19200
06月

19200年06月の日記

日記

200年06月30日

 (14:45)FTをちらちら見ていたら、「インドはなかなかやるな....」という記事が。記事のタイトルは、「US singns first defence pact with India since 1998, signalling 'start of an era'」と。インドは最近中国とも急接近、パキスタンとも緊張緩和を進めている。ロシアとは元々良い。そして、今度はアメリカと。友達作りがうまいじゃないですか。

 インドとアメリカの相性は決して良くなかった。インドは非同盟の旗手だったが、スタンスのベースにある基本的な考え方は社会主義的側面が強い国で、どちらかといえばロシアとの関係が深い。本当はイギリスとの関係が深かったのだが、それに抵抗していた面がある。アメリカとインドの関係が悪化したのは、1998年のインドの核実験です。アメリカが強く反発し、制裁を発動した。

 それがインドのシン首相の訪米を控えての防衛条約締結の動き。その内容には

  1. 武器の共同生産
  2. 技術移転
  3. アジアのシーレーンの監視
  4. ミサイル防衛に関するコラボレーション
 なかなか内容がありそうな防衛条約締結です。この記事は面白いことを言っている。9.11以降、アメリカがこの地域でもっとも重視してきた国はパキスタンです。アフガニスタンの隣国で、アフガンのアルカイダなどを掃討する上ではどうしてもこの国の協力が必要だった。ムシャラフ大統領がこの要請に応じ、アメリカとムシャラフ政権の関係は深化した。3月にはF-16戦闘機を売却した。インドは神経を逆なでされた形。

 しかしこの記事によると、アメリカはパキスタンを「a middle power」としか見なしていないという。まあそうですわな。核はインドとの競争心から持っているが、パキスタンは人口を見ても大国ではない。でアメリカは、インドを「戦略的パートナー」と見なしているという。そりゃそうだ。将来の中国の伸張を押さえ込むためにも、アメリカはインドとの関係深化が必要だ。

 インドにとっては、中国とアメリカの綱引きの中で、日本よりも安保理の常任理事国に成りやすい状況を作り上げている。インドの常任理事国入りに強烈に反発しているのはパキスタンだけです。インドは外交でもなかなかうまい。

200年06月29日

 (20:45)紀伊国屋書店のウェブサイトを見たら「オススメ商品」日本(にっぽん)力が入っていて、嬉しい限り。正直、この本はなるべく多くの日本人の方に読んで欲しいのです。国内に渦巻く悲観論で、日本人は日本が見えなくなっている面がある。日本はもっと強い国です。

 そういえば、今日の日経に講談社の一連の本の広告があって、その中に私の本も入っていました。より多くの人の目に触れて欲しいものです。既に読んだ方からは数多くのメールをもらっている。せっかく本を書いたのだから、反響は大きい方が良いと思っています。

 それから、この本に関して一つ面白い話しを。80才を超えたお袋にこの本を見せたのですな。そしたら、「あら、日本刀(にほんとう)の本を書いたのかい......」ですと。ははは、笑ってしまいました。まあ、字は非常に似ている。私が冗談で「日本刀=伊藤 洋一」と書いたら、その紙をもって本屋に行った人も居たらしいが.....。

 それともう一つさっき気が付いたのですが、この本の出版とほぼ同時にこのコーナーの一番下にサイトとして唯一付けているカウンターが「300万」になろうとしている。まあ別に感慨も何もないのですが、一つの区切りかな、と。いつまで続くのか知りませんが。

200年06月29日

 (18:25)昨日のマネックス・レポートに以下のような文章を書いたところ、証券会社の人達からいくつか、「全く賛成だ」というメールをもらいました。やっぱり中にいる人達も感じていたんだな、と思った次第。証券会社の人達には、もっと「ワクワクするマーケット」作りに努力して欲しいものです。

 「野村が元気がない」という印象は確かにするし、今日見た何かの雑誌記事にもそういうタイトルが踊っていたと思う。野村が駄目なら、ネット系でも投資家のニーズに合ったサービスを開始して欲しいと思う。

 ところで思い出しましたが、今発売中の7月15日付けの週間エコノミストに、「グリーンスパン議長引退」というタイトルの3ページの記事を掲載しました。私が喋ったのをエコノミストの記者が聞き取ってくれたものです。ご参考までに。

 CNBCやブルームバーグを見ているといっぱいいろいろな人が出てきて、相場やチャートを語っている。時には興味深い話もあるのだが、又その話かとうんざりする面もある。

 何かがおかしいといつも思う。つまり、これまで日本の証券業界が貯めたノウハウのかなりの部分が陳腐化しているような気がするのだ。出てくるアナリストは、ほぼ例外なく名前の通った有名会社の株価が高いとか安いとか解説する。そうかもしれないが、それらの株は基本的には動いていないのである。日経平均の値動きの少なさからそれは分かる。  実際の投資家が関心を持って見ているのは、年間給与100億円の名ファンド・マネージャーがそうであったように、中小型株である。個人投資家の多くもそうした株を手がけている。しかし、そうした株に関して力を入れて調査して、発表している日本の有名証券会社は少ない。きっと人材もいないのだろう。

 加えて思うのは、世界を駆けめぐる資金の動きは完全に国境を越えているのに、日本の証券業界はあまりにも「ドメ」だということだ。つまり、お金が先行的に流れる市場を扱っていない。日本の証券会社がインドで扱えるのは、投信だけだ。実に不満である。日本の証券会社が中国株の取り扱いを一斉に始めたと思ったら、中国の株は不振を極める時期に入った。つまり、遅かったのだ。インドの株について自信をもって語れる人に会ったことがない。

 ある国の株式を扱えない、というのはシステムの問題である。加えてノウハウが陳腐化しているように思う。民間は役所を縦割りだと笑う。しかし、私に言わせれば、民間、この場合は民間の証券会社も、債券の人は株を知らず、為替の人は株に関心がなく、商品の人は肩身の狭い思いをしている。しかし、世界の資金はクロス・ボーダーに、そしてクロス・マーケットで動いている。

 日本の証券業界にもっと新しいシステムと新しい知識をもったプレーヤーが増えて欲しい、と思う。なぜなら、お金を動かす人の知恵は進んで、クロス・バーダー、クロス・マーケットになっているのだから。日本の証券業界は当然それを悟っているだろう、と思いたい。

200年06月28日

 (08:25)いい記事を読みました。今朝の日経の39面の「松井秀喜 Don'T Stop 13年前・・・忍び泣いた」は、文章もうまいし、今まで我々が知らなかった事実も書き込まれている。松井が「実は短気...」というのも面白い。残しておきたい文章です。

 この記事の中には、故障後最初の打席で松井がHRを打ったときのニューヨークの市民の反応が出ている。そうでしょうな。「なんて奴だ....」と。日本にいる我々もそう思った。人気低迷が続く日本のプロ野球。その中で、海外からの野球のニュースは、一服の清涼剤である。

