロン)という二つの丸形のロボットも加わっていました。今回のロボット展示会は作業用ロボットよりはエンターテインメント系が主で、会場も子供連れが多かったですな。(15:01)

2002年03月28日

 (03:41AM)完勝でしたね、今回の日本は。海外組を全部使って、最初から点が入る良い展開。入れたのが中田で、それに続いたのが高原。この直前の試合、ウクライナでしたか、2回も後ろを攻められて危ない場面があったが、今回はほとんどなかった。

 まあでも、テストマッチ。あらゆる国際大会において成功の条件は、主催国が活躍することだそうです。そりゃそうだ。主催国が早々に負けてしまっては、観客の力が入らない。

 そういう意味では、前回のパリ大会はワールド・カップにとって最大の成功だったのではないかと思う。今回は日本は絶対決勝トーナメントに残ってもらわないと。欧州のチームとやって鮮やかな勝ち方となったことで、その夢は膨らんだと言える。

 良い選手が何人も今回は全く出ていなかった。知らないうちに、日本も力が付いていると言うことです。実は都内某所で11人の大勢でテレビを前に見ていたのですが、日本の勝利に掛けた人は少なかった。まだ半信半疑なんですな。(03:49AM)

2002年03月27日

 (01:40AM)またまた新種ウィルスですか。前回の日本語ウィルスではかなりの人が動揺した。今回はそういうことがないように。

写真装う新種ウイルス

 電子メール添付の写真画像を装ったコンピューターウイル ス「リー・D」が発生したことが、ウイルス対策ソフト大手のト レンドマイクロの調べで26日、分かった。

 とサンケイ新聞だけが報じていました。(01:42AM)

2002年03月25日

 (14:04PM)この週末から月曜日の午前中にかけて読んだ文章で一番面白かったのは、ニューヨークの佐々木君が送ってくれた「Restating the '90s」というビジネスウィークの記事です。  「A lot of things happened that defy the conventional beliefs about the decade」を実質的書き出しとするこの文章は、

  1. 90年代の10年間にアメリカの生産性は80年代を0.5パーセンテージ・ポイント上回る2.2%(年率)に達した
  2. この大幅な生産性向上のメリットを一番受けたのは投資家というのがconventional beliefだったが、調査した結果最大の受益者は労働者だったことが判明した
  3. 90年代にアメリカの労働者は生産性向上がもたらしたメリットの99%を手中にした
  4. これは昨年のリセッション時においてもアメリカの消費者の支出がなぜあれほど強い水準を維持したのか、米企業が今後数ヶ月は苦闘しなければならないかを説明している
 というもの。読み進んでいくといろいろと目から鱗の数字が出てくる。どのくらい信じるかは別にして、備忘のために記すと次の通りである。
  1. 90年代に米民間部門の労働者の実質賃金の伸びは平均1.3%に達し、80年代の同0.2%を大幅に上回った。しかもこの実質賃金の伸びは、一般に考えられていた以上に企業のトップからヘアデザイナーまで実に広範な分野に分配された
  2. 90年代に米労働者が労働賃金を大きくのばしたのは
    • 多くのアメリカ人の教育レベルが大幅に上昇した
    • 低失業率が賃金を引き上げた
    • 米国に流入した海外の資金が、アメリカに新しい職のニーズを作り出した
  3. これに対して、90年代における株式市場への投資リターンは80年代に比べるとむしろ低いが、これは海外市場の不振、ハイテクバブルの破裂の影響である
 など。教育レベルの水準の高さに関する文章があるが、これは興味深い。アメリカでは現在成人人口の51%は最低学卒レベルの大学教育水準を持っているが、これは1991年の40%、1982年の33%から大幅上昇だという。特に25歳から34歳の人口グループを見ると、大学教育を受けた人間の割合は58%に達し、これは1991年時点の45%から大幅に上昇しているという。教育は、情報化社会では強い武器になる。

 テクノロジーが職場に与えた影響はどうか。定型的な職はテクノロジーの進歩に脅かされると考えられてきた。事実その通りなのだが、実は本当に定型的な職というのはそれほど多くなくて、nonroutine な職の賃金は大幅に上昇したという。セールス、トラック運転手、ネットワーク技術者などなど。

 こうしたことが確かだとしたら、アメリカの労働者は我々が考えている以上に豊だと言うことになる。(14:40PM)

2002年03月25日

 (11:21AM)みずほがいよいよ来週に立ち上がりますが、それを一週間前に控えてDKBのコンピューターの故障ですか。まあいろいろ大変でしょうな。二つの統合ではなくて三つの統合ですから、相当なシステム的、人的負荷でしょう。

 聞くところによれば、システム面ではまだ相当な難題が残っているようです。今週末は、みずほの本店、全支店は月曜日の朝までシステムなどの稼働のチェックに追われそう。銀行のシステムは国民経済の要。しっかりと対応して欲しいものです。(11:26AM)

2002年03月24日

 (16:55PM)JRの高円寺駅から新高円寺に抜けるルックという商店街があるのですが、久しぶりに所用があってチャリでゆっくり街見学をしながら通ったら、ビックリ。多分2ヶ月も間は空いていない。しかし、見ない間にこの通りは完全に「古着屋」「リサイクルショップ」の通りになった。

 高円寺界隈には既に30年近く住んでいるが、つい最近まで学生街の雰囲気が抜けなかった。古本屋あり、ちょっとした食堂あり。しかし、徐々に高円寺はファッション街になりつつある。何と言っても古着屋、リサイクルショップが軒を並べるようになっているのです。結構な数ですよ。古本屋なんてない、和菓子屋も減った。

 ルック商店街を歩いている人も、圧倒的にややくすんだ色の古着っぽいものを着た若者。銀座や六本木にはいない人種です。ゆっくり一軒一軒を見て歩く時間がなかったのですが、面白い撮影会もやっていて、これから春の良い季節には結構な数の若者が集まる街に高円寺はなりそう。(17:03PM)

2002年03月24日

 (12:07PM)朝のフジテレビから始まってNHK、テレビ朝日とずっと政治番組を見ていましたが、なんかみんな歯切れが悪かったですな。混乱状態になった番組、辻元支援・同時に辞職勧告となった番組、従来の情報を繰り返した番組。

 はっきりしたのは、辻元議員のサイドに「法律(政治資金規制法)違反」があったということです。これは彼女も認めている。辺見さんから事務所にバックされた資金は法律で許される年間150万円の範囲をはるかに超える。これは、「何も分からず、議員になったばかりなので.....」ということでは、多分許されない問題でしょう。犯罪を犯した人間が、「法律を知らなかった」と言っても、言い訳にならないのと同じです。

 疑問点のいくつかは既に日曜日の段階でかなり明らかになった。あとは「月5万円という金額ながら、支援してもらっているような感じで政策秘書の仕事はしていてもらった」と言っているが、これは俄には納得しがたい。辺見さんという人がどのくらいの見識のある人か知らないが、10年以上という要件だけで政策秘書の資格を持っているような人ではないのか。とすると、「電話で相談していた」というのは、怪しいと思う。最後まで名義貸しの疑惑は残る。ここを残す限り、追求の手は緩まないでしょう。

 何らかの形で、法律を作る人間として責任を取らねばならない。政審会長辞任、離党、議員離職などなどいろいろある。一番潔いのは一端辞めて、選挙でまた選び直してもらって出てくることでしょう。彼女がその道を選択するかどうか ?(12:23PM)

2002年03月23日

 (09:05AM)自分のラジオ番組を初めてBSテレビで見ました。金曜日の夜11時30分。その数時間前に収録している番組ですが、今までBSテレビが家にありながら、「どうやってみるんだろう」と分からなかった番組です。

 BSテレビは今までも見ていました。BSジャパンの番組(土曜日午前11時から一時間、4月開始、171、172、173)もありますから。スポーツや映画もいい。しかしBSテレビの延長でチャンネルをコントローラーで上に上っていっても行けない。BSテレビは100台なのですが、ラジオは300台。

 「見れない」とプロデューサーの土肥君に文句を言っていたら、「”ラジオ”というボタンはありません.....」と。家に帰ってみたらBSチューナーのリモコンの真ん中左に「ラジオ/データ」という小さなボタンが。押してみたら、BSCという私の番組をやっているラジオ局に行った。

 何か不思議ですね。見えるラジオという印象が。データの取得にあれほど時間がかかるとは思わなかった。よくよく見るとリモコンには無数のボタンがある。青、赤、黄色などなどの小さいボタン。押すと記事や市況が出てきたりと結構面白い。

 BSテレビ全体がうまくいくかどうかという瀬戸際ですが、地上波がなくなるというのであれば、いつかはこの世界に流れ込んでくるのでしょう。良い番組も。ただし、テレビには「一人の人間が一日に持つ持ち時間は24時間」という制約からは逃れられない。(09:23AM)

2002年03月22日

 (17:13PM)いろいろ気になる動きが出ていますね。

  1. 今日になって、つまり鈴木議員が党籍を離れた後になって、例の北方四島を巡る鈴木発言に関する外務省のメモは本人の承認を得たものでもなく、よって一方的だと言われても仕方がない性格のものであることを杉浦さんが認めた

  2. 和歌山毒物カレー事件公判で、裁判長が被告のインタビューを録画したビデオを証拠採用した

  3. 新宿歌舞伎町に設置されたビデオで、暴力団組員の「足をひかれた」という主張がウソであることがはっきり分かる撮影がなされていて、その有効性が証明された
 などでしょうか。それぞれ実は非常に大きな問題をはらんでいる。(1)については、既に3月19日のこのコーナーで少し取り上げた。鈴木さんを支援するわけではない。しかし、もし当事者の片方が「確かにそういう趣旨で言った」という承認をしていないままに出たメモがあたかも「100%の真実」として人の運命を左右するのはいかがなものか。何らかの担保措置が必要では。役所だから「正しいことしか書き残さない」というのは、間違いでしょう。

 テレビ番組のビデオを証拠採用するというのも、考えてみれば問題が多い。テレビのビデオは番組の性格によっても、撮り方、編集の仕方が違う。今回はそのビデオをまた検察が編集している。二重、三重に編集されているビデオが、全体のイメージを大きく違うものにする可能性はかなりある。記者の質問サイドに誘導的なものがなかったかなど検証はかなりしたのでしょうが、これからはテレビに出演した時の発言が、将来自分にとって不利な証拠に採用されるとなれば、テレビに出る人は少なくなる可能性があり、それは報道の自由度を著しく制約する。それはラジオでも同じでしょう。

 三番目の問題については、ズームアップ+αでその問題点を指摘しておきました。今回は有効に利用された。撮影された映像がです。しかし、バイオメトリックスが発達してきた現在の技術環境の中では、「通り過がりの顔」でもどこの誰かは直ぐに分かる状況になる。個人の情報は、好む好まないにかかわらず現在の技術環境の中では想像を絶するくらいに特定の箇所にパイルアップする。悪用の可能性がある。

