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2017
05/31
Wed

「パリ協定」からの離脱を決断か....トランプ大統領

day by day

 (22:33)日本のメディアにはまだ伝えられていませんが、「アメリカがパリ協定から離脱する」「トランプは離脱を決断した」との報道(「~~筋によると」という形で)が増えている。アメリカ発の。

 この手の報道は実は先週末からあった。私は今週月曜日に書いたこの文章で、『その可能性(アメリカがパリ協定に残る)はどうだろう。少ないかも知れない。トランプ大統領と二日間顔を合 わせたメルケル首相は、「アメリカがパリ協定の残る兆候はない」と言っているし、この週末段階の様々な報道によれば、同大統領は親しい人々(環境保護庁の長官など)に「アメリ カはパリ協定から離脱する」とほのめかしているらしい。』と書いた。

 残念ながら「離脱」との見方が今夜になって増えている。この問題はインパクトが大きい。よく知られているが、選挙戦を率いたバノン・ホワイトハウス補佐官らのグループが「離脱」を主張。これに対して娘のイバンカさんなどが「残留」を主張していると言われる。だからトランプは「検討中」でサミットを終えた。

 しかしそのサミットでトランプ大統領は「I will make my final decision on the Paris Accord next week!」とツイートした。それが今週だ。その時思ったのは月曜日にも書いたのですが、「来週決められるのなら、なぜ先週、または今週決められなかったのか」だ。

 パリ合意に参加するのか、それとも離脱するのか。それは今後のトランプ政権を占う上で 非常に重要だ。ホワイトハウスの中の「どちらの見方がプリベイルするか」の分かれ道になるからだ。インターナショナルで行くのか、完全ドメの道を選ぶのか。バノンか、それと もイバンカか。

 「離脱」を選んだとすると、ニューヨークで洗煉した東部の常識を持って育ったイバンカはどう出るか。く しくも夫のクシュナーは FBI などの捜査対象筆頭だ。多分イバンカが父親を見限ることは ないが、ホワイトハウスの陣容が変わるかも知れない。

 「離脱」を機に、トランプ政権の政策全体が「選挙戦の模様」に回帰する可能性がある。しかしそれでは議会との関係は悪化する。機能不全になる。そこを突破する戦略は見えない。少なくともトランプはワシントンでの行き詰まりを打開するために、「地方に出て国民に直接訴える」戦略を考えているようだ。

 いずれにせよ、パリ協定からの離脱か残留か。これは今後のトランプ政権を考える上では重要だ。

22:44
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伊藤洋一公式Twitterアカウント

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