1996
10月

1996年10月の日記

日記

1996年10月31日

 10月最後の一日。しかし、市場は週末の米雇用統計、来週火曜日の米大統領選挙などを控えて全般に静かだった。そうはいっても、この一週間荒れていただけに、市場もポジションを調整したり、選挙後の展望したりの「killing time」の一日だったと思われる。

 大和投資顧問の河野君から電子メールで新しい文章が送られてきて、昨日「FRIENDS」のコーナーに収録した。為替に対する考え方は、私のと似ている。大統領選挙後も、アメリカのドル相場に関する考え方は変わらないだろうと言うもの。最も最近のルービン発言は、「(ドル高は)、インフレ抑制と金利引き下げに有益である」というものだ。

 「FRIENDS」のコーナーは、フロントを変えたとき(9月の末)から設けているが、河野君の論文がずらっと並んでいる。彼もしばらくしたらホームページを持ちたいと言っているので、その時はまた利用者がいなくなる可能性もあるが、私のホームページがまだしも他の人のページより読まれているようなら、置いておいても価値はあると思う。色々な箇所に書いたものが掲載されていても悪いことはない。何か文章を書いたが掲載する機会がないと言う方には、どうぞ遠慮せず電子メールで文章をお送り下さい。ほぼ全文で掲載できると思います。
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 タクシーの運転手は、ある意味では小生にとってのなによりの「景気指標」です。疲れていない時は、そして相手が「ready to talk to me」な雰囲気で、かつある程度長距離の時は、「どうですか」と話を聞くようにしている。昨日利用させてもらった運転手とも結構話しましたが、興味深いことを言っていた。

 「景気はどうですか ?」という月並みな私の質問に対しては、「いや、年々悪くなってます」というのが答え。この答えは、実はこの運転手だけでなく、多くの運転手の一致した見方です。タクシーの運転手にとって「景気が悪い」というのは、「長距離をチケットで乗ってくれる人が多くない」ということです。その次は、「短距離でも、次々に車に乗ってくれる人がいない」というレベルになる。今は、なかなか長距離、チケットは言うに及ばず、短距離でも顧客が列をなすということがない、というのが運転手さん達の一致した意見。「長距離」と「チケット」はしばしばパラレルですから、これは今の景況、企業環境からは理解できる。景気のよい会社でも、今はチケットを自由に切らせるところはないでしょう。

 一つ面白いことを言っていました。「バブルの頃は、凄いお客さんがいたんですよ、お客さん」とこの運転手。
 新宿で客を拾った運転手に乗客が、「清水」と一言。
 荻窪の近くに、「清水」という場所があるので、その運転手は「青梅街道」を西へ。
 ところがそのお客、やおら「違うよ清水だよ、静岡の....」
 運転手も、「はあ....すみません」
 かつては、高円寺の周辺で拾った客でも、とんでもない遠くに行く人が結構いたのだそうです。

 「いやあ、最近は流してもお客さんがいないんですよ」とこの運転手。駅に客待ちでタクシーが列を作っているのを見ると、納得できる。でもそう言いながら何回日本のタクシー業界は値上げしたんでしょうね。「短距離でも、次々に車に乗ってくれる人がいない」というのは、やはり「高い」というイメージがあるのでしょう。諸外国のタクシーを知っていると、日本のタクシー料金は outrageousです。次に、時間。車は「時間」が予測できません。歩いた方が速いケースはいっぱいある。自分のケースを言うと、青山のオフィスから西麻布までは、最近は必ず歩くようにしている。食事の前にタクシーに乗るのと、歩いてレストランに行くのとは絶対に「おいしさ」が違う。東京のタクシーにも「新規参入」があれば面白いと思います。国内航空路線にも久々の新規参入。料金を下げること、道の混雑を解消すること、がタクシー再生の道のような気がします。  

10月30日

 今日はなんと言っても、たまたま自分のページをあけたら「7777」の大当たりだったのが第一印象でしょうか。最近は麻雀をやっても調子が良くないし、ゴルフもちっともうまくいかない。何かよいことないかと思っていたら、「7777」。「777」にも一つ「7」が付いている。嬉しいじゃないですか。これで新潮社の原稿もうまくいくかもしれない(これは実力か)。締め切り接近。いよいよ鉢巻きか。
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 アイネスの内田さんから、この前のパーティーでとった写真を私がFDで送ったことに対する返事が来ていた。早速プリントアウトして楽しんだそうだ。写真をFDで贈るってのは斬新でいいでしょ。受け取った方にそれを再生できる環境があったほうがいいけれども、なくてもどうせまもなく環境は出来るわけだから、そのときそのときの貴重な写真をデジタル信号で残しておくと、向こうも使いやすいじゃないですか。例えば、年賀状に使うとか。これからは、アナログで焼き上がってどうしようもない写真ではなく、デジタル信号を記録したもの、例えばFDやDVD、で写真データをやりとりするようになるのではないでしょうか。むろん、一部ですが。

 内田さんのメールには、もうひとつ重要なことが書いてありました。「ホームページを本格的に作る....」。なんだか今でも三行だけ書いてあるのだそうです。でもそこで止まっていた。これから本格的に作るとのこと。私の勉強会メンバーの間では、「ホームページ・ラッシュ」。多分内田さんは直ぐ出来ると思います。だってコンピューター・ソフトウエア会社の社長室長さんですよ。部下を使えば、直ぐに出来る(彼女たち、助けてあげて)。でもあの人のことだから、自分で奥さんに文句言われながら作るんでしょうが。

 勉強会の幹事の片山さんはどうも話を聞くとひどいコンピューター音痴のようだけれども、皆に促されていよいよホームページを決意したようだ。あれだけ皆に言われたら、そりゃあ、決意しますよ。ね、聡明な片山さん。その他にも、ナショナル証券の内藤さんがまもなく本格的にやり出すと思います。でっかいコンピューターを家に入れた。私のコンピューターの師匠の加島ちゃんも、もうすぐホームページを作りそう。彼は作ろうと思ったらいつでもできる。すべて知っているのだから。

 加藤さんのホームページ作りも再び稼働しているよう。一時日記の記載が止まって「どないなっとんの」と思っていましたが、最近復活のよし。順調に走っているのは、内藤 忍君のページ。よくこまめに書いている。とにかくその日のDIARYがその日の朝に出来るというのだから、不思議だ。その上司の斉藤君も「昔のコンピューター少年」ということで、READYなのだが、「コンテンツがない」と嘆いておる。その次は岸川さんか.....。とにかく、我が社の隣の穂積まで騒ぎ出している。良いことです。恐らくホームぺージを考えると、「自分は何と何をもっていて、何を外に出せるか」というのを真剣に考えるのだろうと思います。それで、自分のIDENTITYがはっきりしてくる。
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 夜加島ちゃんが来てくれて、壊れたコンピューターのハードディスクをもっていってくれた。どうもいろいろ問題がありそうで、フォーマットをかけて、再び今までの環境で動くようにしてくれるとのこと。11月の初めには戻ってくる予定。難しいことは任せた方が良い。WINDOWS NTのベータ版の話しになった。もう環境を徐々に構築中とのこと。私も正式版が出たら、環境をNTにしようと思う。ただし、NT は PLUG AND PLAY に対応していないとのこと。これはちょっと面倒だ。

10月29日

 いやあ今日はびっくりしました。会社の隣りの穂積に行ったら、突然「伊藤さん、インターネットにホームページを持つことにして今交渉しているんですけど、教えて下さい....」。特にこのレストランでそんな話をしたことはなかったと思ったんですが、してたんですかね。テレビで私がインターネットの話をするのを見たのかな。とにかく、話を聞くと「BIGLOBE」とかいうところから、「あなたのレストランをインターネットに載せませんか。最初の3ヶ月は無料で、その後は....」というちらしを持っている。

 店の紹介を自分のところのホームページに載せて、それで商売にしようと言う魂胆。いや「魂胆」というのは悪い印象。それが取り上げられた店の商売繁盛につながれば「互恵」ということですから良いわけです。そのためには、いろいろ条件があります。

 1.そもそもそのサイトが良く見られていること
 2.そのサイトを見る人が、レストランの顧客層と一致していること
 3.紹介の仕方が、見た人の気持ちを動かすモノであること

 この最低三つの条件が満たされなければ、お金を出して自分のレストランをこの業者に紹介してもらう価値はない。色々なことを考える人がいるものです。ママには、以上の条件を知らせて、よく調べなさいと言っておきました。私も調べておいて上げるから、とも。そしたら、なんと昼飯をママがおごってくれました。ウーン、レストラン・コンサルタントの道もあるかな.....。
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 月曜日のインターナショナル・ヘラルド・トリビューンに、ニューヨーク・タイムスの「クリントン支持」のEDITORIALSが載っている。ニューヨークでは日曜版に載ったようで、ヘラトリは一日遅れ。アメリカの新聞はいつも選挙の度に「どの大統領候補を新聞として推すか」をはっきりさせる。ニューヨーク・タイムズは伝統的に民主党候補支持で、選挙の帰趨が既に付いていることもあって、日本の新聞にはその旨が載ってもいなかったように思う。接戦だと、どの新聞はどの候補支持と載る。ニューヨーク・タイムスは言う。

 「クリントンは、政府運営における倫理基準に関する判断や姿勢に確かに懸念は残る。しかし、彼は大統領職において成長してきたし、過ちをただしながら最初の4年の成功にさらに成果を付け加えることが出来ると確信する」と述べている。

 日本の新聞は「中立」という旗のもとに、どの政党を支持するかを明確にすることは滅多にありません。政党新聞はむろん違います。しかし、朝毎読日経などは論点を取り上げ、それを比較することはあっても、どの政党を支持するとは言わない。それはそれで一理あると思いますが、これはディーラーが相場を予想しないようなもので、小生としてはあまり感心しません。読者は皆考える力を持っている。新聞の判断は一つの材料に過ぎない。論点を詰めていけば、その新聞としてどの政党、候補が一番成果を残しそうかわかるはずです。ですから、ENDORSEしても良いと思うのですが。ENDORSEするとなると、よくよく考えるし、その後を監視する気にもなる。問題が起こる度に花火を上げて騒ぐものの、普段のフォローはおろそかになると言うのでは、流れを追っているだけの気がします。ここはまねても面白いと思いますが。今年の米大統領選挙では、ドールを支援する新聞はかなり少ないかも知れない。
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 「UP UP AND AWAY」で始まる歌が昔あったのをご存じ。もとはパンナムのコマーシャル・ソングだったと思うのですが、まるで今のドルみたいですね。もちろん、今のドルは対円でだけ「UP UP AND AWAY」で、対マルクでは横這い。言って見れば「円安」で、その意味では「DOWN DOWN AND AWAY」というのが今の円の実体。マルク・円でも円安は顕著に進んでいる。

 昨日でしたが、青山のある証券会社の支店の前を通りかかったら、「今話題の外債投資....」という旗が立っている。昔の「筵旗」(むしろばた)のよう。今の円安の原因の一端は、定期金利が1%にもならない日本の預金金利を嫌気して外に手金を出している個人のお金で、その個人は証券会社の前にある「筵旗」をみて外債投資をしているとしたら、それは「筵旗円安」と言えるかも。私はそれが良いとも悪いともいっているわけではない。相場に「善悪」を持ち込んではいけない。素直に、資金の流れ、市場にかかる圧力を読むのがまず仕事である。しかし、「出遅れ組の戦い」という気がしないでもない。  

10月28日

 直ったと思ったコンピューターは、月曜日の朝からまたまた調子が悪くなり、結局見てもらうことにしました。もう大変。やはり一度悪くなると、無理がかさんであちこち痛みが来るものなのか。PACO CHINO氏の「蝶」もいまやられているそうで、みんな夏の疲れが出ているかな。ラップトップは月曜日になると会社に持っていきますから、家で稼働しているのは一台だけとなりますが、まあそれでも用は足せる。プリンターとISDN用のプラグを故障の機械から抜いて、これまではNiftyserveくらいにしか使っていなかった機械(失礼 APTIVA740)につなぐのですが、案ずるより実際にやった方が楽。直ぐ出来た。昔苦労したのが生きている。
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 ところで、今日日経産業新聞を見ていて面白い、かつ斬新な提案を見つけましたので、是非紹介しましょう。

 提案者は、  「博報堂生活総合研究所の関沢英彦所長」
 提案内容は、 「金曜日や月曜日、もしかしたら水曜日を半ドンにしようではないか」

 というもの。この文章、「選挙のたびに思うのだがどうして各政党はもっと余暇のことを取り上げないのだろう」で始まる。「金曜日はみんなわくわくすると言っている」「月曜日は皆憂鬱だと言っている」「水曜日は一週間で一番疲れる」。だから、そのうちの半日くらいは休みにするといいかもしれない、という提案。なるほど、その分だけ経済活動は活発になる。人間を動かすのはちょっとしたきっかけが必要です。

 この提案を読んで、「関沢さんらしい」と思いました。4〜5年前ですかね、ラジオ短波で「エコノピア22」という番組を一年間やっていたことがあるのですが、そのときに2度ほどゲストで来ていただきました。斬新は切り口の思考が記憶に残っている。さっそく「素晴らしい提案」を関沢さんにはファックスを打ちました。行政改革だ、消費税だと本当のところは合意ができない。だったら、合意できるものからやって、とにかく動き出したほうが良いと思っているのですが。
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 実はこのDIARY、秀丸に向かって直接書いています。HTMLで。今まではワードで文章を作り、それをINTERNET ASSISTANTでHTMLに変えていた。結構時間がかかる。今日「そうだ、秀丸に直接打ち込めばよい」と思ってやったらこれが速い。なかなかいけます。段落で使う二つの記号である<P>と<br>は、ATOK9に覚え込ませて変換するだけ。面白いですね、アイデアって。とんでもないときに、はっと気づく。やってみるとうまく行く。

10月27日

 故障したコンピューターは、作者である加島ちゃんといろいろ電話でやりとりしながらですが、直りました。本当は、

 「では、今日仕方ないから行きます」
 「うーん、じゃあ頼むは」

 というところまで話は来ていたのですが、午前10時頃RECOVER。彼にはゆっくり日曜日を楽しんでもらえて。罪作りをしなくて良かった。
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 いろいろ教訓になったことがある。どうも、機械が「スキャンディスク」をやりたがっていたのに、忙しくて「キャンセル」を何回もしているうちに、WINDOWS95のソフトの次に来る枢要なファイルのどれかが壊れて、システム全体が動かなくなったらしい。「起動ディスク」での立ち上げを試みてみたり色々しましたが、考えれば起動はしているわけだから、これは無駄でした。WINDOSW95まで立ち上がる状態だったのが比較的簡単に修復できた理由でしょうか。