 それぞれ違う問題です。しかし、しっかり考えてある程度の枠組みを作っておかないと、今後問題になる可能性があるものばかりです。最後の問題について言うと、既に我々は銀行のキャッシュコーナーから始まり、実に多くの場所で監視されているとも言える。写メールも便利だが、あまりにも便利すぎる面がある。いろいろありますな。(17:37PM)

2002年03月21日

 (23:08PM)講演にいくと良いのは、呼んでくれた地域や業界の事情がある程度分かると言うことです。講演の前とか後の懇親会の場での会話などで。今回は新聞業界の人々相手だったので、その関係の事情がかなり分かった。

 周知の通り、今新聞業界は大変なんですな。どうも周りの我々が見ている以上に、内部の人間は神経質になっている。サンケイ新聞の動きを中心に。いろいろ話を聞いていて面白かったのは、今まであまり聞いたことのない単語が登場したこと。

  1. 無読層
  2. 無代紙
 「無」が付く二つの単語が会話の中で出てきた。何かというと、前者は「新聞を全く読まない層」を指すのだそうです。ワンルーム・マンションには、こういう世帯が増えていると。業界にとっては、この層にいかに新聞を取らせるかが大きな課題だと。

 これとの関連で言うと、当然ながら少子高齢化は業界全体にとって大きな課題。なぜなら、人口の減少は新聞を取る世帯の減少につながる。そこに、無読層が増えるとなれば、業界への打撃は二重、三重になる。

 次の「無代紙」とは何か。これは関西で広く見られる現象だそうです。関東ではあまり聞いたことがない。具体的には、たとえばあるお客さんと「一年契約」を結ぶ。そのときに、契約促進の意味で「3ヶ月は無料」を認めるというのです。つまり、客は9ヶ月分の支払いで、1年分の新聞が読める。

 これは一年ごとにやられたら、業界の受ける打撃は大きい。夕刊紙を巡る大きな争い以上に、関西では大きな問題になっているようです。結局着地はどうなったか。私は新聞休刊日などやめしてしまえ、という意見ですが「年9回」ということで、一応の合意が出来たようです。今までは「年12回」だった。

 サンケイが仕掛けた戦争がどういう形で着地するかはまだ分からない。週刊誌などの報道によると、仕掛けた方が今はやや不利になっているという。「いらない」という意見がある一方で、本当になくなるとなると寂しい、というのが日本の夕刊かもしれない。サンケイは東京では夕刊を廃止の方向ながら、大阪では継続ということらしい。この辺の使い分けがうまくいくかどうか。(23:19PM)

2002年03月21日

 (15:30PM)桜前線というものは、北上・東進するものだと思っていたら違うんですね。例外というか。大阪で桜の話をしたら、「赤い蕾が出てきていますから、あと数日で.....」と。桜宮とか京都とか、桜が綺麗な場所がある。時間があったら寄ってこようと思って。しかしまだのよう。

 ところが、ニュースによれば東京は既に満開とか。もっとも東京が異常とも言える。「平年より15日早い」と。観測史上最速という。そういえば、高円寺の我が家の近くの桜も満開になっていた。月曜日に花見の予定がありますから楽しみですが、あまり早い桜もちょっと「あんた、どうしたの....」と聞きたいような気分。(15:35PM)

2002年03月21日

 (09:01AM)大阪に向かう新幹線の中にいます。休日ですが出張が入っていて移動中ですが、一つ実験をしています。200キロで走っている新幹線の中から、FOMAのカードを使ってFTPができるかどうか。

 かなり昔に9600の通信速度の頃に一度やりましたが、時間がかかりすぎて「使い物にならん」と思って以来していなかった。今までは新幹線の中でのメールチェックなど通信関係は、i mode のリモートメールがすべてだった。講演先からの連絡など、結構ニーズがあるのです。

 しかし、新しいサービスが始まったわけですから実験して見ようと。ははは、出来るようですな。やるやらないは別として、新幹線の中でも高速での通信が可能になった。これでインターネットを利用した講演の場合は、サイトを電車の中から更新できるようになる。本当は電車の中全体に無線LANかなにかを飛ばせば良いと思うのですが。今気づきました。まだ場所の制約はあるようで、大都市近郊しか通じない。(09:05AM)

2002年03月20日

 (07:18AM)FOMCから出てきた声明は、金利政策に関しては予想通りのものでした。FF金利の誘導目標は据え置き。景気判断を「the risks are balanced」として中立(景気悪化とインフレ再燃の中間)に戻したのも予想通り。詳しくはここをお読み下さい。

 しかし予想外のこともあった。政策運営に関わる景気判断に関しては第二パラに説明があるが、その特徴は現在かなりのペースで拡大している米経済の原動力をもっぱら「a marked swing in inventory investmen」(在庫投資の顕著なスイング)に求め、拡大持続に必要不可欠(an essential element)である最終需要(個人消費と設備投資)の強さに関しては、「still uncertain」と比較的強い言葉で今後数四半期の先行きを不安視している点。

 これは、今の米景気に関するマーケットの見方より慎重である。なぜなら、一般的には最終需要のうち、個人消費に関しては「予想外に強いし、今後もこの状況が続く」という判断が大勢だからだ。消費は米経済の69%を占める。この最終需要の柱に関して「uncertain」といったFOMCの声明は、慎重だ。設備投資が弱いのは周知の事実。

 FRBの見方が慎重にとどまった背景に関しては、二つの可能性が考えられる。それは

  1. 金利の据え置くという行為を正当化する為に、景気の先行きに対して拡大持続性を担保する最終需要を今見えている数字以上に不安視する必要があった
  2. 実際のところFRBとしては、最終需要の先行きを過去に例のない強さ故、特に景気の落ち込み後の回復としてはスピーディ過ぎることから、実際に不安視している
 この声明を読むと、どうもFOMCの判断はこの二つの可能性の中間にあるような気がする。つまり、FRBの判断はマーケットの先行する見方に対して、「意図的lag」の状態にある。ということは、FOMCの利上げに関する判断は今後もやや慎重だ、と見ることが可能。最終需要の持続性に関してFOMCが疑念を持つのは、金利要因による消費の前借り、前倒し の問題もあり、理解できる。声明の全文は以下の通り。
Release Date: March 19, 2002

For immediate release

The Federal Open Market Committee decided today to keep its target for the federal funds rate unchanged at 1-3/4 percent. The information that has become available since the last meeting of the Committee indicates that the economy, bolstered by a marked swing in inventory investment, is expanding at a significant pace. Nonetheless, the degree of the strengthening in final demand over coming quarters, an essential element in sustained economic expansion, is still uncertain.

In these circumstances, although the stance of monetary policy is currently accommodative, the Committee believes that, for the foreseeable future, against the background of its long-run goals of price stability and sustainable economic growth and of the information currently available, the risks are balanced with respect to the prospects for both goals.

The Committee decided to include in its announcements following its meetings the roll call of the vote on the federal funds rate target, including the preferred policy choice of any dissenters. This action accelerates the release of this information, currently available in the Minutes with a lag. To conform to this new practice, the Board of Governors also decided to report in the written announcement the roll call of any vote on the discount rate, also including the preferred policy choice of any dissenters.

Voting for the FOMC monetary policy action were: Alan Greenspan, Chairman; William J. McDonough, Vice Chairman; Susan S. Bies; Roger W. Ferguson, Jr.; Edward M. Gramlich; Jerry L. Jordan; Robert D. McTeer, Jr.; Mark W. Olson; Anthony M. Santomero, and Gary H. Stern.

 下の2パラは、FOMCの情報公開促進に関するもの。FF金利、公定歩合の変更に関して誰がどういう投票をしたかを公表するとある。FOMCが取った行動に反対する投票をした理事の見解を含めて即時公表するとしている。つまり、これからはFOMCの声明は「長くなる」ということだ。今までは各理事の投票と反対意見は、一ヶ月強後で公表される議事録の中でしか公表されてこなかった。その分、敏速な情報公開がなされることになる。

 今回のFF金利誘導目標の据え置きに関しては、FOMCではunanimous だったとされている。(07:46AM)

2002年03月19日

 (15:01PM)ひどいな.....もう。記事で僕のしゃべりを二カ所で取り上げておいて、写真は月尾さんかよ....。読んだ人は絶対森本さんと遠藤さんと並んで写っているのが小生だと思うよな.....。

 月尾さんは立派な方ですよ、そりゃ。私のナノテクの入り口にいた方だし、なんたって東京大学の先生だった。がしかし、がしかし小生が言いたいのは、見た目の若さが全然違うんだってことなんだよな。俺と月尾さんが並べば、絶対15は歳が違って見える。(月尾さん、すみません)

 何に対して怒っているかというと、今発売の3月29日号の「週刊朝日」の160ページの記事。「できる男はラジオを聞く...」という記事。まあこのコーナーでも取り上げているのですが、朝のラジオのスタンディングは徐々に上がってきている。毅郎スタンバイは全ラジオ番組のナンバーワンの聴取率を誇る番組で、私は金曜日のレギュラー・コメンテーターなのです。で、記事でも先週の金曜日の内容が取り上げられている。

 ところが、写真は月尾さん。去年まで8時台のゲストだった。今は総務庁の関係の仕事をしている。この記事を読むと、イントロは

 インターネットだ、i mode だと、新しいメディアが続々と登場しているが、忘れてはいませんか....
 違うんだな、認識が。ラジオはネット時代と親和性が高いんだって。この記者の認識は遅れている。それにしてもて、この写真を渡した担当者は.......誰だ....。あちこちからメールが来て冷やかされたがな....。(15:21PM)

2002年03月19日

 (09:24AM)そういえば思い出しました。日曜日のフジの夜の番組の最中に、外務省が「○秘 無期限」と明確に印を押しているにもかかわらず、突然その左に押した「無期限解除」の印で公表した文書のことを。実物のコピーをまじまじと見ながら、「この国の言葉、その重み、そして情報公開とは一体なんだろう」と考えた。

 証人喚問で一番彼が驚き、実際に鳩が豆鉄砲をくらったかのような表情を見せたのは、「北方領土返還は国の面子から主張しているに過ぎず、実際には島が返還されても何の利益にもならない。返還要求をうち切り、四島との経済交流を進めるべきだ」という95年6月の外務省内部文書が公表された時。

 私は最初ムネオハウスの件と同様に、これは外務省からの内部告発で議員の手元に届いたものだと思っていた。しかし、どうもそうではなくて議員の求めに応じて外務省側が公表したものらしい。この文書の所在を明らかにしたのは民主党の上田議員だが、まず私が興味を持つのはこの議員さんはどのような形で外務省に文書の公表を依頼したのかです。なぜなら、あの手の文書は外務省に山のように存在していて、上田議員がその在処、内容を知っているわけはない。〜〜関連....とは言ったでしょうが、案件でも日時でも特定は出来なかったはず。

