Essay

<ホームページ-Cyberchat>

 ア~あ。嘘つく奴は、嫌いだ。

 「3日でできる」とか、「サルでもできるとか」。ウソ言え。

 もう10日間ほどは、寝ては夢、起きては練り直し。その間仕事もゴルフもしましたが、でも正直ずっと気にかかっていたのは「Home Page」。どうしよう、あそこは、ここは。うまくいくだろうか。コンテンツは何を揃えて。

 コンピューターに向かい合うと、時間が立つのがすこぶる速い。朝の2時、3時は平気。どうせ作るなら、読んでもらえるものを、そしてユニークなものを。
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  一つ最初から決めていたのは、「全部を一人でやるのは無理だ」というもの。特にフロント・ページのデザインは是非プロの力を借りたかった。「gif」などを思う通りには作れない。でもフロントが良くなければ、全体の設計効果も出ない。プロはそのためにいる。

 どこで探すか。自分のプロバイダーであるグローバル・オンラインの新しいホームページをちらちら。「みんなどんな風に作ってるんだろう....」というのが興味でしたが、その中で目を引くデザインのホームページとして存在したのが cielで、早速そこの和田さんに相談。これが、5月の確か27日でした。私のフロント・ページ、なかなか感じよくできているでしょう。そう所有者より感じ良い。あれこれ注文を付けましたが、良くやってくれた。

 フロントのめどは立ちましたが、コンテンツはすべて自分で用意しなければなりません(当たり前ですよね....)。日頃書いている堅い市場関連の文章はあります、それだけでは面白くもなんともない。「楽しいページにしよう....」

 でも正直言って大変です。最初は特にHTML文書がブラウザの上でどう出てくるか予想ができない。ワードパットの上で作ってはブラウザに被せ、被せては直し。その繰り返し。これに結構時間がかかる。そうこうしているうちに、HTMLを見ただけで、大体「こうなる」と予想できるようになる。

 慣れてくると、自分が他の文書に使ったHTMLをそのまま借りてきてコピーし、それを繰り返し使えば良いということに気がつきます。強い味方を見つけました。Microsoft 社の日本のホームページに、噂には聞いていたInternet Assistant for Word95があったのです。これを ダウンロードできたおかげで、HTML文書の骨格を作るのは非常に楽になった。 Internet Assistant for Word95でラフを作り、それをリファインすることの繰り返し。この「Cyberchat」のコーナーはすべてこの方式で作成しました。

 それでもまだやることはいっぱいある。やはり一番大事なのは、何を載せるかのコンテンツと、システム全体の設計。複雑すぎるのも問題。ホームに帰ってこれなくなる。

 考えたのは、文中にリンクを張りすぎるのは良くないのではないか、ということです。好奇心の強い人は、そこから先の文章を読まずにリンクを試しに行ってしまう。文書も落ち着きがなくなる。でも、読者に役に立つリンクだったら、その場で教えてやった方が良いような気もする。あれやこれや考えることは多い。。

 でも決めたのです。なにやかや、しのごの言ってないで一回立ち上げること、これこそ重要だと。あとは、改善していけば良い。「サイバーはアミーバー」と割り切って、VERSION UPしていけば良い。どんなに旨く作っても、「美人は三日で見飽きる」ということもある。だから、「TIME TO TIME」に作り直そう.....。

 それでできたのが今のストラクチャー。でもやはりラフに計算して、思い立って一応公表にこぎつけるまでに100時間以上は絶対かかっている。「住信為替ニュース」の第1号、第100号、第1000号は当然アナログでしかデータは残っていませんでしたから、最初から打ち直し。最近の号はすべてWORD文書を Internet Assistant for Word95でHTMLに変換した後、リファインし、GIFを与え、文字を整えた。結構大変ですよ。

 「Cyberchat」のコーナーの文書は読んでいただければ良いのですが、すべて新たに書いたものです。これも、頭であたため、そして文章にすることの連続。


 誰だ、「三日でできる」「サルでもできる」なんて言ったのは。正直言いましょう。皆さん、結構大変ですよ。一度始めると、他のことになかなか手が回らなくなる。それでも「作りたい」という人はどうぞ。あと重要なのは、クオリティーの高いものにするための不断の工夫ということでしょうか。
 

 最後に一つ言いましょう。「作っている最中は、最高に楽しい......」

        

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