 ところで、月曜日はまるで私にとって「台湾デー」のような一日でした。昼の食事会は台北駐日経済文化代表の許さんらも参加した会合に。台湾が置かれている環境や日本を含む東アジアの状況に対する彼というか、台湾の判断を聞くことが出来て良かった。

 夜はある人の紹介により、台湾のハーリー族(日本大好き人の集まり)の代表とも言えるハーリー杏子さんと数人で食事をしました。ははは、私の発想で六本木の香和でショーを見ながら食事をしたら、喜んでいました。

 フランクで頭の回転が速い女性でした。年齢は聞きませんでしたが。一回日本に来るしばらく、具体的には1ッカ月から3ヶ月はいるそうで、せっかくだから私がやっているラジオ番組に出てもらうことにしました。今回は来月末までいるそうです。

 でも、日本にいる間に雑誌の記事などを書いて収入にしているようですが、なかなかそれだけでやっていくのは大変そうです。

200年06月27日

 (18:25)土日と二日連続して珍しく芝生の上を外歩きしていたら、当然ながらすっごく疲れましたわ。何が「梅雨」なんでしょうね。もう真夏。しかも梅雨の関係か、湿度が高い。

 それにしても、インドの株には驚く。ニューヨークの先週後半二日の下げがきつくて、当然東京市場の株価も日経平均で122ポイント下げている。世界の株価も大部分が下げ。香港のh株もそうです。しかし、夕方覗いたらインドの株はSENSEXで見て50ポイント以上上昇している。

 うーん、ちょっと勢いが良すぎる気もするが、世界の市場の中で行き場のないお金が回っていて、その中で株式市場としてはインドの株式市場が注目されている印象が強い。その他のお金を行き場としては、商品相場など。

 そういえば、先週の私のラジオ番組のゲストは、ドットコモディティの車田さんでした。彼は役所を辞めての創業。いままであまりイメージの良くなかった商品取引業界を自社を伸ばすことによって結果的に改革して欲しい。

 それにしても、世界の動きは完全に国境を越えている。日本株のストラテジストとかいう狭い範囲の資格では、今の世界の市場を語ることは出来ない。そういう時代になりつつある。ある市場を見るには、常に世界を見ないといけないという。

200年06月24日

 (11:25)ははは、ジオンビーも珍しいこと、いや前代未聞のことをしましたね。なんと、3塁前にバントしたのです。それに関しては、このサイトに書き込みをしましたから、お読み下さい。米大リーグに関心のない人にはどうでも良いことです。
 ――――――――――
 ところで、今週は面白い会社を訪問しました。ジェルテックというのです。10メートル上から卵を落としても割れない受け皿としてのジェルの厚手のシートを作っていたり、頭を乗せると夏でも温度を3度下げてくれる枕を作っていたり、介護用の床ずれ防止のベッドを作っていたり。

 いつでも新しい技術を見るのは楽しい。この会社のジェルは、用途が広いだけに今後伸びてくるのではないかと思いました。運動選手にも幅広く使われているようで、特に靴、ゴルフのアイアンなどにも使用されているという。

 楽しみな会社です。

200年06月23日

 (16:58)ははは、出来ました、出来ました。25日発売です。全国主要書店で。気になったら手に取ってみて下さい。

カバーが付いた表紙のイメージです

200年06月23日

 (14:58)これも「日本力」の一つなのかもしれませんが、ロンドンから久しぶりに帰任した小林君と話していたら、日本初の「sudoku」というパズルがイギリスで大ブレークしていると聞かされました。

 それは、なんじゃらほいってなものですな。で、ちょっと調べたのです。最初に出てきたのがこのサイトでした。「RULE」のところを見ると、全ての行、全ての列、そしてすべての3×3のボックスで、1から9までの数字を使うゲームとある。つまり、一種のパズルなんですよ。でも、こんなの子供の時にやったかな。

 このsudoku に関しては、the timesのサイトもあった。タイムズといえば、イギリスでもっともインテリくさい新聞で、そこにもページなりが用意されているというのは、人気があるのだなと思う。

 sudoku ってなんだ、と思いますよね。ちょっと思い当たらないので調べました。そしたらサイトがいろいろあって、例えばこのサイトとか、ここが見つかった。どうやら、数独らしい。

 じゃブックシェルフを調べると、「数独」という単語はない。ネットで調べると、こんなページがあって、ここでは「すうどく」と読まれている。まあちょっとこんがらがってきました。でも、いちどくらいこのパズルをトライするのも面白いかもしれない。

200年06月22日

 (07:58)ははは、面白いが、課題も山積ということでしょうか。  何の話をしているかというと、ラジオ番組のインターネット放送。森本毅郎スタンバイはFMも含めた日本中のラジオ番組の中で一番聞かれている番組、聴取率が高い番組(私の担当は金曜日の7時台)ですが、この番組が今週はインターネット放送に挑戦している。私も水曜日の午前7時台から聞いてみたのです。ネットでこの番組を。ラジオをONにした状況で、ネットでもこの番組を聞いたのです。

 ははは、面白かった。音はラジオより鮮明なくらいで明確に聞ける。しかし、いろいろ問題がある。課題の部分です。

  1. 時間が4秒から長いケースでは10秒くらいディレイする。瞬時に世界を回る電波よりです。つまり時報が時報にならない
  2. コマーシャルがカットされているので、インターネット放送は歯抜け放送になる。ラジオで言う何秒間も何も音が出ない放送事故並の空白が出来る。それも頻繁に
  3. 音楽が著作権の問題で全く使えない
 などです。私もネットラジオを検討したことがあるから3は良く分かっている。しかし、ラジオから音楽をカットすると非常に寂しくなる。ラジオが音楽とともにある存在であることが改めて思い起こされるのです。

 しかし、当然メリットもある。インターネットを通じたラジオが将来大きく伸びる可能性の部分です。

  1. ネットだから、空間を超える。つまり、7時台の関東地方向けの部分も全国で聞けるし、もっと言えば世界中で聞ける。例えば今の夏時間帯では、日本の午前7時台は米東部では午後7時台です
  2. マシンとしてのラジオがいらない。ネットに接続したコンピューターがあれば、どこでも聞くことが出来る
  3. 仮に番組ファイルが保存できれば、時間を置いても聞くことが出来る
 などでしょうか。だから、可能性はあるのです。何しろ、聴取に場所の制約がないのがよい。ファイル保存をすれば、時間も超えられる。つまり、ネットの特徴ですが時間と空間を超えられる。

 コマーシャルは何でネットで流せないのか、私は知りません。今日はたまたまこの番組の連中とメシを食べるので聞いてみようと思っているのですが、ネットでのコマーシャルの位置づけが出来ていないのかもしれない。多分、別契約になるんでしょうね。あの空白を埋める方策を考えないと、「あれ、切れたかな」と頻繁に思わないといけない。だから、空間を埋める努力が必要。