 「コンピューターをONにして「STARTING WINDOSW95....」というメッセージが出た直後に「F8」を押すやり方はご存じですよね。「WINDOWS95 STARTUP MENU」が出てくる。最初「COMMAND PROMPT ONLY」でやってみてF DRIVEを読まないことが分かって駄目。次に「SAFE MODE」で立ち上げて、これはWORDくらいなら使えるところまで行ったのですが、それ以上進めずに駄目。最後に試みた「LOGGED(_BOOTLOG.TEXT)」でやっと手応えがあって、これで修復しました。なにやら、テキストを一つ一つ読み込むやり方なのだそうだけれども、中身が分かっているわけではないので、いつもの画面が出たら「成功、成功」と喜んでいるくらいですが、修復できて最初にやったことは、ハードディスク(C)にたまっていた「スキャン」をかけることでした。いっぱいエラーが在りましたね。これだけあったら、システムに負担になっていた筈です。それで、すべての破損個所を破棄または修復して安心。

 「スキャンディスク」は自動的に行われることが多いのですが、今日初めて知ったのですが「スタート・メニュー」の「アクセサリ」の中の「システム・ツール」の中に入っている。定期的にこれを行うことが必要だと感じました。コンピューターはかなり進んで自己修復能力を身につけている。そのコンピューターが「定期的にやりたがったことはやらせないといけない」と思いました。しっぺ返しをくう。でも、コンピューターってトラブルが起これば起こるほど、分かってくるんですよね。どうすれば良いかと言うことぐらいですが。中身は、相変わらずちんぷんかんぷんです。だから聞ける人がいるのは、ナイスです。
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 日曜日は、コンピューターを直した後、いよいよ月末に迫った新潮社の「FORESIGHT」用の原稿の構想を固めて、最初の7分の1くらいを書いた。文章はイントロとエンディングが一番重要。あとは、話の進め具合を調整するだけ。本当はホームページ上でいつもやっているように文中にハイパーリンクを張りたいのですが、アナログの雑誌ではそれもできない。不便ですね、アナログ雑誌は。

 ボールペンや万年筆で原稿を書いていた時期はもう13年も前になり懐かしい。筆は速い方でしたが、できあがった原稿は書き込みがいっぱいになって、大変でしたね。一本長い原稿を書くと、やはり部屋が紙だらけになった。今はそれはない。キーボードの回りに、資料が多少と言った風情。

 デジタル時代になって不便だと感じることが一つ在ります。それは、原稿全体の「鳥瞰」が出来なくなったこと。原稿用紙に書いていた頃は、書き上がると「あの件は2ページ分か、ちょっと長い。イントロが長すぎた......」とか、できあがった400字の原稿用紙30枚くらいを「一覧」できたから調節できた。今はそれができません。スクロールするのはちょっと面倒。ですから、デジタル時代でも、やはり脱稿する前には一度プリントアウトして「一覧」してみます。字の間違いもある。アナログ情報も、携帯と一覧には便利です。

 「FORESIGHT」用の原稿、新潮社が許してくれるなら、雑誌が出でから小生のホームページのどこかに掲載します。結構長いので、場所的には「FRIENDS」のところかな。

10月26

 2時間くらいゆっくり回った霧ヶ嶺の紅葉は綺麗でした。今がピークでしょうか。日光の紅葉とか色々名所はありますが、やはり昔から行き慣れた山が「秋にはこんなになるのか」と改めで季節の変化を確認するのも良い。霧ヶ嶺はスキー場としては大したところではないのですが、あの海底がそのまま持ち上がったようなゆたっりした山並みは、やはり日本では珍しい。

 人影はあまりなかったのですが、これは寒くて人が外に出なかっただけの話。県外車が多くて、全体に夏に比べてどの車もゆったり走っている。まあ、皆紅葉を見ながらの走行と言うことです。車の中で聞いた天気予報では、「一時雪」といった表現があちこちに出てきていました。北海道などはもうかなり雪が降っているのかも知れない。来週からは東京でもコートを着た人が急に増えるでしょう。

 アメリカのワールド・シリーズの写真を新聞で見ましたが、結構着込んでいる。アトランタも寒かったのでしょう。インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに載っていた第5戦の写真は、試合の写真ではなく、ブレーブスのオーナーであるテッド・ターナーが大あくびをし、その横でカーターがちょっと寂しそうな顔をしているやつでした。まあ、「1―0」だと見ている方はちょっと退屈する。野球はやはり、「7―6」てな試合が最高ですな。
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 と思って東京に夕方帰ってきたら、こちらも寒いですね。「木枯らし一番」という感じ。別に寒かったのは、諏訪だけではなかったようで。しかし、寒くなるとあのレストランを出た後のすっとした気持ちが何とも言えなくなりますね。ワインもうまい。夏はかないません。背広を脱いでいられるのならまだしも、あれを着て汗をかくのは冴えない。

 ワインと言えば、今の私のフロントはワインボトルとパンがモチーフ。どこから取ったって。昔、ソフィアローレンが「ひまわり」でパンとワインで食事をするシーンがあったでしょう。あれを覚えていたのです。あと、エプソンが印刷の綺麗さを出すのでよくワインボトルを印刷対象に使っていたのを覚えています。それでかなちゃんに頼んだんです。うまく作ってくれました。結構いいでしょ。「重い」とか「遅い」とか最初はあるかも知れませんが。APPLETは十分動いてますか。
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 24時間で500キロ近く運転するとちょっと疲れる。今日は、いつもより短めに。「疲れた」と言えば、三台のうち最も高級な一台のコンピューターがちょっと「疲れた」のか、どうも物理的にダウンした。加島ちゃんに見てもらうことにする。

 一つ最後に。寒くなってきて、「風邪ひき」さんが増えそう........だから。

  「今年の風邪とかけて、古女房ととく」

 その心は。

  「熱は冷めたが、籍(咳)は抜けない」

ではお休みなさい。

10月25日

 寒い。今は金曜日の午後11時前。しかし高円寺ではなく、長野県の諏訪にいる。温度は正確には不明であるものの、かなり冷え込んでいる。東京とは、やはり秋の進み具合が違う。冗談ではなく、電気ストーブを隣に置いて「on」にし、この文章を書いている。北海道当たりではどうでしょうか。やはり暖房器具が必要になっているのではと思います。

 東京を出たのが午後の7時ごろ。着いたのは午後の9時過ぎ。速かった。都内は結構込んでいたものの、中央高速は極めて順調。目的は、つい最近退院したお袋のお見舞い。退院後はまだ来ていなかった。もう寝ていたが、元気そうで安心する。

 諏訪の家には2ヶ月前にISDNを入れているので、東京と何ら変わらないスピードでインターネット機能が使える。実は諏訪の方が速い。ISDNの64Kで、東京の家に入れている38.4Kより本来ならはるかに速い筈。しかし、実際の使い勝手はあまり変わらない。回線の具合などいろいろありそうだ。プロバイダーへのアクセスは確かに速いが、画像の取り込みなどはほとんど同じ。
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 へへへ...........。

 面白い人から、メールが来ましたよ。だから、多い名前も良い。「伊藤 洋一」さんから。

Subject: Re: 同姓同名のものです
Date: Fri, 25 Oct 1996 15:40:33 +0900 (JST)
From: Yoichi Itoh
To: ycaster@gol.com

伊藤洋一様

伊藤洋一です。なんだかおかしいですね。
さっそくWeb pageを見させて頂きましたが、僕のとは大違いで、
とても充実していますね。
特に高校が麻布だったため、レストランのページは面白く読まさせて頂きました。
僕は三鷹の国立天文台で研究をしている大学院生です。         (以下省略)
                                  http://pavane.mtk.nao.ac.jp

 実は、何日か前にどこかのサーチエンジンでいたずらに「伊藤 洋一」と入れてサーチしてみたのです。そしたら私のホームページとかメールアドレスが出てきたのとは別に、全く見覚えのない「伊藤 洋一」があるではないですか。「同姓同名」だと直ぐ思いました。なにせ、電話で慣れている。早速渡ってみたら、「天文」に関するページ。紹介したとおり、国立天文台(三鷹)の大学院生でした。そしてこちらからメール。その返事がこれです。同姓同名でインターネット上にホームページを持っているのは「伊藤 洋一」だけですかね。世の中広いからいろいろなケースがあるんでしょうな。

 「内藤 忍」。ウーンなさそう。「伊藤 伸二」。ウーン、在るかも知れない。「雨夜 恒一郎」。これはない。.....と思うのですが。
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 「伊藤さんのページは字がちょっと小さくて」と言われる。確かに「字」の多いサイトで、その字が小さければつらいでしょう。しかし、ブラウザを操作することによって、「字」の大きさは自由自在に変えられます。ネットスケープなら、オプション(option)を開いて「全般の設定」に進み、その中で「フォント」を選びます。そうすると、大体は「使用言語」が「latin」になっていると思います。それを「日本語」にする。その上で、右下に二つある「フォント」で字の大きさを調節します。大体「12」くらいですかね。ちょうど良いのは。

10月24日

 今朝の朝日新聞に、「インターネット速報元年」という記事がありましたね。33面。このdiaryで21日に取り上げた問題を扱っている。しかしこの記事によれば、「速報」が売りのテレビもデジタル活字を使うインターネットでの「速報」を試みていたようで、私が21日に書いたようなメディア間のクロスオーバーが既に試されていたようです。

 実は、朝日が既存メディアの選挙報道を比較した同じような記事を一昨日の新聞に載せていたので、「インターネットで選挙速報を見ていましたが、その比較もしたらいいじゃないですか」とasahi.comにEメールを打っていました。このメール故に24日の記事が書かれたとは思えず、明らかに選挙後の掲載を睨んで事前に取材がなされていた兆候が見れますが、いずれにせよメディアの相互接近は今後も続きそうです。

 この記事でも取り上げられていますが、「速報」が売りのテレビですが、「あの選挙区のあの人の当落を知りたい」という時には非常に不便です。私もインターネットにとりついたのは、知り合いの3人の衆議院議員の議席がどうなったか調べようとしたことがきっかけ。メディアも便利に多様化してきた。色々な機会に、インターネットは「市民権」を確保していきそうです。
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  「女性が元気がよく、思い切りも良い」

 という話。水曜日の夜は「東京マーケット・フォーカス」の最初の半年間のスタイリストの稲垣、ディレクターだった松本、それに私の番組上のカウンターパートだった岡山玲子の3女性と食事をしたのですが、皆なかなか元気が良かった。それぞれ30台半ばの成熟した女性ですが、松本はわずか一年の間に「結婚→出産、加えて就職」とえらい勢いで自分自身を展開。しかも、就職した会社があのマードックのニューズ・コーポレーションの日本支社。マードックという人のすごさ、周囲から尊敬されている度合い、仕事の進め方のスピードの速さなどを聞けました。

 稲垣は、日本で何人か人を使ってスタイリスト会社を経営する一方で、最近ハワイにも会社を作った。子連れでハワイに行く日本人は多いですよね。でもベビーカーを日本からもっていくのは大変。そこで、ハワイで日本から到着した赤ちゃん連れに「ベビーカーやその他用具一式」を貸し出す商売を始めたとのこと。なかなかやるじゃないですか。ハワイに人を雇ったとか。そのほかにも聞いていると、色々商売に手をだしているよう。

 岡山も、もともと名古屋で「玲子のおしゃべりサロン」(見たことがないので、どこの番組かは知りません)という番組を持っているのですが、その他にも色々と活躍している様子。元気そうでした。彼氏募集中と言ってましたから、ご希望の方は。

 彼女らの言ったことが一つ「カチン」と来た。「元気な男がいない」と。一般化するな、と言いたかったものの、自分の回りには確かにその兆候はあるから、「ウーン」と黙った。そう言ったら怒られるかも知れないけど、男性に対してより女性に対する社会的期待が小さい分だけ、おなごは自由に動ける。娘が「会社を辞めたい」と言ったのと、息子が「会社を辞めたい」と言ったときの親の衝撃は、明らかに後者が大きいでしょう。少なくとも今までは。男は社会の価値を押しつけられている面がある。女性にそういものがない、とは言いません。しかし、女性は人で不足となった社会の要請や、努力の積み重ねで、「女はこうあるべきもの」という社会的通念を実は変えてきている。男はまだ「重い」。彼女らの生き生きした話は、なかなか聞き応え有りでした。男もくだらない「重し」を捨てればいいんです。
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 久しぶりに、cyberchatを書きました。24日の勉強会の資料として「インターネット上のビジネス」をハイパーリンク付きで作成しましたので、それに関連して簡単な文書を付けて。この勉強会のホームページは、私のサーバーの空き分にycasterのホームページからはパイパーリンクできない特殊なURLとして存在しますが、これを作ったおかげで会の通知、資料など紙を出力することが全くなくなった。便利です。色々勉強会を持っている人は、会員の中にホームページをもっている人がいたら、その人のサーバーに会のページを同居させてもらったら便利ですよ。

10月23日

 ニューヨークの株にしろ、日本の円債にしろ、相場がかなり強い状況が続くと必ず思い出すフレーズがある。

 「Enjoy the party,but dance near to the door」

 これは、小生の相場観としてニューヨークの株が上げすぎ、日本の円債が買われ過ぎといっているわけではない。ニューヨークの株は多くの指標において87年のブラック・マンデーのころより割高ではないし、何よりも私は「ニューヨークの株」という表現が嫌い。なぜなら、あそこに上場されている株は、ほとんど上位は多国籍企業だから言って見れば「World stocks」であって、別にニューヨークという地域や、アメリカという国名を思い出す必要は希薄になりつつあると思っているからだ。日本の企業はまだ多国籍にはほど遠いから、「東京市場」という呼び方は当たっているし、故にローカルな動きを続けている。

 円債の買いは、日本のデフレ状況の再確認に過ぎない。公定歩合の引き上げなずとんでもない。日本の土地やその他物価には、継続的に下方圧力がかかるはずだ。その意味では、全体的な認識として「日本の金利に上昇圧力はない」と考えることに間違いはない。最近上昇ペースを速めている原油価格に注意するくらいだ。

 しかし、相場にはそれが方向として正当化されるものであろうと、「踊りすぎ」の局面はある。だから、「(直ぐ逃げれるように)ドアの近くで踊ろう……・パーティーを楽しみながら」(Enjoy the party,but dance near to the door)ということになる。結構しゃれているでしょ、この表現。今日、UBSの酒匂さんにこの話をしたら、「いただきたい」と。「Yours(どうぞ)」
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 内藤君に貸してもらって「藤田 田」さんの(デンとお読みください、との注釈)の「勝てば官軍」を電車の行き帰りに読んでいる。面白い本である。何よりも歯切れが良い。「ドル」をやめて、「デン」という国際通貨を作ったら良いではないか、などとちょっと言いたい放題なのが良い。藤田さんは、言わずと知れた日本マクドナルドの会長。いくつかの言葉を引用すると

 「金持ちの間で流行させることを考えよ」
 『「女」と「口」をねらえ』
 「24時間メモを取れ」
 「国際感覚とは、ジョークが分かる感覚である」
 『日本人には「マクダーネルズ」より「マクドナルド」』
 「人生を本気で楽しませることを考えよ」
 「マルチメディアは手段であって目的ではない」
 「人間は欲望を持った動物である」

 いちいちごもっとも。足が地に付いている人の言うことは、聞くべきである。この本が最後のほうでマルチメディア、インターネットについて言っていることは、本当にそうだと思う。今のインターネットは「富」と握手していない。それを「握手」させないと、システムとしての限界に突き当たる。「富」は安全を好む。むろん、デジタル技術そのものの未来は限りなく広がっているが(明るいか暗いかは、その人のスタンディングによる)。

10月22日

 あらら、日経の誰かがモニターしてるのかな.....?