 とすると、むしろ外務省の方が「こういうのがあります...」と選別的にあの文書を出した、積極的に出したと考えるのが自然。たまたま出した対象が上田議員だったに過ぎないのではないか、と思うのです。アメリカの公文書公表のように、調べる側が「これこれ」と特定して言ったり、公表された全文書の中から選び出すと言ったプロセスはなかったのでは。時間的にも無理だ。

 ということは、あの文書は意図的に外務省が出した。ムネオパワーがすっかり落ち目になった外務省で、その公表を狙っていた人が出したと言うことだと思う。川口さんを含めて、それを承認した。そのリパーカッションを予測した上でです。鈴木さんの味方をするのではないが、これは考えれば恐ろしいことです。

 こういう仮定をしてみる。あの文書が個人や企業の作成だったらどうだっただろうか、ということです。裁判所でも証言は採用されるし、証言が採用されるのだったら個人や企業のメモも採用されるでしょう。しかしそれは利害関係のない第三者のものでしょう。しかし、あの事件では外務省は当事者そのものだった。だとしたら、なぜあればあたかもまごうことなき正式文書、信頼するに足るだと受け取られたのか。いじめられっ子・鈴木をやっつける格好の材料だったせいか。

 当事者そのものだったにも関わらず信じてもらえたのは多分、「優秀な外務省の官僚が作ったから」「間違いないだろう」という暗黙の了解だと思う。しかし、会話は受け取る人によって印象が微妙に違う。企業のメモもそうですが、普通は起案した人のメモを見て、それを上司が手直ししたりするが、あのメモはどうだったのか。意図はなかったのか。誇張はなかったのか。外務省の内部メモだから絶対的に信じられるのか。

 ここまで書いてきたところで、朝日新聞の今朝の朝刊に『宗男氏と「1984年」の悪夢』という文章を見つけました。ビッグブラザーの話です。本人はその存在さえ知らずに、内容を確認したのでもない省内の記録が、突然「こうでした」と外部に出てき、そして「そうだったに違いない」とされる。誰と何を話したときに、何を言ったのかなんて厳密には覚えていないのが普通だろう。鈴木さんが豆鉄砲をくらったのも無理はない。しかし、文書で出てきたことで俄然信憑性を増した。

 しかし、その信憑性は「無期限 ○秘」だった言葉の重さを忘れて、突然解除された軽々しい性格の文書の中にある。本当に信憑性はあったのか。無期限という言葉について言うならば、日本では「無期懲役」は決して無期を意味しない。大体出てくる年限が決まっているそうです。「無期」「無期限」とはなんなのか。だったら、「いつ解除、いつ出所」というのを明確にした方が良いのでは。

 行政には裁量の部分が最後は必ず残る。しかし恣意であってはならない。今回の外務省の「無期限 ○秘」の文章の公表は、かなり疑念の残る行為だったと思う。行政があれをやり始めたら、役所と話をすることが商売の人は何も話せなくなる。あとで断りなく公表するのだったら、今後はその旨「メモ取ります」と告知すべきでないのか。それとも、「無期限」などという無意味な単語を使わないで、「20年後」と一律に決めるべきではないのか。

 繰り返すが私は宗男さんの支持者でも何でもない。しかし、ああいう形で文書が出され、その文書が検証なしで正しいとされる状況はやはり、「異常」だし好ましくないと思うのです。言葉もいいかげんだ。(10:30AM)

2002年03月18日

 (07:41AM)月曜日の朝刊で一番興味深く読んだ文章は、日経の2面の「この道はいつか来た道」という田勢さんのそれ。この見出しはあまりうまくないと思うが、コンテンツは今の自民党を取り巻く環境をよく描いていると思う。

 この文章を読む前に私が考えていたことは、「今のように自民党の議員の間で、お互いを露骨に無視、非難しあう局面があっただろうか...」「これは一つの大きな変化かも知れない」という気持ちでした。田勢さんもこの問題を取り上げ、『「政治は少しも変わらない」と断定するのは間違っている』と指摘している。

 鈴木氏に対する官邸の人々(小泉、福田両氏)の冷たい対応、阿部官房副長官の田中真紀子さんへのコメント、これはこの政党が大きな曲がり角に来ていることを示している。問題は、その争いの行く手が見えないし、その行く手が見えない政党に変わって日本の政治を任せても良いと思える政党や勢力な出来ていない、ということだろう。

 ある政権政党が今の自民党のような状況になったら、二大政党制のアメリカでは確実に政権交代が起こっただろうし、政権政党もそういう緊張感があるから理念なき戦いはしないと考えられる。とりあえずはまたまた小さくまとまってくれるよりも、内部の動揺を続けてくれた方が、政治の実体は見えて良いような気もする。

 しかしこれも確かになりつつあることだが、日本の経済の不振の長引きも、問題点を把握できず、それに正面から取り組めない政治の責任であるということだ。もともと経済一流、政治二流というのが日本認識だったが、今は経済二流、政治四流くらいか。(07:58AM)

2002年03月17日

 (07:21AM)ポジとネガの両方とも口上は「党に迷惑をかけた」でした。離党の理由だからこれでいいというものではないでしょう。この口上を聞いていて国民は、「ああ、主役じゃないんだ」と考えざるを得ない。存在しないものとして扱われている。

 議員だから一番顔を向けねばならないのは自分の選挙をしてくれる選挙民ですが、その選挙民に対する言葉もない。まあここでも「ご迷惑をかけた」と言うんでしょう。人間はある意味でお互いに迷惑をかけあって生きている。問題は、どういう迷惑か、納得できるかです。

 それにしても日本の政治は本当に不幸ですな。敵失を攻めるときは野党は元気ですが、どう考えても代替政党としての信頼性に欠ける。こうした状況はいつまで続くのか。(07:28AM)

2002年03月16日

 (23:16PM)今週も諏訪に来ていますが、恐らく今が温泉に入るのに一番良い季節です。真冬だと風呂から出た後ちょと警戒しないといけない。湯冷めを。夏は風呂から出たのかわからないほど、上がった後も暑い。しかし、今の時期は、風呂から上がっても油断できるほど暖かく、しかし体が火照るほどでもない。

 そのせいか、この旅館も今日はお客が多い。こちとら両親と一緒で色気はないのですが。ところで、ニューヨーク・タイムズを読んでいたら、「そうだろうな....」という記事。やはりオニールは反対だったのです。

Treasury Official Is Said to Fault Steel Tariff Move

By JOSEPH KAHN and RICHARD W. STEVENSON

ASHINGTON, March 15 ・Treasury Secretary Paul H. O'Neill told a foreign policy group this week that he disagreed with the Bush administration's decision earlier this month to impose tariffs on imported steel and that the move would cost more jobs in the United States than it would save, people who heard him speak said today.

In off-the-record comments after a dinner speech at the Council on Foreign Relations in New York on Wednesday, Mr. O'Neill said he was sticking to his long-held position that imposing tariffs risked the nation's interests as the world's leader in promoting free trade, they said.

Mr. O'Neill had never made any secret of his philosophical opposition to trade barriers. It was widely known that he had made his views clear during internal administration discussions that preceded President Bush's decision last week to protect the domestic steel industry with tariffs of up to 30 percent.

In an administration that prizes loyalty and discretion, Mr. O'Neill has regularly expressed opinions that diverge to a surprising degree from administration policy.

 そりゃそうでしょう。legacy costs が重くのしかかっているのに、そこには手を付けないで外国産の鉄鋼の価格を上げただけ。これではアメリカの鉄鋼業界の競争力は向上しない。今のアメリカでこうした「閣内不一致」がどう取り上げられるかは不明ですが、オニールとしてはあまり財務長官にこだわっていないのではないか、とも思える。(23:22PM)

2002年03月16日

 (08:04AM)右を見ても、左を見ても「一巻の終わり」というケースが多いですな。bookshelf によれば、一巻の終わりとは

一巻から成る物語などが終わる、の意から、物事の結末がついてしまうこと。また、すでに手遅れであること、のたとえ。
 とある。日本の政治家二人は、選挙民次第で議員は続けられるかも知れないが、政治的には、つまり政治のプラスの主役としては the end でしょう。逆切れして告発者としての立場はあるかも知れないが、国民を先導する立場の回復は難しそうだ。

 企業社会を見ても、「一巻の終わり」は多い。雪印食品はそうだったし、同様の事態に直面しそうな会社も多い。アメリカを見れば、今朝のウォール・ストリート・ジャーナルにはアーサー・アンダーセンとエンロンは政府との新たな契約締結を禁止された。アーサー・アンダーセンは司法妨害で前日起訴されたことで、今回の措置になった。政府との新規契約を禁止され、民間顧客もアンダーセン離れが進んでいる。

 アンダーセンは、つい最近まで隆々たる業績を残していた会計監査会社である。しかし、これも華やかだったエンロンが墜ちたのと同じくらいのスピードで、この会社の会計を見、コンサルに当たっていたアンダーセンも墜ちた。日本でも朝日会計事務所がアンダーセンからKPMGへの乗り換えを発表した。

 なぜ「一巻の終わり」が多いのか。事態の変化が加速しているということが一つだろう。我々は短い時間に多くのことを見聞している。次に、ある意味で情報の流布が素早くなって、一端起きた渦から逃れることが難しくなったと考えられる。鳴門の渦がどうなっているか知りませんが、あたかもブラックホールに繋がる渦に巻き込まれると、逃れるのが難しくなるのと同じように、すわれだしたら逃れるのは至難。

 多分、情報社会が前段階の時代には、その渦の流れも強さも弱かったのだと思う。しかし、今は一気呵成だ。このスピードは危ない要素を含む。一種の人民裁判、マスコミ裁判、印象裁判の危険性があるからだ。だからなるべく客観的に、データに基づいて行われなければならない。しかし、「一巻の終わり」の高まりゆくスピード感は今後も残るだろう。(08:24AM)

2002年03月15日

 (04:56PM)ああ、これだったのか。盛んに昨日メールや電話がかかってきていたウィルスの件は。今朝の朝日新聞のネット版の記事です。

メールの件名「極秘」にご注意 日本語ウイルス拡大中

 「極秘」「お知らせ」などと日本語の件名が書かれたメールとともに広がるコンピューターウイルス「エ フバウンドC」が14日、見つかった。ウイルス対策ソフトメーカーのトレンドマイクロには同日夕までに 100件を超す報告を受けた。同社は「日本人が作製した可能性が大きい」とみている。

 このウイルスに感染すると、メールソフトのアドレス帳にあるあて先すべてに自分自身を複製して送 りつける。あて先の末尾が「.jp」の場合、メールの件名が日本語になるよう細工されている。

 メールに添付された「PATCH.EXE」という名前のファイルを開くと感染する。いまのところパソコン を破壊するなどの振る舞いは確認されていない。トレンドマイクロはウイルス対策ソフトを最新版に更 新するよう呼びかけている。(20:20)

 どのソフトに取り憑くかの説明がほしいですね。性格はそれほど悪くなさそう。(04:58AM)

2002年03月14日

 (23:54PM)そこまで言うか...という印象はするんですが、そうなんでしょうね。ウォール・ストリート・ジャーナルを読んでいたら、ウォルマートの西友への資本参加に関する記事で以下のような文章を見つけた

 But whether Wal-Mart can repeat in this notoriously difficult market the success it has won in other parts of the world remains to be seen, analysts say.