 あとは音楽ですかね。TBSでも音楽がネットでは自由にならないのだから、ネット放送を本格的にやるには著作権のしばりのない音楽でどう構成するかの知恵が必要。対して、一番可能性を感じるのは、「世界中で聞ける」ということでしょうか。スタンバイなら、世界中に聞かれる価値がある。

 私がもっともネットラジオを聞くケースが多いのは、MLBです。このサイトで休みの日などにつけっぱなしにしておく。あと思い出したが、クイーンズに、「Rado Ga Ga」という曲がある。これが結構面白い。

200年06月22日

 (06:54)あらら、牛タンが大変なことになっていますね。定期的にねぎしで牛タンを食べたくなる男なんですよ。で、火曜日には新宿のヨドバシカメラの奥にある1階の店に夕方行った。

 つらつらと見ると、豚だの鶏だののメニューが増えている。「まあ、仕方がないわな....」と。なかなか牛タンのメニューが出てこない。がありました。しかし、値段を見て驚愕。1680円もした。しばらく前まで1000円をちょっと超えたくらいの値段だと思った。

 店の若者としばらく話をしたのです。まずアメリカ産は全く入ってこなくなった。タンは内臓系に属する肉ということもあって、そもそも入ってくる量が少ないのだそうです。入ってきてもオーストラリア産。で、値段は従来がキロ1000円くらいだったのが、今は3000円とか4000円に高騰しているという。

 その種のことは店のお知らせにも書いてありました。「そのうち、全く入らなくなるかも....」と。そりゃ困る。なんとか細々とでも入ってきて欲しい。内臓系だから、例えアメリカ産牛肉が解禁されても、タンはなかなか入らないだろう、と言うのが若者の意見でした。

 当たり前ですが、牛肉の仕入れに苦労しているのは、吉野屋や松屋ばかりではない。でも、牛タンはなかなかおいしい、しかしヘルシーな食べ物だと思っているだけに、ちょっと今後が気になります。

200年06月21日

 (17:54)見ていても面白くも何ともない東京や中国の株と違って、インドの株は本当に動いている。引けはどうなるか分からないが、今見るとインドの代表的株価指数であるBSE Sensex指数は今日も1%近く上がって7043ポイントになっている。私の記憶では、インドの株がSensex指数で7000に乗るのは初めてだと思う。

 実は今朝日本テレビの番組に出かける前に、マネックス用に以下の文章を書きました。このところの世界の株式市場を見ていると、中国とインドが特に対象的で面白い。それを比較して見たものです。今日の夕方のマネックス・レポートに載ったと思います。

 またそれにしても、随分と差が付いたものだ。途上国市場の中ではことさら中国とインドの株式市場に関心を集めているのだが、この両者の間の今年に入ってからの実力差、人気度の格差はあまりにも鮮明だ。

 「負け組」は中国だ。皮肉なことに、日本の証券会社が一斉に中国株シフトをしているときにそれが起こっている。加えての中国での反日デモの盛り上がりの中での、日本の投資家の中国離れ。当然、香港を含めて中国の株価は実に冴えない動きである。

 対してインドの株式市場の活況には眼を見張るものがある。インドは明らかに「勝ち組」である。代表的指数であるBSE Sensex は今週月曜日段階で7000にあと一歩のところまで来た。私が去年インドに行った時には6000前後だったと思った。それが上げすぎだったこともあって、去年は5000近くまで下がった。しかしそこからの戻りは強かったし、今は高値追いを続けている。

 何が違うのか。私は実際に両方に投資しているので分かるが、まず言えることは中国は企業の実態が良く分からない、見えない。「それでもやっていた」というのが、中国投資の実態だった。私がそうだから。彼の国の政治プロセスは非常にわかりにくい。と同じように、企業の中味を分からない。加えて、「国内投資家向けの市場」とか、「海外投資家向けの市場」とか、市場が複層的で何がどうなっているのか分からない。要するにプロセスが不透明なのだ。

 対して、インドは見ていて楽だ。もっぱら指数としてはSensex を見ていれば良い。投信の成績などもこの指数に連動することが多いということは、インド株価の全般的な動きを代表する指数になっているということだろう。中国は共産党の独裁国家、インドは民主主義国家というのも、投資の透明性の差としては大きい。

 むろん、それぞれの国の株式市場には波がある。今はインドにその波が来ているのかもしれない。しかし、一投資家として考えるならば、インドの方が透明だな、分かりやすいなと思う。

200年06月20日

 (23:54)ゴルフをやる人間だったら、誰でも知っている。「本間」という名前は。それが民事再生法の適用申請。ちょっと驚きましたね。まあ、ゴルフ業界全体が苦況には間違いない。

 しかし、本間は例の「せめてなりたや大名に...」のあの本間一族の会社じゃなかったかな。思い違いかな。米相場を作ったのも、本間家の力が大きかったと言われるし、チャートのかなりの部分を考えた人も輩出した。面白い一家だったと思った。

 どうするんでしょうね。店舗や営業は継続となっている。負債はラジオ・テレビで聞く限りは300億円ちょっととも。いくら名前が通っていても、今は環境の悪化で会社を取り巻く状況は悪くなる。全体の景況は上向いているのですが、こうした倒産は今後も起きるでしょう。

200年06月19日

 (23:54)おやおや、JRさんのコンピューター・システムは大丈夫ですかね。諏訪に行くために、日曜日の朝駅ネットシステムを使ってチケットを予約したのです。「受け付けました」のあと、「予約が取れました」との2本のメールが入った。それで安心していたのです。

 ところが、列車の出発15分前に緑の窓口に行ってその予約を出してもらおうとしても、コンピューターが反応しない。いつもの通りJRのカードをコンピューターに通しても動かないのです。その間にジリジリと時間は経過する。10分以上そうしたことをしていましたかね。

 「予約は取れました」のメールが来ているのだから、システムに入っていることは間違いない。窓口の係が研修生の名札を付けた女性でまごまごしているのも、いらいらする原因でした。男性がアシストに入っているのだが、なかなかマシンは動かない。そのうちその男性がオフィスの中に行って、何かいじっている。

 やっとチケットが出てきたのは、列車に乗るのにほんとにギリギリの3分前。こちらも急いでいたので、詳しく事情を聞いている暇など亡かったのですが、この男性がポツリと「情報が届いていなくて......」といったことを言ったと思った。

 「情報が届いていないって....」と思いながら、「いい加減にして欲しいな....」と。あのままあと1分コンピューターから予約した切符が出てこなかったら、私は乗り遅れていました。コンピューターが完璧でないことなど知っていますが、予約システムですからね。もうちょっと、安心し、信頼できるシステムにして欲しいものです。

200年06月18日

 (23:55)「Matsui Is the Man, and the Yankees Take the Cubs Out」

 ニューヨーク・タイムズもこう書きますよね。松井なしでは勝てなかった試合。実に久しぶりのシカゴ・カブスとの4連戦の初戦、そしてニューヨークでの連戦の最初の4戦。

 There are two ways of looking at Hideki Matsui's surge this week. Did his ankle injury last Sunday somehow inspire it? Or is Matsui so hot, even the sprained ankle cannot stop him?

