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2007
11/19
Mon

2007年11月18日(日曜日) 貸し自転車

day by day
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 (21:54)ベルリンを出て、昼頃から南下。途中工事でアウトバーンが大渋滞。何ということはない工事をしているだけでした。全員でブーイング。

 今日の最終目的地ライプチッヒに行く前に、近くのビターフェルトに。旧東ドイツ最大の化学工業地帯だった街で、統一後にこの町は統一ドイツ政府と環境保護団体グリーンピースによって「世界でもっとも汚染された町」との烙印を押されたという。今は寂れた、静かな街です。

ビターフェルトの街の中心に書いてあった落書き。「職がなければ、見込みもなく、将来もない」と書いてある  東独当時「最大の化学工業地帯」だった街が今のように静かになってしまった背景は、競争力の喪失。壁崩壊後は老朽化などで西側企業との競争で破れて、ここの工場は次々に繰業停止を余儀なくされたという。見ると確かに稼働していない工場がこれでもかと並んでいる。一説には9万人いた労働者の半数が職を失ったと。街、というより村に見えましたが、静かになるはずです。

 街の中心で見付けたのが、最初の写真の落書きです。読んで字の通りです。この落書きや街の様子を眺めながら、私は何故か中国の瀋陽を思い出していました。瀋陽は中国最大の基幹産業の街だった。それが今は酷い寂れようで、私が訪問した中国の都市では一番寂れていた。

 むろん、瀋陽はビターフェルトより遙かに大きな街です。しかしかつての繁栄を失ったという意味では非常に似ている。新たな産業の導入が街の再生の鍵なのですが.....。

 わずか数日なのですが、ドイツについていろいろ気が付くことがある。まず第一に、ドイツ人は食べ過ぎる。アメリカの国民病である「肥満」の問題を、アメリカと同じように抱え込みつつあるように見える。まだアメリカほどではないが、私は今のまま行ったらドイツはアメリカの二の舞だと思う。

 コーディネーターの田村さんが面白い話しをしてくれた。ドイツでは、「少量で美味しい」ものを食べさせてくれる店は確実に潰れるというのです。何よりも量が問題だと。まあそういう意味では、アメリカのシカゴに似ている。

ドイツで導入された無線利用の貸し自転車  ついでに言うと、普通の値段の店で美味しい店はまずない。私はそれを知っているので、「ドイツ出張中に数キロでも痩せたら成功」と思ってきているのですが、何せ出てくる量が凄い。「もったない」精神を発揮すると大変なことになるのですが、そうは言ってもある程度は食べないといけない。まあ私の問題ではなく、肥満はドイツ人の抱える大きな問題になりつつあると思う。

 次に、整列が出来ないドイツ人を発見した。私はドイツ人は整列がうまいと思っていたが、ベルリンのテゲール国際空港のタクシー乗り場は酷かった。「mess」です。皆来たタクシーを勝手に拾って乗っていく。東京駅や日本中で見られる規則正しさは全くない。

 東欧などから来ている人が多いせいでしょうか。ハンブルクではこんなことはなかったと思ったのですが。それともドイツ人が変わってしまったのか。可愛い顔をした女性が、私たちより後ろに並んでいたにもかかわらず、来たタクシーをとっとと拾って行ってしまったことには驚愕した。

 でもドイツでは一つ面白いモノを発見しました。無線で管理の「貸し自転車」。この自転車は写真の通り赤い。そこに電話番号が書いてある。その電話番号に電話してキー番号をもらい、それを入力。それでダンです。あとはクレジットカードで支払うのみjの番号を入力する。そうするとその時点で自転車が借りられる。何処にでも行け、そして何処にでも乗り捨てが可能だというのです。

 これは良いアイデアだと思いました。環境にうるさいドイツ人は自転車好き。本当に数多くの自転車を見かけるのですが、これだと観光客も何処でも自転車を借りられる。私たちが見かけたのはブンデスターク(連邦議会)の前でした。

 私たちの運転手さんが、「ハンブルクにだって乗っていけますよ.....」と。いや、冗談ではなく。このシステムは面白いと思いました。無線で管理する、管理人なしの貸し自転車。なかなかのアイデアだと思いました。

06:05
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