 Japanese buyers tend to be finicky and have at times shunned products that are viewed as cheap or poor quality

 finicky とは何か。「(食べ物・服装などに)いやにやかましい」「凝り性の」とくる。まあそうですよね。カルフールもそれほどうまくいっているとは聞いていない。確か出店計画を縮小した。

 しかしそれでもウォルマートとしては、世界第二位の消費市場を無視することは出来なかったのでしょう。米自動車メーカーがハンドルの位置を変えるのにずいぶんと時間がかかったような対応の遅さがなけれれば、時間をかけて日本市場での足場を築けるのでは、と言った感じ。成功が保証されているわけではない。

 しかし、国内の他の小売業者のうちパートナーを見つけられずに呻吟している企業にとっては、これは衝撃でしょう。日本の消費者は口うるさいが、とりあえずは新しいものに関心を寄せる。ダイエーにしろ、何らかの措置が必要になると考えます。それにしても、日本の企業の自浄作用、再生能力は低い。やはり外資の力を借りなければならなかったのか、という印象がする。(00:03AM)

2002年03月14日

 (18:36PM)花粉症通信のようになってきましたが、今最大の関心事項ですので、自然にそうなってしまう。二人の方から役立ちそうな情報をいただきました。tks。最初のメールはD社の山口さんですが、彼はもともと私にシソジュールを教えてくれた方。今回は別の対処法を教えてくれた。それは塩水鼻うがい

  1. コップに塩をティースプーン半分ほど入れてよく混ぜる
  2. 上を向き鼻腔から思い切り塩水を吸い込む
  3. 口からはき出す
 塩水だと浸透圧のバランスがとれて不思議に沁みないのだそうです。「紫蘇ジュースと塩水鼻うがいのお陰かどうか、私自身はまだ花粉症になっていません...」と山口さん。彼のその後のコメントが面白い。
 半導体製造装置の世界ではpreventive maintenance (故障する前に手当を)という言葉がよく出てきます。時間勝負の半導体製造現場では、一台の機械のダウンタイムがライン全体に影響し、大きな損害に繋がります。ほんの一瞬の不調停止(チョコ停と言います)も許されません。そのため機械毎にタイミングを決めて不具合が出よと出まいが点検整備を徹底して施します。人間の体にも当てはまる考え方だと思います
 「チョコ停」、「preventive maintenance」ね。面白い言葉、考え方ですね。人間にとっては、ちょっと体調が悪くなって「チョコ停」するのは必要かも。しかし、花粉は「チョコ停」ではないからな。期間が長い。できたら、本間にパスしたい。

 もうお一方は、堺市で開局している薬剤師の方からのメール。

 いつも楽しく読ましてもらっています。

 花粉症にはツムラ麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)又は小青竜湯(ショウセイリュウトウ)をためしてみてはどうですか。 当方は堺市で開局している薬剤師です。

 お願いですが、ペイオフについて書いて貰えれば、キーボードの使い方大変参考になりました。

 ペイオフに関しては、昨日のTBSラジオのこの番組の話題でした。お聞きになればよかったですね。ここの記事などが参考になるのではないでしょうか。それほど難しいことではない。(19:05PM)

2002年03月14日

 (18:36PM)午後、俄にあちこちから「ウィルス警報」。メールや電話で。ウィルスにつけられた名称を連絡してきた人はいませんが、添付ファイルを開くと、メーリングアドレスに名前の載っているすべての人に汚染したファイルを送付するらしい。

 最近はこうしたメールそのものがjunk になっている可能性があるので、どこまで本当か知りませんが、念のため夕方に「ウィルスの定義」を更新しておきました。私の場合はマイクロソフトのメールソフト(アウトルック)を使わないので、今までコンピューターが罹患したことはほとんどない。

 まあでも、ウィルスは一つ一つが勝負ですから。(18:39PM)

2002年03月14日

 (09:34AM)花粉に関してはkimuraさんなどから、引き続き情報が入ってきています。

ヨーグルト
竹酢(ちくさく)
 など。今日も晴れていますね。人に寄って処方が効くかどうかの別がある。Aは効かないが、Bは効くといった具合です。ですから、いろいろな処方があって良い。(09:38AM)

2002年03月13日

 (17:25PM)楽しみ楽しみ。この番組担当の中村君から、「伊藤さん、出てくれませんか....」と。夕べだったかな。13日は午後7時から勉強会が入っているのですが、9時ごろ終わる。ちょうどよい。

 アクセスに関しては、TBSの方々が企画を立てているときから知っていました。小桜さん、三条君なんかが中心だった。それまで歌番組の時間帯。立ち上げるのにはかなり力が必要だったと聞いています。最初は聴取率も伸びなかった。しかし、地道にまじめな番組を作っていて最近は同時間帯ではトップのことも多いという。

 ラジオは非常に自由度の高いメディアで、目をとられないと言う非常に優れた面がある。私はインターネット時代におけるラジオの高い情報親和性に着目していた人間ですが、雰囲気も朝の番組とはまた違うと思います。私も家にいるときはたまに聞いていた。小島さんの差配のうまさは抜群だと思う。(17:34PM)

2002年03月13日

 (08:55AM)それにしても、今年の花粉は猛烈です。土曜日にかなり良くなったと思ったら、その後はまた最悪状態。紫蘇ジュースを飲み、医者からもらった薬も飲んでいるのですが、まだだめ。

 あちこち移動して花粉に接触することが多いことも影響しているのかも知れない。12日は午前中に諏訪に行って葬儀に出席したのですが、恐ろしいほど晴れて、風がある。風を感じながら、「花粉も飛んでいるんだ....」と考えたら、もうダメですな。

 午後は東京に戻ってきて夜食事をしながら花粉仲間(?)と花粉症の話をしたのですが、一つ共通だと思ったのは、昼間よりも夜の方がひどいという点です。例えば布団に入った時の方が、なぜか鼻がルーズとなり、目が痒い。「血行が良くなるから...」という説が出ましたが、そうなんでしょうか。でも、風呂では私は大丈夫です。

 一番良いのは、杉のない沖縄に行くことです。まあ杉花粉の人だけに通用する方法ですが。確か2000年の春には数日間春のこの季節に沖縄にいた。確かに、この年は楽だった。ほんまに、沖縄に行きたい気分......。まあ、花粉仲間の方々にはしばらく我慢しましょう....。(09:02AM)

2002年03月11日

 (16:56PM)少し長いのですが、二つの興味深い文章を読みました。一つはFTの土曜日版の「Weekend」に出ていた「Dear Mr President」。もう一つは、今朝来た「Businessweek」のカバーストーリーである「The Surprise Economy」。

 最初のFTの記事がおもしろかったのは、なぜアメリカの国防総省を中心に「今イラクを撃て」という意見が強いのかがやっと分かった点。つまり時期を逸したくないのです。ああいう事件があった。今「対テロ」ということで行動するなら、国内の意見はまとめられる。大統領の支持率も高い。バックグラウンドは、フセインはWMD(Weapon of mass destruction)を再び保有するに至ったという判断です。使われるのは防がねばならない。

 とりうる軍事オプションとして三つが想定されているという。こうした軍事行動に対する反論も掲載されている。中東情勢の液状化、ポスト・サダムのイラクの混乱、湾岸戦争時の違ってフセイン打倒が看板となる次回戦争でのフセイン体制の自暴自棄による兵器乱用の危険性など。

 むろんヨーロッパなどの各国は、アメリカの対イラク行動に関しては強い牽制です。しかし、フセインを抑止する具体的提案をアメリカ以外の国が持っているわけでもない。キッシンジャーの言う通りです。今の情勢だと、ブッシュは5月以降に行動に出そうな気がする。

 もう一本の「The Surprise Economy」はビジネスウィークなりきに、「なぜ今のアメリカ経済はこれほど強いのか」に答えを出そうとしたもの。確かにアメリカ経済は強い。なぜ、住宅の建設、消費は落ちないのかと誰もが疑問に思う。

 同誌は、循環的な要因と構造的な要因があると指摘し、その結果「The U.S. economy truly has changed.」と主張する。この雑誌がこの手の単語を使うと非常に眉に唾をつけたくなるのですが、読み進むとこう書いてある。

 循環的な要因は、在庫の動き、デフレによる(消費者の)購買力の維持、低金利による借り入れの容易な状態持続など。同誌は「Americans can shop because they still have plenty of money to spend」と。そうでしょうか。

 「もっと重要なのは構造的な要因」と分析し、具体的に「技術革新(technological advances)」「効率性の新たな上昇(new efficiencies)」「more interconnected global markets(一段と相互依存関係を深めたグローバル市場)」の三つを挙げている。

 ここでのポイントは、ニュー・エコノミーを背景としたアメリカ経済の生産性向上。不況下では普通生産性は落ちるのだが、今回は落ちもせず、高水準を保った、それがアメリカ経済の機敏な回復に寄与しているとこの雑誌は述べる。確かにグリーンスパンの言うように「an alley of influences unique to........」が働いていることは確かだし、企業や政府の動きも機敏になったことは確かです。しかし、この分析に関しては少し考えさせてください。私としても検討する問題が多い。何人かの人に意見も求めています。

 今のアメリカ経済の強さの秘密の探索は、今後の世界経済を考える上で非常に重要です。(17:22PM)

2002年03月11日

 (15:45PM)おっと、これはいかん。海外の新聞で休刊日など聞いたことがない....と書いたら、韓国に長くいた経験のある福田さんから、以下のメール

伊藤さん

韓国の新聞、毎週日曜日は休むんです・・・。 ご参考までに。

ふくだ

 ははってなもんですな。知りませんでした。そうですか。近いのに知らない国....。私にとって読めない存在だと言うことも大きい。福田さん、tks(15:47PM)

2002年03月11日

 (07:46AM)弘前の武富士支店に対する放火・殺人事件の小林容疑者の似顔絵(手配に使ったもの)が非常に似ていたにもかかわらず、2000件におよぶ関連通報の中に本人に関するものが全くなかったことに関して。昨日のこの番組でも取り上げていました。私が「こうではないか」と考えて、番組の中で申し上げたのは以下の点です。

 それは平時と緊急時の人間の顔の違い、「気」の違いです。あの似顔絵は、事件の際の犯人を目撃した人の話を組み立てて作っている。事件で犯人の顔を見た人は、「非常に似ている」と言ったそうです。としたら、犯行時の犯人の顔はあの似顔絵に似ていたのでしょう。