「日経金融はやめた」と書いたとたんに、月曜日に会社に電話。「日経新聞の黒川ですが、明日の日経金融に25行の選挙後の為替相場に関する.....」。それが今朝の記事。ナイス・タイミング。以前から電話してきていた記者だけど、まるで「足止め取材」のようなタイミング。でも、その件は話題にはなりませんでしたから、偶然でしょうが....

 一つ余計なことを言っていた。「書いたものを見ていると、伊藤さんが痛風にならないのが不思議.....でも今度青山に行きます....」。彼も、痛風予備軍仲間に入れるか。でもはっきり言って、普段は粗食ですし、「運動」さえしてれば大丈夫なんですよ。
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 と言いながら、またレストランの話。我々の今のオフィスの直ぐ隣りにある「穂積」(ほずみ)。実はこの日本食レストランも、最近昼のメニューの価格を大幅に下げた。今までは、最低が3000円。価格相応においしかったのですが、この値段だとそうは行けない。ところが、今週の月曜日にわざわざ宣伝パンフまで持ってきて、「1500円の炊き込み御飯付きの蕎麦を始めた」と宣伝する。先着20名。そこまでしてくれるならと行ったのですが、さすがにおいしかった。量は少なかったんですが。

 3000円のメニュー・スタートだったのに、この半額のサービス・メニューの開始。どうも、「超高級店」を除き、青山のまずまずの「上のクラス」のレストランの昼飯の値段のスタート・ポイントは、1400円から1500円の間に収まりつつあるよう。以前(10月09日、10月14日)、値段を上げて直ぐに撤回したROY'Sの話を書きましたが。

 僕らが去年の春に引っ越してきた時に比べれば、青山も大分安くなった。不当に高い店には、誰も入らなくなる。直ぐ、価格戦略の見直しという事になります。そういう意味では、プライス・メカニズムが貫徹し、市場実勢に合った価格しか残れなくなっている。

 「穂積」は、大手町のアーバンネット・ビルから引っ越してきて最初に入ったとき、「オフィスの近くにこんなおいしいレストランがあって良いものかと思った店。大手町では全く考えられない。大手町でその手のレストランと言えば、鎌倉橋の「素地屋」(推薦しますよ)くらいのもの。心のこもった料理を食べさせてくれる。一品一品に気配りが行き届いている。良いのは、「鯛茶」「くずきり」がある点。「ざくろ」のくずきりもおいしいが、こちらもいける。
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 ところで今日は、ある会社のイントラネットを実際に見させてもらいました。まだ10月1日にスターとしたばかりのほやほやのやつ。色々見ましたが、結局頭で理解していた通り、「イントラネットは、インターネットの社内版」だった。その社のイントラネットは、社外と全く遮断してあるかというとそうではなくて、社外、つまり一般のホームページも見れるし、メールの授受もできる。実際に私のホームページを見てみました。出来ないのは、社外から入ってこのイントラネット内の情報を見ること。そりゃそうだ、社外から入ってシステム内の情報を見れるんなら、何が「イントラネット」か分からなくなってしまう。どのようにシールドをかけているのかは分かりませんでしたが。

 社内の各部署がホームページを持っていて、それを必要な人が見ていくシステム。人事部のページもあって、新人の紹介などもあった。私が勤めている会社には、これがない。自分が書いた文章で皆に読んでもらいたいのは、全員に当ててメールで送らなければならない。これは結構大変です。早くブラウザが付いたシステムが欲しい。驚いたのは、それぞれのページにカウンターが付いていて、「今何人目の...」とまるで個人のホームページがやっているようなことをしていた点。遊びでしょう。インターネットをやっていれば、「イントラネット」は全く違和感なしに入れる。楽勝です。

10月21日

 昨日の選挙。もう一つの楽しみ方があったのをご存じでしょうか。そう、インターネット上での日本の新聞社各社の「衆議院議員選挙速報」の見比べ。別に新聞各社は「競争」を意識してはいなかったかも知れません。しかし、こっちは見比べて日曜日の夜に楽しんでいました。そして、その結果は、圧倒的に朝日の勝ちでした。毎日も一生懸命やっていたものの、朝日は票の伸びをグラフで示し、しかもそのグラフに動きと色を持たせるという味なことをやっていた。

 一日に多くて2回しか配達されない新聞が、「速報」のテレビやラジオに対抗していくには、インターネットは非常に便利なツールです。音や映像は消える。しかし、インターネットの字は、その時点その時点で残せる(印刷するにせよ、デジタル信号のままにせよ)。朝毎の3社、それに日経をちらちら見ましたが、朝日と毎日は明らかに映像・音声メディアに対して、活字メディアがインターネットを通じてどのくらい挑戦できるかを試していた兆候がある。常に30分ほど前の開票速報を、全国各ブロック、各小選挙区でうまくハイパーリンクを張りながら伝えていた。

 これは、将来の新聞の姿を示すものかも知れません。つまり、「限りないリアル・タイムへの挑戦」。そしてそれは、映像メディア、音声メディア、そして活字メディアの将来における限りない接近を意味するのでしょう。一読者の立場に立ってみても、既に私にとってはアメリカの新聞は「時刻」の観念から離れた存在になっている。見たいときにアクセスし、見たいものを読む。日本の新聞は黙っていても会社でも家でも配達されてきますから、まだ「時刻」の観念が残っていますが、ニューヨーク・タイムスウォール・ストリート・ジャーナルを読むのは、別に決まっているわけではない。ウォール・ストリート・ジャーナルはニューヨークの市況を読むために日本時間の朝読むケースが多い、ということくらい。もし新聞社がそういう姿になったとしたら、それは「通信社」とどう違うのでしょうか。実際のところ、昨夜のインターネット上の朝日と毎日の「速報体制」は、「通信社のそれ」に限りなく近かった

 一方、そうした新聞のインターネット上での刻一刻の報道が「映像」を伴ったとき、それはテレビとどう違うのでしょうか。逆にテレビが活字を帯同して放送されたらどうなるのでしょうか。もっと重要なことは、別に朝日、毎日でなくても、面白い選挙報道を10分置きに流すことくらい、インターネット上であれば私でも出来たであろうと言うことです。誰が見たかは別問題として。ウーン、ナイス。
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 アメリカの新聞は明らかに自信のあるところから、「ネット上での有料化」に動き出している。ウォール・ストリート・ジャーナルに続いて、ニューヨーク・タイムズが今月の11日から月額35ドル強の料金の徴収を始めた。小生のようにずっと前から読んでいる登録読者は年末まで半額で読めるのですが、新規の読者は最初から35ドル強取られる。クレジット・カード払いだと思いました(ただし記憶では、どちらかのブラウザを使うと年末までただ)。

 ネット上で配達される新聞は安いのか、高いのか。「ネット新聞」が不便なのは、一覧性と携帯性の欠如。一覧性に関しては、NY TIMESも WSJも工夫していて、一面をそのままクリッカブルにしてネットに載せているのですが、全部のページができているわけではない。携帯性は、比べるべくもない。ラップトップを開け、携帯電話とつなげてonにしていたら、最低5分はかかる。その間に手に持った新聞の記事なら2本は読めるでしょう。

 ただしネット上の新聞のメリットはパイパーリンクです。WSJもNY TIMESも良くやっているのですが、キーワードにハイパーリンクを張る。例えば、グリーンスパンの議会証言記事の中の「グリーンスパン」にハイパーリンクした証言全文を載せるといったことを行う。これは、普通の紙の新聞には出来ない。情報量は圧倒的にネット新聞の方が多い。ですから、情報量に対する価格はネット新聞の方がはるかに安い。ハイパーリンクしている情報量を全部会わせると、例えばArchiveのあるWSJなどは膨大なものになります。しかもWSJのネット料金は、紙に比べるとただくらいに安い。ですから、「乗り越えるべき壁は、携帯性だけ」です。あれこれ考えると、これからのメディアの世界では大波乱がありそうです。面白い。

 ところで、このニューヨーク・タイムズとは最近メールのやり取りばかりしてました。10月の初めには小生のところにも届いてしかるべき筈の「有料化通知」が、タイムズ側の言い方だと「technical error」で来ていなくて、10月の中旬に突然記事が読めなくなったため。直ぐ、メールしましたよ。だって、NY TIMESのCybertimesは小生の楽しみの一つ。4〜5回メールの交換をしましたかね。復旧したのが昨日でした。それまでは、フロントは読めても、その次に行こうとすると「We are sorry..........」と出てきた。ほんとにしゃっくに触った。今は機嫌を直していますが。

 ところで小生の今回の選挙に対する見方は、「news and analysis」の方に入れてあります。お読みください。

10月20日

 そうそう、一つ昨日の関連で忘れてました。パーティーでものすごく人気のあったスープがあったのです。実を言うと昨日は全部「中華」で、木曜日に行った「開化亭」のマスターに「土曜日の午後2時30分に取りに来るから」といって、4品を人数分だけ作っておいてもらって取りに行ったのですが、運べるのはむろん一定の形に収まる料理だけ。さて、スープがないと寂しい。

 そこで思い出しました。すごくおいしいフカヒレ・スープがあるのです。メーカーはニチレイ。名前は、「ふかひれスープ」。我が家の近くだと「伊勢丹クイーンズ」に売っている。中国語の名前もあるのですが、ちょっと(パソコンでは)出しにくいので。チンゲン菜と卵を入れると出来上がり。これがうまいのです。だまされたと思ってやってみて下さい。「俺が精魂込めて作った」といったら、みんな「これはおいしい」「レシピを教えろ」とうるさかった。山形の亭主なぞ電子メールでも聞いてきた。むろん、「だめ」「この次」と言っておきました。このdiaryを読めば氷解するはずですが.....。冗談じゃなく、おいしいですよ。
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 久しぶりにソフトウエアをダウンロードした。ネットスケープの3.0日本語ベータ版。私のホームページの下の方に並んでますよね。ブラウザのダウンロード・アイコン三つ。あの真ん中をクリックして、製品のところは「International Netscape Navigator 3.0 beta」を選び、落とし場所は指定の通りProgramにして、35分くらいですかね。ネットスケープの3.0が最初に出たときは、三台あるうち一台に英語版を落としておきましたが、その時は日本語版がなかったので、残るよく使う二台のコンピューターは2.01をずっと使っていました。今の今まで。しかし、ちょっと覗いたら「3.0ja beta」があり、もう結構安定しているでしょうし、これをネットスケープの小生にとっての標準装備品とした。

 まだ詳しく調べてありませんが、当然ながらいままでと結構違う。

  1. アイコンが今までのブルー基調のものから黄色に変わり、関連付けされているhtml文書はすべて従来のブルー基調のアイコンから黄色のアイコンになる
  2. htmlで<b></b>囲んだ強調部分の英語の書体が変わる(ただしこれは設定の問題かもしれません)
  3. java機能が拡充されていて、私のホームページ・フロントだと例えば「news and analysis」のところをポイントすると「経済、世界に対する私の見方」などと下の情報表示ラインに出てくる(Internet Explorerでは出ません)

 「news and analysis」以外では、それぞれの表示は
 「chat」が     「パーソナル・オピニオンのページです」
 「ycaster」が    「私のプロフィールです」
 「diary」が     「日々のライブ情報です」
 「friends」が    「私の友人達の文章集」
 「taste」が     「私が食べ歩いたお店の紹介」
 「link」が      「私がよく使っているwebページへのリンク集です」

 かなちゃんが作ってくれたこのフロントには色々な仕掛けがあるのです。心配したのは、各版によってjava appletなどの表示に関するプログラムが違っていて、ひょっとして新しい版では今のような機能(ycasterで☆が輝き、cyber worldで滝が流れるような)が停止するかも知れないと言うことでしたが、それはなかった。しかし、やはり機能の出方が2.01の時とはちょっと違う。3.0の方がちょっとスマート。
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 この新しく入れたネットスケープの3.0ja betaの新着情報から発見したのが、「紀伊国屋書店のインターネット店」です。これは結構使えそうですよ。本の名前を忘れたときなどにも良い。本の表紙を写真で入れてありますからちょっと重いのですが、そのジャンルの本なら一覧で出てくる。そして重要なのは、会員になればそのままインターネット上で本を注文できてしまうというシステム。つまり家にいて本が買える時代になったのです。12月までは書棚は誰でもただで見れる。会費は年間3000円くらいだったと思います。紀伊国屋って、特に新宿の東口店は何時行ってもひどく混んでるでしょう。これで混雑解消なのと海外の人には良いかも知れない。海外はニューヨークやロンドン以外はなかなか日本語の本は手に入らない。本の簡単な解説もありますし、表紙も見れる。

 問題は、送料がちょっと高い(490円でしたか)ので、まとめて買わないと割が合わないと言うのと、ついいっぱい買ってしまうかも知れないという点。私も良く注意してみたというわけでもない。興味のある人は、渡って検討して下さい。

 一つ。あちこちで「ID」と「PASSWORD」だらけになってくる。この紀伊国屋インターネット店は、夜中にもうろうとした頭で「ID」と「PASSWORD」を決めて入ったら、朝起きたらもう忘れていました。バカな私。結局、次の朝に紀伊国屋に問い合わせる騒ぎ。皆さん、「IDとPASSWORD」を決めたら、必ずどこかにメモっておきましょう。全部一緒にするのも危ないし。