 The Yankees know this much: Preserving Matsui's consecutive games streak was a very good decision. Without Matsui, the Yankees might not have won the first four games of this homestand, including last night's 9-6 comeback against the Chicago Cubs.

 「mitht not have won......」というわけです。休みだったので見ていたのですが、7回のHRはすばらしい当たりでした。加えての9回の2点タイムリー2塁打。この日だけで、5打点。「surge」という単語のニュアンスが良く分かる。目の覚めるようなHRもありましたし。「"It's tough to sustain anything without him," Yankees Manager Joe Torre said, "because he's so good."」とトーリ監督が言うのも分かる。

 この新聞記事の書き出しがそうなのですが、右足首を怪我してからのこの好調。3HR、打率は5割近く、打点は10近い。右足を怪我しているので、左に重心が残るから...という解説があるのですが、さあどうでしょうか。春の調子が悪かったのは鼻炎だったから、という彼の解説が頷ける活躍。keep on it......

200年06月16日

 (03:55)ニューヨーク・タイムズをちらっと見たら、ブルームバーグ市長とスタインブレナー・オーナーは16日に、新しいヤンキースタジアムの建設発表を行うという。記事は、ここですが、場所や新球場の場所に関しては、

The team plans to build an open-air stadium with 51,800 seats - although it could be expanded to 54,000 seats - and 50 to 60 luxury suites in Macombs Dam Park, across 161st Street from the team's historic home. It will be smaller than the existing stadium, which has 56,937 seats and about 18 luxury boxes.
 上記記事が参考になる。今週ブルームバーグ市場は、クイーンズにあるシェー・スタジアムの新建設計画を発表したばかり。一週間に二回もニューヨークの代表的スタジアムの建設計画を発表するとは、ラッキーですな。こちらは、総額7億ドルで2012年のオリンピックをニューヨークが勝ち取れた場合には、そのオリンピックの為にも使われるという。

 新しいヤンキースタジアムは、「a hotel, conference center and high school for sports-related careers.」という複合センターになる予定で、建設総額は8億ドルという。ヤンキースの計画の方がメッツのそれより1億ドル高いのが、なんというか、スタインブレナーの計画らしい。

 へえ、どんな球場になるか楽しみ。「open-air stadium」とあるので、ドームではないようですね。Macombs Dam Parkって地名そのものは知りませんが、161ストリートを挟んで直ぐ近くなんでしょう。座席は少なくなるが、スイートががくっと多くなるらしい。楽しみですな。

 まあ暮らしてみると分かるが、ニューヨークという街はマンハッタンとクイーンズを繋ぐ橋もそうですが、かなり老朽化している。82年の歴史を持つヤンキースタジムが、1976年の全面改装を経てもこれ以上維持するのが大変になったとしても頷ける。

 新しい球場がどのような球場になるか、楽しみ。ニューヨーク・タイムズの記事では、この日の試合に関する記事もいい。松井が5番DHで出て、いきなり初球をHRした記事。

 The offensive highlight came on the first pitch Hideki Matsui saw, a Kip Wells fastball that he lined over the fence in right-center. Matsui's right ankle still hurts, but as the designated hitter, he was plenty capable of playing. He also scored the Yankees' third run, singling and scoring from second on a single by Jorge Posada.

"Everyone was just teasing me and telling me I can run, no problem," Matsui said through an interpreter.

 つまり、打のヒーローは松井だと。あと続々と点を取って後でシエラに交代した松井よりも、完封したムッシーナの方が目立って、記事そのものはムッシーナの記事になっていますが、松井もナイスな活躍でした。「he was plenty capable of playing」と。まあね、ジオンビに比べれば....。
 

200年06月15日

 (19:55)マイケル・ジャクソンの裁判は日本でも大きな話題でしたが、その大きなポイントは「有罪か、無罪か」を決めたのが陪審員だったということでしょう。全部で12人。その人種構成までもが、大きく報じられている。

 アメリカの映画など裁判ものを見ていて思うのは、いかに陪審員の心証を動かすかが裁判のすべてのようになっていて、しばしばそれが真実よりも重要になっている印象がすること。実際に今回の裁判でも少年の母親に対する印象が裁判の結果を決めたと言われる。12人全員の合意にいたるまで話し合いを続けたそうで、それはそれで大変だったろうな、と思う。

 陪審員制度は、日本でも1928年から15年ほど実施されたことがある。ただしその時は、陪審員制度を選ぶか、プロの裁判官に判断してもらうかを被告が選ぶことが出来たという。選べれば、官に対する崇拝の念の高かった日本人は裁判官を選んだ。それだけ、陪審員に対する信頼は低かったと言うことでしょう。だから、15年で打ちきりになった。

 日本で09年から実施される裁判員制度は、アメリカの陪審員制度とは違う。まず原則として、市民6人とプロの裁判官3人の9人が評議を行う。有罪か無罪に加えて「死刑か無期懲役か」などの量刑を含めて、全部に参加する。だから、言ってみれば裁判員というのは、判事と同じような権限を持つとも言える。

 今から予想できるのは、裁判員6人とプロの裁判官3人の評議は多分裁判官がリードするような形で進むと思う。それは法律の知識の差で、どの程度裁判員が参加できるかが大きなポイントだと思う。

 私が興味があるのは、では裁判官の間で見方の違いが出てきたような時にはどうなるかとか、いろいろな難しい問題が出てくる、ということです。これは裁判員になったとしたら、一番見たいシーンかな。裁判官がどういう議論を経て有罪・無罪、それに量刑を決めているのか。まあでも、本当に裁判員に指名される確率はあまり高くない。

200年06月14日

 (00:55)「(自分から)スイッチを切らねばダメだろうな」と思っていたのに、協会葬が終わったら日本テレビに出演して、貴乃花親方はむしろ騒動劇のボリュームを最大限に上げている。良い悪いの問題は」別にして、「兄にもテレビに出て私の主張に反論があるのなら、反論すべきだ」とまで言えば、喧嘩を売っているようにも見える。

 これでは、事態が収まることはないでしょう。多分、マスコミのサイドが「ネタが尽きた」と思うまでは、視聴者の関心を掻き立てる形で報道は続くと考えるのが自然です。しかし、見ている側、具体的には私の側からすると、「もう結構」という感じが強まっている。