 似顔絵と捕まった犯人の写真を比べて「違う」と気が付くのは、「気」です。似顔絵は目がかっと開き、頭の毛も上に向かって勢いよく立っている。考えてみるとそうなるでしょう。あれだけのことをする、カネを要求する、従業員を脅す、灯油をまく、火を付ける、逃げるという一連の行為の連続は、非常にハイテンションの中で行われた筈です。だから、顔もそうなる。目は開くし、髪の毛も立つ。彼にとって非日常的になる。

 しかし、それは彼にとって緊急時の顔。「気」が一番入った顔ではないか。実際の写真を見ると、目は開くどころかどっちかというと左右が垂れ目で、生気がなく、色も白い。多分日常生活の中で彼と出会うと、あの似顔絵とは全く違った印象を持つのではないか。だから、顔の形は似ていても、「彼だ」と思った人はいなかったのではないか。

 作者は、近くの写真屋さんの素人だったそうです。私はそれは知らなかった。彼は得意のCG技術を使ってあの似顔絵を作ったそうです。腕が良かったのでしょう。それは「犯行時の犯人」と非常に似ていた。しかし、それは日常生活を送る犯人の顔からは遠ざかった。当然です。

 ですから、これは非常に難しいのでしょうが、犯行時の犯人の顔だけでなく、緊張が溶けて平時、平常に暮らす犯人の顔は「こうではないか」という推量の顔写真も必要だったのではないか....と。(08:19AM)

2002年03月11日

 (07:46AM)日曜日の朝刊の発行に関する告知に関しては、足りなかった毎日新聞とサンケイ新聞に関して、白塚さんと岡野さんからメールを頂きました。毎日新聞の告知は以下のようだったそうです。

毎日新聞=あすの朝刊発行します。 きょう10日(日)は新聞製作を休ませていただく予定でしたが、11日(月) は通常通りの朝刊をお届けします
 サンケイ新聞は今朝ラジオ、テレビで活発なコマーシャルを打っている。「さらに頑張ります、サンケイ新聞....」と。内容は、サンケイ新聞は駅、コンビニなどで売っています、頑張ってます...と。つまりサンケイは当初告知の通り、宅配はしなかった。駅売りで各社の臨時宅配に対抗した。

 「産経を除く新聞業界は宅配と機械の維持のため 休刊日の存続を願っている」との見方がありますので、今回のいくつかの社の「休刊の予定だったが、通常通りの朝刊をお届けします...」という特別体制がいつまで続くのか。着地点を探っているところでしょうが、繰り返して言うと、「新聞が休む」というのは、海外では例がない。(07:59AM)

2002年03月10日

 (17:00PM)今朝の新聞各紙の明日・月曜日の朝刊に関する口上には笑えるものがある。

朝日新聞=あす11日(月)の新聞は、休刊の予定を変更し、通常通り発行します。

日本経済新聞=日本経済新聞社は、当初休刊を予定していた11日(月)付朝刊を発行します。内外情勢が激変する中で、ニュースをいち早くお届けするためです。なお、日経産業新聞、日経金融新聞は休刊とします。ご了承ください。

読売新聞=コメントいっさいなし

産経新聞、毎日新聞=未調査

 読売は最初から出す予定だったのでかね。「新聞休刊日などなくせ」というのが私の当初からの主張ですから、なくなるのは歓迎ですが、当分は相当混乱しそう。(17:10PM)

2002年03月09日

 (20:43PM)株価もかなり戻ってきたドコモの動きとして目立つのはFOMAに関する攻勢ですが、その理由の一端が分かりました。それは、全国展開にかなり接近しているのです。FOMAが。

 去年出たときには本当に都内23区でしか使えなかった。しかし、去年の暮れあたりに千葉では使えるようになり、今回は「絶対だめだろう」と思っていたのに、諏訪で使えました。

 実はP2401だったか通信専門のFOMAを優待期間中、ドコモポイント使用で先週2700円くらいでゲットして使い勝手を調べているのです。パケット通信は速い。今まで64Kピッチの5倍程度のダウン能力がある。

 携帯電話の発展形ですから、列車など移動体の中からも通信できる。あとは料金ですが、今回初めてパケットを使ってどのくらいになるか調べていますが、ホームページのダウンなどに使うと相当になる気がする。しかし、ピッチで64Kに慣れている身には、どうも64Kのデータ通信を使おうという気にならない。しばらくパケットで使っていきたいと思っています。

 しかし、FOMAの今後の展開はどうでしょうか。特に世界への。ニューヨークやロンドンに上場して世界への羽ばたき運動を開始したドコモですが、日本でもそれほど第三世代は広がりを見せていない。実は動画(i motion)もあまり鮮明ではないし、動きもぎこちない。ナイターが始まって、ポイントとなるシーンがみれるようになると別なんでしょうが、それまではこれというコンテンツにも欠ける。

 宇多田ヒカルがコマーシャルをしていますが、私の周りにもFOMAを使っている人は本当に少ない。i mode が出たときにはもっと普及が早かったような気がする。FOMAはメールが出来ると言うだけでは伸びない。結局は動画のコンテンツだと思うのですが。(20:56PM)

2002年03月09日

 (20:28PM)人生、予定しないことが起きる。花粉症について書いてFTPした直後に電話。お袋の実家から。オジさんが今朝倒れて危篤と。先日倒れた時には、直ぐに見舞いに行って、その時には回復していた叔父です。その後は元気だと聞いていたのですが。

 直ぐに電車に乗って昼過ぎに諏訪日赤に入り、見守っていたのですが、午後4時過ぎに息を引き取ってしまいました。穏やかな、誰からも好かれる人でしたが、83才。脳で血栓が破裂して手術も出来ないままでしたが、そのかわり苦しまずに逝きました。

 まだ諏訪にいて明日帰る予定ですが、病院の窓から見ると綺麗に富士山が見えた。天気の良い一日でした。お酒が好き、ゲートボールが好きという叔父でした。合掌。(20:36PM)

2002年03月09日

 (08:58AM)あらら、またTBSに問い合わせが殺到しましたか。まあ、2000年の春の時はTBSの受付、総務の事務職の方、その上司の方が他の仕事が出来ないほど問い合わせが殺到したらしいので、その時ほどはないでしょうが。でも、前回を例にすると、「問い合わせ」というのは数日間続く。

 実は私のところにも、以下のような形で問い合わせが来たのです。私のHPのURLを何かで調べて、そこからメールされてこられたのでしょうね。

 伊藤 洋一様

 初めて、メールを出します。

 いつも、「森本タケロウスタンバイ」を楽しく拝聴しております。

 何時だったか、花粉症には「紫蘇ジュース」が良いとのお話しをせれていました が、私は、生憎出勤途中の車の中でしたので、メモが取れませんでした。

 大変お忙しい方だと言う事は、十分存じておりますが、出来ましたら「紫蘇ジュー ス」の造り方の出ている「ホームページ」をお教え願えますと大変ありがたいです。 不躾な願いをご容赦ください。これからも、

 ご健勝で、益々のご活躍を祈念申し上げます。

 小島さんという方からのメールでしたが、それにお答えを出すと同時に、番組のプロデューサーである藤井君に昨日の夜遅くフォワードしておいたのです。その返事が今朝来て、内容は
 伊藤さま

 TBSラジオの藤井です。

 シソジュースの件、お答えいただき、ありがとうございます。

 会社にも問い合わせが殺到しました。
 毎年この時期になると、風物詩のようになっています。

 来週早々にも、スタンバイのホームページに作り方を載せようと思います。

 では。

 と。番組のホームページとはここですが、どういう形で載るか楽しみですな。まあそりゃそうでしょう。TBSとしても問い合わせが来るたびに作り方を説明したりファックスしていたり、私のHPのURLを教えていたのでは、仕事にならない。「番組のHPにありまっせ....」がいい。笑えるのは、藤井君自身は「ヨーグルトがいい」という説を信じて朝晩に食べ続けたら、お腹をこわした....という。勝手にやりなはれ.....。

 私の症状は昨日が最悪でした。番組の最中も全く鼻が詰まって、声が非常におかしくなるのではないかと思った。しかし、聞いている人によると「分からなかった」と。そうですよ、もともとあまり良い声ではない(ё_ё)。しかし、いろいろな対処法があるなかで、鼻が詰まったときにはベポラップを鼻に塗るというのがあった。うーん、これは効くかも知れない。

 今週末はテレビがあり、月曜日は講演会がある。ベポラップを携行しよう......(09:12AM)

2002年03月08日

 (13:33PM)この番組の毎週金曜日は「世論調査」があるんですな。そのときそのときの話題を取り上げて。で、今日は「皆さん、花粉症対策をどうしてます....」(森本さん提案)というやつだった。

 いろいろな方から電話があった。毎回100通弱の電話がかかってきており、今回も皆さんの関心事項であったので、たくさん電話が来た。その中に関東地方の方だと思ったのですが、「伊藤さんがこの番組で以前紹介していたシソジュースで、完全によくなりました」という方がいらっした。

 まあうれしいですね。あれは2年前かな。沖縄から電波を出しているときで、放送でその話をしたら、サイトとしてはこの上にあるこれなんですが、TBSの電話がパンクするほど電話がかかってきた。冗談ではなくて。

 この方もそのときにも聞いていたくださったのでしょうね。肝心の私は、今年は忙しくてまだこのジュースを作ってない。人によって効き方が違うのでしょうが、この週末に作ります。というのは、非常に今年は強烈なのです。皆さんもそうでしょうが。この週末はかなり酷いらしい。でもこのジュース、強烈に体質にあって花粉症がなくなったという人もいるんですよ。

 その人のアンケート用紙には、「非常に体調がよくなって、今では手放せない」となっていました。肝心の私が作ってないのはいかん.....(13:40PM)

2002年03月08日

 (05:25AM)ははは、グリーンスパンは「if」の使い方がうまい。例の「irrational exeberance」もif で出ていたのですが、今回は肝心な発言はif 構文の中に入っている。

Even a subdued recovery would constitute a truly remarkable performance for the American economy in the face of so severe a decline in equity asset values and an unprecedented blow from terrorists to the foundations of our market systems. For, if the tentative indications that the contraction phase of this business cycle has drawn to a close are ultimately confirmed, we will have experienced a significantly milder downturn than the long history of business cycles would have led us to expect. Crucially, the imbalances that triggered the downturn and that could have prolonged this difficult period did not fester. The obvious questions are what has changed in our economy in recent decades to provide such resilience and whether such changes will persist into the future.
 しかし、議長は今現在ネットでみれる証言文以外にその後の質疑応答でも発言しているので、米各紙のような表現も妥当なのでしょう。ウォール・ストリート・ジャーナルは以下のように報じている。
WASHINGTON -- Federal Reserve Chairman Alan Greenspan said Thursday the country's first recession in a decade appears to be over, although he said the recovery may be less vigorous than previous economic rebounds.