10月19日

 パーティーをする。人が来る。楽しむ。みんなでよくしゃべる。笑う。時間がたつ。お腹がいっぱいになって、酔いが回る。そして、いつか時間が来る。人が帰る。ちょっと寂しくなる。軽く疲れる。しかし、今日は良かったと思う。そして風呂に入って寝る。ナイス。
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 今月に入ってパーティーは2回やりましたが、goods一番人気はやっぱしデジカメでしょうか。お客様のうち一組は私のテレビ番組の相方だった山形アナウンサーとその相棒(留学待機中)でしたが、家に帰って直ぐ電子メールをくれて、「デジカメ買おうかなと、帰路につきながら考えました」とありました。やはり、その場で直ぐ写真になるのが面白いらしい。一組赤ちゃんを連れてきたご夫婦がいて、またその子(女の子)が8ヶ月でとてもかわいいのですが、撮って直ぐ印刷してあげたら、えらく喜んでくれました。ホームページ用にはまだあまり使ってないのに、変なところで活躍している。小生のはエプソンのです。プリンターもエプソン。なんとなくエプソンが好きなんです。カメラはちょっと大きいのが玉に傷ですが。

 それにしても、前回のパーティーで若い奴がもってきてくれたFAUCHONのジュースはうまかった。なんで日本にああいううまいのがないんだ。内田さんご夫妻は one packageで最高に楽しかった。パーティーっていってもそんなにお金なんかかけません。多少の料理と、来る人が持ってきてくれるお酒と、話題とちょっとした大人のおもちゃ(過去2回はデジカメ)があれば、十分。あとは雰囲気を作るだけ。
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 日経金融新聞をやめたと、昨日でしたっけ書いたら、仙台の「鈴木 美紀」さんという方が、「私も実は止めました」とメールをくれました。FKINYUでずっと「ROM」さんだったとのころ。知ってます、「ROM」って。「Read Only Member」の略。FKINYUの8番も9番も最近寂しい。為替担当のSTATIONWAGONさんはどうも自分のホームページの方に忙しいらしい。ユーロマネー日本語版で自分が何位かなんてことに気を取られているようだ(^_^)(^_^)。「ROM」の方々、積極的に発言しましょう。鈴木さんは、銀行の国際部員の方。小生、「仙台」と聞くと「牛タン」を思いだす。

 ウェブ・カウンターをフロントで出したことに関しては、岸川さんと内藤君からメールをもらいました。「メール一本、勇気百倍」。多分、ホームページをもっている人間だったら、いやE-MAIL ADDRESSを持っている人間だったら全部そうだと思う。最近はそういうことはないんですが、長い間メールがこないというのも寂しいでしょう。「電話一本、勇気百倍」「ファックス一枚、勇気百倍」「手紙一通、勇気百倍」。何でもいいんです。相手に意志や気持ちを伝えることは大事だと思います。

 「メール」と言えば、今朝ハワイにメールを打ちました。ニューヨークにいたときに、特に我が家のもう一人が付き合っていた女性が実に48才で初めての子供を生んだ、というのでもうこれはCONGRATULATIONS以外の何事でもないですよね。2000グラムないちょっと小さな子供だったらしいけど、「小さく生んで....」という話もある。打っていてちょっと笑ってしまったのは、@マーク以下が「aloha.com」となっている。ハワイには、「アロハ」というプロバイダーがあるのです。考えて見れば当然ですが。

 今日はちょっと疲れましたんで、短めに。お休みなさい。

10月18日

 今朝からウェブ・カウンターを取り代えたうえでフロントの左下に出しました。いままでもカウンターは現在の位置の上、もっと言うとラインのすぐ上にあったのですが表には出していなかった。これはChatのWeb Counterで表明したような理由によるものでしたが、入れていたdigits.comの調子が最近悪くて、うまく読み込みが出来ないため、フロントの「文書 完了」が大幅に遅れ、ここから他のページに渡るときにgifが汚く浮き出たりして煩わしかった。岸川さんからは、「あそこには何が在るんですか...?」などと聞かれていた。

 調子の悪いカウンターはとっとと外して、月500円のコストがかかりますが、新しい調子のよさそうなカウンターを入れた。問題なのは、あの極めて繊細に出来ている(^_^)フロントにうまく合致した色調、色合いのカウンターを探すことができるかどうかでした。もともとカウンターを出していないのは、それが大きな理由だった。私が新しく使っているカウンターのサイトには300以上のパターンがあって、そこから選びました。もっと良いのがあったら、代えます。大きさも色々調整してあれを選びましたが、これもいつでも変えられますので、調整していきます。

 カウンターを外に出す、つまり見れるようにしたのは、今のフロントは繊細で綺麗で良いのですが、見慣れると動きを示すものがなく、もの足りない気がする点。もちろん「Cyber Word」と「ycaster」の文字のところではjavaが活躍してくれていますが、そのほかは静的なページになっている。ページは開けた時に常に何か新しくないと面白くない。その意味で、カウンターは常に新しい。魅力だと思い直しました。考えはまた変わるかもしれませんが。

 今朝現在で6500強というのは、どうなんでしょうね。引き続きあまり気にしないで行きますが、多い方が良いには良いですよね。
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 今週もう一つしたことと言えば、家で今まで取っていた「日経金融新聞」をやめ、その代わりに「日経産業新聞」を取ることにした。だってひどいですよ、あの「日経金融新聞」は。半分以上は数字。株の終値だったり。月曜日に同業者の「相場予想」が出たり、たまに良い特集があって取っていたのですが、ちょっとcost performanceがoutrageousになってきていた。むろん会社では読みますが。

 その点、「日経産業新聞」はcost performanceは良い。しかし、「家で両方取るのも」と思ってやめていた。しかし、「日経金融」をやめると決めれば、「日経産業」が浮上してきます。これにはもう一つ昔から考えていることがあって、それは「結局、世の中を変えるのはイデオロギーでも何でもなく技術だ」と小生が思っているからで、そういう意味では「技術」「産業」に関する好奇心が非常に強く、「日経産業」がこれにある程応えてくれるのが良い。今日で終わった特集「サイバースペースの未来」なんぞは面白かった。金融ももうすぐ「技術」や「通信」が分からないと、分からない時代がくる.....ような気がします。
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 またまたパーティー・モード。19日土曜日。5日は会社の部下が中心でしたが、今度は結構少人数で夫婦単位。楽しみ。パーティーといえば、全日本鍋物研究会の水木会長と12月初めに「羊肉のしゃぶしゃぶ」を食べるパーティーを企画していて、店を予約し終えたところ。金融プロフェッショナル・フォーラム(FKINYU)の仲間などにも声を掛けようと思っていますが、詳細が決まりましたらここでも参加を呼びかけようと思っています。お楽しみに。日本は「祭り」が少ない。もっともっと企画しましょう。

10月17日

 しばらくまた講演が多くなる。昨日は東京営業2部の要請で、取引先船会社の一部を集めて一時間ほど講演をした。予定されているだけで、10月の残る期間はあと一つ、11月は多くて四つある。何が楽しみかと言って、色々な業種の人と会えるのが良い。時にはディーリング・ルームを出るのも良いことだ。自分の話に対する反応も楽しいが、これは知っていることを喋るだけで何も勉強にはならない。講演の前に話を組み立てる過程が、頭の整理になるだけだ(これが結構大きいのだが)。

 いつも感じることだが、依然としてかなりの部分規制の中に生きている金融機関は、「競争という環境」に極めてうぶであり、実は無知な処女のようなものである。これに対して例えば海運。この業界はもう60年代の末から「国際競争」にさらされてきた。ずっと先輩である。今、国際競争の最前線にいるのは、メーカー。彼らの話は面白い。これは国際金融情報センターの大場さんとも意見が一致した。大場さんは、何処にでも出張するとむろん銀行業界の方にも集まって話を聞くそうだが、必ずそれとパッケージでメーカーの人から話を聞くそうだ。頷ける。
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 昼飯は、ロイター・ジャパンの要請でFrank Beaumontロイター・ジャパン社長と。今西を連れていった。向こうは、同社長に加えて、Finance DirectorのR O Rowleyと野口氏。ニューオータニのタワー40階のレストランで。天気が良かったから景色も最高。

 ロイターが知りたがったのは、今後の日本の為替市場の先行きを含めて、日本経済全般の今後の動向や、他のアジアのセンターとの関係。こちらの見解は申しておきました。来年に予想される為銀主義の大幅見直しを含めて。話して分かるのは、今まで小生が意見を交換した中で、もっともデジタル技術、通信をよく知っていそうな私より年上の人だということ。これはある程度予想していた。そりゃそうですよね、ディーリングの世界のデジタル化で一番先頭を走ったのはロイターなのだから。同社の今後の展開としては、インターネットのブラウザの技術を使った新しいシステムを考えていると言っていた。

 小生が半分冗談で頼んだのは、携帯電話の窓に相場やニュースを入れて欲しいと言うこと。今あの窓には、西暦、年月、それに時間が入っていて、電話があった時に相手の電話番号などが入る。しかし、はっきり言ってそんなものは必要なときに見れれば良いわけで、あまり意味はない。それよりいつもポケット・ロイターを持っている不便さを解消して欲しいと。まあいろいろ話しましたが、結構双方にとってinformativeなビジネスランチだった。
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 「とくとくページ」の山本 恭弘さんからメール。これは私が昨夜「NIKKEI NET読者が選ぶホームページランキング」の「よく利用するホームページ」で一位に輝くようなページを作るのに、「どのくらいコストがかかっているのですか」と問い合わせたのに対する返事。今朝にはレスあり。忙しい人ほどレスが速い。

  『お便りありがとうございます。
  ご質問の「製作コスト」ですが、我がとくとくページは私個人が趣味で作成
  しているものなので、制作に関わる人件費については無視し、私が財布より
  支出している運営コストのみを考えてみました。

  1.プロバイダー接続料 1万円/6ヶ月    1,666
  2.電話代 テレホーダイ+α      平均10,000
  3.tokutoku.comレンタル料         $20.

  毎月必要な運営コストは以上3点で、テレホーダイ時間帯以外に長時間接続
  しなければ、1ヶ月あたり 15,000円以内ですんでいます。』

 とのこと。例のFORESIGHT用の文章を書くために色々調べていることを伝えて、教えてもらったもの。デジタル社会は色々な可能性がありますよね。これだけのコストで、毎日想像を絶するようなヒットがある。これだけで、ネット社会の可能性の一端が想像できます。

10月16日

 「そう、必要なのはスピードです.......」

 今月の4日から「日経産業新聞」が「サイバースペースの未来」という特集をやっていてそれを興味深く読んでいるのですが、これを読みながら一番思うのは、

 「日本の組織に欠けているのはスピードだ」

 という点です。「眠れる日本のネット技術」(10月4日)という最初の特集では、日本でもいくつも生まれながら、結局は「普及」という点でアメリカに先を越され、そっちの方が「de facto standard」になってしまった技術が色々載っている。知らなかったのですが、つくば市にある工業技術院電子技術総合研究所では、実はJAVAと同様の機能を持つ技術を87年6月に開発していた、というのです。そのほかにも、日本でもちゃんと芽生えていた、がしかし外に出れなかった技術が載っている。

 なぜ日本でその技術が伸びることが出来なかったのか。現場の技術者達の声が載っている。

 「(日本は)何をするにも時間がかかり過ぎる」
 「世界市場を狙うなら、タイムリーに事業を展開できる体制が必要」

 などと続く。つまり、現場の時術者は「組織のスピード不足」を嘆いている。意志決定や、新しい体制作り。
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 これは金融の世界にだって言えますよね。何か商品を考える。社内の根回しが大変。やっと終わっても、「御当局はどう考えるか」と思案する。行って聞く。むろん新商品ですから、向こうも「さあ...」ということになる。また考える。何とかお墨付きをもらおうとする。

 そんなことをしているうちに、マーケットも変わるし、身の軽い(例えば外資系の)競争相手が新しい類似商品を開発する。日本の金融機関が売り出した時は、陳腐な、どこにでもある商品に成り下がっている...と。

 なぜ、従来に比べてスピードが必要か。それは、やはり「デジタル革命」と大いに関係があると思います。つまり「デジタル革命」による「競争条件のスピード化」通信革命を伴ったデジタル革命の最大の特徴は、「即時性」です。別の言葉で言えば、「リアルタイム性」。地球の逆サイドで「ENTER」を押すと、1秒もしないうちに反対側のコンピューターに小さなファイルなら直ぐ着いててしまうという、今までの世界になかった「即時・リアルタイム性」。しかもビット情報は、今後圧縮技術の進歩の中でますます圧縮され、そして大きなファイルでもその電送時間は減少していくに違いありません。大英博物館のデータ(文字、映像などなど)を全部10秒で日本に電送するというようなことも可能になるかも知れません。

 「価値」と「情報」が「大量」に、かつ「即時」に飛び回る世界。むろん競争条件は目の回るようなスピードで変化するに違いありません。むろん、それを受ける消費者や企業の行動スピードも敏速化するはずです。最近注意してみていると、銀行との取引条件の中に、「審査速度の速さ」を問題にするところが多い。ダイエーのさくら銀行(ダイエーのメーンバンク)との関係見直しに関して中内会長は、「他の銀行より審査期間が若干長い」ことを理由として挙げていた。むろん他の理由もあるのでしょうが、企業がスピードを気にし始めた証拠です。

 住友銀行が始めると報じられているインターネット・ローンの世界になったら、審査時間は従来より劇的に速くしなければならないでしょう。としたら、その「競争条件のスピード化」の中で生きる個人、会社もスピーディーを必要とされると言うことです。

 「今の時代、大きな企業より小さな企業の方が有利」と言われるのは、ほとんど「意志決定の速さ」に起因していると思われます。小さな企業はラダーが少ない。古く、大きな企業はラダーが多い。何を決定するにも時間がかかる。色々な肩書きの人間もいる。結果的に遅くなる。ということは、理論的には「意志決定の速い、動きの機敏な大企業」なら、この通信革命を伴ったデジタル革命の世の中を、「有利」と言われる小さな企業並に、いやそれ以上の有利さで渡っていけるはずです。しかし、その環境を準備するには、周到な用意と仕掛け、強い意志、それにマネッジメントに将来に対する展望・知識がいる。アングロサクソンの企業が優れているのは、この点でしょう。

 競争条件が「スピード化」し、かつ制度メリットが剥落して「平準化」する世界では、企業も個人も対外的価値を持つ「AGENT」(意志を持つ行動主体)であることを求められるでしょうから、「意志」のはっきりしない、動きの遅い個人や法人は徐々にリンクの中から外されていくと思われます。そう、ネットワーク社会で重要なのは、「意志」と「スピード」。ここでは「とにかくやってみる」という進取の精神が必要でしょう。デジタル社会では、トライアルのコストはそれほど高くない。

 Are you ready ?