 兄弟や家族同士の確執なんて、どこにもある。まあ花田家は、ジム・キャリーのように子供の頃から人々の目にテレビを通じて晒されてきた。誰もが知っている二人の男兄弟の成長と成功とその後。まあ、題材としてはこれ以上のものはない。ご当人達が取り上げられることを楽しんでいるのなら良いが、可哀想なのはご兄弟の子供、亡くなった大関のお孫さん達ですかね。

 振り返るとあまり中味はなかったな、という問題についての報道が続くと言うことです。

200年06月13日

 (22:55)昨日まで知りませんでした。八月のクリスマスの日本でのリメーク版が出来るとは。いい映画なんですよ。しかし、あの微妙な感じが日本の映画になってどうなるのか。楽しみのような、怖いような。

 「Shall We Dance」も両方を見ましたが、やはりオリジナルの方がいいんですよ。なんでリチャード・ギアがああいう役をしているのか分からなかった。アメリカ・バージョンは。まあ、「八月のクリスマス」はどうなるか見てからのお楽しみですが。

 本を二冊ほど読みました。一冊は先週金曜日の出版記念パーティーにも顔を出した妻の浮気というのです。池内ひろ美さんが書いた。新潮新書。パーティーには新潮社から三重ちゃんが来ていて、久しぶりに話をしました。

 もう一冊は「男」再生プログラムというのです。朝倉匠子さんが書いた本。二人とも、番組などで隣り合わせに座った方々。今は本当に女性がしっかりしている。この二人とも、しっかりと自分の活動に合わせて本を次々と出している。見習わないと。

200年06月12日

 (23:55)若貴兄弟の確執が事細かに報道されるたびに、筆者はジム・キャリーが主演した映画「The Truman Show」を思い出す。1998年の映画で、見た人も多いのではないかと思います。

 生まれたときからずっと見続けられている主人公。若貴兄弟もそうでした。父親が人気のある力士で、その力士と結婚した女優。最初からマスコミの眼にさらされて育った。そして、仲の良い若貴の兄弟として喧伝され、そして二人とも横綱になるという高みに達した家族。

 映画の主人公は、自分が見られているということを知らずに時間を過ごすから、その点はかなり違う。しかも映画は、自分の身の回りは全部俳優だったという異常な設定。しかし、若貴兄弟の周りにも実際の俳優もいるし、この二人もある意味で役柄を演じてきたという面がある。

 映画が一番記憶に残ったのは、エンディングだった。ジム・キャリーを映し続ける映像が面白くなくなったら、ガードのような視聴者がチャンネルを回してしまうのです。それで、The End。私はこのエンディングが非常にうまいと思ったものです。

 明日は教会葬。遺骨をいつ取りに行くのかとか、憲子さんは出席するのかとか、勝さんは出るのかと、数限りない報道を行われるでしょう。この二人を見ていると、黙っていれば流されていた話も、事細かに出てきている印象がする。で、流せるものも流せなくなってきている。

 この二人だけの確執ならまだ回復の手だてはあるのだろうが、その周りには取り巻きが何重にもなっているようだ。だから、少なくとも教会葬が終わってしばらくの間はうるさい展開になるはずだ。

 貴乃花親方が週刊誌相手に喋っているのは私も眼にしている。自分に対して連合を形成している憲子さんと勝さんに対して、「言いたいことがいっぱいある」というイメージ。しかし、喋れば喋るほど、高みに達した家族の末路を取り上げたいマスコミの餌食になるという図式。

 だから思う。この騒動は早く情報提供者の側がスイッチを切らないと、永遠と続くと。なぜなら、マスコミが提供された情報を扱わないということはあり得ない。なぜなら、若貴は日本人なら子供のころから誰でもが知っているヒーローであって、その行く末には誰もが関心を持つからだ。だから、若貴の方からスイッチを切らないと。

200年06月10日

 (17:55)ほう、世の中はこうなっているのか。ネットで書籍サイトを調べたら、まだ私さえ知らない今度私が出版する本について講談社 (ISBN:4-06-212982-5)と出てきました。紀伊国屋にはまだないが、7andYや、アマゾンを書名である「日本力」や「伊藤 洋一」で検索すると出てくる。

 ISBNとは、「International Standard Book Number」で、翻訳すれば「国際標準図書番号」なので、国際的に認知された数字と言うことです。それがもう決まっているとは知りませんでしたし、予約も出来るとは知りませんでした。世の中、進んでますな。

 私がこれを調べたのも、木曜日のラジオ番組の相方である小原隆子さんに、「伊藤さんの本をもう予約しました....」と言われて、「そんなことが可能なの....」と言ったことがあった次第。

 講談社の担当者の間淵さんからメールがあって、「22日に見本、24日に配本」ということらしい。ということは、25日から書店に並ぶと言うことです。ははは、かなり力を入れて書きましたから、皆様もどうぞお楽しみに。

200年06月09日

 (22:55)立て続けに時間を見つけて映画を三本見ました。一つは劇場で、二つは旅先でDVDで。

  1. Million dollar baby
  2. The Straight Story
  3. Philadelphia
 トム・ハンクスに敵意はないが、一番面白くなかったのは最後のフィラデルフィアかな。まあ当時としては大きな話題になったのでしょうが、裁判映画の典型で論理をもてあそんでいるところがある。あとは陪審員にいかに印象づけるかのゲームのようになっていた。

 クリント・イーストウッドの映画は、もっとも最近話題になったし、アカデミー賞の監督賞とかを四つほど取ったと思った。良い映画です。しかし、悲しすぎる。終わった後、逃げ場のない映画で、自分だったらどうする、という想定が出来ない。別にそこまで考えなくても良いかもしれないが、ちょっと重いなあ。

 一番映画の中に入っていけたのは、二番目の「The Straight Story」です。実話らしい。ふうてんの寅さんのような老人が主人公。さくらでしたっけ、妹が居るのではなく、10年前に喧嘩して分かれた兄貴がいる。しかし、その兄貴がストロークで倒れたとの報が入ったところから映画は始まる。

 それがいいんだな。頑固な老人の農機具での一人旅、そこに登場するいろいろな人々。そして交流。一番笑えたのは、最後にこの二人が再会するシーンです。弟が声をかける。家の中にいる兄貴が弟の名前を呼ぶ。そして見合ったり、そして夜空の星を眺めたり。

 なぜ面白かったかというと、この二人の間に流れる無言のムードです。たぶん姉妹が会ったのなら言葉の洪水になるに違いない。しかし、10年も分かれていたのに、この二人の兄弟には何も言葉が必要ないような雰囲気。笑いました。

 最近本当に思うのです。男は、言葉を知らない、と。私もそうだったし、従兄弟も言っていた。父親を見送るときに、それほど言葉があったかというとなかった。この映画を見ていると、男同士の場合はそういうのがあまり異常ではないというのが分かる。日本でも、アメリカでもです。もともと男の饒舌は都会人の特徴です。アメリカも田舎に行くと、本当に言葉の少ない世界がある。夫婦の間でもです。

