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2018
01/24
Wed

前のめりの人は困る.......分かっていた事態なのに

day by day

  (08:15)米上院がジェローム・パウエル氏を次のFRBの議長に承認したそうな。ということは、来月3日でジャネット・イエレン議長の4年間が終わり、パウエル氏が新議長に。

 イエレンさんの議長職は好きだったな。論理が明快で、分からない事は「分からない」(conundrum)とはっきり言う。知ったかぶりはしない。使う英語は非常に明瞭。聞いていても分かりやすかった。

 今までの所、見事な手綱さばき。落ち度はないし、トランプ氏も彼女の手腕を高く評価し、確か「好きだ」とか言っていたはずだ。しかし交代。理由は一つで、「オバマ前大統領が任命したから」というもの。あり得ない理由です。

 パウエル氏はFRBのHPを見ると2012年からボード・メンバーだ。しかし正直言ってほとんど記憶に残ることを言っていないと思う。私が知る限りですが。どちらかと言えば調整・無難型。理念が強すぎる人より良いかも知れないが、何か物足りない印象もする。今が一番難しい時期。さてどうか。

 日本では日銀の政策決定会合が終わり、またまた「維持」。「出口検討せず」(日経)と黒田総裁。総裁も任期切れが近づいている。強まった市場の観測(日銀も出口に向けた動きを始めた)を打ち消し、その観測で誘発されている円高を阻止したかったのだと思う。

 しかしそれは別にして、今となっても「出口検討せず」と言い切るのかどうか。やや賢明さに疑問ありと思う。マーケットは常に疑心暗鬼にしておくべきで、「あのオペレーションは現場の判断」とだけ言う手もあった気もする。

 今朝のサンケイによれば、安倍首相は同紙との単独インタビューで「平昌に行く」的な事を言ったようだ。まだ確定ではないが、この記事は「行くことが99%」と読める。多分2020年の東京オリンピック故に行くことにしたのではないか。ということは、安倍さんは三期目も狙っているとも読める。

 私は反対だったが、一つの判断でしょう。しかし日本の立場、韓国の間違いをしっかりと指摘して欲しい。でないとまたまた「やっぱり来た」的な勝手な解釈が韓国国内にまかり通る。

 今朝の朝日に『北朝鮮、正恩氏写真を燃やされ激怒 五輪「慎重に考慮」』という記事がある。「韓国政府は対応に苦慮している」と第一パラの最後に。

 予想されたことなのに、今頃になって「困った」と。前のめりの人は自分がそうだとは気づかないと言うことでしょう。本当にこまったちゃんです。

08:57
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