10月15日

 昨日書いたSTATIONWAGON氏のホームページは、はやくも正式オープンになりました。昨夜11時過ぎにNiftyserveを開けたら、同氏からのメール。「いろいろありますが、正式オープンとしました」と。URLは、http://www.yk.rim.or.jp/~amaya/index.html。昨日アクセスした感じでは、ちょっと重い。でもこれはキャッシュが出来るまでの一時的な現象であり、また午後11時過ぎという時間帯が影響しているのかも知れない。まずは、「乾杯 !」

 WAGONさんには、いろいろお世話になりましたよ。Niftyserveに入って金融プロフェッショナル・フォーラム(FKINYU)に入って当時の6番会議室(現在の8番会議室 各種相場コーナー)に初めて入った時に、「会ってみよう」と思ったのが彼で、確か赤坂のTBS会館の下の「ざくろ」で昼飯を食べた思い出があります。色々教わりました。その後もNiftyserveではお世話になりっぱなし。「為替議長」というのは見ていると結構大変。こちらは書きたいことだけ書いていますが、全体のバランスを見なければならない。

 彼のホームページは、インターネットをよく見たことのある人なら気づくかもしれませんが、以前の英FINANCIAL TIMESのそれに似ている。全体の色合い、フレームがです。内容は為替中心。チャートが結構充実している。チャートが小さいので、彼への示唆としてはクリッカブルにして、大きなチャートが出るようにしたら、と言っておきました。まだ、「UNDER CON」が多いのですが、今後どう展開するか楽しみです。15日の午前中には電話があって、家にいないときのパソコンからサーバーへのアクセス方法について聞かれたので、経験を述べました。小生はやはり携帯電話が良いと思う。PHSも良いのが出てきていますが。まだカバーエリアが不安定。

 彼のホームページは私の「Link」のページに既に昨日から入っています。
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 昨日はどしゃぶりで外に出るのが嫌になるような天気でしたが、今日は「オフィスにいるのがばからしいような」良い天気でしたね。朝から気持ちが良かった。空気が徐々に澄んできている。相変わらず会合が多くて、夜はほとんど外ですが、最近はどの店に行っても混んでいる。日曜日の高円寺周辺のレストランの混み方も結構凄かった。街に「食欲」を感じますが、そういえば過去10日くらいで2回も西麻布の「茶楼」に行ってしまった。鍋の季節です。

 鍋と言えば、全日本鍋物研究会には「随園で羊肉のしゃぶしゃぶを食べる会」を提案している。随園を知っている人は多い。しかし、ここで「羊肉のしゃぶしゃぶ」をやっていることを知っている人は少ない。なにせ日本ではあまりやっていない。香港や北京に行かなければなかなか食べられない.....と思っていたら、研究会の水木会長から「神田の錦町に竜水楼という良い店がある」との情報。「一度は試すべきだ」と。今度行こうと思う。
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 今日電車の中で読んだINTERNATIONAL HERALD TRIBUNEの記事は結構強烈だった。記事は、もとはワシントン・ポストのそれだが、あれだけアメリカの景気の良さを示す統計が出ているのに、アメリカ国民はこれをとんと信じていないというのです。

 色々統計が出ている。

  1. 平均的アメリカ人は、自国の失業率が実際(5%強)の4倍はあると思っている
  2. 物価は実際より4倍も速いペースで上昇していると考えている
  3. 平均的アメリカ人は、米財政赤字は5年前より増加していると考えている

――という。我々市場にいて数字を追っている人間には信じられないperception。この調査は、7月に1511人のアメリカ人に対する面接調査で判明したもの。これによれば、今のアメリカ経済が赤字削減、雇用増大、物価安定の極めて好ましい姿になっていることを知っていたのはわずかに2%だという。よくクリントンが有利なままでいられるのが不思議という数字である。

 問題はなぜか。この記事にはいくつか理由らしきモノが挙げられているが、それに小生の考えを加味すると

  1. 経済を全体像で見る一般の人間は少ない。隣の人や友人がレイオフされると「レイオフが急増している」と思い、食料品が値上がりすると「物価が全体的に上がっている」と考える
  2. マスコミの報道も、「一事が万事」という形で、一つのことで万事を想像させるような形になっている

 ということがあるのではないかと思う。それにしても、「現実」を把握すると言うこと自体が難しい時代ではある。

10月14日

 「たった二日で価格政策を見直したレストラン」という話を10月09日のdiaryに書きましたが、そのRoy'sの経営会社である「ソーホーズ」の代表取締役 月川 蘇豊 さんという方から手紙を頂きました。あの文章をそのままパソコンから店にファックスして送っておいたのですが、それに対する返事。

 「この度は、私どもが経営するレストラン、ロイズ青山 Bar & Grill に関するご意見をファックスして頂き誠に有り難うございます。お褒めの言葉や、厳しくもなるほどと思われるご指摘など、ご送信頂きましたことは大変感謝致しております。

 ロイズを大切に思って下さるゲストの貴重なご意見と大変有り難く思っていますし、心より感謝を致す次第です。

 さて今回の価格の見直しに関する私どもの考えをご説明させて頂きますと、

  1. 価格を元に戻して欲しいというお客様のご要望が非常に多かったこと
  2. お客様のご支持が得られない店は在り得ないという当社の固いポリシー

以上の2点が見直しの.......

 と続く。この手紙、9日付けで発送されている。私があれを書いたのが9日ですから、敏速です。しかも、なかなか気持ちの良いレター。

 実は最近、もう一軒私の行きつけのレストランにもファックスで問い合わせをしたことがあります。ロンドンで小生のHPを見ている方が、昔小生の紹介していたレストランであまりよい体験をされなかったということで、真相を問い合わせたもの。こちらも、レストランから丁寧な返事をもらい、その人の「もやもや」がある程度解消した経緯があります。

 わからないこと、「もやもや」としたことは絶対聞くに限ると思います。聞かれた方も「なるほど」と思う。どちらのレストランからも感謝されましたし、実際のところ店としても「あそこは駄目だった」という評判が静かに広まるよりは、よほど嬉しいでしょう。店も客の意見を知りたがっているはずです。

 ウーン、ホームページの評判も静かに「あれは駄目だ」なんて評判が広がらないようにしないと。お気づきの点は、何なりとメール下さい。「Roy's」青山店の電話番号は、03-5474-8181。系列店はハワイ、タイのバンコクに在るようです。なかなかしゃれた良い店ですよ。
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 ホームページと言えば、また所有者が一人増えそう。Niftyserveの金融プロフェッショナル・フォーラム(FKINYU)の8番会議室の為替議長であるSTATIONWAGON氏のそれ。昨夜「仮オープンしました。後批評下さい」とメール。早速見ました。多分、日本のインターバンク為替の世界でホームページをもっているのは、私と彼ぐらいでしょう。ただし、彼のホームページはまだ正式オープンがちょっと先。従って、それまでハイパーリンクも仕掛けません。まだ、UNDER CONが多い。正式オープンの通知が来たら、この欄でも紹介しましょう。会社との折り合いが結構大変だったらしい。
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 最後にこんなソフト欲しいという話。あちこち会合の多い日々で、なかには自分で企画し、自分で案内状を書くことも多いのですが、場所の地図を書くのがひどく面倒です。文章は慣れたモノでさらさらと書けるのですが、地図は「あそこには道があったっけ」「隣の店はなんていう店だったっけ」。ややこしい。

 そこで、東京の区単位くらいで地図になっていて、マウスを使って必要な場所をコピーし、ドラッグし、そしてワードなどに貼り付けられるソフトはないでしょうか。これがあるとものすごく助かるのです。ワードが無理なら他でも良い。どなたか、知っている方はいませんか。またアイデアがあったら、メール下さい。

10月13日

 思い出しましたが、土曜日の朝日の朝刊に「「Good Times」の話が載っていましたね。悪い思い出。私に送ってくれた人には悪気はなかったのですが、情報そのものは悪気。いまでもちょっと恥ずかしいですね、あの件は。情報を受けて、直ちに70人くらいの人に転送してしまった。私のネットワークライフの中で、一番のどじ。アメリカでは1994年くらいにはやったと書いてある。メールのSubject:が「Good Times」になっているメールを開けると「コンピューターの記憶装置と演算装置が破壊される」という内容。「アメリカで新しいウィルス発見」「それをアメリカにいる私の弟の友達が知らせてきた.....なんとか」という書き出しで来る。

 あとでいろいろな人に、「これこれこうです」と教えてもらった。知識がないとは恐ろしい。「それは有り難う、知らせてくれて」という返信メールも結構ありましたから、結果的にばらまいてしまったかもしれない。朝日の記事には、情報処理新興事業協会(通産省の外郭団体)というのが載っていましたが、webの中に色々情報がありますよ。そのものだったら、
http://www.edu.ipa.go.jp/mirrors/togane-ghs/netiquette/GoodTimes.txtがこのウィルスに詳しい。ウィルスも関係してくるのですが、ネットワーク全体のエチケット(ネチケット)に関しては例の東金女子高等高校のホームページが良い。その手のメールが来たら、ばらまく以前に聞くことですね。朝日の記事によれば、小生はまだ当てられたことはないものの、「当たり屋出没―友人に連絡を」というデマメールもあるそうだ。

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 内藤君のホームページはまずは順調に立ち上がってきている。内容がちょっとまだローカルで、写真が一枚もないのが気になるが、充実度は著しい。メニューでは「空想癖」が面白い。写真がないのは、どうもデジカメとパソコンがつながらないらしい。説明書には書いてあるはずなのだが、「加島大師匠にメールで聞く」とdiaryに書いてあった。「師匠(伊藤)の師匠」だから「大師匠」か。しかし、加島にメール出しても、返事が来るのには時間がかかるぞ。それより、しっかり説明書を読むことでは。

 一方、ホームページ作成を続けている筈の加藤さんの方は、どうも停滞気味らしい。ホームページの作成をライブで見せるという面白い試みながら、10月9日当たりで更新が止まっている。ちょっとノックして見よう。「Anybody there ?」。

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 正直いってホームページを立ち上げて、それを維持するというのは大変ですよ。内藤君の日記を見ても、午前2時に起きたとか、凄いことが書いてある。でもそれだけ熱中できるという事でしょうか。小生が、

 「homelessとはインターネット上にhomepageのないやつのことを言う」

とか以前に書いてしまったものだから、「それでは私も」という話があちこちから来ている。知り合いの国会議員もそうだし、私の「friends」のコーナーに文章を載せている河野君もそう。しらちゃんもそのうち作るかな。勉強会の内藤さんも「作りたい」とのこと。

 そうみんな作ればいいんです。お金なんかたいしてかからないのだから。最近面白い話を聞きました。世の中ちょっと遅れて「インターネット・ブーム」だとか言って騒いでますよね。でも、プロバイダーの回線は最近は結構“すきすき”になっているのだそうです。11時台でもよくつながると。ブームを見込んだ回線増に対して、需要が停滞気味だとか。そりゃそうだ。ただ見ているだけでは、インターネットも絶対に行き詰まる。引き続きHへのアクセスは多いようだが、あんなの“見て”何が面白いかと思う。家に来た客にはちょっと面白い画面を見せますが、あれはやはり“参加”するものでしょう。インターネットも「参加」が継続的に楽しむための、そして継続的に役に立てるための一つの条件のような気がします。インターネットにホームページを持つと何が良いか

  1. 周囲の出来事にキーンになる(感受性が高まる、と言っても良い)
  2. 勉強するようになる(特に日記を書くようになると)
  3. 結局、生活の張りになり、それがその人の魅力を高める

 私もそうだったのかも知れないけれども、最近ホームページを作った内藤君を見ているとこれはよく分かる。「マガジン・クリップ」を作るために、いままであまり読んでいなかったようなEconomistBusinessWeekを一生懸命読んでいる。SPAはご愛敬としても。街を通れば、「このレストランは良さそうだ」という発想になる。だって彼は、minesweeperを知らないで、ホームページに到達したんですよ。凄いでしょ。

 ただ一つ警告しておきます。ホームページを作ると、「寝不足」になります。加藤さん、大丈夫かな........?