 最近本当に良く思う。「男がなぜ女性のいる酒場に行くのか....」について。それは、堂々巡りの会社の話題など一部を除けば、男は直ぐに会話を切らす傾向が強い。女性にはこれがない。会話がなくなると、「じゃ、そろそろ行くか.....」ということになる。つまり、女性に会話をもらいに行くのです。

 そういうことは別にして、「The Straight Story」は良い映画です。もうDVDしかない。推薦です。

200年06月09日

 (22:35)ABCテレビが独占で行ったインタビューはなかなか面白い。珍しく北朝鮮のトップに近い人がアメリカのテレビとのインタビューに登場した。これは北朝鮮のアメリカへのアピール以外の何物でもないでしょうが、知らなかったことが一つある。

 それは、12000人の学生を抱える金日成大学のキャンパスが空になっていて、他の300万人の北朝鮮国民(主に都市住民)とともに田植えに駆り出されている、という部分。こんなニュースがあったかな。平壌の交通信号がずっと点滅していない、というのは聞いていたな。

 それにしても、「A person cannot work without food」という当たり前のことを改めて言わざるを得ず、農業機械もなしに、人手で田植えをして食糧危機を乗り切ろうというのは、なかなか先が見えない話しだ。その国が、「核を手に入れた」「核保有国としての処遇」を求めている。世界もその扱いには戸惑うのは当たり前だ。。

 N. Korea Admits Building More Nuclear Bombs Top Official Discusses Nuclear Ambitions; Millions of N. Koreans Forced Into Farming

 Jun. 8, 2005 - In an exclusive interview with ABC News correspondent Bob Woodruff, North Korea's Vice Foreign Minister Kim Gye Gwan said the country is in the process of building additional nuclear bombs and would neither confirm nor deny the missiles' ability to hit the United States.

Woodruff is part of an ABC News team recently granted rare access to the country. During the interview, Gwan -- the country's chief nuclear negotiator -- spoke openly about North Korea's nuclear ambitions:

BOB WOODRUFF: Do you have a nuclear bomb?

KIM GYE GWAN: We do have.

WOODRUFF: How many do you have?

GWAN: I should say that we have enough nuclear bombs to defend against a U.S. attack. As for specifically how many we have, that is a secret.

WOODRUFF: Are you building more bombs now?

GWAN: Yes.

Despite those claims, many analysts are not convinced North Korea has nuclear weapons because it has not conducted any nuclear tests. In the past several years it has tested long-range missiles, however.

WOODRUFF: Do have a missile capable of hitting the mainland United States?

GWAN: I think I've said our nuclear program is are not aimed at attacking the U.S.

WOODRUFF: It's not aimed there, but does it have the capability of reaching there?

GWAN: We don't have any intention at all of attacking the U.S. So you can't even speculate about that kind of thing.

WOODRUFF: Do have the ability to put a nuclear warhead on your long range missiles?

GWAN: I want you to know that our scientists have the knowledge, comparable to other scientists around the world.

WOODRUFF: Is that a yes or a no?

GWAN: You can take it as you like.

Struggles of Daily Life
Life remains very difficult in North Korea, where food shortages and occasional blackouts are common occurrences. To save power, the traffic lights in the capital Pyongyang have been turned off for more than four years. Highly trained police direct the traffic at intersections instead.

The campus at Kim Il Sung University, normally teeming with 12,000 students, is empty. The students, along with an estimated 3 million other North Koreans, were ordered out of the cities this month and directed into rice fields to help plant the new crop.

North Korea is in the midst of a major food crisis, and is working to boost its agricultural production.

"Our leader Kim Jung Il told us to mobilize," one North Korean engineer-turned-farmer told ABC News. "A person cannot work without food."

The North Koreans can not return to the city until the farming is done, and they work without farming equipment -- using only their hands.

200年06月09日

 (12:35)自分ながらに、「これはニアピン賞だろう.....」と。

 何かというと、昨日のテレビ朝日中継の日本ー北朝鮮のサッカーの視聴率について、番組が終わった後、三反園さんと打ち合わせで朝食をともにしながら、「俺はこう思う.....」という当てっこをしたのです。私は「44%だ」と言ったのです。三反園さんに聞いてもらっても良い。

 そしたら、今ネットを見たら以下のニュース。

 日本がサッカー・ワールドカップ(W杯)出場を決めたアジア最終予選・北朝鮮戦を8日夜に中継したテレビ朝日系の平均視聴率が、関東地区で43.4%を記録したことが9日、ビデオリサーチの調べで分かった。2月9日に同じ系列で放送された北朝鮮戦の47.2%には及ばなかった。
 まあ、結構なニアピン賞でしょ。切り上げでACEですから。彼には言わなかったが、私なりに結構計算したのです。いや、瞬時に。あの試合の直前にタクシーに乗ったのです。いつも運転手さんと話すのですが、その時の二人の話題で、「車が少ない」という点で意見一致した。そして、皆サッカーを見るために外に出てこないのだろう、という判断でも一致した。つまり、相当視聴率は行くはずだと思ったのです。

 しかし、2月の日本ー北朝鮮戦ほどはいかないだろう、という判断も働いた。なぜなら、今後二試合で一分けすれば良い、ドイツに行けるという良い環境の中で、「どうせ勝つだろう」と判断して見ない人もいるだろう、そういう人が増えるだろうと思った事です。確か、2月は埼玉でだったと思った。国内です。

 今回は、海外で無観客の試合という異例性もあった。埼玉で行われると言えば、それだけで近親感がある。2月はそうだった。あと、こうも考えた。衛星テレビで見る人も増えるだろうと。画質が違う。これらはマイナス要因。「44%」というのは、差し引きの数字です。それが当たった。まあ、衛生で見た人を含めると、昨日の日本ー北朝鮮戦は視聴率で50%を超えたと思う。凄いコンテンツです。

 それにしても、痛快な試合だった。北朝鮮とサッカーに関しては、6月3日に書いた意見から変わっていない。今朝も言ったのですが、やはり「体制の問題」があると思う。情報を与えたり与えなかったり、資金も豊富ではなく、選手も海外に出したり出さなかったり。これじゃ、選手の素質がよくってもなかなか勝てない。今大会では北朝鮮は5連敗。選手だけの責任に帰すにはあまりにも重すぎる。
 ――――――――――
 ところで、三反園とは面白い名字だ。「みたぞの」と打って変換しても、私のワープロソフトでは変換できない。つまり、辞書登録しないと今後は一発で出てこない。そういう名字は少ない。そこに興味を持って彼に以前聞いたことがあるのです。「鹿児島です」と言われて、「なるほど」と思った。

