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2008
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Mon

2008年01月21日(月曜日) 日経ヴェリタス

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 (09:56)一冊面白い本を読みました。日下公人さんの最新刊かな。題名は「あと3年で、世界は江戸になる!」と。

 日下さんとは対談してこの本を作った経緯もありますから存じ上げているのですが、何よりも題名にびっくりしますね。

 しかし読んでみると、日下さんの日頃の言説を集大成した印象。確かに江戸時代を日本人自身が誤解している面がある。人口は3000万ちょっとでずっと動かず、変化も成長もなかった時代というのが明治維新からの日本人の代表的な江戸時代観。

 しかしいつの時代もそうだが、新しい時代というのはその直前の時代を「否定」することから「新しさ」を作ろうとする。着実に遺産を引きずっているのですが。そういう意味では、明治時代以降に固まった江戸時代観はやや眉唾で見る必要があって、見直しがあってしかるべきだと考えているのです。

 日経新聞や日経CNBCで盛んに日経ヴェリタスの宣伝が始まっている。このサイトを見て気がつくのは日経金融新聞というのは1987年のスタートからほぼ20年で幕を閉じると言うことです。わたしはずっとこの間自宅でこの新聞を取り続けた奇特な人間ですが、最後は噂では3万部くらいしか出ていなかったらしい。

 私がずっとこの高い新聞を取り続けたのは、自分の知らないことをこの新聞でチェックしていたからです。金融市場がらみの。新聞社には、多くの部門を担当する多くの記者の方がいて、頭を捻りながら記事を書いている。多くの目がある、というのが重要です。一年ちょっとですが日経金融にはエッセイも書いていたし、まあ愛着もあった。

 しかしなぜ打ち切りになったかと考えてみると、この新聞を取っていた金融機関の数の減少とか、特に土曜日の同紙はニューヨークの引値も入らない中途半端な存在だったとか、記事が少なく数字が多かったとかいろいろ原因はあるのでしょうが、要するにネットに代替されたという面が強いと思う。

 日経ヴェリタスは、ニューヨークの週末の引けを入れるために日曜発行だという。試作版をちょっと見せてもらったことがあるのですが、今までの日本の新聞にはないタブロイド判だったような気がした。週1の新聞ですからちょっと分厚くなるかも知れませんね。

 日経CNBCはこの日経ヴェリタスとコラボして「First Class」という番組を3月17日から放送する予定という。今の予定では、3月24日の同番組には私も出て、その後も一定間隔で出演する予定です。名前は凄い。どんな番組になるのか。

 通信手段の変化に伴ってメディアも変わる。メディアミックスは必然的な方向でしょう。多様性を失ってはいけないが、メディアごとの垣根は着実に低くなる。テレビのデジタル化は一つの大きな革命でしょう。東京の場合「5がテレビ朝日、7がテレビ東京」という時代は直ぐそこだし、BSやCSを含めて今後は一線に並ぶ。視聴者の選局も、アナログ時代の「なんとなく」から合目的的になるのでしょう。

 今私はポッドキャストを大きなもので毎週二本(日経ビズポッドキャストラジオNIKKEIのラウンドアップ)をやっていますが、これほど多くの人に聞いてもらえるとは予想外です。これはもっぱら、アップルのipod とソニーなど日本各社の再生端末のおかげです。これからも色々な端末が増えるでしょう。

09:57
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