(17:34)「どうしても(国民に)ご説明したかった」という気持ちは分かりますが、一国の総理だった人が恐らく総理として最後に行う記者会見としては、あまりにも寂しく、弱々しい会見だったように思います。
一番明確におっしゃっていたのは、「いわゆるクーデターはなかった」という点だったと思う。つまり、麻生、与謝野両氏を巡るうわさ話を否定した。結果的に2回質問が出たので、2回否定した形。
それにしても声は弱々しく、かすれ気味で、ろれつもあまり回ってはいない状況。「会見も続けられない状態」が見えた。明日には新総理が決まるのでもう意味はないかもしれないが、臨時代理を置かなかったのは本当に良かったのかという印象が強かった。
掲げた看板(戦後レジームからの脱却、美しい国)に関する総括も聞きたかったのですが、それもかなわない体調とお見受けした。「地元の皆様の理解を得て、政治家を続けたい」とおっしゃってもいましたが、「それは可能かな」と思えるほど体調はよろしくない様子でした。体重も増えていないと。
記者会見にもかかわらず、疑問点は一杯残った。安倍さんは一区切りつけたということでしょうが、今回の騒動に関してはAPECで特にブッシュとの会談でいったい何があったのかなどを含めて疑問だらけ、ということでしょう。
まあでもこの記者会見で安倍時代は過去のものとなり、次の人々の時代が始まったと言うことです。日本の政治史には非常に特異な時期として記憶されそうです。