10月12日

 金曜日の夜。「軽い食事」をと思っていたら、指標で残る若手が中抜けで「じゃんがらラーメンの原宿店」に行くというのでジョイン。一緒に出て原宿まで。「じゃんがら」は、「TASTE」(EATING OUT)のコーナーの「ラーメン」でも取り上げている通り昔らから好きで、秋葉原、銀座、赤坂の各店には足繁く行ったことがあるのですが、原宿店(一階、二階)には行ったことがなく、今回が初めて。場所は比較的駅に近い場所でした。原宿駅から言うと、明治通りに向かう大通りの左側。歩いて1分くらいでしょうか。この店の二階は、「じゃんがら」の代表作の「じゃんがら」ラーメンよりこってり味の「ぼんしゃん」が売りで、一階でなく二階にエレベーターで上がって、「全部入り」を注文。1040円。ちょっと高い。

 しかし、相変わらず混んでいる。店全体のテーブルが窓に向かって段々に傾斜しているのが面白い。店内は「じゃんがら」独特の飾り方。量はちょっと少な目でしょうか。しかも「替え玉」が二階はできない。「替え玉」とは、食べていて途中でもっと食べたいという時に「麺」の追加が出来るシステムです。秋葉原でも、赤坂でも、銀座でも、同じ原宿の一階でもやっているのに、原宿の2階だけは店の構造の問題でしょうか、やっていない。熊沢と、「ちょっとすくねえ....」とか言いながら...食べました。ハイ、おいしく。

 熊沢が、めざとく壁に書かれたURLを発見。じゃんがらがホームページを持ったのです。これは初耳。店の従業員に「URLの入った名刺のようなモノはないの」と聞いたら、「済みません有りません」と去っていったのですが、その従業員を見ていたら、壁に向かってURLを写し始めている。なんと私のために、URLを紙に書いてくれていたのです。素晴らしい。

 彼、その紙をもって来てくれましたよ。しかし、その字の汚いこと。つい「これじゃ読めねえよ....」といいそうになりましたが、そこは我慢。彼がキッチンに入っていなくなったところで、こっそり自分で「壁」まで歩いて、「紙」の内容を解読。
http://www.dis.co.jp/omoshiro/umaimono/jyangara/と書いて有ると確認。量は秋葉原などと比べるといまいちでしたが、おいしさは引き続きのモノ。家に帰ってアクセスしたらちょっとメールで、「量が少なかった」とでも言おうと思って小生は退散。

 家に帰って、さっそく見てみました。http://www.dis.co.jp/omoshiro/umaimono/jyangara/を。しかし、これではフロントが出てこない。しょうがないので、自分のLINKのページの検索機能を使って「じゃんがら」で探したら一発でした。渡ったら、
http://www.dis.co.jp/omoshiro/umaimono/jyangara/jyaninde.htmhがフロントのURLでした。最後のjyaninde.htmが足りなかった。従業員が悪いのではなくて、「壁」にそこまで書いてなかった。「壁」にもここまで書いてくれたら有り難いのに。URLはインターネットをやっていない人にとってはきっとちんぷんかんぷんなんでしょうね。土曜日のTBSのブロードキャスター(TBSのHP内にホームページを作ったそうですよ)の女性アナも、「スラッシュ」なんて飛ばして読んでいた。ところで、「じゃんがら」のホームページ。そのものは、極めて綺麗です。ぜひ一度ご覧下さい。
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 URLと言えば、こんなこともありました。昨日のDIARYで東京三菱銀行のハイパーリンクを作ろうと思ってURLを調べようとしました。最初に浮かんだのは、同じ為替の世界の「中江」(次長)、「宮崎」(課長)のコンビのどちらかに聞くこと。しかし、この二人じゃ絶対「お宅のURLは...」なんて聞いても、「伊藤さん、それはなんですか....」と逆に聞かれそう。二人揃ってひどいコンピューター音痴であることは知っている。無駄だと思ってやめました。

 この際「検索」は置いておいて、思いついたのは代表番号にかけて企画の奴に聞くこと。確率は高そう。代表番号を調べて聞きましたよ。最初の人間はわからなくて、「ちょっとお待ち下さい」といって出てきた男性が、それは「http://www.tmb.co.jp」だと。何か納得できますね。「tmb」。東京三菱銀行の略。しかし、これがとんでもない。リンクを張ったら最初に出てきたメッセージが、「URLが変わりました」。なんて変わったかというと 「http://www.btm.co.jp」に。つい、「おいこら」と言ってしまいましたよ。一字くらい入れ替えるなと。Bank of Tokyo Mitsubishiにしたいんでしょう。『「BTM」の企画のおにいちゃま。自分とこのURLが変わったことぐらい、知っていなさい.....』。

 も一つURLの話。CitibankのURL。普通アメリカの組織は、その組織の名前に「.com」を付けるとそのままURLなるケースが多い(銀行でも、新聞でも...)のですが、Citibankは違いましたね。「http://www.citicorp.com」でした。

10月11日

 谷間の一日。「直ぐ終わる」という意味でうれしいような、しかしめんどっくさいような。中途半端ですよね。マーケットも動かないし、休みでも良かった一日か。でも今日もいろいろ面白いことがありました。
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 10時ごろ。アイネスの内田さん(社長室長)に用事があって電話をしたら昼飯を食おうと言う話になったのですが、内田さんが指定したのが「赤坂松葉屋」(03-5486-5554)。知りませんでしたよ。店の奥に食事が出来る場所があるなんて。赤坂見附から歩いて直ぐ。シティバンク東京三菱銀行の前。この店があるのは知ってましたが。

 昼は2種類だけ。麦とろと松茸ご飯に魚。1000円。結構うまい。我々は11時45分スタートでしたが、終わる頃には長い列。かねて知り合いのアイネスの社長室の美人2女性も一緒だったのですが、ちょっと長居はできない感じ。すぐコーヒーを飲みに。赤坂でコーヒーと言えば、あの1500円コーヒー(アラビカとか言いましたっけ)を思い出しますが、そこには行かずに近くで。

 当然コンピューターの話になって、その中で私が知らなかったのは、彼女らに教わった「右ドラッグ」。普通左でドラッグするのですが、右でドラッグすると確かに親切にも「コピーを作成しますか」「ショートカットを作りますか」などと聞いてきてくれる。左ドラッグよりちょっと親切です。何回か現象としては見ていたと思いますが、はっきり認識したのは初めて。また一つ賢くなった。
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 しかし、今日は皆さんにもっと有効な「技」をお教えしましょう。私は加島ちゃんから教わった。Windows95の場合、「マイコンピュータ」をダブルクリックすると、「3.5インチFD(A)」「Ms-dos6(C)」などが出てきますよね。あとは「コントロールパネル」など。そのうち、私は前2者のショートカットをデスクトップ上に作って置いております。それが何で便利かというと、このショートカットをダブルクリックすると、自然にこのディスクに入っている全てのファイルが表示されるのです。これは便利です。ワードでも、一太郎でも、GIFでもJPEGでもエクセルでも、HTMLでも全てアイコンで表示される。むろん、フォルダも。よく見落とすじゃないですか。ディスクの中に入っていても、ファイルの種類を指定しないと見えない故に。

 実際の所、自分のコンピューターのデスクトップ上のアイコンのどれを一番使うかと考えると、まずは「3.5インチFD(A)」のショートカット・アイコンです。会社と自宅の間をFDで移動していますから、ファイルを開くときは大体このショートカット・アイコンを使う。私のFDにはワードもGIFもHTMLも入っていますから、FDを開けるときにいちいち「全てのファイル」を指定するのは面倒。次に使うアイコンは多分、ネットスケープのアイコンです。Offlineでもブラウザを使ってよく作業をしますから。その次がダイアルアップのアイコンです。インターネットをつなぐ時。NIFTYアイコンの使用頻度も高い。其の次はWS FTPのアイコンでしょうか。

 実は、マイクロソフトが『すべてはこの「スタート」から始まる』と宣伝したスタート・ボタンは、システムを終了するときしか使いません。マイクロソフトさん、済みません。デスクトップ上のアイコンの面白い使い方を知っている方がいたら、是非メール下さい。
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 ところで、もう一つ面白かったというか、寒気(?)がしたこと。食事からコーヒーに行くときに突然「番組を降りちゃって」と語りかける人。びっくりしました。全然知らない人なのです。どうも、赤坂の近くの商店の女将さんらしい。「あの番組は参考になったのに、おりちゃって......」。「済みません」と謝りましたよ。まだ覚えていてくれる人がいる。青山の銀行でラインを作っていたら、話しかけられたり、タクシーに乗ったら「伊藤さんでしょ...」と言われたり。アーア、もうちょっと品行方正にしないと....。

10月10日

 ニューヨークに昔、「1010」(WINS)というニュース専門局があって「てんてん」と発音するのですが、10月10日になるといつもこのニュース専門局のことを思い出します。そう、今日は「てんてん」。1970年代の後半は、ニュース専門のラジオ局としては、ニューヨークにはもう一つWCBSというのもありました。ニューヨークに行ったばっかしは、「てんてん」を聞いて英語のニュースを聞く練習をしたもの。

 くだらないことを思い出しました。今日は、最近CYBER関係で読んだもっとも面白い記事からちょっと知識になるやつを紹介しましょう。まず、四つの赤文字で示した単語を覚えましょう。

LOGIC BOMB
A software program that "detonates" at a specific time, or when certain instructions are executed. It then typically destroys or rewrites data.

SNIFFER
An eaves-dropping program that can monitor communications or commercial transactions.

HERF GUN
A high-energy radio frequency weapon. It shoots a high-power radio signal at an electronic target and disables it.

COMPUTER WORM
A self-replicating program that uses disk space and memory and can eventually shut down computer systems.

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これらは、9月30日のニューヨーク・タイムズCybertimesに「ハイテク情報戦争」に使われる可能性のある四つの武器として紹介されていたものです。これらの武器が発動されて標的にされる可能性のあるものとして、この記事は以下を挙げています。

THE TARGETS
The potential targets range from financial markets to tanks. But experts debate whether these are imminent threats or worst-case nightmares.

AIRPLANES
Destructive software could cause plane crashes by making on-board avionics malfunction. High-energy weapons, in theory, could also cause crashes by disabling computer systems.

BANKS AND STOCK EXCHANGES
Sniffer programs can track funds transfers. Logic bombs could cripple the markets and destroy records of transactions. Computer hackers can crack into banking networks and steal money.

ELECTRIC UTILITIES
Logic bombs or worms could knock out power grids, causing local or regional black outs.

TANKS AND ARMS
Sophisticated computer controls are vulnerable to both destructive software and high-energy weapons. Everything from tanks to surveillance aircraft are potentially at risk.

TRAINS
Logic bombs in traffic-control networks could cause crashes by misrouting trains.

 この記事のurlは「http://www.nytimes.com/library/cyber/week/0930war.html」で、見ての通りライブラリーに入っていますから、まだ残っているかも知れません。お読みになりたい方をそちらで。専門家の間ではもう話題になっているようですが、一般にはまだ、特に日本では取り上げられていない。昔は、アメリカのような超大国に戦争を仕掛けるには同じような国力、武器、情報体系を持たなければならなかった。しかし、「ハイテク情報戦争」では、「ちっぽけなテロ集団」、しいて言えば「個人」でも超大国に挑むことが出来るようになるのが特徴です。「a certain leveling of playing field」といわけです。

 最近の色々な記事を読んでいると、アメリカではこの「コンピューター時代の戦争」に関し徐々に関心が高まっているようで、CIAも特別のセンターを設置したという。この問題に関しては、近く「Cyberchat」に一本書こうと思っています。
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 「1010」の体育の日は、ゴルフ。高坂の鳩山カントリークラブで今西や、熊沢達と。この近くには良く来る。弟(大成建設)が現場で設計を担当した清澄ゴルフクラブも直ぐそばで、ここはよく利用させてもらった。家からうまくいけば、45分くらいで着く。「特異日」にふさわしく、天気は最高。それに比べて、スコアは誤球あり、OBありで、またまた90台の半ば。冴えない。

10月09日

 たった二日で「価格政策」を見直したレストランの話。今日の昼です。青山三丁目の交差点を少し広尾方向に行った右側に「Roy's」というレストランがあります。ハワイでこのレストランを見かけた人は多いはず。そうです、日系人のロイ・山口さんが青山に作った店。大きな店構え、オープン・キッチン、広いテーブル配置、グラスに立っている白い大きなナプキン、そして店に入ると右にある大きなバーカウンター....。青山らしい結構しゃれたレストランなんです。しかも、たった1400円で、サラダ、メイン、デザート、そしてコーヒーが付くランチが食べられる。良く行ってました。

 この「Roy's」が先日(確か10月2日の日でした)、このランチの内容を改善したとはいうものの、2500円に値上げしました。たまたまその日もランチに行って知ったのですが、理由を尋ねたら「検討した結果、内容を改善した上で値段を決定しました」とのこと。「利益率を上げようとしたのか。このレストランもこの辺では地位を確立してきたし」とその時は思いました。しかし、色々聞きましたよ。「なぜ、なぜ」と。そして、続くかな....とも。

 今日またその「Roy's」に行きました。「2500円はちょっと高いな....」なんて考えながら。そしたら、なんと価格が前に戻っているのです。1400円に。当然、「どうしたの....」と聞きました。2〜3人の人が説明してくれました。聞けば、値上げした価格はたった2日であきらめたそうです。「(値上げしたら店が)寂しくなったんです....」「お客さんにも色々言われまして.....」。「見事に失敗しました」という説明も。

 まず関心したのは、値上げするときは結構慎重に検討した筈なのに、たった二日で「顧客の評判が悪い」とみたら直ちに価格政策を戻した店の決断の速さ。これは、アメリカン・スタイルでしょう。次に思ったのは、高価格に対する強い消費者の抵抗。「Roy's」が値上げを図った理由の一つは「この地域では地位が確立した」「顧客も固まった」「ファッショナブルな青山だから、ちょっと値上げしても」というような判断があった筈です。少なくとも店内の「値上げ派」はそう主張したはず。

 しかし、それは甘い判断だった。1400円という価格が、内容とマッチして顧客はこの店を支持していた。結構厳しいコスト・パフォーマンスを見ていたと言うことです。そう言えば思い出しました。2500円の時は、店は閑散としていた。今日はまた混んでいました。客はじつにしっかりと店を見ている。
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 単純な敷衍は危険です。しかしいくつかのポイントが浮かんできます。

  1. 顧客の「高価格」に対する抵抗は極めて強いこと
  2. コストに対するパフォーマンスの消費者の希望レベルは徐々に上がっていること

 これは、「ランチ」という比較的誰でも「コスト・パフォーマンス」を考える食事の世界だからこそ起きたことなのかも知れません。しかし、値段の高さに対する消費者の抵抗は相当なものだし、これは続くだろうと思いました。モノやサービスを提供しているサイドが、よく念頭に置かねばならない点でしょう。アメリカでは、景気が良くなっても「高価格」に対する抵抗は強い。トウモロコシの値段は上がっても、コーン・フレークの値段は上がらなかった。いや、上げられなかった。インフレは遠い世界の話です。

 私の住んでいる高円寺の商店街を見ていても分かるのですが、店の盛衰は激しい。少し大きな所を見ても、パソコンのステップもつぶれた。ステップの興亡は、金融プロフェッショナル・フォーラムの9番会議室でも話題になってました。一方で、凄く人気を集めている店もある。小売業には「一本かぶり」ということがあるそうだ。突然ある商品が売れることを言う。ラーメン屋にもあるでしょう。一本かぶり的に繁盛している店が。しかし、長続きする店は少ない。レストランでもシェフが代わったり、従業員のスタンスが悪化したり。二日で価格政策を戻した「Roy's」の決定は、まずは成功。店は繁盛していた。しかし、小売業全体としてモノやサービスの「内容」と「価格」の関係を考え続ける時代は続きそうです。

 そしてもう一つ。商店やレストランっていうのは数日で価格を変えているんですよね。そして、商店の消長そのものも激しい。日銀さんも「一体価格(物価)の実態がどこにあるのか」を捕捉するのは大変ではないのか....と。これは、しらさんの専門ですが。

