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2007
09/25
Tue

2007年09月25日(火曜日) 闘争技術

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 (23:34)大臣がころころ替わるのが良いとは思っていないので「やはりこの人は続けるのか」と納得できる人もいるのですが、「あらら」という人も数多い。トップが変わったのに、ここまでメンバーが入れ替わらないのも珍しい。

 トップを変えると言うことは「雰囲気を変える」ということなのに、これでは「どこに変化を表すのだろう」と疑問に思う。まあ逆に、今回の内閣はとりあえずスタートにおいては「変化はいらない。安定が欲しい」ということなのだろう。

 結局安倍さんになかったのは、私が以前このコーナーにも書いた「闘争技術」だったんでしょうな。マスコミや党内の批判と向き合う技、部下の過去を調べ上げる技術(周りの人の技術とも言えるのですが)、自分の理念を伝える伝達術、危機を乗り切る能力。

 多分「理念」は述べられても、この「闘争技術」がなければそれを実現は出来ないのです。良い例が、同じ「社会主義」を唱えても、党内で闘争技術の優れた人間だけが生き残った過去の社会主義国家の例などを見れば良い。それに優れていたのがスターリンだったり、毛沢東だったりする。

 安倍さんの場合は、良い悪いの問題は別にして掲げた理念がでかかった(曖昧だった)割には、それを実現する手だてに対する具体性も、政治的連合の作り方も、人の動かし方も、国民とのコミュニケーションの方法においても、習熟には遠い状況だった。そうこうしている内に、理念に押しつぶされてしまったということでしょう。

 見ていると福田さんにはあまり「理念性」は感じない。そもそも政治家になるはずだった弟さんが亡くなったという現実の前に53才という遅いスタートを切った。彼が政治家になったときには、小沢・民主党党首はもう幹事長だったという。

 まあでも「このメンバーで民主党と総選挙を戦えるのか」という気はする。はっきり言って民主党も「どこから剥いてもあの3人」という状況だ。しかし「一回はやらせても良い」という新規性が民主党にはある。やはり選挙に勝つには、人物であったり、政策であったりと「旗」が必要だ。善し悪しは別にして、小泉さんは「旗」を見せるのが美味かった。安倍さんはそれを期待されたが、まったく逆に出てしまった。

 新内閣が出来て一応の落ち着きを日本の政治は取り戻しつつあるが、政権の行方という点においてはこれからもガタガタするでしょう。何せ衆議院と参議院で捻れている。大きな曲がり角の時期なのに、暫くカーブを切るのにも時間がかかる期間が続くと言うことです。

23:44
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