 鹿児島出身の人を何人か知っているのですが、例えば伊集院とか、そういう珍しい名字が多い。薩摩の殿様が江戸時代に名字まで読みにくくしたのか、それともそれ以前からだったのかは知らないが、変わった名字の代表県の一つです。ついでに言えば、「訓」を「さとし」と読むのも、聞かないとなかなか出来ない。つまり、彼は姓名ともに読みづらい珍しい名前だと言うことになる。ある意味で私と反対。

 これも聞いていたのですが、彼の出身は「指宿市」というのです。これも普通は読めない。ゴルフのトーナメントを好きな人なら、「ああ、あれか」と思うくらい。ブックシェルフで調べると、以下のように出てくる。

(湯の豊かな宿の意の「ゆぶすき」が転じたもの)鹿児島県、薩摩半島東南部の地名
 ということは、「指宿」というのは当て字ということか ?。まあ漢字の読み方というものは変わる。『「伊達」がなぜ「だて」か』という問題を昔本で読んだ記憶があって、その本には、「伊達」はその昔は「いだて」と読んだが、最初の「い」がいつのまにか読みづらいので消えたと書いてあったような気がした。

 指宿生まれらしく、三反園氏はゴルフ好きらしい。いつもゴルフが話題に出る。で、7月に一回やろうということになっていたが、ちょっと忙しくてリスケしてもらった。対戦が楽しみ。といっても、私のゴルフはスコアも付けない、楽しければ良いというレジャーゴルフですが。聞いていると、彼はうまいらしい。

 ありゃ、番組HPの出演者プロフィールを見ていたら、guest commentators の小生のところが「プロフィール」にハイパーリンクしていないな。確か以前、そのための写真も撮ったような気がしたが。番組の担当者が早くこれを読んで、リンクを張って欲しいものだ。

 ははは、相当な嫌み.......。また番組でご一緒しているテリーさんの話などを書きましょう.....。あれ、三反園さんは、数字を言ったかな....

200年06月07日

 (23:45)GMが発表した2万5000人の人員削減やアメリカでの自動車生産の600万台から500万台への引き下げの意味するところは、トヨタが世界最大の自動車メーカーになる時が大きく前倒しされた、ということだ。来年には、と思っていたが、今年既にトヨタが世界最大の自動車メーカーになる可能性が強まったと言うこと。

 ワーゴナーが何を言うか注目していたのですが、円安批判にはがっかりしたな。自分の会社の苦境をどう総括しているのか、全く責任逃れを行っている。アメリカの自動車アナリストから、「売れる車がないから」と分析されているのに、そういう認識がないのはなんともこの会社の先行きに不安にならざるを得ない。

 同じ気持ちだったのは株主だったようで、経営陣を指弾する声が大きかったという。GMにとっては、legacy cost をどうするかも大きな問題です。この売れる車をいかにつくるのか、という問題と過去の重い遺産をどう処理するかを片づけないと、彼が言うところの「妥当な収益性」を回復するのは、かなり難しいだろう。

200年06月06日

 (23:45)二日ほど、諏訪に来ています。挨拶することがいっぱいあるんですよ。葬式は自分の為にするんじゃない。お袋の為だったり、親父が昔付き合った人へのお礼だったり。だから一応の挨拶を済ませるまでは、やることがいっぱいある。それを一つ一つ片づけないと。

 だから、自分の為ではなく親父の社会的存在への別れの儀式だから、葬式はほぼ型通りの進行でやった。東京で仮通夜と火葬を、諏訪で本葬をした以外は、なるべく慣行通りにやったと思っているし、それで良かったと思っているのです。葬式にはいろいろな人の助けがないと出来ない。本当に(^^♪感謝!!、感謝です。

 しかし、誰にも相談せずに一つだけ冒険をした。それは、葬式に来てくださった方へのお礼状の中に、親父のこの文章を入れてもらったのです。葬儀屋さんに相談して、この文章を綺麗に一枚の紙に印刷して挨拶状の中に。参加してくださった方が家に帰ってからこの文章を読んで、「ああ、こういう人だったんだ」と思ってもらえるように。

 葬式参加の時にもらう挨拶状は、どれを見ても同じ。そんな同じ文章を持って行ってもらっても仕方がない、と考えたのです。葬儀場も、「例がありません」と。しかし、別におかしくはないと思った。読んだ方に失礼になる文章ではない。

 挨拶回りをしていて、「あれは良かった」「印象に残った」と言ってくださる方が多い。昨日は高校と大学の先輩である茅野市長に会ったが、同じ事を言っていた。親戚のオバさんなど、引き出しの中に大事にしまっておいてくれた。だから、良かったと思う。

 死んだ人はいろいろなものを残す。文章もそうでしょう。なるべく大事にしようと思う。まあ、これからも面白いものが見つかったら、自分のサイトに収容したりして行きたい。モノはね、子孫が維持できないものもある。我が家には祖父や父親が残した膨大な本(古文書など)がある。それらをどうするかが問題です。

 火曜日の午前中は諏訪市の文化センターの所長らがそれらを見に来るので、ちょっと相談しようと思っている。市だかなんだかから指定されている文書もあるらしい。そういうのは、公的機関に預けた方が良い気がする。先祖の和算の書は既に国立なんとかというところに大量に行っているらしい。親父がそう言っていた。私もそうしようと思う。

200年06月05日

 (23:34)一連の葬式の後処理などがあり移動することが多くなっているのですが、珍しい人を見かけました。しかし、よく考えてみたら「なるほどな」と。

 特急列車の中です。パソコンを開いている女性がいる。普通列車の中でPCを開いている人は、新幹線の中でもそうですが、忙しそうに指を動かしているケースが多い。出張に必要な書類を最終的にチェックしていたり、仕上げていたりで。しかし、その人はPCは開いているだけでじっと画面を見ているだけ。

 最初、「何しているんだろう」と思ってちらっと見ただけでした。真横だから、画面は見えない。あまりじろじろ見れませんから。しかし、席を立って戻ってきたときに、その人が実はDVDを走らせていることを発見しました。映画を見ていたのです。「ああ、なるほどな」と。

 最近のPCはちょっと厚めのそれは、DVDドライブが付いている。加えてバッテリーがかなり長く持つようになっている。映画の普通の時間、つまり2時間ちょっとくらいはバッテリーが持つようになっている。だから、列車の自分の席を映画館に出来る。音はイヤホンで聴けばよい。

 飛行機の中が映画館になるには慣れていました。しかし、考えてみれば、それは列車の中だって映画館にするツールを我々は手にしている。実際にそうするかどうかは別にして。PCを持ち運ぶ出張では、体調が悪い日などは見たいDVDを最初から持って行くか、現地でDVDを借りれば、かなり充実した時間を過ごせるというわけです。