10月08日

 「ビールかけをスポーツ選手だけの特権にしておくのはもったいない。いつかやりたい」と書いたら、早速「ろく」さんから「もう経験しました」とメール。

 「ビールかけは試した事があります、真夏の海岸で誰にも迷惑かけず。仲間を一人埋め、身動き取れない様にして缶ビールを10本程度用意しました」

 という状況で。そしてその結果としての「教訓」は、

  1. ビールは目にしみるので水中眼鏡はやはり必需品(テレビで選手が眼鏡をかけている理由が判ります)
  2. 毛の生え際がかなりひりひりするので、気にかけている人には少し酷。(埋めた奴はかなり後退しており、ちょっと悲惨でした)
  3. 缶ビール10本では足りない。(思ったより早くなくなります)

 なんだそうです。情景が目に浮かびますね。なぜその人は埋められる役回りになったのか。でも、やっぱし自分でやってみたいですよね。思いっきり。何かチャンスはないかな。探します。
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 久しぶりに月曜日の夜、サウナに行った。サウナと言えば私の場合は3カ所が中心。東京駅八重洲口の大丸の下にある「東京温泉」、それに「レインボー」か「ラドン」。「レインボー」は、新宿伊勢丹前。新宿で映画を見ると、必ず宣伝にここが出てくる。ここも結構大きな店です。「ラドン」は高円寺の南口から歩いて2分くらい。

 最近一番よく行くのは、高円寺の「ラドン」。しかし、オフィスが青山に移る前、大手町の頃は「東京温泉」によく行った。ここは「垢すり」があってよい。一度行き始めると、癖になる。体が一皮むける感じです。気持ちが良いですよ。「垢すり」が女性に人気になっているのが良く理解できる。ただし、東京駅の下は男性用だけ。5人くらいが一斉に体を綺麗にしてもらえる。

 赤坂に大きなサウナが出来たそうで、そこは女性用もあるという。TBS通りの一角らしい。ただし、ここには行ったことがない。「東京温泉」では、サウナ、垢すり、マッサージのフルコースで、確か8000円程度だと思った。最高に気持ちよくなって、すっきりしてですから、値段はまあ目をつぶれる。結構おばちゃん達が丁寧にやってくれる。

 高円寺の店は家に近い。そして、安い。入浴だけだと1500円(だと思いました)。マッサージはまずまず。昨日は1時間コースを選んだ。ホテルでもどこでも、マッサージは普通2コース。40分と一時間。一時間コースは結構堪能できる。出張先でマッサージを頼むと、大体途中から寝てしまう。これが気持ちよい。寝ていても、起こされてしっかり料金を請求されますが......。

 日本国内でも、地域やホテルの格によって若干値段に差がある。札幌は同じ時間でもちょっと東京よりは安かったように思う。大阪も東京よりは安い。前は肩こりなどまったく関係ない人間だったが、やはりディーリング・ルームでブロイラー状態で、しかも仕事でもキーボードに接触している時間が長くて、運動不足になるのが良くない。肩に負担がかかる。時には、いつもお世話になっている肩にも、「休息」と「運動」を与えてやらないと。
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 知り合いの衆議院議員の事務所から「選挙が始まります。国会議員会館の事務所を暫く閉めて、地元に行きます」「ファックスは地元によろしく」とのメール。この事務所はもうかなり前から一人の留守番しか置いていなかった。その最後の一人も、地元に行って応援をするという。今度の選挙は従来にまして小選挙区制の分だけ厳しいらしい。いつもと目の色が違う。

 多分今頃の衆議院議員会館は、人っ子一人いないのではないのか。わずかに東京が選挙区の代議士がたまに顔を出す程度か。

10月07日

 いつも会社で言っているのだが、目の前を通り過ぎる書類が多すぎる。一日に何回判を押すか分からない。とにかく多い。日本の会社はまだかなりの部分が同じような状況だろう。一度、モルガン・スタンレーの岸本さんに聞いたことがある。彼は債券部長で、むろん同社東京支店の債券にかかわる“重要”書類は全部彼の目の前を通るはず。なんと驚いた、私の目の前を通る書類の約4分の1以下だった。

 心配にならざるを得ないのは、最近になって目の前を通る書類がむしろ増えていることだ。何かの検査がある。書類が増える。それが残ったまま、新しい書類が創造される。そして、それがルーティン化されて、太い太い書類のルートが出来る。出来てしまうと、それを作成するのが「仕事」になって、ディーリング・ルームなのに、相場を見ている時間より、「書類」を作成し、それを精査する時間が増える。これには、人もいる。

 本当に必要な書類なら、やはり作らねばならない。しかし、本当に必要なものはいくつあるだろうか。また何種類もに分散して作る必要がどのくらいあるだろうか。出来る範囲ではかなりペーパーレス化したつもりの私の机回りで、一番多くの「紙」として残っているのは、帳票、書類、決裁票などなど会社関係の紙。徐々にどうにかしなければ。しかし、これは会社全体のOA化の進展に依拠しているところが大きい。とにかく、部下を見ていても、本来の仕事以外の仕事が多すぎる。減らす方向で検討しなければいけない。それが、オフィスの効率化にも役立つ筈である。

 二つのことが必要だろう。それが本当に必要かどうか、統合は出来ないかの分析。それから、新しい技術を利用して、例えば打鍵を重複してやっていないかどうかの検討。システムをリンクすれば、一回の打鍵でいくつもの書類を作れる。
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 こういうこと考えていくと、一体日本のサラリーマンやOLがしている仕事のどのくらいが残るだろうか。「いままでやっていたから」「見直すのも面倒だから」「前任者から引き継いだから」「ファイルがちゃんとその形で残っているから」ということで続けられてきた仕事たるや、膨大なものになるはずだ。だから「雇用」が維持されてるって。それは寂しい。一度で出来ることは、全部一度でしてしまえば良い。技術は利用し、それを使って何かを達成するためにある。

 これは実感だが、日本の会社は膨大な無駄使いをしていると思う。銀行などは優秀な奴がいっぱいいる。しかし、やらしている仕事と言えば、可哀想なレベルの仕事も多い。もっと何とか出来そうだと思う。ルーティンをなるべく少なくして、何かを作り出す仕事をしていかないと、競争も何もあったものではない。土俵に上がる前に、土俵上の試合のレベルが全く違ったモノになっている可能性があるのが現代だと思う。
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 またしても、一太郎7にはきつい、しかしatok10にはまずは温かい報告。小生の勧めでコンピューターを始めた「東京マーケット・フォーカス」の元ライターをしていた藤森君から。

 「ところで、一太郎のことについてのご報告です。一太郎7をしばらく使っていましたが、結局、これは使いものにならん、といって元の6.3に戻してしまいました。その理由は?6.3に比べて7は動作が遅すぎる。あれじゃライターの道具にはとてもなりません。少なくとも私には。?7の記録ファイルの容量は、同じ文字数でも6.3の3倍あります。原因は不明ですが、これじゃノートには使えません。?7の新機能のうち、罫線の行削除等の機能は改悪ともいうべきもので、6.3の方が早い。などの理由です」とのこと。

 ただし、『ただ、エートックの10は便利です。特に漢字検索機能が追加されたのが大きい。その他にも細かいところでこれは進歩したな、という感じです。ただ、変換すると<らぬき言葉><のの連続>などといらぬお世話のメッセージがでる時があるので、これは「小さな親切大きなお世話」機能だと思います。とにかく現在、エートック10で一太郎6.3を使っています』。

 このdiaryを読んでいるJust Systemの人がいたらごめんなさい。でも評価は固まりつつあるようですよ。

10月06日

 えらく良い天気でした。一日中。秋晴れというやつでしょうか。空気も綺麗だし、温度もちょうど良い。もっとも日中いたのは長野県の諏訪で、もともと空気の綺麗なところでしたが。空気はやや冷たくなって、かつ澄んできている。

 諏訪に行ったのは、いよいよ入院していたお袋に退院の予定が見えてきたため。病院の医者が経過説明をしたいということで、朝「東京マーケット・フォーカス」の出足の部分を見た後、新宿駅に。行きは10時の「あずさ」。2時間ちょっとで上諏訪に着く。病院は駅から直ぐ近く。インドネシアに行っている弟も来ていて、久しぶりに全員集合という感じ。
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 1時から先生の話を聞いたのですが、一つ頭に来たのは医者は万が一のことを考えて、退院が近いというのに「あの可能性もある」「この可能性もある」とリスクばかり並び立てること。術後の経過を見るための造影剤を身体に入れることのリスク、頭に少しずつ貯まった水(髄液)の話....。本人が聞いているのに、気の重くなる話ばかり。

 むろん医者の気持ちは分かります。たとえ可能性が小さくても、「リスク」はすべて並べ立てて、患者に知らせておきたい、医者としてもリスク回避をしておきた。しかし、あれこれリスクを並び立てることが患者を勇気づけることになるのだろうかと思います。「選択」という雑誌が、「不養生の勧め」(だったと思います)とかいうコラムを連載しているのですが、ここには非常に賛成できる事が書いてあると思っているだけに、あれこれ「リスク」ばかり並べる医者の話を聞きながら、「これが近代的な病院の限界かも知れない」などと思いました。病は8割はやはり「気」から来ると思っているのが私で、もっと病院は患者を勇気づける医療をしないと、今の技術中心だと患者が離れていくような気がします。むろん、「技術」は有用かつ必要ですが。

 一つ私の「風邪撃退法」を紹介しましょう。実際問題として、過去10年近く一度も風邪をひいてないのです。その「必殺風邪撃退法」とは、ちょっと体調がおかしくなりそうになりますよね。その時に、絶対気弱にならないことです。「明日はこんなに楽しい、または重要な予定がある」と思うのです。明日になかったら「明後日」。たったそれだけで、風邪はどこかにいってくれます。あとは、眠いときは寝ること。どこでも。それだけで、風邪は消えてくれる。
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 巨人・中日はなかなか良い試合。つい最後まで見てしまいました。ここまでシリーズの興味を引っ張った中日の気合いには、「さすが」と思わせるものがあります。中日球場の48年の歴史に終わりを告げる日がこういう日になったのは偶然とはいえ、なかなか劇的です。世の中あまり「劇的」と思えるものはないのですから、「劇的」と言えることは多い方がよい。

 それにしても、今年一年の巨人の陣容を見ても、本当にシリーズ開始時点からは想像もできないような選手が定位置を占めている。井上も出てきたし、大森も相変わらず頼りないが、それでも今日のを含めて2本のホームラインを打った。古い選手が見れなくなるのは残念ですが、新しい選手が出てくるのも素晴らしい。

 ドームと言えば、来年は二つドームが増える。名古屋と大阪。東京ドームは何度も行っていますし、昨日も書いたように実際に試合をしたこともありますが、福岡は二度だけ。一階が駐車場になっていて、東京ドームより一回り大きい感じ。聞いたところによると名古屋のドームは5階建てになるのだそうです。多分駐車場が付くのでしょう。出来たら、なるべく早く行きたい。大阪に出来るドームも楽しみです。

10月05日

 普段3人でしか住んでいないところに30人近い人間が入れば、やはり家自体が熱を持ったようになることがわかりました。温度も午後になって上がったし、天気が良くて部屋に西陽が入ったこともあったのですが、全員が一時的に集結した部屋は冷房を付けなければ暑くてしかたがない状態。去年のちょうど今頃も同じようなパーティーをしたのですが、その時は悪い天気で、暖房を入れたくなるような日でしたが。

 食事が始まったのが、午後の4時ごろ。その時点では、来るべき人は全員来ていましたから、結構大きい家なのですが、ちょっと座り場所もなくなる騒ぎ。ソファーを利用し、椅子を動員し。しかし、それでも座りきれない連中は床に座っていた。いいんですよ、それで。ワイガヤが楽しいんであって、あまり形をつける必要はない。私など、ほとんどずっと立って食べたり、飲んだり。ニューヨークで何回も同じようなパーティーをしましたし、呼ばれましたが、ホーム・パーティーでも彼らは来てずっと座らずに飲んだり食べたりして帰るというのをしている。パーティーのために、椅子を30も用意しておくというのは無理な話です。
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 家のあちこちで勝手に話をしていましたからどんな話題になったか知りませんが、ビデオを見たり、デジカメで遊んだり。子供達は、ミニ四駆でレースをしたり。結構盛りだくさんだった。見たビデオは、確か去年の4月だったと思いますが、職場の仲間を中心に60人の人間を集めて「東京ドーム」を借り切って野球の試合をした時のもの。城島の奥さんがもってきてくれた。ちょっと絵は鮮明ではなかったのですが、随分楽しみました。

 知らない人が多いと思うのですが、「東京ドーム」は時間制で借りることが出来るんです。巨人戦がある日でも、多分午前中はどのかの草野球チームが何試合かをしている筈です。そして巨人戦が終わってから朝までも、どこかの草野球チームが使っているはずです。我々が「東京ドーム」で試合したのは、あのオームが新宿を襲うとかなんとか言われたその日です。朝の7時から2時間半。最初借りるときは「短い」と思いましたが、終わって見れば皆ぐったり。普段運動もしていないのに野球という瞬発力が必要な試合をするわけですから、そりゃあ疲れますよね。その時野球に参加してくれたメンバーも結構昨日は家に来ていて、このビデオはヒットでした。一人1万円(ドームの使用料は2時間半で確か60万円でした)出して、東京ドームで試合をする。あのマウンドに立てるんですよ。結構面白い企画でしょ。私が最近やった企画の中でも、人気が高かったもの。我が為替チームには、野球好きが多いんです。私でしょ、今西、城島、宇野、飯塚.....。野球と言えば、中日―広島戦もテレビで見ました。

 デジカメも人気があった。まだ見たことがある人は少なかったよう。写真を撮る。パソコンにデータを送る、スクリーンに映す。TIFFで最初出てきますから、それをJPEGにして、何枚もディスクに落としてたり、それをスーパーファイン・モードで印刷したり。女の子が喜んでいました。直ぐ写真になるのがうけていた。誰の顔がでかいなど、たわいのない話が中心。昨日は写真を何枚プリントしたかしれない。皆、大事に持って帰ってくれた。
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 子供達には、ミニ四駆レースが楽しかったようです。矢島家のりょう君なぞ、「帰りたくない」「まだやりたい」と帰り際には騒いでいた。来るときは棒を持ってきて、「悪い奴をやっつけるんだ...」とか。結構昔の悪ガキを思い出した。将来は楽しみかも知れない。佐藤家のりさちゃんは本当に頭が良さそう。小生のパソコンに張り付いて、次々とゲームを制覇していた。ものわかりも良さそう。熊沢家の二人の女の子は、去年から見て結構大きくなっていた。

 パーティーは終わった後はぐったり疲れる。しかし、やはりなかなか楽しい。またやりたいものです。食事は富士バンケットというところを使いましたが、まあまあ。昨年の近くのレストランのシェフの方が良かったかな。