Delivering a twice-yearly report on monetary policy to Congress, Mr. Greenspan expressed greater optimism about the near-term economic outlook than he did just a week ago. Speaking to the Senate Banking Committee, he revised comments he delivered last week to a House panel.

"The recent evidence increasingly suggests that an economic expansion is already well under way," Mr. Greenspan said. He said that "tentative indications" suggest "the contraction phase of this business cycle has drawn to a close" and that recent economic data point to a strengthening of both consumer and business demand.

 しかしポイントは先週の議会証言から一週間しかたたないのに、米景気の見方を大幅に前進させたことでしょう。普通は前の週の発言の繰り返し、微調整に留まる。発言のポイントは「回復は始まっている。しかし、今後の拡大ペースは緩やかだろう」というものでしょう。(05:33AM)

2002年03月07日

 (17:54PM)顧客(消費者)を裏切った、その信頼を失った代償は限りなく大きいものにつく時代になった.....と思わせる。日本ではそれは雪印ですが、フィナンシャル・タイムズを読んでいたら一面に「Andersen hit by two new setbacks」とある。

 何かというと、エンロンを顧客として失ったのは自業自得として、その後Freddie MacやFordが同社の顧客リストから抜けそうだという。「同社の5大顧客のうち、メルクの抜けを含めてすでに4社がアンダーセンを離れる可能性がある」とFT。こうした事態は、「raising concerns about the firm's ability to survive as one of the world's largest accounting groups」と。

 いくつも要因があるんでしょうな。一つは代替可能性。つまり、すぐに代わりが見つかる状態が出来上がっているという点。二つ目は、情報の非対称性のかなりの解消と不祥事に対する顧客(消費者)の対応の均一性の増大。これに巻き込まれたら、昨日までの強大会社も一挙に高見から真っ逆様に落ちるということです。

 代替可能性というのは、気がつかないが結構重要だと思う。商品やサービスの提供業者の裾野は今はかなり広いからです。(18:12PM)

2002年03月07日

 (16:12PM)午後用事があったので東京駅の八重洲口に。用事を済ませて、ドコモの隣の証券会社の前を通りかかったら、大きな人だかり。株価ボードの前です。久しぶりですね、ここに大勢の人が佇んでいるのは。ボードを見ながら、携帯電話をしている人もいる。

 株価の引き気配を見ながら、道を渡って「Pacific Century Place」に。この新しい、八重洲ブックセンターの前にできたビルの中に入った会社にお勤めのこの人とおちゃっこするために。

 おもしろいビルでした。なにか殺風景なのです。聞くと香港の企業が作ったビルだとか。どこがといわれるとわからないのですが、違うのです。サンケイビルの設計とかなり近いらしい。時期が遅いこちらのビルの方が、サンケイビルの欠陥を補完しての建設となっているという。

 シノビー君は元気そうでした。半袖で出てきた。次の会合の話をして、噂のシュークリーム(店で食べると250円、take out だと180円)をいただいて、さいなら。このビルの隣はまだスペース的にかなり空いている。ビルそのものにもtねシュローダーとかまだ数社しか入っていないようです。(16:20PM)

2002年03月07日

 (00:44AM)英ファイナンシャル・タイムズの社説(3月6日)をして、「ブッシュ大統領は不振に直面している米鉄鋼業界救済で、鉄鋼輸入への関税引き上げ、輸入割当の実施という最悪のオプションを選んだ。それは鉄鋼需要家に懲罰を与える形になってアメリカ経済に打撃を与えるし、既にその接近の足音が響き始めている大西洋を跨いでの貿易戦争を引き起こしかねない。もっと悪いのは、これらの輸入制限はアメリカの鉄鋼業界の苦境を一段と深刻化させるだろう......」と嘆かせた今回の措置をどうして取ったのか....?

 ウォール・ストリート・ジャーナルには興味深い解説がある。

For months, trade analysts and even some administration officials had thought the president would impose only very limited tariffs. In the months-long lobbying war that preceded Tuesday's decision, those who opposed high tariffs appeared to have the upper hand.

Steel-using manufacturers and port owners gained the administration's ear, arguing that tariffs would cost far more jobs than they saved. Top administration officials, including Treasury Secretary Paul O'Neill, pushed that line to the end.

But in the final days, Bush advisers say, the White House came under intense pressure from the steel unions, the big steel companies and, perhaps most important, lawmakers from steel states.

Mr. Bush and his advisers most feared a possible backlash among voters in the "rust belt," as well as erosion of support for Mr. Bush's other trade objectives in Congress. Close to a half-dozen House races this November could hinge on the steel-tariff issue. By giving the old-line steelmakers much of what they wanted, Mr. Bush may prevent any big shift among incumbents of either party while solidifying GOP gains in traditionally Democratic pockets of West Virginia, Ohio and Pennsylvania. That could put him in a good position come 2004.

 つまり、「最後は選挙だった」というのです。swing states の票、議席が欲しかったのだと。その議席の数は「Close to a half-dozen House races this November」。その議席欲しさにブッシュはウォール・ストリート・ジャーナル紙が言うところの
With the tariffs, Mr. Bush, a Republican who has been at odds with most American unions, took perhaps the most dramatically protectionist step of any president in decades. Twice, President Clinton, a union-backed Democrat, had refused requests from steel companies and steelworkers to shutter the domestic market to imports.
 「ここ数十年で米大統領が取ったもっとも劇的に保護主義的な措置」を採用した。民主党のクリントンさえ二度拒絶した、鉄鋼会社と鉄鋼労働者の要望を入れたのである。当然ながら海外諸国は怒っている。しかしこれは日本の新聞には詳しく出ていないのですが、かなり差を付けているようなのです。怒らせても良い国と、そうではない国を分けている。
Abroad, the tariff plan targeted the steel produced by the European Union, Japan and South Korea. In what appeared to be a template for Mr. Bush's handling of nonwar international issues, he rewarded certain key U.S. allies in the fight against terrorism, while slamming countries that administration officials figure they can afford to anger. Through a complicated process, the Bush plan largely exempted the main steel imports from Turkey. That was a key request of Turkish president Ahmet Necdet Sezer, an ally in the war on terrorism, when he visited Washington two months ago.

Administration officials took pains to minimize the pain inflicted on Russia, a nation they also don't want to alienate while embroiled in the antiterrorism struggle. They granted Moscow 25% of the annual quota on imports of so-called slab steel. Also helped: Brazil, which Mr. Bush needs to help push forward his free-trade agenda, and Argentina, which is in financial crisis. Providers of products slapped with the highest tariffs included the EU, Japan, China, South Korea and Taiwan.

 しかし配慮してもらっても、例えばロシアはかんかんになって怒っているようで、「Reaction to the tariffs was sharp around the world. Russia, despite administration efforts to minimize the impact on it, threatened trade retaliation. The Russian Foreign Ministry warned the U.S. ambassador to Moscow that the tariffs "could have a serious impact on the atmosphere of Russian-American relations." Similar threats poured in from the EU, Britain and Japan.」という文章がある。

 どうやら今回の関税引き上げ、割り当て導入措置において一つキーワードになっているのは「legacy cost」という言葉のようです。FTの社説には、「米鉄鋼業界で働く労働者一人に対して、3人の退職労働者の寛大な各種手当て負担が覆い被さっており、このlegacy cost 故に米鉄鋼メーカーの買収が正当化されない」という文章が出てきている。

 これに関しては、ウォール・ストリート・ジャーナルに

As expected, Mr. Bush didn't offer any immediate takeover of troubled steelmakers' so-called legacy costs, for retiree health care, insurance and other benefits. Integrated steelmakers say that retiree costs, which add about $20 to the cost of each ton of steel made, are the main reason they can't compete with imports.
 という文章がある。つまり、legacy costというのは既に退職した労働者がその会社に対して残している健康保険、その他各種手当て負担ということのようで、それが積み上がりすぎてトン当たり20ドルの負担増になって企業は輸入品と競争できないし、買い手も現れないということらしい。legacy costは、日本では何と訳すんでしょうね。

 でブッシュはこの米鉄鋼業界の競争力減退の根幹に関わる問題に関して「直ちに買い取る提案をしなかった」という。ということは、米鉄鋼業界の根本的な競争力は回復しないと言うことです。関税は一年目の30%から二年目24%、三年目18%と落ちていき(典型的な例)、その後はなくなる。で、その時に米鉄鋼メーカーが競争力を取り戻しているとはとても思えない。今までもそうだったのだから。

 WTOで大きな問題となるでしょうな。しかし、11月の中間選挙に目をやり、一期で大統領を追われた父親の二の舞をしたくないブッシュは、方針を変えないでしょう。世界はやっかいな大統領を抱えた。原則があるようでない。

 大きな皮肉なんでしょう。ブッシュがこの措置を発表した翌日に、 National Steel Corpは Chapter 11で破産申請。またニューヨーク・タイムズを見たら、「Steel tafiffs weaken Bush's global hand」と。そりゃそうだ。(01:20AM)

2002年03月06日

 (17:55PM)久しぶりにソウルの姜さんから電話。ケイタイの窓になんて出たかな、「通知不可能」とか出た。これで、ああ日本じゃないなと。そしたら、案の定海外から。

姜さん   「今いいですか.....」(日本語がうまいんですよ...)
私     「はいはい....お元気ですか.....」
姜さん   「私は相変わらずです.....ところで」
私     「何ですか......」

 姜さんが心配していたのは、日本からのキャピタル・フライトがいわれているが、実体はどの程度か、というもの。

私     「姜さん、日本の1400兆のかなりの部分はお年寄りが持っていて....」
姜さん   「そうですよね、そんなに動かせませんよね.....」
姜さん   「そういえば、老々相続の話はおもしろかった」
私     「でしょ.......」

 まあ、そんな感じです。この前東京には寄らずに、大阪にきて帰ったみたいですな。(18:00PM)

2002年03月06日

 (17:05PM)これって「地方の努力 ?」。地下鉄「銀座線」に乗ったら、全車両佐賀県の広告。確か佐賀だったと思う。どこそこの温泉、どこそこの街....と。以前シンガポールが東京の地下鉄の車両を乗っ取ったと思えるほどの広告を載せたのですが、それに負けない。

 週末だかには富山県が新聞に全面広告を出していた。出ていた顔は柳沢。そうなんです、柳沢は富山県が誇る運動選手なんですよ。今年の5日に「元気 !富山」という2時間番組の司会をやったときに、やはり彼のV を使った記憶がある。

 そうなんですよね、こうして各県ともいろいろな形で自己宣伝した方がよい。黙っていても認めてもらえない時代ですから。あえて宣伝しているという宣伝提供側の心構えが、その県を魅力あるものにする可能性がある。そう思うのです。佐賀は行ったことがない。ああ宣伝されると、「行こうかな.....」と思う。効果はあるのです。(17:10PM)