 まあ私は出張先で体調が悪くなると言うことはないので、そういうことは今後もあまりしないでしょう。しかし、そういう可能性を持ったと言うことはワクワクすることです。

200年06月04日

 (08:34)ラムズフェルドもたまには良いことを言うな....と。「"It would be a shame for the people of China if their government did not provide the opportunities that freer economic and political systems permit," he said, describing a tension "between the nature of their political system and the nature of their economic system."」とニューヨーク・タイムズに。

 6.4は天安門事件の日です。本を書くためにもいろいろな人に取材し、調べたのですが、中国というのは日本で報じられている以上に、6000万党員を誇る中国共産党の一党支配の国です。国の隅々まで党の支配が行き届いている。政治的自由はないし、少し反党的な動きをすると完全に監視下に置かれて、発言を封じられるか、国外追放になったり、悪いケースでは逮捕される。

 13億の民を食べさせるためには、「統一的支配が必要」と多分中国の支配層は言う。?小平もそういう考えだった。天安門事件の時の彼の有名な言葉はそうなっている。そういう面もあった。しかし、それがいつまで続くのか。北朝鮮が両方認めていないのに対して、中国は片方を認めて、その成果は都市では見られる。しかし、それは恩恵にあずかれない人々の不満を増幅させる。

 インドでもフランスでもオランダでも、恩恵にあずかれない人々の不満は投票行動で示された。中国でもし、「自由な選挙」が行われたら、政権はおそらく倒れる。しかしその次の政権の姿は見えない。そういう意味では、中国はいつでも不安な国です。

 ラムズフェルドの記事の最初の文章は、「Defense Secretary Donald H. Rumsfeld, arriving here today for a conference on Asian security, drew a sharp distinction between two of the region's major powers, predicting that ties with India would strengthen while urging China to let political freedom grow there along with its economy.」です。つまり、同じような人口大国としてのインドとの対比を行っている。世界最大の民主主義国家としてのインド。最近のインドの株価と中国の株価を比較すると、明らかにインドの株の方が流れに乗っている。政治的体制だけの問題ではないでしょうが、私はこの点をずっと指摘してきた。

 それにしても、オランダでもEU憲法否決。政治家の夢と、現実に生活する人々が直面している現実との乖離。民主主義のプロセスとしては、国民の拒否は十分理由があり、それを多くの人の要望をどうやって取り入れるかが課題でしょう。世界中で、経済の流れに乗れる人と、乗れない人の格差が出来てきている。前者は夢を語る余裕があり、後者は現実に追われる。

 マスコミを含めて、より注目を集めるのは前者の世界です。しかし、一人一人が一票を持っている世界では、そうは世の中は動かない。しばらくそういう状況が世界各国で続きそう。それにしても、10億の民が一票を持つ中国、自由に国民が投票する中国を想像するのは至難の業です。

200年06月03日

 (02:23)よう勝ちました。前半に点を取ってくれたので、安心してみていられましたが。これで、グループ内での勝ち組のイラン、日本と、負け組のバーレーンと北朝鮮の色分けがはっきりしてきた。日本はあと二試合でどちらか引き分ければ、ドイツには行ける。

 冗談ではなく、ちょっと心配していましたよ。私だけではないでしょうが。2試合を連続して日本は負けていた。まあ、モメンタム的には「そろそろ勝ち」という気分だったのですが。本来出られなかった小笠原が点を挙げる。まあ、そんなもんなんでしょうな。「よし、出られた..」という気分と、「出たからには注目されるからやってやろう...」という気持ちが選手を突き動かすのだと思う。

 北朝鮮は12年ぶりに出てきたが、これまで一勝も出来ず。私はやはり国の体制の問題もあると思う。情報を出さない、資金もない、だから海外の最新情報もそれほど得られていないのだろう。日本でプレーする二人の選手のチーム内での地位も低いようだ。

 今のスポーツは、どこかで進歩した情報を直ちに取り入れないとなかなか対等に戦えないようになっている。そういう時代に、国自体が閉じている状況では、なかなかスポーツにも強くなり得ない、と私は思う。北朝鮮の選手は、個々の運動能力としては高いとも言われる。しかし、彼らが海外の情報をきっちりとおさえられる状況にはないと思う。どこかで「我々は遅れているかもしれない」と思いながらプレーする状況では、勝ちに繋がるプレーが出来るチャンスは小さい。

 サッカーでも、そういうことを教えてくれるような気がする。

200年06月01日

 (00:23)「Deep Throat」とは、当時一番当たったポルノ映画の題名でした。1970年代の初め。確かアメリカでも全開が認められた直後だと思った。そしてウォーターゲート事件のこの通報者についても、事件の奥底、奥まったところにいるからこの名前が付いた。

 1976年、ちょうど私がアメリカに行った年ですが、「All The President's Men」という映画があって、ウッドワード役をロバート・レッドフォードが、バーンスタイン役をダスティン・ホフマンがやって、それは私も見た。日本名は「大統領の陰謀」だったかな。地下駐車場で会うのです。Deep Throatと記者が。Deep Throatは顔は見せない。なかなかスリリングな映画だった。

 その「Deep Throat」が「わしじゃ」と名乗り出た。もとFBIのナンバー2だったマーク・フェルト氏。同氏は1974年の雑誌とのインタビューで、「Deep Throatは私ではない」と否定している。しかし当時から、「Deep Throatの有力候補」の一人だった。

 フェルト氏は現在91才。昨日になって明らかになったが、実はフェルト氏は家族にはここ2〜3年、「私がDeep Throatだ」と言っていたらしい。「Deep Throatはヒーローか裏切り者か....」は時代の変化とともに見方が変わってきた。最初は後者の見方が強かった。しかし最近は、前者の見方が多く、フェルト氏とその家族を代表して声明を読み上げたお孫さんも「hero」の単語を使っている。まあ、この問題は暫く議論になるでしょう。

 死期が接近したから事実を述べた、という単純な理由だけではないようだ。ニューヨーク・タイムズにはフェルト氏の娘であるジョアンさんが、「これを公表した場合に手に入るお金の問題と、それを3人の子供の学資に充てること」に関して、関係者と話しをしていたという事実が載っている。まあ、いろいろあるんでしょう。

 「Deep Throatとは誰か?」は、アメリカのジャーナリズムの最大の謎の一つでしたから、明らかになれば大騒ぎになることは分かっていたし、インタビューなども山のようにくるでしょう。本も出るかもしれない。フェルト氏は91才にしては、記憶が鮮明だという話しもある。本が出たら売れる。家族としてはそれが欲しいかもしれない。

 世界の新聞における「調査報道」のきっかけになる事件でした。そういう意味では、大きな意義があったし、実際にニクソン政権はこれがきっかけで倒れたから社会的、政治的影響は大きかった。そのニクソンは、ニューヨークでかなり前に息を引き取っている。

 「ヒーローだったのか、裏切り者だったのか」の議論は、おそらくフェルト氏がなくなったあとも続くのではないか。