10月04日

 久しぶりに、ひどい店に行った。六本木のアイビスの下の「Oak Land」。値段がひどい。今日付けの「住信ニュース」(ただし、INTERNET EDITION)に書いたが、ちょっともう行く気がしない。時間制だから素早く撤退すれば良いのだが、つい長居をしたら、えらい目にあった。酔っていたとはいえ、撤退できないのは人間ができていないと思う。連れのもう一人が、小生から言わせてもひどい遊び人だったことも良くない。おまけに、今朝は家に帰ったのが午前2時くらい。一日頭が痛かった。

 ただし、店の経営者が構想し、設計する上で何を考えたかは分かった。ただ酒と女では駄目。ショーを付けようと。そしてさらに、テーマパークのような楽しさを、と。それなりきの工夫は見える。しかし、成功したとは言えない。半年もしないうちに消えるだろう。

 それに比べれば、水曜日に内藤君と岸川さんと行った「kitchen 5」はまたまた良かった。8月の末以来だが、今度は優子さんの帰国直後でもなく、店もゆったりしていて長時間楽しめた。店にある写真を見たり、内藤も小生もたまたま持っていたデジタル・カメラで優子さんや美樹ちゃんを撮影したり。六本木のうまい寿司屋を教わったり。この寿司屋には、今度行こうと思う。
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 ここ数日、また大勢の方からメールをいただいている。国際投信さんからは、「リンク完成」とのメール。会社や組織のURLの中に、個人のページが突然入っている。国際投信のページの中で、小生のHPにリンクしているのは、http://www.kokusai-itm.co.jp/financial-link/link.html#3です。

 会社の池袋支店の加藤君からは、「ずっと見てました」とのメール。最近は住信の中でも、小生のHPを見てくれる人が多くなった。良いことだ。以前当社の為替のお客さんだった岡田さんからも。以前ではなく、現在もお客さんの加瀬沢さんも「やっとインターネットに....」とメールをくれた。加瀬沢さん、インターネットは便利ですよ。電子マネー勉強会の講師を務めてくれた木村さんからは、Niftyserveでメール。TKS TKS。その他、メールを下さった方、MANY TKS。そうだ、メールで思い出した。マイクロソフトに出してメールの返事がまだ来ていない。もう一度催促してみよう。
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 ところで物好きというか、今日オープンの「TIMES SQUARE」に寄った。新宿の高島屋。厳密にはあそこは渋谷区だと思うけれども、新宿駅の南口から直ぐ、東口から歩いてもちょうど伊勢丹までの距離と言うことで、まあ「新宿」の名称も許されるだろう。

 とにかく凄い人。6時を過ぎていたのに。青山の方から入ったので、まずは南に位置する「東急ハンズ」を見学。天井が高い。1階はむろん、2階も天井が高い。これは気持ち良い。しかも、建設したばかりだから、綺麗。新宿に「東急ハンズ」が出来たのは嬉しい。今までは渋谷に行っていた。紀伊国屋もある。東急ハンズと全くつながって北に高島屋。驚くのは、このデパートは完全に「女性用」。何せ売場は3階から6階まで、4フロアが完全に婦人用。7階にやっと紳士用のフロアがあるが、今日の夕刊の広告にも載っているが、この7階の宣伝文句は

 「女性にも着こなしが楽しめるウエアや、高感度な雑貨も揃えたメンズフロアです」

 と。何だこりゃ。結局ここも「女性」がポイント。よほど、「女性しか財布を持っていない」と思っているのだろう。

 むろん、それこそ30分くらいちらちらと見ただけで、じっくり見たわけではない。しかし、男にはあまり面白くないデパートのような気がした。そこから歩いて新宿方面に出たら、新宿南口から明治通り沿いのあの汚い一角はそのまま。でも伊勢丹三越、三越南館、丸井、ルミネに囲まれたら、あそこも綺麗になるんでしょうね。そのうち。

 丸の内線の地下鉄通路を通って小田急ハルクの2階の額縁売場で頼んでおいたものをピックアップに行ったのですが、こちらは閑散。落ち着いて高島屋で買い物をしたい方、もう一週間待った方が良さそうですよ。今日のお客さんの中には、全国の小売業関係者が山ほど来ていたんでしょうね。どんなアイデアが入っているかと。競争はナイスです。

10月03日

 昨日の続きで言うならば、ファックスを手書きして送ることが本当に少なくなった。9割はパソコン出力。家にはEasy faxがあり、ラップトップにはMyfax docomoがあるからだ。紙を出力して、それに文章を書いて機械に掛けるより、遥かにスムーズに素早く送れる。初めて移動しているタクシーの中から遊びではなく、移動電話とラップトップを使ってかなり重要なファックスを送ったときには、結構感動した。こんなことも出来るんだ、と。今では、パソコンでのファックス送りは、なくてはならないツールになっている。

 ファックスを紙を通してやらなくなったり、文書をデジタル化すると、自分の机の上がえらく奇麗になる。つい最近まで家のインターネットで興味深い文章を見つけるとそれをプリントしていたが、それも止めた。見てもすぐ捨てる。それでは、地球に対して申し訳ない。現在はブラウザの「ファイル」から「名前を付けて保存」でFDにHTMLで落として、会社でもどこでもブラウザや秀丸に載せて見るようにしている。自分で作成する文書に引用が必要なら、copy and dropで簡単に処理できる。アプリケーションの入れ替えをすれば、実に簡単だ。

 もっともファックス受ける方はまだ圧倒的に「紙」が多い。机の上に残るのは、送られてきたファックスと押印を必要とする書類の類。これもなるべく素早く処理する。そうすると、机の上はキーボードと何枚かのFDだけになってしまう。この数枚のFDも、DVD並の大容量のディスクができれば、ごく小さなものになりそうだ。机の上はますます綺麗になる。
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 今朝読んだ朝日新聞に、面白い外資系会社の例が載っていた。各自机を全廃した会社の話。役員室もそうなっているそうだ。ラップトップのパソコン、PHS、ポケベルの三種の「神器」を使ってみんなで大机で仕事をしているという。技術的には全く可能だろう。ここで書かれていることで面白いのは、仕事のペースが2倍以上になったと書いてある。そうだと思う。今は紙の処理だけにえらく時間がかかっている。大体ある会議の前に、企画の連中が「紙」を作るのに使っている時間(コピーを含めて)は膨大だ。

 電話が据え付けでないというのも、斬新だ。考えて見れば、据え付け電話ほど不便なものはない。家に電話がかかってくると、別の部屋にいれば走って行かねばならない。早く行かないと留守電になってしまう。最近の移動、PHSは超小型。胸のポケットに入れば、これは便利だ。会社では、社内を移動している相手を捕まえられないケースが多いだろうから、これも携帯をダイヤルの主対象とするのは賢明だ。

 最近思うのは、例えば移動電話の窓に為替相場を入れてくれないか、ということ。ポケットロイターを別に持っている必要性は全くないと思う。移動電話の窓は普通、時間とか電話がかかってきた時の相手の電話番号などが入る。しかし、これらはあまり必要ない。ニュースやデータを入れて欲しい。ポケベル、移動電話、ファックス、インターネット、パソコン通信....。みんな融合するはずだ。そして、家電も。超“便利”な世界が登場する。
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 残る問題は、人間だ。使うのは人間、利用するのは人間。仕事の先の目的を持つのも人間。会社にいると本当に思う。これだけの人間が、パソコン一つでも十分に使いこなせ、かつそれに整合性のとれたシステムがあったらこの会社はどのくらい効率的になり、どのくらい新しいサービスが開始できるだろうかと。しかし、実態はどうだろう。ちょっと寂しい。変わるのに時間がかかりすぎる。しかし、とりあえずは自分の仕事環境はできる範囲で整備していきたい。あとは、日本の組織を大きく変えようと思ったら、上が旗を振ることだ。

10月02日

 昨夜からかなり寒く、半袖のパジャマでは無理で長袖にしたが、朝起きたら部屋の中の温度も21度と最近では一番低かった。もう夏の背広では無理とばかりに、衣替え。夏の背広群はまたクリーニング屋行き。ちょっとクリーニング屋との往復回数が多くなる季節だ。
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 ホームページを作ってまだ4ヶ月にもならない。しかし、このホームページはそのものが自分にとっての「最高のデータベース」になりつつある。ある会合を企画する。店を選ぶ。「Taste」(eating)から選べば、店の電話番号から紹介文まである。これをcopyする。そして案内状にdropする。だから会合の案内状などあっと言う間にできる。

 何かの問題について文章を書こうとする。その問題を「News」か「Diary」か「Chat」で既に取り上げていれば、そこに渡ってどう書いていたかチェックできる。そして今でも使える文章が有ればcopyしてdropし、手直しして新しい文章を構成する。従来よりかなり素早く長い文章を書ける。

 新しい問題に直面する。インターネット上のいくつかのページを検索する。誰が何を考え、どう書いているか...。なるべく自分のホームページ上の「Link」を充実させておき、ここから必要なインターネット上のページには渡れるようにしておく。一度使って、これからも使えそうなurlはすべて「Link」に加える。原文の引用をするのに便利だ。いままでは、打ち直していた。copy and dropでは綴りを間違えることはない。余計な作業が減った。ある問題に対する世界の考え方の変化を素早く知ることが出来る。

 色々な人の、そう会ったこともない人の知恵を借りられる。問題を投げる。反応が来る。独り合点であったことが明らかになる。そして考えを修正する。ホームページを作って、書く文章の分量は随分増加した。しかし、一本の文章を書くのに必要な時間は、かなり減少してきた。家のコンピューター3台はLANで結んである。「A」のコンピューターのFDDに入っているデータを「B」や「C」のコンピューター・スクリーンに呼び出して簡単に作業を進められる。データの交換が随分と楽になった。一台のコンピューターをインターネットにつなげたまま仕事をすれば、その作業能率たるや、格段に上がる。

 ここから思う。デジタル信号を使いこなせば、凄いスピードで仕事を進めることが可能になるだろうと。文章も、音も、映像もデジタル信号になる。既にテレビの画面も。「デジタル信号」という点ではこれらに境目はない。みんな扱いやすくなる。いままでには出来なかったことが出来るようになるはずだ。そして作業時間は短縮され、時代の変化は加速し、2〜3年後には今では想像もしない事業、会社が出来ているかも知れない。ナイス。

 それにしても、アナログの紙情報はそれを使おうと思うと実に不便だ。デジタルにするには、大部分の場合打ち直しているからだ。スキャナーの使い勝手はまだ良くない。どなたか優れもののスキャナーを知らないでしょうか。紙が優れているのは、一覧性と携帯性だ。
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 「ホームページはデータベースだ」と強く思う。そして、ホームページを書き換えること、更新することは、データベースを更新することに等しい。思考がエボルブし、積み重ねられ、それが知らず知らずのうちに色々な人の批評を受ける。「ホームページは本当に、生きたデータベースだ」。

10月01(火曜日

 パーティー準備モードに入った。放送も終了したこともあり、まずは5日の土曜日に会社の部下中心に30人弱の集まりを家で予定している。約一年前に同じようなパーティーを開催したが、一年間はまったく動けず。やはり集まってもらうには土曜日より日曜日が良い。次の日に休みだからだ。人が集まるところに出るとその間は刺激があって楽しめるが、大人も、子供もあと疲れる。その疲れを日曜日に回復できる。日曜日のゴルフより、土曜日のそれが歓迎できるのと同じだ。

 しかし、これだけの大人数の食事を用意するのは一家総力を上げても自力では無理。前回は、高円寺の行きつけのレストランのシェフに頼んで、出張調理してもらった。大部分をレストランで作っておいて、それを持ってきて、我が家で温めるのである。来ていた子供達が喜んだ。とんがり帽子のシェフが来て食事を作ったからだ。

 しかし、今回は頼りにしていたそのレストランもシェフが交代していて、「ちょっと無理なんですが....」とつれない話。そこで色々当たってみた。デパートには冷たいオードブル類をケータリングするサービスならある。伊勢丹など。しかし、真夏ならいざ知らず、秋も深まってくしゃみがあちこちで聞こえる季節にはちょっとつらい。いくつか行きつけのレストランを当たってみるが、やはり手間暇がかかるから無理。

 そこで電話帳を開いて「出張パーティー」というカテゴリーを見る。「ケータリング」というカテゴリーはない。まだ日本では一般化していない言葉のようである。いくつか大手の会社がある。サントリーの子会社もあった。そこのいくつかと交渉している。これが結構面白い。

 ところで電話番号チェックといえば、angel lineというソフトウエアをご存じですか。私も隣の熊沢に教わった。電話線につながったパソコンがあれば簡単に電話番号が調べられるソフトです。NTTは104の人を使った電話番号サービスでえらく赤字を出しているようですが、このソフトは便利です。NTTのホームページから渡ってダウンロード出来たと思います。ご興味のある方はどうぞ。ただです。
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 かねて知り合いの大手石油会社財務の加瀬沢さんから初めてメールをもらった。

  「まだトラブル続きなのですが、やっとの事で私のインターネットが開通しました。素人の上、忙しいこともありトライしてから3・4ヶ月かかってしまいました。」というもの。

 「大変内容が濃く充実し伊藤さんのホームページにただただ驚くばかりです。$が強くなってきましたが、果たしてどこまでみたらよいのでしょうか」

 という賛辞・質問ももらましたが、この「質問」には、別途予想を立てました。かなりの円安の年と見ています。メールを見ると、マイクロソフト・ネットワークに入られたようです。@の下が「msn」になっているから直ぐに分かる。どうなんですか。msnの使い勝手は。私のメール友達でも結構msnがいる。河野君もつい最近までもmsnが多かったように思います。加藤さんも。小生はmsnが日本でサービスを始めた直後に入って、今でも入っていますが、最近は使ったことはありません。プロバイダー経由よりやはりちょっと遅い印象がするのです。最近の使い勝手、特徴があったら、いつも使っている方お教え下さい。このmsnですよ。「yitoh」というユーザー名を申請したら、「もうそれで入っている方がいます」というリターンが来て、結局「ycaster」という登録名を生んだのは。

 「加瀬沢」という名字はこれは大丈夫でしょう。珍しい名字の人はうらやましい。名前と言えば、日本電装株式会社が「日本を脱いで」「DENSO」「デンソー」となった。同社の財務の方々はかねてお世話になっている。早速インターネットでデンソーのホームページにアクセスし、webmasterにメールを打ちました。改名おめでとう。


97年02月 97年01月
96年12月 96年11月 96年9月 96年8月 96年7月