2002年03月06日

 (15:18PM)犬も歩けば棒に当たる....ではないのですが、赤坂見附を歩いていたら駅の近くの「Subway」の改装開店にでっくわした。信州坊主にそばを食べにいったのでそのときは通り過ぎたのですが、食べ終わって出てきたら、また開店で人だかり。その中でこちらをみている人が何人か。そういえば依然選択のパーティーでお会いしたサントリー方がお一人。

 こちとらも見学していくつもりだったので、ちょっと話をした。知らなかったのですが、この Subway という店はサントリーの結果100%子会社。改装開店でキャンペーン中というので「どうぞ」といわれて、「では」と入ってしまった。広報部の課長さんの林さんです。

 小綺麗な店で、要するにこの店は「ダイエット」が売りなのですな。女性が主なお客さんのようで、たとえばメニューにも「テリヤキ豆腐バーグサンド」など、それらしいメニューが並ぶ。日本進出10周年だそうで、いろいろとキャンペーンもしていて、その賞品がまた健康に関連したもの。

 おもしろいと思ったのは、アメリカでは「Subway」が「マクドナルド」を店舗数で昨年末現在上回って、「米外食の店舗数トップ」になったということ。知りませんでした。新聞記事によると、Subway のアメリカにおける店舗数は昨年末現在13247。これはマクドナルドを148店上回っているという。健康ブームに乗ったということでしょう。

 全世界ではマクドナルドが3万。覚えやすい数字です。対してSubwayは半分の1万5000。マクドナルドがケンタッキー・フライド・チキンを店舗数で上回ったのは1978、私がアメリカにいる頃で、24年後のトップ交代となったもの。ただし、各社とも関連店舗が数多くあるので、その総数の比較は難しいという。

 日本でも女性は当然そうですが、男性も昼飯をぞろぞろと何人も連れだって歩くよりは、せいぜい数人でこういう店で軽くすませる傾向が強まっている。まだ伸びるかもしれませんな。(15:38PM)

2002年03月06日

 (00:11AM)これは結構笑える、というソフト。いや、結構役立つかも知れない。少し前ですが、「SSIトリスター」という会社の方からメールが来たのです。「面白いソフトを作ったので、見てもらえますか....」「いいですよ...」(私)。

 送られてきたのは、タイピング・ソフトでした。一応テレックスの時代からキーポジションを覚えた人間で、コンピューターでも今まではブラインドタッチで便利している。最近気づいたのですが、キーボードが見えない暗闇でも、ほぼ正確にキーを打てる状態になっている。で、今までこの種のソフトは自分には不必要なものだと思っていたのです。しかしせっかく送ってくれたので....と思って、ちょっと時間が出来たのでコンピューターに入れてやってみた。

 結構笑えたし、面白かった。試したのは、斬打〜幕末新撰組というソフトなのですが、全く時代劇仕立てで、この説明が面白いのです。キーポジションの修得から、徐々に早撃ちまで。短い時間に全行程を一応回りましたが、これはキーボードに始めて触る人でも知らず知らずのうちに打てるようになるかも知れない、と思いました。上級者にも面白いのでは。こうして今の人は学んでいるのか、と分かる。

 私にも参考になったのは、右の shift キーです。そういわれて(ソフトから指摘されて)、今まで殆ど使ったことがないのに気が付いた。そういえば、キーポジションから手を外して!”#$%&などは打っていた。右手の小指で右シフトを押せば、左手が伸びるところに!”#$%&などはある。

 しかし、私の場合少し指が短いのです。で、最上段はちょっと苦しい。別に自慢にもなりませんが、今までケイタイの入力では何人もの人に負けたのですが、キーボードの入力ではほとんどそのスピードにおいて負けたことがない。しかし、絶対負けるのは仮名入力の人に対してです。

 しかし私の場合は最初から仮名入力は諦めた。なぜなら、仮名はキーボードの最上段を頻繁に使ってやっとできる。それが出来ないのです。で、今の形の右 shift を使わないキー操作になった。まあこれからは、気を付けて右の shift を使うようにします。

 このサイトの読者でコンピューターのキーボードの入力に困っているという人はどのくらいいるのでしょうか。そういう人には、このソフトはいいかもしれない。あと二本「闘 あしたのジョー」「魂打 COBRA」というソフトも送ってもらいました。太田さんTKS(00:30AM)

2002年03月05日

 (08:25AM)ニューヨークの株価は月曜日も大幅高。ダウが200ドルを超える上げで、Nasdaqも60ポイント近い上げ。昨日一日の株価の動きを世界的に見てみると、ほぼ例外なく上がっている。世界的株高ということです。上げの中でも、東京の5.9%の上げというのは大きい。

 材料的に一番大きかったのは、ISM指数が50を上回ってアメリカの製造業に回復の明確な兆しが見えたことでしょう。世界の株価の動きは、個々の国の株式市場の動きだけを見てもダメで、やはり世界的な資金の動きを見る必要がある。

 その意味では、9月11日以降世界的に抑制気味、先行きに疑念をもった世界の資金の動きが、再び株式市場に戻ってきた印象はする。今後のポイントは、アメリカの消費者の動きと設備投資の動向でしょう。消費者は消費の前借りをしているので疑念が残り、私は今年の夏から再び落ちる可能性があると思っているのですが、設備投資は不振の通信を含めて徐々に回復してくる可能性が高いと見ている。

 世界的に見ると、ブロードバンド化に拍車がかかってきていて、通信需要は高まっている。値段は安いが、ボリュームは著しく増加する前段階にあると思う。そういう意味では、今まで売り込まれていた通信も見所がある。半導体関連は日本のディスコの株を見てももうかなり来ている。

 一度3月末くらいをターゲットに付いていっても面白いかも知れない。株に資金が集まり始めて、債券がどうなるか、金がどうなるか、為替市場はと関心が広がる。資金が動き出せば、ネット上で今まで死んでいた株式サイトなどもまたアクセスが増えることになるのでしょう。世の中は循環です。市場不振の中でも頑張っていたサイトが圧倒的に優位になる期間です。(08:35AM)

2002年03月05日

 (00:58AM)4月から始まるBSジャパンの番組の番宣撮りが夕方から。スチールとビデオの両方で、スチールの方は立っているだけですが、Videoの方は言葉を用意しなければならない。

 作家の方が考えてくれていたのがしっくりこないので、メークをしている間に自分で考えて、

経済ニュースを一皮も二皮も剥きます !
本質に迫り、明日を予想します !

表面をなぞりません !
現場に密着し、新しい人材を登場させます !

 というふうに私の部分はした。三浦さんの部分も少し変えてやってみたら、30秒バージョン用が実録28秒で収まった。何回か息会わせをし、NGもあったのですが、私の部分を少し長く読んで29秒にして間もなく完了。その後15秒バージョンを撮って、その後再びスチールを撮って The end。

 「それ考えて....」という状況では、結構本音が出てくるものです。四つのフレーズは私が狙っていることでもある。やる前にこんなことを言ってしまってはいけないのかも知れませんが、どうもテレビを特別なものに考えすぎている人が多い。メディアの一つに過ぎないのです。また、番組は見ている人に一つの考え方を提供するものに過ぎない。無難にさえ作れば良いというものでもない。

 あまり肩肘を張らずに、新しい人に登場してもらいながら、経済のニュースを剥き剥きし、常識を打破し、明日を展望した未来志向的な面白いものが出来ればと思っている。皆さんから寄せてもらったご意見は、今スタッフの間にも回覧し、検討してもらっています。(01:13AM)

2002年03月04日

 (00:16AM)ひな祭りの割には寒かったですね。日曜日の午後は見る見る寒くなった。まあその前が暖かすぎた感じですが。日曜日のこの時間に家に居るのは実に久しぶり。
 ――――――――――
 週末に一番時間を使ったのは、無線LANの設定ですが、結局出来ませんでした。努力しても出来ないことはある。何時間使いましたかね。嫌になった。最新のバイオであるPCG-SRXシリーズには無線LANカード(オリノコって言うんですよ...)が内蔵されているのです。せっかくあるのだから使わなくては....とエアステーションを買ってきた。

 バッファローのWLAR-L11G-Lという機種で、つまり有線LANと無線LANを共存させようとした。ちょっと欲張りなシステムです。しかし、付いてきたマニュアルは2000までのもので使い物にならない。エアステーションのHPでVAIO SRX用とか、ADSL業者であるe-access 用の最新マニュアルをダウンして、それを読みながら何回も試したのだが、ダメ。

 無線LANというのは、「簡単設定」とか言っているが実際には難しいのではないでしょうか。私の場合は、有線LANに2台、無線LANに2台を接続しようとしている。加えて、家族のPCも繋げれば思っているのです。しかし、二台目からはまた設定が違うようです。まあ、ADSLの設定も出来なかった私ですから、ちょっと無理かも。

 メルコの設定サービス(9800円)を利用しようかなとも思っているのですが、来週初めにバイオのカスタマーリンクとかメルコに電話して、もう一度試してみようと思っています。
 ――――――――――
 本を何冊か読みました。光文社新書の「温泉教授の温泉ゼミナール 」は、読むと温泉に行きたくなくなる本。公共浴場に多くなっている循環風呂や殺菌に使われる塩素の弊害を繰り返し説いている。うーん、ではどこの温泉に行けば良いのかについてあまり触れられていないのがこの本の残念なとこかな。

 もう一冊、これは今後数週間以内に日経ビジネスの書評に載せるために読んだ本。「若者はなぜ繋がりたがるのか」という本で、宇多田ヒカル論が面白かった。書評ではケイタイの部分を取り上げましたが、再度世界に挑戦してグラミー賞を狙う(?)宇多田ヒカルがどのくらい通用するかは興味があった。

 実は彼女は、Cubic Uとかいう名前でデビューしている。聞いたがどういうことはないアルバムです。しかし、彼女は「ちょっとやってみっか」という気分でやった次の日本語の歌(アルバム)がブレーク。再度の挑戦。しかし、この本の筆者は彼女の歌の秘密が日本語の斬新な使い方にある、と主張。よって、「世界では通用しない...」と。そうでしょうか。

 あとこの本では、ユーミンと小さな島の物語が面白かった。(00:49AM)

2002年03月02日

 (23:58AM)大幅に上昇したアメリカの株価に関する記事を読んでいたら

The Institute for Supply Management said its manufacturing index ballooned to 54.7 in February, well above the 50.8 expected by economists, according to Thomson Global Markets. A reading above 50 indicates expansion in the manufacturing sector. In January, the manufacturing index came in at 49.9.
 という文章。なんでしょうね、このInstitute for Supply Managementという機関は、いままであまり出てこなかった......と思ってネットで調べたら、ここのURLをみただけでわかった。NAPMの名前が変わったんですな。今まで日本語では「全米購買部協会」としてきたところ。それが、「供給管理協会」ですか。まあ、マスコミで読み方が定着するまで、ちょっと時間がかかるんでしょうね。

 URLもここと共存していて、そのうち前者が消えるのでしょう。ニュースはここにありました。今はちょっとアメリカ経済への見方が強きに傾きすぎている感じがする。(00:18AM)

2002年03月02日

 (00:34AM)ニューヨーク証券取引所からは数年前に往訪して名前を入れておいたら毎日いろいろな情報を送ってきている。普段はあまり見ないのですが、何気なしに数分前のメールを目に留めたら....

Today's Opening Bell will be rung by Dr. Keiji Tachikawa, President and CEO of NTT DoCoMo. The company will begin trading today under the ticker symbol DCM.
 となっていた。おお、ドコモもいよいよニューヨークに上場ですか。ロンドンも同時だったと思った。ニューヨークに立川さん、ロンドンに大星さんが言っているのかな。いや、知りません。大型企業の上場ですが、FOMAは日本でも不調だし、海外の第三世代熱は冷めている。「DCM」ね。分かりやすい。(00:40AM)

2002年03月01日

 (13:10PM)つくづく人間は過去の奴隷だと思わされました。「意識の慣性」と言っても良い。

 ビッグカメラに広辞苑を買いに行ったのです。今Dドライブに入れている bookshelf では心許なくなったので。持ち運ぶコンピューターにももうちょっとましな国語辞典が必要だと。ありました。ポイントを使って6000円ちょっとで買ったのですが、見た瞬間に笑ってしまった。

 だってそうでしょう。中身は一枚のCDとそれに関した薄っぺらな説明書だけに違いない。しかし、外装は実に立派に広辞苑に似せたものに仕上げている。多分、そうしないと購買者が「広辞苑」を連想しないんでしょう。本の外カバーのように厚みのある箱に入れてあるのです。もったいない。あんな箱は何にも役に立たない。絶対直ぐに捨てるのです。しかし、そうした包装をしないと、連想が働かなくて売れない。

 グリーンスパンの言う「conceptualな経済」は確かに根付きつつあるのですが、それをパーセプトするのはなかなか難しいし、あの重い広辞苑で育った我々の世代にCD一枚の広辞苑をなじませるのはなかなか容易なことではないと分かる。あの包装は、credibility の為なんでしょうね。

 我々より20年あとの世代はどうなんでしょうか。まだあの包装が必要なのかどうか、想像してみると面白い。広辞苑もDドライブにコンテンツごと入れて、そこから展開します。shira 方式。
 ――――――――――
 そういえば、ビッグカメラには new arrivalとして、xp professional のノートブック・バージョンが展示されていた。私がずっと待っていたバージョンです。今使っているX7に「E/P」がついていて、「PCG-SRX7E/P」だったと思った。 (13:23PM)

2002年03月01日

 (12:06PM)kinko's に関して、梅本さん、Sakaueさんから新たなレス。まあ、そうなんでしょうね。こういうことで使う人が多いのでは。

 (梅本さん)

 Kinko'sは私の自宅から100メートルくらいのところにあり、上客というほどでは ないけど、時々使う。おかげで、自宅にプリンタは不要。カラーのレーザーとかは、 よく知らないが10万円くらいするのでは。滅多にプリントしないので、これは大き な節約。ウサギ小屋の我が家では、スペース節約の意味も大きいし、子供に壊される 恐れも大。こういう需要が支えているんですよ、きっと。最近、あちこちに増殖して ますが、「近所(徒歩数分)にあって24時間営業」でないと、利用価値はないんで す。

 店で見てると、レンタルのパソコンを使っている外国人が意外と多い。日本に旅行、 出張なんでしょうが、諸外国では日本みたいにノートパソコンは普及していない。 「東京にはあちこちにKinko'sがある」と知っていれば、重いパソコン持ってくる必 要はない。伊藤さんお書きになったネットワークプレースを使えば、直ちに自分のオ フィスに限りなく近い環境がKinko'sで立ち上がる。ただし、日本人が外国に出張に 行く場合、この手はあまり使えない。日本語入力ができるパソコンが多分ないので。

 Kinko'sへの不満は、店員のレベルが必ずしも高くない点。ワードに写真を貼り付け て挨拶状を自分で作ったが、プリントできなかったことがある。店員の対応がまちま ちで、向こうのマニュアルに沿ってない注文を受ける能力がない。この辺を改善しな いと、パソコン素人客をたくさん呼び込めないのではないかと思います。
 ――――――――――
 (Sakaueさん)

 こんにちは、いつもホームページを楽しませてもらってます。28日付けのDay By DayにKinko’sのことが書いてあって、私は、ここを使うことがあるものですから、ちょっと書かせてくださいね。(と言っても大した事じゃありません。笑)

 私は、Californiaに永住している日本人ですが、1年に1、2回、 日本へ帰ります。 2年前から、日本へ帰るときには、ラップコンピューターを持って 行かないようになりました。 と言うのは、私が滞在する日本の主要な所には、必ずわかりやすい所に、このKinko’sがあり、メールのチェック、送信、あるいは インターネットで何か調べもの、、という時には、ここへ飛び込む ことにしたからです。

 理由は、

  1. 比較的利用コストが安い。はっきり覚えていないのですが、 2時間程度で、500円ー600円程じゃなかったでしょうか。
  2. ラップコンピューターを持ち込んで、いざホテルで接続しよう としたら、全然できなかった、、という経験が博多の日航ホテル等 であり(こんな大手のホテルでつながらないこともあるのかあ、と 唖然としましたが)、又、ホテル内の電話料金は高いですよね。 知人友人も日本国内のホテルで、ネットの接続に苦労したという 体験談はよくあります。
  3. 私のプロバイダーはAOL(USA)ですが、ヨーロッパで利用した時は、全然チャージしなかった料金が、日本国内だと、後で、 エライ高い料金を請求してくるんですよね。 つくづく日本の電話料金が高い!と思わされる瞬間です。 これも、自分で接続するのを止めた理由です。
 で、Kinko’sを利用するようになってから、コストもあまりかからない、接続がしにくいというようなストレスもない、、で、 結構個人的に、日本を旅行の際には通っていて、好きな場所と いうことになります。

 それから、小ロットの印刷物(コピー)の需要というのは、伊藤さんが想像する以上にあるもので、個人、あるいは、中小の会社などはこういう所を利用するものだと思います。大会社と違って、小さな会社は、コピーマシン(カラーコピーも 含めて)のリースやメンテナンスの費用、その他を考えても、 その必要性(コピー枚数あるいは印刷枚数)の規模が小さいですから、自社でなく、街の便利なところにあるKinko’sなどへ頼んだ方が効率が良いと想像しますね。

 まあ、あまり大した話ですいません。

 では、これからも益々のご活躍を祈ってます。(毎週、Newsletterも楽しみにしてます。。)

 この二通のメールは、相呼応するものですね。なるほど。日本からはpcなしで海外には行けないが、海外の連中は困らないというのは、困ったね。(12:07PM)

2002年03月01日

 (11:09AM)マスコミの報道にはきちんとでていなかったので気がつきませんでしたが、2月28日の日銀の金融緩和策の声明文を読むと、この日本の中央銀行はただ緩和をしただけでなく、「金融緩和が有効性を回復する前提」を提示しているんですな。

4.日本銀行の思い切った金融緩和が経済全体に浸透していくためには、迅速な不良債権処理を通じて金融システムの強化・安定を図るととも に、税制改革、公的金融の見直し、規制の緩和・撤廃等により経済・産業面の構造改革を進めることが前提となる。この点について、政府およ び金融機関をはじめとする民間各部門の一段と強力かつ果断な取組みを強く期待したい。
 この声明の「4」の部分です。
  1. 迅速な不良債権処理を通じて金融システムの強化・安定を図る
  2. 税制改革
  3. 公的金融の見直し
  4. 規制の緩和・撤退等により経済・産業面の構造改革
 (1)は速水さん流に言えば、「銀行に対する公的資金の導入」ということになるのでしょう。(2)の税制改革に関しては、改革の目的を述べた方が良いと思う。分かっているだろうから、詳しくは言わない....という姿勢は良くないと思う。誰にも分かるように何回も言わないと。

 この日銀の声明にも欠けているのは、「経済の活力回復」を強調する文言がないことです。この点が惜しいと思う。
 ――――――――――
 一つ感じたこと。日銀のHPは頻繁に改訂されていて良いが、一つ一つのコンテンツには一つ一つの別のURLを与えるべきではないかと思う。たとえば、2月28日の声明を出そうとしてもURLには「http://www.boj.or.jp/seisaku/02/seisak_f.htm」しか与えられていない。このURLにつながるページな何十とある。

 ネットリソースはほぼ∞なのに、なぜこんなけちなことをしているのか、利用者に不便に出来ているのか不明です。(・_・?)ワカンナイ  (11:21AM)

2002年03月01日

 (10:23AM)へえ、これは知らなかった。結構面白いレスです。

伊藤様

 はじめてお便り致します。毎日楽しく読ませて頂いております。

 さて、KINKO'sですが、この会社実は住友金属鉱山のお偉いさんがアメリカに出張 した際にキンコー(金鉱)がいたるところにあるのを発見。名前が気に入り日本に 持ってきたと聞いています。(略)

 なぜ、はやっているのか知りませんが、常に同社を利用している会社を知っていま す。その会社は社長の方針で営業マン(ウーマン)は、朝から晩まで外にいなくてはいけないらしいのです。このため、派遣のオーダーを出すと、この会社は外にいる営業マンに携帯などで連絡を取り、書類等のやり取りはキンコーズを経由して行っているとのことです。従って、我々とコミニュケーションをとるのは常に担当の営業マン1人のみとなります。非効率と思えますが、今やこの会社は業界1となっています。

以上

松石

 「名前が気に入り日本に持ってきた」と住友金属のお偉いさん(遊び心のある人ですな)。でもそもそもの由来はと調べたらここにありました。なぜ curly, reddish hairをkinko's (kinky には「よじれた髪の毛」という意味がある、これからかも)というのか知りませんが、あっは....最初はカリフォルニア大学サンタバーバラ校の卒業生が作ったんだ。それから30年。今ではこんなに大きくなりました....とある。
Now, 30 years later, Kinko's has expanded to over 1,100 branches in the United States, Canada, the Netherlands, Japan, South Korea, Australia, the United Arab Emirates, China and Great Britain.
 アメリカの方はここに「上場のつもりはない」と書いてあるのですが、日本はどうなんでしょうか。えっと、日本法人の資本構成を見るとほんとだ、住友金属鉱山が49%を保有。

 メールの中の会社の利用方法は面白い。営業マン(ウーマン)を会社で暇つぶしできないように、また会社には固定費となる事務機器を置かないようにという方針なんでしょう。予想したとおり、事務の外だし、営業周りの外だしというようなことに使われている。

 あとは、使い方が分からない人にはやはり便利なんでしょうな。松石さん、tks(10:49AM)